RUN 10km,52分25秒,心拍143
危ない、危ない。レース直前の大切な調整時期にサボっちゃう所だった。
いやぁ、色んな疲れがピークなんだよな。おまけに一昨日の夜は、今大
会初めて世界陸上をたっぷり見てしまった。ま、尾崎も村上もベケレも生
で見れたから、いいけどね♪
その銀メダルの尾崎が帰国会見で、なかなか力強いコメントを口にして
た。世界記録保持者・ラドクリフと闘いたいとか、五輪で金メダルを取りた
いとか、2時間20分切りたいとか。まあ、記者の誘導に乗る形だったのか
も知れないけど、以前からわりとハッキリ物を言うタイプだと思う。渋井み
たいなビッグマウス的タイプとも、またちょっと違うけどね。
で、尾崎の快走と岩水のボトル手渡しダッシュに刺激を受けて、私も今
夜は快走した・・・って話じゃないんだよな♪ この一ヶ月間、週末はたっ
ぷり自転車で負荷をかけてるから、火曜になっても太腿が復活してない
のだ。この状態で無理すると、超回復の妨げになるだけだから、積極的
休養みたいな形で軽く走るだけ。なるべく脚の裏側だけ使って、心拍も
上げないようにして。そもそも、明日もまた走るし、今週末にはいよいよ
レース遠征なのだ。
という訳で、秋の気配を感じる涼しさの中、適度に気持ちよく流した10
km走。トータルでは1km5分15秒ペース。距離もスピードもちょうどい
いんじゃないかな。それにしても、今夜はまったく冷房が必要ないくらい
の涼しさで、秋の虫の音が遠くから聞こえてくる。今年の夏も残り僅かだ。
しっかり調整して、レース&信州サイクリングで有終の美を飾るとしよう。
心拍は珍しくプラス10の大幅補正。ではまた。。☆彡
往路(1.15km) 6分59秒 平均心拍122
1周(1.1km) 6分14秒 134
2周 6分03秒 138
3周 6分01秒 137
4周 5分41秒 142
5周 5分27秒 151
6周 5分18秒 153
7周 5分09秒 158
復路 5分36秒 154
計 10km 52分25秒 心拍143(78%) 最大159(86%,周回最後)
☆ ☆ ☆
さて、今回もまたオマケのように追加してしまう、『ブザービート』第7話へ
のコメント。この作業が「理性」的でないのかどうかはさておき、ドラマの主
題は明らかに、理性と欲望の対立だった。それは、思考と感情と呼び変え
てもいいし、何なら理性と愛でもいい。全編がそうした対比(二項対立)の
変奏、あるいは、理性的でないものの勝利だったのだ。今回のオマケは
ちょっと長くて難しめの内容なので、悪しからずご了承を。ま、常連さんに
はお馴染みのテンメイ節でしょ♪
まずは、フィクション(=虚構)とかアイドル(=偶像)の世界に閉じ込めら
れてしまわないように、リアルな世界を視界に入れてみよう。一昨日の日
曜日は世界陸上の最終日。女子マラソン・日本代表の尾崎好美が素晴
らしい走りで銀メダルを獲得したのは記憶に新しい所だ。私はすぐ賞賛
記事を執筆。普段はスポーツ記事なんてスルーしがちなウチの読者でさ
え、結構読んでるようだから、やっぱりインパクトがあったんだろう。
実際、TBSの放送3時間の平均視聴率は18.1%で、なかなかの健闘。
瞬間最高視聴率は27.9%まで到達(尾崎のゴールイン)。『ブザビ』7話
には『月バス』(=月刊バスケットボール)の表紙の話とか出て来たけど、
『月陸』(=月刊陸上競技)9月号の表紙はおそらく尾崎のゴールシーン
になるだろう。その脇に、やり投げ3位の村上幸史の写真が載るかも知
れない。男より女、銅より銀、やりよりマラソン。この扱いの差は、今の日
本では仕方ないことだ。
さて、ここで注目したいのは、尾崎の脚の長さでも、変わった形の銀メダ
ルでもなく、最後の給水だ。前の記事にも書いたけど、暑い夏のマラソン
終盤、息詰まる競り合いの中、尾崎は大切なオリジナルドリンクが入った
マイボトルを取り損ねてしまった。高速の全力走行の途中だから、ありが
ちなミスだけど、それを助けてくれる王子様の出現は極めて珍しい。
彼女がミスした直後、応援部隊として給水所に控えてた3000m障害の
代表・岩水嘉孝(よしたか)が猛ダッシュ。見事に追いついて、彼女にボト
ルを手渡したのだ。スポーツ報知の記事によると、「ありがとうって感じで
した」。岩水は男の代表だから、短めの距離なら尾崎より速いんだけど、
止まってる状態からボトル片手にダッシュして追いつくには、瞬時に全力
を出す必要がある。しかもスタッフや備品に行く手を阻まれた、文字通り
の「障害」レースだ。私はあのシーンに感動した☆ チーム愛かそれ以上
かはともかく、何と熱い愛なんだ。。♪
で、何がブザビと関連あるかって? だから、理性と欲望、あるいは思考
と感情の対比ってこと。私はすぐ「感動」したけど、その後でちょっと「考え」
たのだ。あれって、ルール上はどうなのか。陸上の大きな国際大会で、給
水所を過ぎた所でのボトル手渡しが許されるのかどうか。少なくとも、体育
会系の岩水がそこまで「考え」てダッシュしたとは思えない(失礼♪)。
ルール違反の巨大なリスクを考えるなら、何もしない方が遥かに安全で賢
明だし、全く普通のことでもある。それでも彼は反射的に、尾崎に向かって
猛ダッシュした。思考や理性とは独立して何かに向かう、強くて根源的な
心的過程。これこそ、広い意味での欲望だ。文脈に応じて「意志」と呼ぼう
が「衝動」と呼ぼうが、大同小異にすぎない。
いまや、ドラマとの関連は明らかだろう。後で落ち込むほどセルフコント
ロールを失って、思わず直輝(山下智久)にキスしたり、感情的に平手打
ちしたりする莉子(北川景子)。憧れの大人の男・宇都宮(永井大)との2
回目のデートを無事終えた直後なのに、ダメ少年・秀治(溝端淳平)にい
きなり告白されてすぐ身を任せた自称「理性の塊」、麻衣(貫地谷しほり)。
あれはどこまで行っちゃったのかビミョーだね♪
あるいは、大先輩・宇都宮の交際相手と知りつつ麻衣に手を出してしまっ
た秀治。そして、バスケに集中すべき大切な時期、川崎コーチ(伊藤英明)
への気遣いもあるのに、前言撤回して莉子を抱き締め、月9の限界に迫
るディープ・キスまで披露した直輝。ドアは開いたままで、同居人や隣人
に見られる可能性も頭から消えちゃっている。
アパート(or マンション)の上までいきなりダッシュすれば、山Pの足の「ネ
ズミ」(関節内遊離体)はますます悪化するかも知れない。夜の集合住宅
のドアを外から力任せにドンドン叩く「ブザー代わりのビート」は近所迷惑
であって、飲み会の後で自転車を押して帰るほどマジメな直輝なら本来や
らないはずだ。
それでも、莉子の涙の言葉には勝てなかった。理性が欲望や感情に完
敗したのだ。上の女と、下の男。『ロミジュリ』(ロミオとジュリエット)とか、
亀梨和也&綾瀬はるか『たったひとつの恋』のオレンジのイガイガを彷
彿とさせる、恋愛モード一色のあの幻想的な会話シーン。
もう もう二度と キスしたりしない!
人差し指で触ったりもしない
馴れ馴れしくもしない ほっぺも叩かない
絶対に半径5m以内に近寄らないようにするから
だから だから もう会わないなんて言わないで!
お願いだから・・・・・・
☆ ☆ ☆
そもそも理性とは、様々な対象を秩序だてる能力を一般的に指す言葉だ。
思考や言語が対象の場合には、論理的思考能力とか総合的判断力。欲
望や感情が対象の場合には、自制心=セルフコントロール能力。世界全
体の構成なら、神の思し召し。様々な別名や下位分類があるものの、古
代ギリシャからの思想の伝統を見るなら、理性は長い間、欲望や感情よ
りも上位のものとみなされて来た。
それがここ数百年で徐々に崩れ、20世紀には欲望を重視するフロイト派
精神分析が脚光を浴びることになる。あるいは哲学なら、山P=彰が野
ブタで口にしてたニーチェが、理性よりも欲望に光を当てた代表の一人
だ。「本人のやりたいようにさせてあげよう」という最近の教育方針も、極
めて20世紀的な考え方の一つで、歴史はかなり浅いのだ。
一方、マンガやドラマなど、歴史の新しいサブカルチャーの世界では、以
前から欲望や感情の方が高く扱われて来た。理性より欲望、思考より感
情、大人より子供。こういった選択は、もちろん女性ウケや子供ウケとも
深く関わってるだろうけど、私も含めて、社会人男性にもそれなりに支持
されるのかも知れない。理性的で思考能力の高い大人の男が評価される
実社会への反動という訳か。あるいはひょっとすると、より根源的な人間
的真実を指し示す傾向だろうか。
こうして見ると、B’zの主題歌『イチブトゼンブ』の歌詞も、まさにドラマ的、
あるいは庶民的なものだと言っていい。より穏やか言い方を敢えてするな
ら、ドラマにふさわしい内容。つまり、理性より欲望、思考より感情なのだ。
と言うのも、物事を「イチブ」(=一部)だけから考えると、「ゼンブ」(=全
部)をまとめた理性的認識は誤る可能性が高いのだから。にも関わらず
イチブを選びとるのは、またそれを高らかに歌い上げるのは、欲望とか
感情の動きなのだから。
理数系の研究は、一部が間違ってるだけで、全部がひっくり返ってしまう。
計算の途中で数字を一つ書き間違えれば、答えは違って来る。だからこ
そ、理数系の議論には細心の注意が払われることになる。あるいは、人
間を顔とか外見だけで判断すると間違いに陥りがちなのは日常茶飯事だ
し、優しさだけ、お金だけ、地位だけでも危ういだろう。もちろん、チアリー
ダーをコスチュームだけで判断するのもおバカな話にすぎない♪
仮に「すべて知るのは到底無理」としても、一部を知るだけで満足すべき
だということにはならない。他の一部、究極的には全部に向かう視線があっ
てこそ、「圧倒的なてざわり」を感じられる。圧倒という言葉を辞書で引い
てみれば分かるように、これは他のものと比べて初めて可能な形容なの
だ。たとえ「愛しぬけるポイント」を見つけた気がしても、後で愛が吹っ飛
ぶような別のポイントが見つかる恐れも十分ある。
にも関わらず、サブカルチャーは今日もまた、同じパターンを踏襲する。
全体より部分、冷静さより熱さ、理屈より愛、理性より欲望、思考より感
情、大人より子供、カンペキ(完璧)よりアラケズリ(荒削り)。常に後者に
光を当て続け、受け手の一般市民はそれを心情的に支持する。ドラマの
キャッチコピーは、「恋は人を強くする」であって、「学問は人を高める」と
か「節制は人を清める」には決してならないのだ。
それは一見、人間社会の越え難い限界にも見えてしまう。ただ、ひょっと
すると逆に、人間社会が柔らかい形で示す深遠な真実なのかも知れない。
たとえ、その可能性は「ほんのイチブだとしても」。ちなみに私自身は、去
年の織田裕二『太陽と海の教室』第8話レビューで、「部分肯定」という概
念を前面に出しておいた。。
☆ ☆ ☆
さて、読者が半減した所で、ここからはコネタとかフツーの話にも触れとこ
う♪ 相変わらず、山Pはオシャレだね☆ いきなりパステルイエローのバッ
シュ(バスケットシューズ)と腕時計か。バッシュは後でもまた別の白っぽい
物に履き替えてたし、ナイキには絶好の宣伝だろう。ちょっと夏モードで浅
黒くなった美少年(or 美青年)に、女性的な明るい色の小物が一段と映え
てる。あれって、広告費用はどうなってるのか、気になる所だ。もしタダなら、
真面目に高い広告料払ってるスポンサーが気の毒かも。
今回笑えたポイントは、直輝だと自転車を押す姿とか、秀治&優里(大政
絢)の合コンひそひそ話をしっかり聞いてた箇所。あと、莉子を追いかけ
ながら果物(?)を一個落として拾う所とか、莉子に平手打ちされた後、ボ
ヤキながらガンガンビートで叩きつけた包丁さばき♪
他には毎度お馴染み、宇都宮のBL(=ボーイズラブ)ネタも笑える。男
(=川崎)がいなくなった途端に女(=麻衣)に積極的になってるようじゃ、
周囲にからかわれるし、秀治にも負けちゃうわな。ま、彼には本命、「I'll
be back!」のアグレッシブ・川崎が「帰って来る」から問題ないけどね♪
今後の展開としては、やっぱり莉子のヴァイオリンの活躍が絶対に必要
となる。ロミジュリ・シーンの直前、携帯からだけじゃなく、窓の外からバス
ケの音=ビートがタン・タンと聞こえるのに気付いた莉子は、クラシック音
楽を止めて窓に向かい、涙の絶叫となった。つまり「男のビート」が「女の
メロディー」より上の位置づけになってたのだ。
取ってつけたような客の暴言までわざわざ入れたことだし、莉子のバイオ
リンが復活して、女のメロディーが脚光を浴びないことには、全部のバラ
ンスが取れない。まさかメロディーは今夜の放送終了後、部屋で官能的
に流れたって話でもないはずだし、以前の携帯を通じた演奏で終わりとも
思えない。一部だけ、男の山Pだけ活躍したんじゃ、一部のブロガーが厳
しく追及することになるだろう♪
たとえば、「ネズミ」の手術後にモヤモヤと落ち込んだ状態で、直輝がボー
ルでトントンと弱々しいビートを刻む。そこに莉子のメロディーが聴こえて
来て、ビートを中断した直輝がメロディーに聞き入ってパワーを取り戻す
とか。あの暴言男は、実は善玉の音楽プロデューサーで、莉子をバック
アップするって流れにするつもりなのかね。わざわざ先週も映してたこと
だし、これで終わりだとアレッて感じでしょ。
あと、代々木(金子ノブアキ)はもう、ヒネくれてるけど実力のあるチーム
メート&ライバルとして心配ないけど、菜月(相武紗季)は依然として不安
定な描き方のまま。スタッフも理性的なコントロールが不能になってるん
じゃないか、心配になってくる。しおん(小松彩夏)と代々木が浮気する中、
莉子に奇妙な「友達」関係を持ちかけたりして、一体どこに落とし所を見
つけるつもりなのか。代々木まで奪われて落ち込んだ菜月を、直輝と莉
子が優しく支えて、最後はイイ子になるって流れだろうか。。
☆ ☆ ☆
ともかく、今週も懐かしさ一杯、昔の月9的なラブストーリーで、個人的に
は十分楽しめた♪ チアリーダーが全く出なかったのは大減点だけど、
大森美香の脚本のテクニックはよく分かるし、西浦正記の演出も彼として
は上出来だろう。永山演出と違って情感的な強調やメリハリが少ない分、
泣けないけど、既に心の備えがあるからOKだった。
その一方、第7話視聴率もほぼ変わらず、13.5%だという現実は、しっ
かり理性的にとらえておこう。私は初回、ウチも含めてネット上に賛辞がズ
ラッと並んだ時から、客観的な立場であちらこちらに留保を示しておいた
し、その後も慎重な見方を崩してない。それが当たった形になってるのだ。
一部のファンと全部の視聴者は違う。ネットと全国も異なる。もちろん、自
分を含む一部こそが最重要だろう。他の人のことなんて関係ない、と言い
たくなる感情も、分からなくはない。けれども、全体の傾向がドラマやテレ
ビを変化させ、それが自分たち一部の人間に間接的に影響する。つまり、
今後の月9その他のドラマ作りに反映されて来るだろう。
これこそ一部と全部に関する冷静な理性的認識であり、一般ウケしそうに
ないそうした内容まで全部丹念に描き続けるサイトも、一部にしぶとく存在
してるという事だ♪ やはり、一部にはそれなりの価値があるんだろう。た
だし、全部を否定する意味ではなく、あくまで部分肯定の対象として。
それでは。。☆彡
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P.S.莉子が飲んでたカロリー・シュガーゼロの炭酸飲料が、「Pearl
CIDER」(パールサイダー)。莉子が手に入れたカップのロゴは
「Pearl Moment」(真珠の瞬間)。ってことは、最終回で直輝が
渡す指輪が Pearl なのか。あるいは他のモノが Pearl なのか♪
(コラコラ!)
ちなみに、『プロポーズ大作戦』第7話に登場したのは「Fresh
サイダー」。思い出すだけで笑える、凄いネーミングだ。
P.S.2 直輝が菜月と別れる時、かなり未練たっぷりだったね。「友達
とは一生思わないと思う」とか、淋しいねと言われてうなずく姿
とか。たまたま今日コンビニでチラッと見たのは、『月刊テレビ
ナビ』だったかな。表紙は山P。巻頭にも山Pのインタビューが
載ってて、自分だったら離れてしまった女はもう仕方ないと思う
けど、直輝なら許すんだろう・・・って感じのことを語ってた。
菜月と直輝がもう一度絡むのはまず間違いないけど、物語を
どう組み立てるのか。スタッフの力を見せて頂こう☆彡
cf.男のビート、女のメロディー~『ブザー・ビート』第1話
『ブザー・ビート』第1話、山P=山下智久の自転車の車種
『ブザー・ビート』の相武紗季(菜月)は肉食女子なのか♪
自転車疲れジョグ&『ブザー・ビート』第3話
太腿疲れジョグ&『ブザー・ビート』第4話
自転車疲れジョグ&『ブザー・ビート』第5話
疲労満腹ラン&『ブザー・ビート』第6話
レース疲れ小雨ジョグ&『ブザー・ビート』第8話
居眠りランちょっとだけ&『ブザー・ビート』第9話
ブログ疲れ短距離ラン&『ブザー・ビート』第10話
胃もたれラン&『ブザー・ビート』最終回&『おくりびと』
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