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完璧な重層的リターンという奇跡~『ロングバケーション』最終回

(☆12年10月9日追記: 山口智子の16年ぶりの連続ドラマをレビュー。

     平凡な日常への、非凡な視線~『ゴーイング マイ ホーム』第1話

  さらに23日、キムタクの新しい月9もレビュー。

    Jumpin’ Jack Flash、あやつり人形の閃き~『Priceless』第1話 )

    

     

          ☆          ☆          ☆

素晴らしい☆ 最後まで見事な完成度をキープした作品には、素直に

「Bravo!」(ブラボー)&スタンディング・オベーションだ。副賞として、簡

単なレビューも無理やり贈っとこう♪

          

第1話の簡単なレビューのコメント欄で、私は「ひょっとしたら、もう1回だ

け書くかも。。」とレスしといた。ウチは今、ドラマ記事に限ってロンバケ

(長いお休み)モードとはいえ、個人的にも思い入れのある名作『ロンバ

ケ』なら、特別扱いしてもいい。ただ、実はそのもう1回は、最終回以外

にしようと思ってたのだ。と言うのも、13年前に1度見たきりの最終回は、

当時の私にとって納得いかない出来だったからだ。

            

ウチの素っ気ないレビューに慣れてる山P=山下智久ファンなら、『ブ

ザー・ビート』最終回に全面的にダメ出ししても、グッとガマンしてくれた。         

ところが、キムタク=木村拓哉の代表作の場合は、なかなかそうも行か

ないだろう。ファンの数が圧倒的だし、思い入れのある人だけでも多い

はず。最終回を下手に批判すると、某有名ブログの別館で蹴りを入れら

れる恐れもある♪ 私はムチで叩くのは嫌いじゃないけど、蹴りを入れ

られる趣味はないのだ。聞いてない? あっ、そう。

                        

という訳で、最終回の少し前のどれかで、もう1回簡単にレビューしよう

かと思ってたんだけど、やっぱり時間が無かった。平日昼間の再放送

を録画して見続けるのは、ハッキリ言って大変だ。たまたまマニアック・

ブロガー仲間のシャブリさんから、いきなり難しい論理パズルの挑戦状

が届いたこともあって、結局ロンバケは半分ほどしか見れず。レビュー

なんてとんでもないって感じだった。

               

そして今日。運悪く体調を崩してプチ肺炎状態になってるし、もう最終回

(の後半かな?)は見るだけでおしまい!と思ってたら、意外なほど出来

がいい♪ この13年間は単なる長いお休みじゃなくて、多少の成長をも

たらしてくれたようだ。以前は分からなかったものが色々と分かるし、以

前は許せなかったものも許せるようになってる。

      

と言う訳で、手短にレビューすることにした。エッ、前置きだけでも長い?

これがウチの持ち味なのよ♪ あの食堂のジャンボ餃子みたいな人気

商品なのだ(多分)。。

         

         ☆          ☆          ☆

さて、まずは、13年前に何が不満だったか書く所から始めよう。要する

に、エンディングが甘ったる過ぎたのだ。抑制の効いた大人のラブストー

リーだったのに、最後の最後でベタベタの紋切り型ハッピーエンドになっ

たのがかなり引っ掛かった。特に、優勝した後、堤防で抱き合うシーン

なんてのは、顔をしかめてシラッとしてたと思う。その後のアメリカの結

婚式なんてものは、完全に頭から消えてたほど。

                          

もっと限定すると、キスしまくる演出にも引いたけど、やっぱり脚本家・

北川悦吏子が書いた甘いストーリーが問題だった。たとえば、『あしたの

ジョー』などと共にボクシングの古典的名作マンガとして知られる、『がん

ばれ元気』(小山ゆう)の場合と比較してみよう(ネタバレ注意!)。

                 

この作品だと、主人公のボクサー・堀口元気が、愛する芦川悠子先生

のために、ライバル(恋敵)の男・関拳児と最後の世界タイトルマッチに

臨む。思い出の必殺パンチ「アッパー・ストレート」で見事に勝利し、ライ

バルにも素直に認められて、先生を探すけど、彼女は手紙を残して旅

立ってるのだ。まだ素直に教え子のもとに飛びこめないから、しばらく時

間をおきたいということ。素直になれたら、笑顔で会おうねって感じ。空

港でテレビ観戦した後、泣きながら旅立つ先生の姿が読者の共感を誘う。

私のつぶらな瞳にも星屑が光ったのだ☆ (この台詞、久々だね♪)

                               

彼女の決断を静かに受け入れた元気は、あっさりボクシングの世界と別

れを告げて、田舎の祖父母のもとに帰る。これで物語の完結であって、

ベタなハッピーエンドとは程遠い、大胆な終わり方だ。大勝負に勝ったの

に、愛し合ってる女性とは差し当たり離れ離れ、自分が打ち込んだ職業

や栄光にも全く固執せず、懐かしい故郷へと元気に走って行く。その切

なさと潔さと斬新さには、大きくうなづけるものがあった。

                      

あるいは、『ロンバケ』の翌年に、真二役だった竹野内豊が反町隆史と

共演したフジ月9の名作『ビーチボーイズ』(岡田惠和・脚本)でも同じこと

だ。男同士のロンバケ(長いお休み)を描くこのドラマ、最初から徹底的

に甘さを抑えたままで、最後も2人は軽く挨拶し、反対方向に歩んで行く。

        

もちろん、その先にアメリカでの成功だの、結婚だのといった華やかな話

が待ってる訳でもない。キスも拍手も白いタキシードも無縁のまま。そん

な地味なストーリーで、時々印象的な言葉をまじえながら、淡々と男の日

常的な生き様を描き抜いた所が、このドラマのリアルさでもあるし、傑出

した部分でもあった。ドラマチックさを抑えたドラマの成功なのだ。

          

『ビーチボーイズ』を見たのは、放送から5年くらい後だったと思うけど、

そういった男の視線で見ると、ロンバケの最後はあまりにも「女の子の

まんま」(モモ=稲森いずみ)で甘過ぎたし、大人のファンタジーを放り投

げたようにさえ感じたものだ。むしろ、最後は南(山口智子)が口パクで

「頑張れ!」と笑顔で言ってお別れの方が、遥かに良かった。。

         

       ☆          ☆          ☆

はい、不満顔の木村ファンの皆さん、ここまでお疲れ様♪ ここからが本

題で、13年後の私が見直すと、実は良く出来てたって話なのだ。じゃな

ければ。時間的にも体調的にも余裕のない時、しかもドラマ記事のロンバ

ケ中に、わざわざ記事を書いたりしない。では、新たに何が見えて、どう

感じたのか、具体的に書いて行こう。

                                 

ストーリー的には、やっぱりベタなおとぎ話的ハッピーエンドだけど、それ

はドラマの中心的視聴者である女性の大好物だから、もう仕方ない。優

れた能力とルックスに恵まれた王子様が迎えに来てくれるのを待つ、王

子様願望は、女性のXX染色体に刷り込まれた所与の現実的条件として、

認めざるを得ないわけだ♪ すると男としては、甘いストーリーではなく、

演出、演技、音楽などを見ていくことになる。

            

例の食堂で瀬名(キムタク)が南にチケットを渡して、「もう、お休みは終

わりだから。長~いおやすみ・・はもう、終わりだからね。もう25だしさぁ、

そろそろ決着つけないと」、と宣言した次のシーンからに、焦点を絞ろう。

             

音和堂コンクールの最終選考日、まず、例のJOCXの看板からスタート

する。「Don’t Worry Be Happy」。心配しないで。幸せになろう。小

鳥のさえずりがチュンチュン、朝の白っぽい光がすがすがしくて、瀬名の

服装も白と黒で清潔感がある。おそらく、ピアノの白鍵と黒鍵のコントラ

ストを意識してるからこそ、瀬名のコーディネートは白黒にこだわってる

んだろう。

            

音楽はあの名曲『Close to You』(あなたのそばに)をアレンジした、

明るい曲の『Close to Me』(そばに来て)。南のそばに行くために、瀬

名は会場に向かう。

                      

ここで、涼子(松たか子)と偶然会って、2人で会場の階段を上るんだけ

ど、引いた位置からカメラで撮って、ちょうど瀬名が上り切った場所に、

金色のモニュメントが輝いてるのだ。もちろん、こうした映像は、栄光の

象徴として視聴者の無意識に刷り込まれることになる。

                         

その後、画面は切り替わって、南と杉崎(豊原功補)のお別れの場面。こ

こは豊原ファンなら涙ものの味わい深い所だけど、豊原の検索はさっぱ

り入らないからカットしよう♪ 人気というのはシビアなものだ。それより、

背景の色使いがポイントだ。前のシーンでは、瀬名がゴールドの輝きに

向けて階段を上って行く。その2秒後、杉崎の撮影スタジオで、中央に撮

影用の赤い背景が置かれてるのだ。 

                               

これは、南の白いスーツ(ウェディング衣装の色)を際立たせると共に、

直前の瀬名の階段シーンと重なって、心象風景の中で「レッドカーペット」

を構成する。つまり、瀬名が「赤い絨毯」を上りつめて栄光をつかみ、そこ

には白い服の南がいるという形なのだ。

              

その後、少し飛ばして、いよいよ瀬名の演奏。ここでまず、南の席が空い

てるのを瀬名が見たあと、10秒ほどの沈黙が流れる。そこへ、外の自然

光と共に、南が花束を持って登場。この入り方がスローになってて、その

後もまた沈黙が少しある。『ブザー・ビート』でも指摘したように、永山耕三

の演出の特徴の1つは、この贅沢な沈黙、あるいは時間の使い方だ。

              

その後、瀬名と南は目を合わせるものの、2人とも真剣な表情のままで、

微笑んだりしない。ようやく演奏が始まる際、瀬名が「サンキュー♪」とつ

ぶやく時だけ、かすかな笑みがこぼれるだけなのだ。この「サンキュー」

は正直余計だけど、毎度お馴染みの「ドラマ的説明過剰」ってことで、何

も書かずにスルーしよう・・・って、書いとるわ!

               

その後、「Minami-Piano Piece of Sena」(日向大介,CAGNET)

の演奏が始まった瞬間に、思わず佐々木先生(森本レオ)が身を乗り出

す。プロなら一瞬で、「奇跡」の始まりを予感するんだろう。演奏にかぶせ

て、過去を振り返るのはごくフツーの演出なんだけど、よく見るとその振り

返り方が上手いのだ。

            

例えば、スローの使い方、声の大きさ、それぞれのカットの時間配分など。

切ない曲の演奏にふさわしい回想が構成されている。やがて曲は終了し

て、瀬名は微かに満足の笑顔。キムタクがいいのは、演技にせよ言葉に

せよ、こうゆう小さな部分のさり気なさとか自然さだ。先生は大きく納得、

外人さんはブラボー。エキストラさんは順に立ちあがって拍手♪

        

周囲に張り巡らせてた「壁」を「成層圏の向こう」まで吹っ飛ばす演奏の

後、南は真二にヒマワリの花束を預けて、頑張れと口パクして笑顔で退

場。ここで思い出したのが、ロンバケの現代版、同じ永山演出主体の

ブザビ』(ブザー・ビート)だった。

         

そこでは、女性バイオリニスト(北川景子)に対して、山Pが2回ヒマワリ

を渡そうとするんだけど、これがどちらも他人を使った間接的な渡し方

なのだ。今日、ロンバケを見てようやくその意味が分かった。ロンバケの

ヒマワリの渡し方に対するオマージュ(敬意を込めた模倣)だったわけネ。

                                  

で、瀬名は超短い挨拶を済ませた後、ダッシュで南を追い、真二が微か

に微笑む。この抑え方も良かった。瀬名があちこち探しても南は見つか

らなくて、やがて一旦、下に目をやった後、上に目をやる。つまり、南の

いる場所が分かったのだ。あの看板のあるアパート(セナマン)しかない。

                

これまでも、南は繰り返しあのアパート(or マンション)に戻って来た。そ

して最後も、南はあそこに戻って来る。私は第1話レビューで、こうした動

きを一般的に「奇跡のリターン」と呼んでおいた。もちろん、そのもっとも

印象的で斬新な表現があのスーパーボールなわけだ。遥か遠くに離れて

行ったものが、見事に元の位置へリターンする。どうやって映したのかい

まだに知らないけど、まさにあれこそ奇跡のリターンだろう。

                  

ともかく、南はあの場所に戻って来たから、瀬名と会うことができた。2人

の間には、遥か遠くに例の看板、カップルが仲良くする姿が映ってる。礼

服で走り回ってあそこに到着した瀬名の姿は、第1話冒頭で白無垢で走

りまわって到着した南の姿のリターンといってもいいし、消えた花婿(アサ

クラ or 朝倉)が変身したリターンと言ってもいい。

               

そして、王子様はドラマみたいなプロポーズをする♪ 「ボストン行こう。

ハイって言わないとチューするよ」。南は口にチャックして、ヒネリの入っ

たOKの返事。そこへキラキラと流れ出す、主題歌『LA・LA・LA LOVE

SONG』(久保田利伸 with Naomi Campbell)のイントロ。絶妙のタ

イミングだ。キスする2人の向こうには、川のきらめきが映る。これもまた、

最初のキスシーンのリターンと呼べるだろう。あの時も、バックに水のき

らめきが映ってたのだ。あるいは、第10話ラストで花火のまぶしい光を

バックにキスした、美しいシルエットのシーンの変奏と言ってもいい。

            

そして、きらめきに溶け込むような形でホワイトアウトする映像の後、2人

長いお休みから幸せな現実へ、あるいは物語の始まりの結婚式へとリ

ターンしていくことになる。様々な要素の重層的なリターン構造。作りこま

れた脚本と演出がもたらした奇跡と言えるだろう。我々は奇跡を見たのだ。

ちなみに、高速のそばの堤防でラブラブな姿を見せるのは、『ブザビ』のタ

イトルバックにも引用されてた演出(&脚本)だった。

                                   

それはともかく、本当の最後はやっぱりアメリカ。『やまとなでしこ』の松嶋

菜々子と堤真一もそうだし、『MR.BRAIN』のキムタクと綾瀬はるかもそ

う。優秀で素敵な王子様が可愛いお姫様をアメリカへ連れて行って幸せ

になるっていうのは、超保守的でベタなラストだけど、考えてみればロンバ

ケは、わりと先駆者の部類に入るのかも知れない。少なくとも後の作品よ

りは、罪が軽いのかも。

                             

みんなが待つ教会へ、白い衣装の2人が30分遅れでダッシュする時、一

発ギャグが入ってるのも嬉しい♪ タクシー乗ろう、お金がないってやり取

りに続いて、南がお金を取りに戻ろうとするのだ。遅いわ! 細かいボケ

は、ちゃんと突っ込んであげなきゃいけないのだ。

          

この辺りのイメージは、映画『卒業』の逆ヴァージョンかな。元々は教会

に向かうんじゃなくて、教会から出て行くわけで、その原型だと例えば、

『プロポーズ大作戦』のラストがそれに近いだろう。ウェディングドレスの

長澤まさみが、礼服の山Pを追って行って終了。ただしあれは、本来の

新郎の藤木直人ファンじゃなくても変な感じがする終わり方だったから、

1年後の続編スペシャルでキレイにフォローすることになったわけだ。

                      

ロンバケに戻ると、最後、ウェディングドレスの裾を南があまり上げてな

いのが残念だし(最初の白無垢は大サービス)、「はい、あなた♪」なんて

台詞も要らないんだけど(アドリブか・・)、まあスラリとしたモデル(婉曲表

現)の山口智子が頑張って胸をはだけてるんだから、オマケしとこう。結

婚式へと走る2人を祝福するかのように、教会の鐘の音がゴーン、ゴー

と鳴って The End。パチパチパチ☆ 南は無事、結婚へとリターンした。

                                           

ちなみに、白い色と教会が包む込むハッピーエンドという形は、去年秋の

月9『イノセント・ラヴ』最終回(堀北真希&北川悠仁)でも使われてた、お

約束のパターンだ。あのドラマ、途方もないストーリーがずいぶん叩かれ

たけど、表面的ストーリー以外の部分を見ればなかなか良く出来てた。た

とえば最終回の映像の色使いに着目するなら、オフホワイトの統一感が

クリスマスのイノセント(無垢)な美しさを醸し出してることに気付くだろう。。

                             

         ☆          ☆          ☆

ここまで、最終回のラスト20分くらいを中心に見て来たけど、その前につ

いて一つ補足するなら、涼子が真二に別れを告げたシーンというのはいい

アクセントになってた。つまり、主役カップルをホットに描く一方で、脇役カッ

プルをクールに描いて、コントラストを構成しながら主役を立てたのだ。当

時そんな趣味はほとんど無かったと思うけど、今なら涼子&真二で二次

創作小説も十分可能だろう。涼子が主人公でも真二が主人公でも面白い。

          

という訳で、13年ぶりに見た『ロンバケ』最終回(の後半)は十分に満足

できる作品だった。残念なのは、再放送全体を、飛び飛びで半分くらいし

か見れなかったことだけど、いずれDVDレンタルも始まるだろう。その際

には、山口智子のバニーガール姿をリピートしなきゃね♪ まあ、奇跡の

ピアノを一生懸命弾いて、瀬名をピアノにリターンさせる姿もいいんだけど。

       

最後に、レビューをパスし続けてたにも関わらず、ずっとアクセスし続けて

くれた木村ファンの皆さん。どうもありがとう♪ そうした無言の励ましは、

ブロガーとしてちゃんと有難く受け取ってるので、ご安心あれ。

       

今後ウチは再びドラマ記事に限ってロンバケに入る。毎日更新は継続中。

またいずれお会いできることを期待しつつ、今日の所はこの辺で。。☆彡

     

              

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.奇跡のリターンがもたらす輝き~『ロングバケーション』第1話

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  脳科学コメディーの綱渡り~『MR.BRAIN』第1話

  『MR.BRAIN』最終回、軽~い感想♪

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  キムタクは素うどんかたぬきで♪~『CHANGE』第1話

  CHANGEはまだ始まってない~『CHANGE』最終回

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  なぜ明日の太陽を見ないのか~『華麗なる一族』最終回

  『華麗なる一族』最終回、ドラマと原作の比較

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  鉄の悲劇から、犬の感動物語へ~『南極大陸』第1話

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、軽~い感想♪

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  フジ「月9」視聴率グラフ2 (80年代後半~90年代)

  木村拓哉の『全力坂 完全版』、アスリートにもお勧め☆

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コメント

おこんばんは

寝る前に。。。
拓哉の誕生日に素敵なレビューありがとう!
最後のオチに受けてしまったよ(笑)

>今後ウチは再びドラマ記事に限ってロンバケに入る

アハハハハ。うまい!

ロンバケは奇跡の名作だと思ってる。
私の中では殿堂入りなのです
好きなドラマだとレビューも苦じゃないんだけど
私も今期はJINしかレビューしてないです。

それよりプチ肺炎大丈夫なの?
ゆっくり休んで下さい。
あったかい愛情枕でも置いておくよ(爆)
では、またね~

投稿: アンナ | 2009年11月13日 (金) 01時42分

> アンナちゃん
    
おこんばんは
誕生日記事の後、すぐ最終回レビューを書いたんだ。
もうちょっと待てば良かったな。
・・って言うか、ずいぶん元気いいネ!
愛の力、恐るべし。。 
      
素敵なレビューって褒め言葉は嬉しいけど、
最後の「オチ」が受けたのか! そりゃ、意外。
ドラマ記事は基本的にロンバケ中なのよ
今回と前回だけ例外。他にも色々と例外があるけど♪
            
うん。13年ぶりに見たロンバケ、やっぱ良かったよ☆
これなら視聴率も稼げるし、2人とも人気出るわな。
殿堂入りって、他にもあるの?
キムタク以外のドラマも入れてあげようネ
        
確かに、好きなドラマだとレビューは苦じゃないけど、
ラクってこともないんだよな。
ま、アンナちゃんは好きって気持ちを言葉にするけど、
ウチはあれこれ調べまくるハメになるからさ。
どうしても疲れちゃう。。(^^ゞ
    
『JIN』はやたら評判いいな☆
書いてって読者に頼まれたけど、断っちゃったよ。
他の記事書きたいし、他のこともやりたいから。
         
  
そうそう。プチ肺炎が苦しくて、寝れなくてね
あ~、レビューも終わったし、もう寝よっと。
愛情枕、どうもありがとう・・って、見えんわ!♪
   
ほんじゃ、またね~

投稿: テンメイ | 2009年11月13日 (金) 03時04分

テンメイさん
こんにちは

結局 私の住んでいるところでは 再放送はありませんでした(泣)
でも
それも いいかな
あのときの 気持ちを そのままにしておきたい
それくらい大切にしたい作品です

コメントも どうしようかなと迷ったんだけど
あのときの 私の思い
テンメイさんに伝えたくなった

みなみの説得で 1度は捨てようとしたピアノに
もう一度向かい合う決心をする瀬名

自分には 才能がない
自分がプロになるなんて奇跡だと ピアノを売ろうとする瀬名

「奇跡ってないって言ったよね でも 私はあると思う」
奇跡を証明してみせると
弾いたことのないピアノを小学生と一緒に習い始めるみなみ
瀬名のテーマ曲を たどたどしい手つきで弾いてみせ
「私が弾けるようになったことが 奇跡でしょ」
「瀬名の弾く曲が私を救ってくれた 
だから ピアノ捨てちゃだめだよ。」

出会いが 互いを変える

胸が震えます!

瀬名の言葉も
みなみのこれまでの生き方への姿勢を変えさせる
「幸せは 誰かに貰うものではなく、自分で掴むもの」
瀬名からこの言葉を突きつけられ 自分で歩き出そうとするみなみ
モデルもやめ
結婚の申し込みも断って 写真の勉強をしようと決める
アメリカにひとりで行くだろう瀬名を送り出す覚悟を決めて・・・

今まで自分が越えられなかったものを互いに乗り越え
長い休暇(Long Vcation)から出発する2人

究極の恋愛・・・今までの自分を変える相手との出会い
ジュディア ロバーツのプリティ・ウーマンも 好き!
繋がるテーマがあると思えるの

恋愛に限らず
出会いって 人生を変える可能性を秘めていると思うの
今からでも
新しい出会いを 楽しみにしてもいいよね

<完璧な重層的リターン>
すべてが 最初に繋がる
素晴らしい構想ですよね
ドラマの骨組みから切り込んだテンメイさんのドラマの分析は
感情だけに左右されてしまう私に
新しい見方を示してくれてとても興味深いです

テンメイさん
お身体の調子があまりよくないようで心配です
どうか
無理はしないくださいね

投稿: 彩花 | 2009年11月14日 (土) 17時23分

> 彩花さん
    
おはようございます
こちらではプチご無沙汰でした ♪
    
ロンバケの再放送は首都圏だけですかね。
あぁ、その気持ちはよく分かります。
昔の思いは大切にとっときたい。。
一般に、昔好きだったものを、後で見直すと、
アレッと思うことも少なくないし。
当たり前ですよね。自分が変わってるんだから。
     
僕の場合、13年経ってもやっぱりストーリーは
覚えてたから、展開の意外性は感じませんでしたが、
最終回は昔より遥かに楽しめました☆
     
     
で、「あのときの 私の思い」。
南がピアノを弾くシーンは凄くイイですよね
あそこのキムタクの演技(特に泣き方)もいい。
真似してあの曲(Close to You)を練習した
女性は全国に数百人くらいいるでしょう ♪
    
確か、13年前にあのシーンを見た時、
僕もキーボードを買おうかなと思いましたよ。
趣味が多過ぎるから止めといたけど、時々
書いてるように、僕は「ヤマハ音楽教室の
元エリート」だったと勝手に思ってます ♪
いずれ再挑戦したいですね。
ま、数学や将棋とかの方が向いてるんだろうけど。。
   
幸せは自分でって、調べてみると第8話ですね。
実際の言い方はもっと嫌味っぽい言い方だけど、
あの2人だからそれほど変な感じがない。
この第8話も、再放送で見れなかった回なんだけど、
僕にはちょっと複雑な思いもあります。
   
と言うのも、ロンバケは最終回で、「女の子」って
部分を認めてるし、王子様が幸せを持ってくるでしょ。
南はあの時点でプーに近いですからね。

南が一度瀬名と距離を取って、写真の世界で力を
つけてから瀬名と再会するんなら、問題ありません。
ところが、やっぱり最後は王子様の出番なわけです。
しかも、タイトルバックと違って最終回では、
瀬名が南を抱き抱えて喜ばせる。

13年前はもちろん、今でもこれはダメだと思います。
ま、見てる人の多くが「女の子」だから仕方ないけど。
   
ロンバケを下手に受け継いだのがブザビの最終回。
莉子(北川景子)がバイオリンを投げ出して
直輝の応援に来たのには驚きました。
南と違って、本格的にプロを目指してたんですからね。。
  
  
プリティ・ウーマンは、僕もいいと思うけど、
セクシーな魅力がかなり大きいかな
実際はジュリア・ロバーツじゃなくて代訳って話 (^^ゞ
ただ、女の部分を除いても、やっぱりストーリー的に
ロンバケより「大人」の物語だと思います。
大人の男が、少女を大人の女性へと変身させる話。
ロンバケも終盤まで、別の意味で大人の抑制が
あったのに、最終回で「女の子」と「王子様」の
おとぎ話になっちゃった。
    
ただし、13年前はそこに目を向けてしまったけど、
今なら別の場所に目を向ける余裕があるってことです
       

「完璧な重層的リターンという奇跡」ってタイトルは、
ハッキリ言って手抜きなんですよ (^^ゞ
本格的に書く時は、最初に大まかにタイトルを決めて、
そこに話を絞り込んで行くんだけど、今回は
時間もないから、ダダダッとひたすら書きこんだ。
で、アップする時にタイトルが無かったから、
あわてて付けて、内容を少し修正したわけ。
   
まあでも、本質は突いてると思ってますけどね。
バケーションもスーパーボールも元に戻るものだし、
不幸な結婚式から幸せな結婚式へのリターンだし。  
  
で、僕の体調へのお気遣い、どうもです ♪
いや、実はね、僕より親の具合が非常に悪くて。。
僕が体調を崩したのは、寝不足とストレスが
大きいような気がします。
ホントに大変なのはこの後かも知れないけど。。
     
ではまた。。

投稿: テンメイ | 2009年11月15日 (日) 08時21分

プチ肺炎さん
お体は大丈夫ですか?

ロンバケのネタでこんなに長い
感想は思い入れがあるのでしょうね。

私はそんな時代に青春などという事
を謳歌していたものです。

携帯電話等なく
好きな子の家の裏でベランダから降りて来る
その子を、どしゃ降りの雨の中待っていた
そんな古臭いタイプです。

その待ち合わせも、向うの親父に
「二度と電話してくるな~」
なんて怒鳴られましたケド。

この作品で、感動し、恋愛観等が
出来上がったとでも言いましょうか。

ですので、とてもいい作品だと思います。

あまり分析せずに、もっと楽しまれたら如何でしょうか。

投稿: sugar | 2013年8月15日 (木) 01時21分

> sugar さん
   
はじめまして。コメントどうもです。
    
この記事は4年前のものなので、
プチ肺炎はもう大丈夫です。
ご心配ありがとうございます。
  
「こんなに長い感想」といっても、
ウチの記事には5000字超のものは
時々あるので、それほどでもありません。
この記事は本文6000字レベルですが、
1万字前後の記事もいくつか書いてます。
   
『ロンバケ』は、オンエア中には
それほどハマってないドラマなので、
そうゆう意味では思い入れはほどほどです。
  
ただ、当時の時代、キムタク、山口智子、
フジテレビ、月9を代表する作品なのは確か。
あと、同期の桜ブロガーが木村ファンだから、
気合を入れたって部分はありますね。
読者の方々の趣味とも合ってそうですし。
   
  
なるほど。当時はまだ携帯の普及率が
まだ低かったんですね。
95年末が10%、96年末が20%。
ということは、ロンバケの放送期間
(96年4~6月)だと15%くらいでしょう。
    
PCのネット利用も今ほど普及してないので、 
固定電話や直接会うことが大切だった時代。
それがいまや、一緒にいるのに別々の相手と
携帯&スマホでやり取りするような時代ですから、
隔世の感があります。
  
どっちがいいのかは、ビミョーですね。
寿命はほぼ同じ、喋るスピードもほぼ同じ。
個人の情報処理能力も変わってないので、
携帯、スマホ、PCで遠くの人とつながる分、
近くの人とのやり取りは減ってるとも言えます。
  
直接会ったり、直接怒鳴られることの方が、
本質的に人間的なことなのかも。
当時の思い出、恋愛観など、大切にしてください。
   
私もいい作品だと思います。味わい深いですね。
分析しても、しなくても、楽しめるでしょう。。

投稿: テンメイ | 2013年8月17日 (土) 09時26分

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拓哉の誕生日の日に最終回のレビュー♪ なんだか愛おしくて、愛おしくて。。。そして切なくて、Happy♪ やっぱり奇跡の名作だ。 [続きを読む]

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