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『神の雫』第4話のワイン、アルタ・エゴ(第三の使徒の手がかり)

亀梨和也『神の雫』第4話(le quatrieme verre=グラス4杯目)が終わった。

実はまだ7割くらいの流し見しかしてないけど、とりあえず恒例のワイン記事をアッ

プしとこう。今回は雫(亀梨)も一青(田辺誠一)もハズレで、ロベール(竹中直人)

に怒鳴られた後、霧生(戸田菜穂)にまで冷たい視線を浴びる始末。

     

  (5日追記 : 第4話の本格的レビューをアップ。

             使徒による聖母への召還~『神の雫』第4話 )      

       

だから、豊多香(古谷一行)の遺言状でレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画『モナリザ』

にたとえられたワイン、「第三の使徒」の正体はまだ判明してない。ただ、二人とも

シャトー・パルメ(’00)を持って来たという事は、大筋では合ってるんだろう。後は、

頭を冷やしてしっかりテイスティングすればいい。「兄弟」(?)ゲンカもほどほどにっ

てことだ。また異母兄弟ストーリーかよ?!って感じはあるネ。「ほのか」の「実り」

(=子供)が一青と見せかけて、実は雫なのか? 時間の制約もあるしなぁ。。

                      

それはともかく、雫がシャトー・パルメ(’00)を選ぶ際の手がかりとなったのが、

セカンドワイン(最上級のファーストラベルより少し劣るけど格安の2軍ワイン)の

代表的銘柄の一つ、「アルタ・エゴ・ド・パルメ(’00)」。楽天で12800円(税別)

となってるから、数千円台が多いセカンドワインの中では高級品だ。今回はこの

ラベルを解読してみよう。例によって、上から順に、ラベルの表記日本語の発音

日本語の訳or意味となってる。フランス語のアクセント記号はいつものように省略。

              

            ALTER EGO

                de

              PALMER

   MARGAUX             MEDOC

               2000

     APPELATION MARGAUX CONTROLEE 

   SCI CHATEAU PALMER,MARGAUX,BORDEAUX,FRANCE

      PRODUCT OF FRANCE  - PRODUIT DE FRANCE

        MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAU

     

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

              アルテレゴ

                ドゥ

               パルメ

       マルゴー          メドック

               2000

       アペラシオン マルゴー コントロレ

  エスセーイー シャトー パルメ,マルゴー,ボルドー,フランス

   プロダクト オブ フランス    プロデュイ ドゥ フランス

        ミ・ザン ブテイユ オ シャトー

       

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        パルメのアルタ・エゴ(もう一つの自分)

           マルゴー村  メドック地区

               2000年

           原産地統制名称 マルゴー 

    不動産非営利団体 シャトーパルメ,マルゴー村,ボルドー郡,フランス

         フランス産(英語)   フランス産(仏語)

              シャトーにてボトル詰め   

      

           ☆          ☆          ☆

さて、ポイントはもちろん、「ALTER EGO」という言葉だ。「もう一つの自分」を

表すラテン語で、心理学の分野でもよく使われている。「アルタ・エゴ」というのは

英語読みであって、ラテン語読みなら「アルテル・エゴ」。これを短縮したのが、

仏語読みの「アルテレゴ」だ。

    

ワイン名としての直接的意味は、「もう一つのシャトー・パルメ」ってことで、日本語

だとちょっと笑えることになる。まさに、「もう一つ」、イマイチってことなのだ♪ も

ちろんシャトー・パルメのHPにネガティブな表現はないけどね。オシャレだし、日

本語の表示も一応ある(機械的翻訳)から、一度アクセスしてみることをお勧めし

とこう☆

                 

さて、ハズレとはいえ、雫が「もう一つの自分」を選んだのはどうゆう意味なのか。

4日深夜くらいにアップする予定の本格的レビューをお楽しみにってことで♪ 

それでは、また。。☆彡 

      

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.太陽ビールの自称「エース」、本間長介(田口浩正)が見つけて来たイタリア

    ワインは「il baciale」(イル・バチャレ ; アクセント記号省略)。「il」は単な

    る定冠詞として、「baciale」という言葉の文法的説明が見当たらない。

       

    日本語で検索すると「ピエモンテ方言で『婚約』『結婚の仲介人』という意味

    がある」って感じの説明があちこちに出て来るけど、おそらくほとんどが受

    け売りの連鎖だろう。イタリア語のウィクショナリー(ウィキ辞書)でさえ出て

    こないのだ。多分、キスするという意味の動詞「baciare」が変化したもの

    だと思うけどね。神とか第三者が2人にキスするから婚約ってことかな。。

       

    ちなみに、あの時の彼の台詞、「Sei tu la persona che amo」(君

    こそが僕の“愛しき人”だよ)は、英語に直すと「You are the person

    that I love」だ。単語の関係は色づけの通り。文頭で主語「tu」とbe動詞

    「sei」の語順が転倒している。また、関係代名詞「che」の後で主語が省略

    されている。

    

    ま、「グラッチェ」(Grazie!=ありがとう ; 正しい発音はグラーツィエ)は

    日本でもたまに冗談めかして使われてるから分かるでしょ♪

               

cf.『神の雫』第1話、軽~い感想♪

  桟橋をわたる恋人たち~『神の雫』第2話

  父の重み、ブランドの価値~『神の雫』第3話

  使徒による聖母への召還~『神の雫』第4話

  ピンクとブルーのマリアージュ~『神の雫』第5話

  孤高を目指して闘う男たちの絆~『神の雫』第6話

  弥勒菩薩の救済を夢見る時代~『神の雫』第7話

  初恋の道、永遠に~『神の雫』第8話

  神、自然、そして人間~『神の雫』最終回 

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『神の雫』第2話のワイン、「恋人たち」(第一の使徒)

  台湾の愛之絆さんへ♪~『神の絆』第2話について

  『神の雫』第3話のワイン、ドメーヌ・ペゴー(第二の使徒)

  『神の雫』で韓国へ~アジア進出、第4弾♪

  亀梨和也『神の雫』打ち切り情報について

  『神の雫』第5話のイタリアワイン、パラッツィ

  『神の雫』第6話のワイン、シュヴァリエ・モンラッシェ(第四の使徒)

  『神の雫』第7話のワイン、カンヌビ・ボスキス(第五の使徒)

  『神の雫』第8話のワイン、シャトー・ラフルール(第六の使徒)

  『神の雫』原作をYahoo!コミックで立ち読み♪

  『神の雫』最終回のワイン、シャトー・ル・ピュイ(神の雫)

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   生きる場所を求めて~『野ブタ』再考

   現在から未来へ、あなたと共に~『サプリ』最終回

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