電子図書館の今後に注目☆
グーグルの書籍デジタル化については、著作権や図書館が絡むこともあって、こ
こ数年話題になってる。先月下旬には、アメリカでの訴訟和解の動きが日本にま
で自動的に及ぶという話がかなりの話題になった。私もすぐ、Googleブック検索
を実際に使用。確かに便利だけど、今現在はまだまだ開発途上のサービスだな
と思ってる。
それよりむしろ、既存の無料の電子図書館をまず使いこなすべきだろう。こちら
もまだまだ発展途上とはいえ、全文を無料ですぐ読めるのは非常にありがたい。
最初に使ったのが何だったかは覚えてないけど、記憶にある中では、去年の春
ドラマ・レビューの時だ。首都圏で先日まで再放送してた、天海祐希&藤木直人
『Around40』のタイトルバックが、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を
題材にしてたから、調べるのに使ったわけ。訳本は自宅のどこかにあるけど、
探すのが面倒だからラクしたのだ♪
まず、一般向けの翻訳テキスト用には、「プロジェクト杉田玄白」がある。妙な名
前は、江戸時代にオランダの医学書を和訳して『解体新書』として刊行した医者
の名前を借りてるわけだ。つまり、著作権が問題にならない外国の文献を、手
作業で翻訳して公開するサイト。
ただ、その翻訳だけじゃマニアック・レビューには物足りないから、元の英語の
テキストもチェックした。その時に使ったのが、「Gutenberg(グーテンベルグ)」
で、ここは各国の著作が原文で手に入る。その数は数万テキストだから、なかな
かのものだろう。もちろん、著作権が問題にならない古典がほとんどだけど、『ア
リス』はちゃんとあって、レビューを書くのに役立った。ちなみにグーテンベルグ
とは、世界史で出てきた活版印刷の「発明者」。色んな説があるものの、普通に
分かりやすく言い替えるなら、「本の父」だ。
☆ ☆ ☆
以上の二つの電子図書館は外国の作品用だけど、国内ものなら「青空文庫」か
「国立国会図書館・近代デジタルライブラリー」が基本だろう。どちらも、つい先
日のドラマ・レビューの時に使ったばかりだ。亀梨和也&田辺誠一『神の雫』の
第8話で、島崎藤村の「初恋」が使われてたから、早速元のテキストをチェック。
普通に読むだけなら、「青空文庫」で十分ありがたい。ただ、「近代デジタルライ
ブラリー」だと、元の書籍をそのまま画像として見ることが可能。まあ、良し悪し
はビミョーだけど、特にこだわり派の方は画像閲覧を知ってていいと思う。国立
のプロジェクトだから、今後ますます充実していくはずだしね。
ちなみに一番手軽な青空文庫なら何が読めるかと言うと、たとえば芥川龍之介、
夏目漱石、宮沢賢治など。日本文学の古典に関してはかなり充実してると思う。
登録不要、非常に軽いサイトで使いやすい。翻訳ものもほんの少し混ざってる。
☆ ☆ ☆
という訳で、以上の3つはこれからもっと積極的に使おうと思ってる。ただ、やっ
ぱり図書館に並んだ本の背表紙を見て探す方が遥かに楽しいね。目で見てわ
かりやすいし、偶然の出会いも沢山ある。それに対して電子図書館は、何とも無
機質な感じだし、基本的には自分が探してるものしか出てこない。まあ、今後さ
らに進歩するのを期待しよう。もちろん、Google の今後にも要注目だ。著作権
に配慮しつつ、電子図書館と競い合って、より便利なシステムを作って欲しい。
って言うか、その前にそもそも読んだり探したりする時間を作るのが一番大切
だけどね♪ ではまた。。☆彡
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