『神の雫』原作をYahoo!コミックで立ち読み♪
今期のレビューに選んだドラマ、亀梨和也&田辺誠一『神の雫』もいよいよ今夜
が最終回。そこで、原作コミック(亜樹直・作、オキモトシュウ・画)の「立ち読み」
記事をアップしとこう。Yahoo!コミックの無料立ち読みだから、誰でも今すぐ手
軽に実行可能。ネタバレの恐れはもうほとんどないと思うけど、あくまで自己責任っ
てことで♪
実はこの記事は、2月半ばにアップしようと思ってたものだ。その時はとりあえず、
19巻の内の6巻までを立ち読みして記事にしかけたんだけど、思ったよりもドラ
マと原作の内容が近いと感じたから、ネタバレを恐れて最終回当日まで延期した
わけ。とは言っても、両者にはもちろん相当な違いがある。
それを書く前に、立ち読みの方法をまとめとこう。一番簡単なのは、Yahoo!で
「神の雫 立ち読み」を検索して、Yahoo!コミックの1巻のページにアクセスす
る方法。専用のビューア(ちょっと重くてエラーもある閲覧ソフト)を自動的にイン
ストールするだけで見れるし、そこから他の巻にも飛べる。面倒な登録も不要だ。
ただし、立ち読み可能なのは14巻まで。また、1巻だけは51ページも読めちゃ
うけど、他は僅か15ページ(全体は200ページ以上)だから、ストーリーは断片
的にしか分からない。しかも、ドラマからの推測を交える必要がある。それでも、
登場人物の絵やキャラクターは多少つかめた気がする。ちなみに、ネットの立ち
読み以外には全く読んでないので念のため。
☆ ☆ ☆
さて、1巻から立ち読みを開始してすぐ思ったのが、本格的ワイン漫画なんだな
ということ。私にはワインの趣味はないので、ドラマのウンチクくらいで十分なん
だけど、原作は遥かに細かいのだ。そもそも、一番最初の2ページがあのリシュ
ブールのウンチク。ドラマは雫と豊多香(古谷一行)が母の墓の前で衝突するシー
ンだったから、これだけでも大違いだろう。ドラマに対するワイン通の不満に目立っ
てたグラスの話も、最初から「リーデルグラス」なんてブランド名が登場している。
リシュブールに続いて登場するのが、ひじ掛け椅子にドッカリと座って、ワイン片
手に不敵な笑みを浮かべる雫の姿。もうこれだけで、ドラマとかなり違うのは明白
だ。その後、例のデキャンタージュ(亀梨と大差ない)に驚いたみやびが自己紹
介すると、雫は「おう じゃ合コンでもする?」といやらしい笑顔になる。軽いノリの
やんちゃ坊主なのだ。一青に対する態度もかなりガキっぽくて、「偉ぶったこいつ
の鼻をあかす」とか、「ギャフンと言わしてやりたい」とか。良し悪しや好き嫌いは
ともかく、優しくてお坊ちゃま風の亀梨=雫とは全く違ってる。
一方、ドラマの最初から原作ファンの不満が爆発してたみやび。どんなに違うの
かなと思ってたんだけど、キャラ的にはむしろ結構似てるなって印象だった。すご
く上品なソムリエ見習いなのかと思ったら、一番最初の台詞が「はあ~~ッ♡」。
その後もわりとフツーの、明るく元気でマジメな女の子。程度の差こそあるものの、
大まかな路線的には、仲里依紗とそんなに大差ないと感じた。
ただ、程度の差がガマンの限度を越えちゃった人が多いのかな。確かに、例の
「こんなの初めて~♪」と腰を抜かすシーン(ドラマ第1話冒頭)はないし、比較
すれば原作の方が上品だ。でも、やっぱり一番大きいのは容姿の違いじゃない
かね。原作の女性は、みやびに限らず全体的に、キレイで品のある絵で描かれ
てるのだ。それに対して仲=みやびは可愛いタイプだし、ちょっとウザく感じられ
るかも知れない部分もある。自慢の迫力ボディも、原作のスレンダーな姿を見慣
れてたファンには逆効果だったかも知れない。ドラマがタレント人気に左右される
ほどではないだろうけど、やっぱり漫画とは「画」、つまり絵なのだ。
続いて、一青。すぐ思ったのは、田辺やヨン様に似てるなってこと。キャラは立ち
読みだとほとんど分からないけど、少なくとも雫よりは、ドラマに近い気がする。例
の「オォ~~~ッ」は立ち読み部分には無かったけど、個人的には雫より一青の
方が趣味だな。大人の洗練と知性を感じられて、顔も一青の方がカッコイイ。メガ
ネも似合ってるしね♪
☆ ☆ ☆
おっと、早くも時間が来た。他には、豊多香はドラマの古谷一行とあんまし違わ
ないような気がするけど、立ち読み部分にはちょっとしか出てないから自信はな
い。霧生とマキは、ドラマの戸田菜穂と内田有紀の方がいいね。漫画はどっちも
かなり年配に見えて、特にマキは水商売のちーママって感じだ。そもそも、ドラマ
ほど一青に寄り添ってるわけでもなさそう。あと、ロベールは原作だとヨボヨボの
おじいちゃんで、ワイルドな竹中直人とはルックス的にかけ離れてる。中身はほ
とんど分からないけど、ちょっと違う気がするな。
こう書いてくると、結局マンガとドラマはかなり違うのかと思われそうだけど、そう
じゃない。上ではわざと違う部分を強調して来ただけのことで、ストーリーとか設
定、要素(ワインその他)、あるいは台詞に関して言うなら、やっぱりドラマは原作
に十分似てる。つまり、原作の影響が強いのだ。もうちょっと独自路線を歩んで
も良かった気がするけどね。
ちょっと細かい話も追加しとこう。第4話レビューで、週刊新潮や和田秀樹のドラ
マ批判に「応答」した際、ワイン監修の斉藤研一が語ったとされる「100万円」と
いうワイン価格は確かにおかしいと書いておいた。でも原作を見ると、言葉を交
わす中での単なる誤解だったんじゃないかという気もする。と言うのも、原作の一
番最初から、ロマネ・コンティの100万円という値段が強調されてたのだ。レビュー
で明らかにしたように、例のドラマ批判はよく読むと粗雑なものだから、両者のや
り取りの際もその短所が現れてしまった可能性はある。ま、正確には録音とか速
記でも無ければ分からないけど、専門家がそんな些細なミスをするとも思えない。
ということで、最後にまとめると、やっぱり原作とドラマは似て非なるビミョーな関
係だなということだ。レビューでも書いたけど、ハッキリしてるのは、テレビの方が
マンガより遥かに大勢の人間を相手にしてるということ。原作のまま、ワイン中心
にマニアックな番組を制作するのは無理がある。その意味で、人間ドラマを中心
に据えたのは商業的に正解だ。ただし、人間ドラマの中身がどうなのかについて
は別問題で、レビューやコメント&レスで既に色々と語っておいたから、そちらに
譲っておくとしよう。
ではまた。。☆彡
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『神の雫』第4話のワイン、アルタ・エゴ(第三の使徒の手がかり)
『神の雫』第6話のワイン、シュヴァリエ・モンラッシェ(第四の使徒)
『神の雫』第8話のワイン、シャトー・ラフルール(第六の使徒)
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