ACUOも好評☆お口の恋人・LOTTEと永遠の恋人・シャルロッテ
いつの間にか、9月の下旬。ブログ力No.1コンテストの闘いもますます
熾烈になって来た。そこで、既にアップしてる2本の記事への援軍として、
第3弾記事をアップしとこう。オンリーワン(Only1)と違ってナンバーワン
は、努力や忍耐を必要とするのが常だろう。
今回は、200年以上前から世界中で「永遠の恋人」として扱われて来た
シャルロッテ(Charlotte)、つまり天才ゲーテの名作『若きウェルテルの
悩み』(1774)のヒロインに関する内容だ。普通の文系読者にも十分興
味を持てそうな話だろう。ウチ本来のマニアックさの片鱗も含まれてる♪
☆ ☆ ☆
ロッテのHPトップから会社情報をクリックすると、いきなり大勢の子供たち
に囲まれた美しい女性の絵が登場。その左には大きく、「一人でも多くの
人々に愛される会社、愛される製品づくりを目指して。」という基本理念。
さらにその下には、社名やキャッチフレーズ「お口の恋人(your palate's
sweetheart)の由来がこう書かれていた。
ロッテという社名は、ドイツの文豪ゲーテが著した名作
『若きウェルテルの悩み』の中に登場するヒロイン
”シャルロッテ”に由来します。
世界中の多くの人々の胸に深く残る永遠の恋人
”シャルロッテ”をイメージしたキャッチフレーズが
”お口の恋人”なのです。
ゲーテとかウェルテルとか、名前はあちこちで聞いてるけど、恥ずかしな
がら読んだことは一度もない。名著の誉れ高き戯曲『ファウスト』でさえ、
手つかずの状態。シャルロッテに至っては、シェークスピアの『ヴェニス
の商人』の金貸しかと一瞬思ってしまった。それはシャイロックだね♪
で、余裕があれば本を買って来て、珍しく海外文学記事なんてものを書
きたい所なんだけど、シルバーウィークは他にも色々とやる事がある。
そこで、手軽にネット情報で妥協することにしよう。
(追記: 自分で本を買って、記事を追加した。
☆ ☆ ☆
早速見たのは、毎度お馴染み、簡単便利なウィキペディア。項目によっ
て出来・不出来の差が大きいけど、「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・
ゲーテ」の項目は流石にしっかり書かれていた。意外だったのは、『若き
ウェルテルの悩み』という悲劇的な恋愛小説が、若き日のゲーテ自身の
実体験にもとづくものだという点だ。
1772年、22歳の時にヴェッツラーという村に移り住んだゲーテは、舞
踏会で15歳の少女シャルロッテ・ブッフに出会い、たちまち熱烈な恋に
落ちる。ところが不運にも、友人ケストナーの婚約者だと分かり、9月に
はフランクフルトへと去ることになった。
ところがゲーテは、シャルロッテのことを忘れられず、彼女の結婚が近
づくと自殺さえ考えるようになる。その頃、思い出の地ヴェッツラーのあ
る友人が、人妻への失恋でピストル自殺した知らせが届いた。この友人
の自殺と自身の恋愛を重ね合わせて出来たのが『ウェルテル』とのこと。
☆ ☆ ☆
では、ナポレオンも愛読したという書簡体の小説『ウェルテル』(2部構成)
の内容はどうか(ネタバレ注意)。主人公ウェルテルが舞踏会でシャルロッ
テ(愛称ロッテ)に出会い、恋に落ちるものの、婚約者アルベルトの登場で
その地を去る。ここまで、つまり第1部は実話に近い。
ところが第2部では、創作悲劇の色彩が強くなる。やがて、もとの地に戻っ
たウェルテルは、既に結婚していたシャルロッテとアルベルトに冷たい態
度をとられる。一方、たまたま旧知の男が、かなわぬ恋の果てに殺人を
犯す。そこに自分を重ねたウェルテルはその男を弁護するものの、アル
ベルトと、シャルロッテの父によって跳ね付けられ、ますます苦しい立場に
置かれる。
こうして死を決意したウェルテルは、アルベルトの家に使いをやり、ピスト
ルを借りようとする。その際、シャルロッテは事情を察するものの、結局
はピストルを使いの手に渡す。ウェルテルは、そのピストルで自殺。最後
は、シャルロッテが心痛のため欠席した、ウェルテルの葬儀の光景だ。。
☆ ☆ ☆
何とも切なく哀しい物語。。ちなみに、実際のゲーテは82歳まで活躍し続
け、60歳の時には永住の地ヴァイマルにおいて、シャルロッテ・ブッフの
訪問を受けたとのこと。後にこの出来事を題材にして、ノーベル文学賞作
家のトーマス・マンが、『ヴァイマルのロッテ』(1939)という長編小説を書
いている。
日本のウィキペディアには、「シャルロッテ・ブッフ」という項目まであった。
ウィキというのは様々な言語で独立して作られている百科事典サイトで、
一般的な項目なら、日本語よりは英語の方が詳しいのが普通だ。ところ
が、このシャルロッテに関しては、英語のサイトだと項目が存在しない。
ドイツ語はあるけど、他には僅か4ヶ国語しか項目が存在せず、フランス
語も中国語もスペイン語もないのだ。これは日本における『ウェルテル』
人気の高さを示すものかもしれない。
で、その実在の人物・シャルロッテ(Charlotte Buff)はどうゆう女性だっ
たのか。日本のウィキにはこう書かれている。「ゲーテは、一目見るなり
『理知的で、素朴でそれでいて親切』と評するほどの好人物で、それでい
て誰の目からも容姿も際立って美しかったといわれている」。
ただ、この話の出典は何も書かれていないし、検索しても、このウィキの
説明の引用らしき記事が色々ヒットするだけだ。主観的な内容だから、
どの程度信用していいのかも分からない。ドイツ語のウィキを読んでみ
ると、少し違う説明で、容姿の美しさと開放的性格(offene Art)がゲーテ
を魅了したとだけ書いている。
まあ、百聞は一見に如かず。
当時の2人の若さを考えても、
おそらくは外見的美しさが決
定的だったんだろうから、最
後に「ウィキメディア」(素材の
無料公開用ウィキ)のJPEG
画像を3枚縮小掲載しとこう。
最初の2枚は何歳か分から
ないけど、最後は1785年の
ものだから、彼女が31歳か32歳の
時のものだ。誰の目からも際立って
るかどうかはともかく、かなりキレイ
な女性だったのは事実のようだ。
☆ ☆ ☆
と言う訳で、今回はロッテの社名と
キャッチフレーズの由来、シャルロッ
テに関してまとめてみた。ミントガム
ACUO(アクオ)と直接的関連はな
いけど、シャルロッテは「世
界を魅了する永遠の恋人」、
ACUOは「日本を魅了する
現代の恋人」だから、本質的
には同じこと。
要するに、みんなに愛される
存在なのだ。
ではまた。。☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.S.いやぁ、激しい闘いになって来た。。連休明けの24日夜の時点
で参加ブログは469へと激増! これは苦しいなぁ。。
cf.LOTTEのACUO、ミントガムの記事でブログ力コンテスト☆
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