孤高を目指して闘う男たちの絆~『神の雫』第6話
このワインは 巨大で険しい
孤高の頂は神秘に包まれ 私を誘う
高い理想を抱き はやる気持ちを抑えながら
踏みしめるように私は頂を目指した
困難な道のりは 荒ぶる魂となって牙をむき
魔物に魅入られたかのような執念を駆り立てる
どれだけの時が流れたのか
私は気が付くと 頂に立っていた
眼下の峰 全てはひれ伏すように美しく沈黙し
岩肌に張り付く白銀は 絹のドレスをまとうかのように
滑らかに輝いている
何と言う至福 何という透明
この頂から全てを鳥瞰できる喜び
私は それを胸一杯に吸い込み 頂を後にした
(第四の使徒、シュヴァリエ・モンラッシェに関する遺言状)
☆ ☆ ☆
オォ~~~! 実に素晴らしい☆ 孤高の頂のようにそびえ立つ第6話の前には、
これまでの5話全てはひれ伏すように美しく沈黙するだろう。何という至福。何とい
う感動。私は、それを胸一杯に吸い込み、テレビを後にした。。♪
という訳で、ようやく登場した「実に素晴らしい」♪ これまで、自分の側から「実
に楽しめる」という感覚はあったけど、作品の側が「実に素晴らしい」という思い
までは無かった。ところが今回は、遂に素晴らしいと思えたし、私のつぶらな瞳
に星屑のような涙さえ浮かんだのだ。
ここで、この表現に対して「また出た!」と突っ込めた人は、ウチの熱心な常連
さんと言えるだろう♪ 久々に書いたね。試しに「テンメイ つぶらな瞳」で検索す
ると、去年は5回登場したらしい。一番最近なのが、織田裕二&北乃きい『太陽
と海の教室』第6話。その前が山下智久&新垣結衣『コード・ブルー』第6話。そ
のまた前が、藤木直人&天海祐希『Around40』第10話。そしてちょうど1年前
が、小日向文世&松田龍平『あしたの、喜多善男』第7話と第10話だ。
こうして見ると、低視聴率の『喜多善男』の健闘が光ってる。これは恐らく、偶然
ではないだろう。『神の雫』との共通点は、男の世界を描いてること、そして低視
聴率だ。ちなみに、高視聴率だけど同じ仲間のドラマは、『ビーチボーイズ』だろ
う。『ラスト・フレンズ』最終回レビューで書いて、恐ろしく冷淡な反応しか返って来
なかった話だけど、私が今こうやってマニアックなレビューを書き続けてるのは、
あのドラマの再々々々放送くらいをたまたま見たおかげが大きいのだ。
夏の太陽と海をバックに、反町隆史と竹野内豊の熱い絆を描いた切ない青春ス
トーリー。これについて一晩考え続けた内容を友達に話したら真面目に聞いてく
れて、面白いと言ってくれたこと。それが、テンメイのドラマレビューの原点だった。
☆ ☆ ☆
男と男の関係というと、最近では一部の女性を中心に妙なものが流行ってるら
しいけど、それは脇に置いておこう。『喜多善男』は、「低さ」を極めようとする物
語だった。ひたすら死のうとする冴えない中年男と、場末のキャバレー勤めの
怪しい青年が主人公なのだ。一方、『ビーチボーイズ』は、高さを極めようとして
挫折した男の物語だ(若者2人、年配1人)。そして『神の雫』は、高さを極め続
ける3人の男の物語だ。
男が女の世界を理解しにくいように、女も男の世界を理解しにくい。しばしばお
互い、ネガティブな思いを抱くことになる。ただし、ドラマの視聴者の多くは女性
だ。すると当然、男の世界を描いたドラマは不利だろう。『ビーチボーイズ』の場
合、今より人気があった月9でたまたま当時の代表的イケメン2人を揃えたから、
例外的な人気を獲得できただけのこと。実際、知り合いの竹野内ファンの女性
も反町ファンの女性もさっぱり評価してなかったし、今も残る代表的ファンサイト
の運営者は歴代ずっと男、集まってる人間も男が中心なのだ。
男と男の関係に見られる大きな特徴は、闘いを含んだ絆(闘争的友愛)と、己の
道の探求だろう。まず、闘いを含んだ絆、もう少し広く言うなら、ぶつかり合いなが
らの友愛について考えてみよう。
『喜多善男』での2人の出会いは、タクシー乗り場での戦いだった。正義と悪の
小競り合いから、一転して深い仲へと変わったわけだ。その特殊な絆に対して、
女(栗山千明)は不満を抱くことになる。『ビーチボーイズ』での2人の出会いは、
車に乗った広海(ヒロミ=反町)と、電車に乗った海渡(カイト=竹野内)との、バ
カげた競争だった。ビーチの民宿の共同生活でも、事あるごとに子供じみた闘
いを繰り広げて、その度に女の広末涼子や稲森いずみはあきれてた。たとえば、
子供向けヒーロー番組のウンチクとか、砂浜のビール運び競争。ゲームと言って
もいい、子供のケンカみたいなバトルを通じて、男たちは友情を深めていくのだ。
そして『神の雫』では、最初から神咲雫(亀梨和也)と父・豊多香(古谷一行)が
女(=母)の墓の前でぶつかり合う。遠峰一青(田辺誠一)と雫は、いきなり遺産
相続を賭けて対決するゲームの場に立たされる。そして一青と豊多香も、初対
面から対決ムードだったことが今回示されてた。そうした男同士の関係に対して、
女の霧生(戸田菜穂)やマキ(内田有紀)は冷めた視線を投げかけ続けている。
これだけ見ても、3つのドラマにシンプルな共通構造があるのが分かるだろう。
男の私が大好きなものの一つが、この闘争的友愛。ライバルと言うより、漢字で
「好敵手」と書くべき関係だ。それを、人間の発達段階の中に位置づけるなら、
一番メジャーなのが、先日も書いた幼児の争いということになる。とりわけ、母親
を取り合う兄弟の争いだ。でも、さすがに本物の子供のケンカを大好きにはなれ
なくて、もっぱら大人の男同士の(子供じみた)関係に引き付けられる。
私が今回、ウルッと来てしまったのは、終盤の対決シーンの2人、特に一青を見
てのこと。まず、雫が来ないかとドアに目をやる。続いて、ドアの向こうの気配(or
足音)に気付き、ロベール&霧生に向かって「お待ちください。来た!」。みやび
(仲里依紗)と共に入って来た雫に対して、一青が微かに笑みを浮かべる。雫は、
さらに微かな笑みを含んだ好戦的な視線。
そして、「もう一度戦いたい。これが僕の答です。お願いします。もう一度チャンス
をください!」という、雫のヒネリの効いた解答=回答を聞いた一青は、優しい微
笑を浮かべながら、「待っていたよ。雫君」。オォ~~~、これこれ! これが男
同士の熱いバトル関係だ☆ この瞬間、男の私の瞳もキラリと輝くことになる♪
その直後、ロベールも嬉しさを滲ませて、「では、決まりだな」と言うものの、霧生
は硬くて複雑な表情で黙って頷くだけ。非常に鮮明な男女のコントラストだ。マキ
やみやびに至っては、映像さえ映ってない。女の目線は、男女の恋愛の方に向
かい、実生活では、女性同士の共感的な友情の方に向かう。そこには、絆や闘
いが別々にあるものの、「闘う絆」という一体のものが存在しない。
この対決シーンは最後まで、細部まで、よく出来てた。「ありがとうございます」
と雫が頭を下げた後、2人が見つめあう。雫は僅かに見上げる挑戦的な視線。
一青は僅かに見下ろす視線で、優しさと不敵さが込められてる。別々に映した
カットだから、視線の角度差は171cmと182cmの身長差だけによるものでは
なく、演技 or 演出によるものでもあるのだ。そして、そのまま帰りかけた一青&
マキを、霧生が「お待ちください。答を」と呼び止めると、一青が軽く首をヒネった
だけの笑顔で、「聞かずとも分かります♪」。それを見送る雫の表情は、「流石
だな、兄貴。でも、俺は負けないよ!」と語ってた。冬ドラマでも熱いのだ。
そして、みんなが帰った後。ロベールは、対決した2人の男の才能を素直に讃え
た。ところが霧生は、豊多香の写真を振り返りながら、冷めた様子で呟くのだ。
「あなたを、あの二人が越えることなど・・・出来ない」。霧生の目に映るものは、
「あなた」への思い、尊敬に満ちた愛だけだった。。
既にこの時点で、見事な出来栄えのドラマだ。脚本家・渡辺雄介、演出家・中島
悟、プロデューサー・桑原丈弥&秋元孝之、4人の男性は、プロとして反省すべ
き点はあるとしても、クリエイターとしては自信を持っていい。持ち直しかけた視
聴率が4.9%まで急反落したのは、突然の財務相辞任で報道ステーションの視
聴率が18.2%まで上昇したからだと内心思っとけばいいのだ。公の場で口に
出すとマズイけどね♪
☆ ☆ ☆
さて、実はここまで前置きのつもりだったのに、もう時間が無くなって来た。毎度
お馴染み、私が日常生活でもよくやる失敗だ♪ 今回、本当は、男と男の関係
に見られるもう一つの特徴、己の道の探求を主題にしようと思ってた。それは、
「孤高」の歩みと考えることもできるだろう。遺言状の冒頭に出て、山の映像で
イメージ化されてた、やや古めかしくて崇高な概念、孤高。最近の日本のスポー
ツ界だと、おそらく野球のイチローとサッカーの中田英寿が代表で、本当に孤立
してしまった結果だけ見るなら、中田の方が孤高の名にふさわしいかも知れない。
私個人としては、小説家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』がすぐ浮かんで来る。
たった一人、全国を渡り歩いて武者修行しながら、ひたすら己の道を究めてい
く二刀流の剣豪。大河ドラマや映画にもなってるし、井上雄彦の人気マンガ『バガ
ボンド』の原作としても有名。来月からは、井上ひさし・脚本、蜷川幸雄・演出、藤
原竜也&小栗旬&鈴木杏・出演の舞台『ムサシ』にもなるようだ(東京と大阪)。
もちろん、井上は極端な遅筆で有名だから、公演が予定通り行われると思ってる
人など皆無だろう♪ それでも、悪名高きマイペースを崩さない辺り、井上自身も
孤高の作家と言えそうだ。
それはともかく、「孤高」を三省堂『大辞林』(第二版,1988)で引くと、「ただひと
り、他とかけ離れて高い境地にいること」。一方、小学館『大辞泉』(1995)で引
くと、「俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること」とある。面白いのは、主要
な大辞典(他に岩波書店『広辞苑』,講談社『日本語大辞典』)の中で、企画的に
一番新しい『大辞泉』が、「孤高」の意味として「高」いという言葉を外してることだ。
これはなかなか斬新な解釈で、正しいと思う。この辞書は、知名度がイマイチだ
けど、もっと評価されていい仕事だろう。
「孤高」のイメージとしてよく使われるのは、険しく「孤」立した「高」い山で、今回
のドラマもその典型だ。でも、孤高とは必ずしも文字通り高く無くてもいいわけで、
実際『宮本武蔵』の有名なラストは「誰か知ろう、百尺下の水の心を、水の深さを」
だった。つまり、深さなのだ。更に「低さ」にまで拡大解釈するなら、孤高とは、死
を決意した『喜多善男』にまで適用されることになる。
にも関わらず、なぜ人は孤高に高さを求めがちなのか。もちろん、突き詰めた様
子をポジティヴに表現する際に、「高い」という言葉を使う習慣があるのは確かだ。
でも、なぜそうゆう言語的習慣が、古今東西に見られるのかまで考えた時、2つ
の理由が浮かんで来る。
1つは、高さには限界が無いのに対して、低さには限界があるから。エベレスト
=チョモランマの高さ(標高8848 or 8844m)よりも、マリアナ海溝の低さ(水
深10911m)の方が優ってるけれど、山の高さには地殻変動による上昇の余
地が十分残されてるわけだ。そしてもう一つの理由は、多くの人にとって分かり
やすいからだ。山の高さは誰でも一目で分かるし、その価値も共有しやすいが、
海の深さはほとんど誰にも分からない。神秘の暗黒世界といったイメージだ。
低さというのも、その価値は非常に分かりにくい。
ここで、面白い「矛盾」に気付くことになる。己の道の探求、すなわち「孤高」の
歩みとは、「高」さを目指す限り、つまり人々の感覚の共有に訴えかける限り、
「孤」立したものではないということだ。孤高とは、孤立してない。あるいは、「弧」
と「高」は相容れない。けれども、現実の世界には、本当の意味での矛盾などな
いはずだ。すると、思考のどこかが間違ってるのだろう。
そう。問題は、「孤」の概念にある。大辞林も大辞泉も、それを「ひとり」と受け取っ
てたけど、それが不十分でミスリーディングな(誤解を招きやすい)解釈だったのだ。
「弧」とは、実際の世の中だと、決してひとり(=単独)では成立しない。むしろ、周
囲の多数があって初めて成立する状態なのだ。
孤高とは、ほとんどの場合、周囲の人間が口にする言葉だ。また孤高の道を歩む
といっても、実はその道は、多くの人間にとって理解できるものだ。さらに、孤独と
いうのは、時間的・空間的に離れた場所に大勢の人がいて、初めて成立する状況
だ。そして、孤立した山とは、その周りを山でない土地が囲んでこそ存在しうるのだ。
こうして、己の道の探求、孤高の歩みとは、そもそも他者を前提としたものである
ことが分かる。だからこそ、男同士の闘う絆と自然に結びつくわけだ。ワインを分
かるもの同士が、闘う絆を作り上げ、その中でそれぞれが己の道を探求していく。
共通のものをめぐる争いを通じて、別々の生き方を深めていく。そうした姿は、そ
の他の人々からは、広い意味で、孤高の存在として認識される。
ただし、豊多香や一青が「孤立」の側にやや傾いてるのに対して、雫は仲間の温
かさとか、しっとりした母親的な「湿気」の側に傾いてるわけだ。それは時代がも
たらしたものかも知れないし、女性視聴者への配慮も関わってるのかも知れない。。
☆ ☆ ☆
ア~~~ッ!と、ここで私は叫ぶ。まるで、山の頂での雫のように。何と、ほとん
どの読者が付いて来てないのか♪ ま、これでいいのかも知れない。私は男。孤
高のマニアック・ブロガーだし(自称)、アマチュアだから視聴率も関係ないのだ。
分かる人はそのままOK、分からない人には「『神の雫』で分からないレビューを
書いてるブロガーがいる」とだけ認識してもらえればいいだろう。
とにかくこれで、『神の雫』が極端に不人気な理由の一つが明らかとなったはず
だ。つまり、古典的な男と男の関係を描く大人の物語だから、ドラマ視聴者の多
くを占める女性が入り込む余地が非常に少ないし、子供にも味わえないのだ。
熱狂的な亀梨ファンやKAT-TUNファンの女性だけだと、東京ドームは連日一
杯に出来ても、視聴率を稼ぐのは難しい。ワイン通のドラマ理解者も数少ない。
こうしてみると、『巨人の星』とほぼ同時期、40年前の男と男の関係を描いたド
ラマ『華麗なる一族』の大成功が、いかに凄いことかがよく分かる。亀梨には、
キムタク=木村拓哉という巨大な山、あるいは「兄」を目指して、男の道を歩み
続けて欲しいもんだ。
「重い~コンダ~ラ、試練の~道を~♬」。
「そりゃ、ローラーだろ! 歌詞は『思いこんだら』!」と突っ込んでくれた方、ど
うもありがとう。ちなみにウィキペディアには、「コンダラ」という項目があるのだ。
「整地ローラー」を指す俗語・・・『巨人の星』の視聴者が・・・「・・重いコンダラ」と
勘違いしたことが由来、とのこと。ま、今ならコンダラを引っ張る鍛錬よりむしろ、
これまたキムタクの力でメジャーになった「全力坂」とたとえるべきかも。雫君、
全力のうさぎ跳びで坂を登りたまえ!
という訳で、理屈で疲れて眠い時には、くだらない話を書きたくなるわけよ♪ こ
のレビューは私にとって、孤高の頂への厳しい歩みだった。何という至福。何と
いう透明。喜びを胸一杯に吸い込み、頂を後にするとしよう。。って、また朝かよ!
ではまた。。☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.S. ちょっと分かりにくい箇所について補足しておこう。雫がどうして対決から
降りて、なぜそれが長介(田口浩正)の言うようなヘナチョコ野郎ではない
のか。それは、みやびが気付いたように「一青さんが言ってた事は、ホン
トは自身に向けられてた言葉じゃないか」と雫が思ったからだ。
ホントは一青にも、血を分けた弟、数少ない家族と争いたくない気持ちが
ある。だからこそ尚更、「神咲の名が聞いてあきれる・・・キミはもっと骨の
ある男だと思っていた。神咲豊多香のした事がそんなに許せないか。血を
分けた兄だという事が腹立たしいか。情けない」と声を荒げる必要があっ
たのだ。つまりこれは、対決を止めたいと思う自分に対して一青が、「自分
はもっと骨のある男だと思っていた。・・・血を分けた弟だという事が腹立た
しいか」と叱咤激励してるわけだ。
そこまでして、兄弟の対決を続けようとする一青の姿が「寂し過ぎる」から、
雫は降りたかっただけであって、弱腰のヘナチョコ野郎なのではない。実
際、周囲の応援もあって、寂しさを克服しようと決意した雫は、対決の場に
戻って潔く頭を下げた。むしろ雫は、男らしい奴なのだ。
頭を下げる辺り、『野ブタ』を思い出したりもするね。あの時も、頭を下げ
たことへの巷の評価はなかなか見当たらなかった。これはドラマの不幸、
あるいは男の不幸と言うべきだろう。
P.S.2 会社で雫が使ったグラスは、第4話レビューで触れたテイスティング・グ
ラスのように見えた。器の部分がやや長くて膨らんでて、脚が短いのが
分かりやすい特徴だ。部屋の隅っこには、世界No.1のワイングラス
会社、リーデル(RIEDEL)の紙袋もさり気なく置かれてた。
P.S.3 一青が失明の危機にあると分かれば、話はまた変わってくる。当然、
差し当たり眼の治療に専念すべきと考えるのが常識だろう。でも、辰吉
は海外でボクシングの試合を続けるし、世界では死をも恐れぬ戦争や
紛争が絶えないわけだ。色んな意味で、恐るべし! 男の闘争本能。。
P.S.4 そういえば今、ウチのHPのトップページには、孤高じゃないけど、険し
くて崇高な山々の写真が飾られてる。トップページを見る習慣のない方、
たまにはどうぞ♪
P.S.5 雪山の映像はなかなか良かったと思う。素晴らしいって感じもないけど、
あの程度でもロケ地探しや撮影は大変なはずだ。
P.S.6 個人的に懐かしいエピソードを追加しとこう。昔、ウエイターのバイトを
してた飲食店で、コックの1人ともの凄く仲が悪かった。私もまだ子供
だったから、何度も「外へ出ろ!」って感じになって、ある日とうとう限界
に到達。本当に2人で外に出そうになったんだけど、店長になだめられ
て仕方なく我慢した。それにお互い、仕事は真面目にこなしてたのだ。
翌日、私がまた「やる気」満々で店に行くと、そのコックが驚いて、こん
な感じの事を言った。「てめぇ、どうせ休むだろうと思ったら、ちゃんと来
たのか。結構、骨があるじゃねぇか♪」。この日を境にくだらないケンカ
はパタッと収まった。男同士の闘う絆とは、たとえばこうゆうものだ☆
P.S.7 一青の台詞は、「待っていたよ、雫」と呼び捨てだったのではという指
摘があったので、録画を見直してみた。確かに、音としては「シズ・・ク」
と聞こえるけど、「シズ」と「ク」の間に0.1秒ほど間があるのだ。物語
の流れを考えても、また社会習慣を考えても、これまで通り「シズくクん」
と言ったと考えるのが自然だと思う。呼び捨ては、もっと後だろう。
Yahoo!とGoogleで、フレーズ検索を利用して調べてみると、「雫」より
「雫君」がほんの少し多いかなって程度だった。ま、いずれにせよ、あと
4日待てば結論が出る。意表を突く「雫ん」に期待しよう♪ ナイナイ!☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『神の雫』第4話のワイン、アルタ・エゴ(第三の使徒の手がかり)
『神の雫』第6話のワイン、シュヴァリエ・モンラッシェ(第四の使徒)
『神の雫』第8話のワイン、シャトー・ラフルール(第六の使徒)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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コメント
おはようございます。
なるほど!!そういうことですか!何故視聴率悪いのか分らなかった。おもしろいし、おちもあるし、亀も素敵で十分な客寄せになると思ったのに不思議でした。原作を先に読んでたからどうやって映像にするのか不安だった。でもまずまずだと思う。ただ、デキャンタージュは、一寸いただけない。思い切ってCGでも何でも使ってもっと高い所からやらないと!!雫登場の一番の見せ場だったのに。子供は1話であれを見て脱落ガッカリしたと。同感だったっけど、母はかっこいい男の子すきだから見続けた。よかったわ。脱落しないで!
投稿: ai | 2009年2月19日 (木) 09時38分
こんにちは!
寝不足でもちゃんと会社に行ったのね。
もうすぐランチタイムだからどこかの酸素バーあたりでリフレッシュをどうぞ。
テンメイさんのつぶらな瞳に星が光る頃、アタシもね、
ありがとうよ、あんちゃん。。。とつぶやいてました。
今週は一青さんの余裕っぷりが光りましたが
一青さんは暗闇に入り込みそうですね・・><
でもワイン世界で生きるならますます感性が研ぎ澄まされるからそれはそれでなんとかなる?
男同士の闘う絆ね・・そういう世界が
女性を阻んでいたと・・。
わからないなりにも納得した次第です。
私的にはストーリーが引っ張ってくれないのが
淋しかったんですわ~。
「闘い」のハラハラドキドキの見ないではいられない要素を見つけられないのです。
言葉の闘いだったのも曖昧すぎたからかしら。
でもアタシは一青さんの怪演や亀ちゃんの美的なもので
十分楽しめますからね(笑
あの面白さが皆さんにもっと伝わってほしいとは願ってました。
裏のニュースに持ってかれたのはしょうがないですね。
あれは最高のパフォーマンスでしたし^^;
まあ、テンメイさまの血気盛んなエピですね。
その彼とは今も仲良くなさってますか?
意外なところで真逆にひっくり返るのね。
今回の兄弟の契りみたいだわ・・
ってことでまた来週に♪
投稿: エリ | 2009年2月19日 (木) 12時01分
すばらしい的確な説明でした。読ませていただいてとても納得できました。ありがとうございました。
投稿: 亀梨くんのファン | 2009年2月19日 (木) 13時29分
テンメイさんこんにちは!
男の友情というと、河原で殴り合った挙げ句に何故か互いを讃え合って仲良くなって終わる、みたいなー。
女には分からない世界であります(><)
確かにこのドラマ、殴りはしなくてもそっちの匂いがするかも。
しかし!
「待っていたよ。雫」
と、あそこは呼び捨てじゃないですか??
ああ兄と弟になったんだなーと胸を熱くした場面でした(^^)
投稿: じゃすみん | 2009年2月19日 (木) 13時56分
4話でコメさせて頂いたジンジャーです。テンメイさん、またまた素晴らしい解説を有難うございます。なるほど、男性ならでは視点ですね。
確かに男同士の「対決」というのは、時として女には理解できないものですね。何故にそんな(男性には申し訳ないですが)アホらしいことでマジになってんの?と思ったことは、過去何度もありました(笑)
とは言え、今回の対決シーンの雫と一青、二人の表情は美しかった。「山」の頂きを目指し、そして麓に下りた時、そこに自分の「居場所」を見出し、再び闘う「自信」を得た雫の微笑みと、そんな雫をライバルと認め、またそのライバルと闘える喜びに溢れた一青の微笑みに、この「対決」に利害を持たない私は、霧生やマキのような冷めた目で「見る」のではなく、「見守る」態度で最終回まで寄り添いたいと思います。
ところで、テンメイさんが4話の感想で書いておられた「アルタ・エゴ=もう一人の自分」というキーワード、これはやはり終盤に向けての伏線的なメッセージが込められていたのではないかと、6話を見て感じました。それも「相似」的な「もう一人の自分」ではなく、「対峙」的なものとして。
今回、「山」つまり父へのアプローチにおいて、雫は山に「実際に登り」、一青はソファの「じっと座ったまま」心の目で見るのだと言っていました。そこには「動」と「静」という対峙するものが見えます。
また対決後、それぞれが戻った場所は、日が射し仲間がいる「明るい」太陽ビールオフィスと、ブラインドが下され一青独りの「暗い」オフィス。雫は「晴れやか」な笑いに包まれ、一青は「視力を失い」かけているという、「光」と「闇」の対峙がありました。
ここまで、家・母・父ときましたから、次はそれぞれ相反する「自己」と向き合うことになるのかなと、想像を逞しくしています。
そういえば、雫は正妻の子「日の当たる場所」にいた子供、一青は愛人(?)の子供で「日陰の子」…これは昼ドラっぽすぎて関係ないですかね(笑)
投稿: ジンジャー | 2009年2月19日 (木) 23時45分
今回も素敵なレビューで楽しかったです。自分とは違う視点で見てる方のお話はやっぱり面白いです。
闘う男はカッコイイだけじゃなくてカッコ悪いときもたくさんですもんね…女からするとバカだな〜とかなんでそんなことするの?とかありますし。
あの一青の笑顔をおバカ!さっさと遺産もらえばいいに!っとマキさんと同じくツッコミつつ、そこが愛しいのが女ってもんですかね?(話も続かないですしね!)
利益だけを追求しないのが男の戦いのロマンかもしれないですね。
p.s2に書いて見えたことすごい! さすがです。スタッフさんたちもいろんな工夫してるんですね。
投稿: みき | 2009年2月20日 (金) 00時46分
テンメイ様、おはようございます。
以前にも申し上げましたが
孤独という言葉は
幼くして親のない状態を示す「孤」と
年老いて子のない状態を示す「独」の
合体です。
もう実にさびしい文字なのですな。
孤児で独身の孤独。
しかし・・・そういう者の出会いと
考えると・・・
親を失った子供と
子供を失った親の寄り添いあい。
養子縁組里親制度の温かみも
ないことはないでしょう。
まあ・・・悪魔はそれもまた
色々孤独であるとも思いますけれど。
しかし、人間には多面性がありますからな
孤独でないものが
時には
孤独を求めることがある。
特に近代の消耗品としての労働力を求める社会では
独立は時には美点でもあるわけです。
そうでないのは伝統芸能だったり
後継者を必要とする稼業だったり
ある種の特権階級だったりする。
少なくとも
孤独を求める二つの価値観が共存しているのです。
その・・・一つの極みである
もっとも豊穣なものを評価するという職業を
伝統化しようとする男の実験。
面白いけどなーっ。
視聴率は取れないよなーっ。
とにかく・・・孤になったものが高みを目指すのは
孤独への最短コースなのだ・・・と
悪魔は申し上げておきます。
その点、豊多香はちっとも孤独じゃなくて
女も子供も作り放題ですとも。
それでは七杯目にて・・・
投稿: キッド | 2009年2月20日 (金) 09時39分
> ai さん
こんにちは お久し振りですよね。
『コード・ブルー』でコメントくださった
「アイ」さんが、「ai」さんになったのかな。
文体がユニークで、ちょっと面白いかも♪
あの時は山Pが大好きって話だったのに、
「かっこいい男の子」はみんな好きなわけね ^^
で、納得いただけましたか♪ どうもどうも。
マンガもお好きなんですね。まずまずの映像化だと。
デキャンタージュがダメ? それだけで脱落とは (^^ゞ
お二人とも原作と比べてらっしゃるのかな。
ちなみに、原作者は満足そうですけどね。
まあ、ここまで見ればもう脱落はないでしょう。
早期の打切りも無さそうだし、最後まで
亀梨の活躍を楽しんでください。。
> エリさん
こんにちは もう寝不足でフラフラ。
早く終わらないかなぁ・・って、コラコラ♪
酸素はスポーツで吸い飽きてますからね。
むしろ愛の補給が必要かも。。寒いわ!
あんちゃん。。あぁ、亀梨に合ってる言葉かも。
どうもこのドラマ、一青が主役に見えますね、
とか書くと怒られちゃうか♪
アクセスは亀梨ファンだらけだもんなぁ。
ワインは色も要素の一つですからね。
見えなくなると、その分ますます
味覚と嗅覚を研ぎ澄ませなきゃ!
今回書いたことは、僕自身の疑問に対する答。
試しにアップしてみたわけですが、
予想外に反応がいいですね (^^)v
アクセスの勢いは6話までで一番だし、
ウチとしてはコメントも多い。
ま、男の世界っていう独特なものがあるわけです。。
あぁ、確かにハラハラドキドキはないなぁ。
でも、ワクワクならある。
僕は昔、将棋にハマってたから、知的ゲームの
ワクワクを楽しむのには慣れてるんですよ。
それと一青の怪演とで、もう十分。
あとは霧生萌えとセーラ萌えのトッピングで♪
今週はニュースって言い訳があったんですが、
来週は5%台には戻して欲しいもの。
もう打ち切りは無さそうだけど、ジャニーズ
主演の4%台ドラマは淋し過ぎますからね。。
僕は元々ケンカ大好きだったし、格闘技も
かじってるから、かなり血気盛んでしたよ
今は温厚で寛容、おまけに知的な好青年だけど♪
単なるバイトだったし、彼は一回りくらい上の
人間だったから、今はどうしてるのやら。。
ま、懐かしい思い出をありがとうって感じかな。
ってことで、また来週。7杯目にて
> 亀梨くんのファンさん
はじめまして♪ コメントありがとうございます☆
絶賛いただき、どうもどうも。
とても納得ってことは、やっぱり男の世界は
女には分からないってことですね (^^ゞ
ま、謎があるから恋が生まれるってことで♪
一緒に最後まで楽しみましょう
> じゃすみんさん
こんにちは
河原ってのが細かくて笑えますね ^^
いや、僕よりもっと血気盛んな奴らは、
ホントに河原へ行ってましたよ。
僕はもっぱら、学校でケンカしてました。
相手はほとんど、既に友達のヤツか、後に
友達になるヤツです♪ これが男の世界。
ま、今では「草食系男子」の方がウケるのかも
知れないけど、「男」とは呼びたくないなぁ。
男なら酒池肉林! ちょっとズレてるか ^^
しかし!
・・ってつなぎが唐突で笑える♪
「待っていたよ。雫」問題の提起、どうもどうも。
「雫」と呼び捨てか、フツーに「雫君」か。
面白い話だから、この後P.S.に追記します。
先に正解だけ書いとくと、「雫ん」です。ナイナイ!
ではまた。。
> ジンジャーさん
こんにちは イタリアとサッカーに詳しい方ですよね♪
またまた力作コメント、有難うございます。
この記事は完全に男性的な作品。
書くのは大変でしたが、自分で面白かったですね☆
男同士の対決って話は、少年マンガや青年マンガ、
あるいは同系統のアニメではホントにありふれた話だし、
僕の人生を振り返ってもそんな話はザラにあります。
本気で向き合うのも面白いし、バカげた争いも楽しい。
ただ、今の子供だと多少の変化はあるでしょう。。
3段落目が非常に正確な表現ですね☆
対峙する雫と一青は美しかった。特に、不戦勝も
可能な一青が笑顔で雫を迎えるシーンにウルウル♪
男として、非常によく実感できます。。
あの2人の場合は、単なる男同士じゃなくて
兄弟だから、愛情の要素が少し強いわけですね。
それは、闘いにとってはマイナスだし、ましてや
失明とかいう話なら、闘うどころじゃなくなってしまう。
その辺りをどう処理するか、脚本家の腕の見せ所。
温かく見守って行きましょう。
アルタ・エゴ=他我という概念は、相似的かつ
対峙的な関係にある相手を指すものです。
単なる自分でもないし、単なる相手でもない、
非常に微妙な関係。特に、幼児期に決定的なもの。
だから、闘う息子たちというのは最適の設定です。
雫と一青の対比は非常に鮮明ですね。
今回に限らず、最初から見事に描かれてる。
例えば、動と静なら、ロベールの領地のワイン。
雫は掘ったけど、一青は掘らなかった。
だからダメなんだと、ロベールが一青に注意してる。
光と闇なら、一青はほとんどいつも暗い場所にいて、
しばしば眼をつむってますよね。
闇の表現でもあるし、失明の伏線でもあります。
「見えない」という言葉も前から使ってました。
脚本はやっぱり良く出来てるんですよ。
楽しめる人が僅かしかいないのは、非常に残念。。
家・母・父ね。。僕はちょっと違う順序で見てます。
レビューにもその都度書いてきましたが、
雫・父・兄弟・母・山の順。
次は、ポジティブなものなら愛or光or海、
ネガティブなら孤独or闇or深海or森って感じ。
残りの回数にもよりますね。僕が脚本家なら、
1回ネガティブな香りを漂わせますよ。
谷があってこその山、闇があってこその光。
来週は、霧生とマキが活躍する気配もありますね。
女の対決、女の魅力を見せてもらいましょう。
昼ドラマは女の世界だから、お任せします♪
> みきさん
こんにちは。今回も素敵でしたか
照れるなぁ。。あっ、レビューね ^^
今回は男を前面に出したから、新鮮だったかも。
闘う男は、時と場合に応じて、しばしば滑稽です。
女から見て滑稽な戦いが、男には大切なこともある。
アハハ (^^) やっぱ女の方が現実的、即物的でしょ。
古今東西、変わらぬ真実、あるいは本質。
男はロマンチストなわけです
戦うこと自体に美しさを感じる。
登ること自体に充実感を覚える。
抽象的プロセスへの幻想的欲望。。
グラスの違いを僕が理解したのは、第4話レビューの
時だから、以前から工夫してたのかも知れません。
一青の部屋には色んなグラスが並べてあるし。
とにかく、来週は女にも活躍して頂きましょう
> キッドさん
こんにちは。いきなり、実にさびしい孤独ですか
何となくいつもと違いますね。親関連だからかな。
いつ聞いたのか分からなくて検索してみましたが、
なかなか見当たりませんね (^^ゞ
まあ、2年以上も語り合ってきたから。。
ともかく、孤児で子供もいない孤独。
確かにさびしいですけど、意外に多そうな感じ。
孤児って、親が先立った後はみんなそうですしね。
独身者はどんどん増えてるし。
養子とか里親ってものは、身近で全く
知らないんでピンと来なくて。。
実は僕が養子かもと思ったりもしましたが、
幸か不幸か、自然な親子のようです。
ま、見た目も父と母に似てるからほぼ確定。
僕自身、昔からわりと孤独が好きなんですよ。
本物の深刻な孤独は味わったことないけど、
一人旅とか単独行動とか好きですからね。
自分の部屋に1人でいて退屈することも全くなし。
その辺りが、今回のテーマの一つにに
「孤高」を持って来たことと関係してるんでしょう。
孤独は好きだけど、常に他人を求めてもいる。
お互い、飛び抜けてマニアックなレビューを書いて
ますが、やっぱ他人に読んでもらいたいですよね♪
僕の場合、誰にでも読んで欲しいとは思わないけど、
優れた読者、熱心な読者が増えるのは嬉しい。
ま、あんまし増え過ぎると、逆に孤独を求めて
止めたくなるかも知れませんが、杞憂ってものかも♪
孤独な男の実験を描く、男性スタッフの実験ドラマ。
これが面白いってことは、お互い男なんでしょう。
これが超低視聴率ってことは、男が少ないわけです。
ドラマの世界に、あるいは現代日本に。
なるほど、孤になった雫が高みを目指すのは
孤独への最短コースってことですか。悪魔的発想♪
たとえば、結果的に一青を失うとかね。
ま、原作も続いてることだし、孤独にはなりませんよ。
現実の世界では、やっぱり高みを目指すと
孤独に陥りやすいのは確かでしょう。
「低さ」から離れようとするわけだから。
アハハ (^^) 豊多香の作り放題ね。
ま、作っても作っても孤独だったのかも♪
死んだ後も淋しいから、子供たちに追いかけて
欲しかったって解釈は可能ですね。
それではまた、7杯目にて。。
投稿: テンメイ | 2009年2月20日 (金) 13時48分
こんばんはテンメイさん。
ワインの情報集めいつも感心します。お疲れ様です。
それぞれの使徒にはある繋がりがあるってしってました?
使徒の順番がドラマ版は原作と違うので当てはまらないかも知れませんが、人の生きる様を追っているんです。
第1の使徒レ・ザムルースは人生の序章。始まりの静けさ。愛する人との出会い。愛の始まり。
第2(原作はパルメ)は結ばれた二人。母の慈愛。胎内で芽生えこの世に生を受ける。
第3(原作はキュヴェ・ダ・カポ)母の次に出会う父の温もり。家族。団欒。
第4(ドラマは出てないがシャトー・ラフルール)
初恋。思春期の切ない思い出。淡い恋。
第5(シュヴァリエ・モンラッシェ)
人生の厳しさ。試練。試練を乗り越え時の達成感。成長。
と、なるんですよ。
第6は原作もまだなのでなんとも言えませんが、私の中ではイタリアのサンジョヴェーゼのワイン
孤独感。生きる意味。思想。が第7話のキーワードになると思いますがいかがでしょう。
投稿: KAB | 2009年2月21日 (土) 01時54分
前回の丁寧なコメレスありがとうございました。まだまだ未熟者です。
今回は男と女の視点の違いからか、面白く読ませていただきました。闘いを含んだ絆(闘争的友愛)というのは、女の私にはわかりにくいです。(でも亀梨君本人は闘争的友愛は好物だというのはわかります・・・・亀ファン目線!)なのでテンメイさんが書かれている「男の道」歩みには賛成です。やっぱりそれも亀梨君に魅かれた理由かも?
今回は表情や映像を前面にだして展開をさせているようなので面白く、雪山や対決シーンの雫と一青の表情に含んでいるものには感心させられます。雫と一青の対比、いろんなところで伏線も感じられますね。よくできていて味わいあるドラマと思います。
3人の女と男たちのとらえ方。面白いですね。
いろんな見方を教えてもらい、ますますリピが止まらなくなりそうです。
投稿: おけいこ | 2009年2月21日 (土) 10時23分
テンメイさん、こんにちは。コメレス有難うございました。
>例えば、動と静なら、ロベールの領地のワイン。
>雫は掘ったけど、一青は掘らなかった。
は!!そうでしたね…!
あれは3話でしたか。もうその早い段階から提示されてたのですね。その場面、正直リアルタイムで見た時はあまりピンとこなかったのですが…今、鳥肌立ってます(笑)
>「見えない」という言葉も前から使ってました。
確かに確かに。そう言われてみれば、雫に「見えない」というセリフはこれまでないような…。いつも「…見えた!」ですね。
すごく練られた脚本だと分かりますね。このドラマは一度見れば理解できてしまう漫画的ドラマでなく、何度も繰り返し読み、後追いしながら読者もその緻密に張られた謎解きの鍵を探さなければならない推理小説的ドラマだと感じます。そしておそらくですが、その読者が解いた謎が正解なのかどうかも最後まで明らかにしてくれなさそうな予感がします。でもそれはそれで、読者は各々自由に答えを想像することができる余白があるということでもあるし、そんな終わり方もありだろうと思います。
最後に、
>来週は、霧生とマキが活躍する気配もありますね。
>女の対決、女の魅力を見せてもらいましょう。
この二人の暗躍、楽しみですが、女はきっと「対決」はしないと思います。「対決」には相手と正面から向き合うという男性的なイメージがありますが、女は相手と向き合うのではなく、それぞれ別の方向を向いて「対立」するイメージがあります。今のところ、霧生は「男」の方を向いて、マキは「金」の方を向いて対立してますね。対立がより深まるのか、あるいは利害が一致した時、共通の敵が現れた時に女が見せる「共闘」関係になるのか、残り3話の絡み方が面白そうですね。
投稿: ジンジャー | 2009年2月21日 (土) 15時07分
> KABさん
おはようございます♪
このドラマではまだ書いてなかったかも知れませんが、
ウチはネタバレ禁止サイトなんですよ。
3年前から原則的にそうで、何度も公言してます。
折角、細かい情報を書いて頂いたんですが、
原作について語る場合には、今後の展開や解釈に
直接関係ない部分(ドラマで既に終わってる部分、
削られたのが明らかな部分、etc)にしてください。
僕が原作関連記事を書く時には、放映終了から
数日後にして来ました。録画で見る方への配慮です。
ドラマは原作とは別物なのに、原作情報があると
やっぱり気になってしまうでしょう。
既にアクセスのピークは過ぎてるし、この書き込みは
ギリギリ微妙な内容なので、残します。
ただ、ドラマの終了後にして欲しかったし、
ドラマに対する僕の見方とも違ってますね。
僕の考えは、今までのレビューにも書いて来たし、
上のレスにも書いてある通りです。
以上、よろしくお願いします。
ちなみに、このレスへの応答は不要です。
単なるお知らせってことで。。
> おけいこさん
おはようございます
いえいえ。それを言うなら、人間みな未熟者。
って言うか、むしろ人間とは熟さない存在でしょう。
そりゃ、大袈裟すぎるウンチクか (^^ゞ
男というのは、闘い自体を楽しめる動物なんですよ。
相手を倒すためでもなく、戦利品のためでもなく。
いい例が、『1ポンド』でお馴染みのボクシング。
相手はほとんど知らない人間だし、たとえ勝っても、
ごく一部の人間を除けば利益は僅かです。
リスクを考えても割に合わないスポーツなのに、
それでも男は闘い続ける。
闘う相手とは、一緒に楽しむ遊び仲間でもあるし、
一緒に道を歩む仲間でもある。
また、強い相手ならリスペクトの対象にもなる。
強い絆が生じる可能性を秘めてるわけです。
ホントに生じるかどうかは別として。
第6話まで、全面的に男の話だったから、
次回は女の話を前面に出して欲しいもんですね。
女の目から見ると複雑な思いがあるかも知れませんが、
女に対する男目線の学習とも言える。
あるいは、少し歪んだ鏡を見るようなもの。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」。
この発想が、また男のものですけどね (^^)
良く出来たドラマで、リピが止まらなくなるのも
分かりますが、実生活に影響がない程度に♪
同じものばかりだと、視野も広がらないでしょう。
亀梨に限らず、女性ファンには、お気に入りの
タレント以外のものにも目を向けて欲しい。
でないと、ドラマの評価がファンの数だけで
決まってしまう感じもありますからね。
ま、女性の耳にはなかなか入らない、
単なる外野席の男のつぶやきです (^^ゞ
> ジンジャーさん
おはようございます。いえいえ、こちらこそ
このドラマは、最初から結構良く出来てるなと
思ってたから、3話で一青が掘らなかったシーンも、
リアルタイムで満足の笑顔を浮かべてました。
見えないって話は、来週のネタに取っとこうと
思ってたのに、口が滑っちゃいましたね ^^
アハハ (^^) 「一度見れば理解できてしまう漫画」ね。
漫画ファンの不満そうな顔が目に浮かびます♪
日本のドラマより、日本の漫画の方が世界的には
好評なんじゃないかな。ま、気持ちは分かりますよ。
文学や映画と比べると、漫画やドラマは軽く楽しめる
ように作られてるって側面はありますね。
子供向け、あるいは大衆向けの気晴らしだから。
ただ、必ずしもお手軽には作られてないし、作品に
関わらず、受け手の側で知的に楽しむ余地はある。
もちろん、『神の雫』でも同じこと。
僕は、ドラマ界全体のサポーターでもあるし、
もっと広く、人間知性のファンでもあるんですよ♪
オォ~~~、我ながら大風呂敷。。話、でかいわ!
あっ、「女の対決」ってのは言葉遊びです。
あえて補足するなら、それぞれが別に活躍する姿を
視聴者側が見比べて、対決として判断するってこと。
芸術に関する賞での用法と同じですね。
「あの作品とこの作品の一騎打ち」とか。
作品や作者そのものが対決してるわけではない。
ただ、『雫』の流れを見ると、どうも分かりやすく
「対決」させたがってる感じはある。
所詮、脇役だから、闘いのレベルは知れてますけどね。
「共闘」♪ 女全てが共闘して、全共闘。。古!
ともかく、いよいよ終盤。
男の闘いと共に、女の活躍にも期待しましょう
投稿: テンメイ | 2009年2月22日 (日) 08時00分
テンメイさん
こんばんは
またまた 遅くなりました
<男と男の対決>
嫌いじゃないんだけどなぁ
でも 闘うために闘うというのは
女には ないかも・・・
好敵手っていうのは 分かります
女にもありますよ
仕事では そういう存在に出会うことがある
今までは 3人かな
意見を言い合う中で
同意はできないけど それもあると思うとき
認めざるを得ないとき
「やるなぁ」という気持ちになる
そして いいものができる
でも 親友にはなれないかも
やっぱり 安らげる関係がいいもの
雫は 最初から 勝敗にはこだわっていない
屋敷も 20億のワインも彼には意味がない
父を知りたい
あるのは その思いだけ
山の頂上に立っても 何も見えないけど
頂上に行かなければ 得られないものがある
その後 戻ったふもとで感じるもの
闘いの勝敗には意味がなくても
闘った後 得られるものを見たい
その想いから 再び 闘う決心をしたのでしょうね
一青が闘う意味は 次回 見えてきそうですね
投稿: 彩花 | 2009年2月23日 (月) 01時37分
> 彩花さん
こんにちは
男の闘いにはもちろん、理由もあるわけです。
相手が憎いとか嫌いとか、あるいは
金・地位・名誉・女を賭けてるとか。
ただ、それだけではない闘争本能があるし、
闘い特有のメリットもある。
その辺りが、女性にはピンと来ないから、
男同士のドラマはウケが悪いんだろうって話です。
原作のヒットも、あくまで男性漫画としての事。
最近、仕事の話をちょくちょく出しますよね♪
かなり気合が入ってるのかな。
亀梨への気合の半分くらい ^^
安らげる関係。。競い合う関係と矛盾しませんけどね。
まあ、やっぱり女性の方が同調を好むんでしょう。
それ自体は単なる性差の問題だけど、少女の場合は
しばしば、同調しない者への攻撃に変わるわけですね。
父を知りたい。。そちらでも強調してますが、
僕はそれだけじゃないと思いますよ。
確かに、ドラマの大きな流れとしてはそうなってます。
ただ、それは前面に出たわかりやすい理由付け。
このドラマに限ったことじゃありませんが、
闘いの意味というのは、途中で変わるものだし、
もっと複雑で曖昧なものです。
男向けフィクションでも、当初の闘いの理由が
やがて霞んで来るっていうのはよくあるパターン。
父を知りたいという思いで闘って来たけど、
いつの間にかワイン評論の世界の奥深さに魅せられて
いくし、一青との闘う絆も大切になってくる。
僕はそう見てます。
ただ、視聴者の大半が亀梨ファンだろうから、
女性向けの表現を前面に出すかも知れませんね。
ま、僕はその彼方を見てるので。
闘った後、得られるものが重要なのも確かだけど、
人生の最後に何を思うかが重要って発想と似てますね。
人生のプロセス自体にも十分意味があるように、
闘いのプロセス自体にも十分意味はあるでしょう。
生きる充実感のようなものは、闘いの最中にも
よく感じるわけです。
それは、フィクションの世界だと、闘ってる男の
笑顔という形でよく表現される。
2人とも、かすかに微笑んでたでしょ。
ああゆう感覚があるんですよ。
とりあえず、今晩の一青に注目しましょう。
処理を間違えると、大失敗になる可能性もあり。
ま、頭のいい脚本家だから、大丈夫でしょう
投稿: テンメイ | 2009年2月24日 (火) 11時01分