『サザエさん』登場人物の人気ランキング♪~朝日新聞・be
今日は雨の土曜日。川口マラソンのレース前日でもあって、のんびりし
てる所だ。本当は香山リカに関する第二弾記事を書く予定だったんだ
けど、昨夜またマニアックな作業に没頭してしまった関係で、時間が無く
なってしまった。そこで、サラッと気楽に書けて目新しくて、そこそこの人
数の読者が興味を持ちそうな話題として、『サザエさん』を取り上げてみ
よう。まぁ、ハッキリ言って、今日(2009年12月5日)の朝日新聞・朝刊
別刷「be on Saturday」に、ランキング記事が載ってたからだけど♪
日本という国の理解に重要なものの一つは『サザエさん』だ、というよう
な話を昔どこかで聞いた事がある。確かに、四季、年中行事、生活スタ
イル、家族関係など、日本的な要素を散りばめたマンガ&アニメだし、
驚くほどの高視聴率を何十年もキープしてる国民番組という意味でも、
日本社会や文化の考察には欠かせないものだろう。私自身も、ここ数年
は全く見てないけど昔は時々見てたし、印象はかなりいい☆ 明日、超
久々に見てみようかな♪ この時期だと、寒さとか年賀状のネタかね。
4年前からブログでドラマレビューをやって来た関係で、視聴率データは
かなり目を通してるんだけど、今年40周年になるアニメの『サザエさん』
は、いまだによく上位に顔を出してる。試しに今、ビデオリサーチで最新
の数字を確認すると、11月29日には22.9%もの高視聴率を叩き出し
てるようだ☆
これは今期断トツの人気ドラマ『JIN-仁-』(22.3%)や、キムタク=木
村拓哉主演のドラマSP『HERO』(18.8%)よりも上。11月23日~29
日の週では、ボクシングの亀田vs内藤(43.1%)に次ぐ第2位のようだ。
不況だと、株価(東証株価指数・TOPIX)が下落し、逆向きの連動で『サザ
エさん』の視聴率が上がる(自宅でテレビを見るから)という、大和総研の
2005年のレポートは、結構いい線行ってるのかも知れない。先日も朝日
の経済記事か何かで触れられてた。
ウィキペディアによると、過去のトータルでも平均視聴率20%くらいあるよ
うだ。ゴールデンタイム(19時~22時)からギリギリ外れてることを考える
と、圧倒的な実績だろう。。
☆ ☆ ☆
さて、今日の朝日が掲載したのは、「サザエさん」登場人物の人気投票。
朝日新聞の無料会員サービス「アスパラクラブ」でアンケートを実施し、
4940人が回答したデータだ。アニメを含む主な登場人物25人の中か
ら好きなキャラクターを3人まで挙げる調査とのこと。回答した人数は十
分な多さだけど、元になる調査対象(母集団)としては相当バイアス(偏り)
があるので、その点は注意する必要がある。
特に、過去の色んな記事から判断して、このクラブの会員はかなり平均
年齢が高いと思う。実際、この日の別記事(年賀状)に書かれてる年齢
は9人全員が40歳以上、特に高齢者が目立ってる。あと、元々が朝日
新聞の連載漫画だから、アニメじゃなく、長谷川町子の原作漫画の影響
が強い可能性が高い。そもそも今回のランキング調査も、この別刷の
連載である「サザエさんをさがして」との関連企画であって、その連載の
方は、漫画を通じて日本社会の歴史を振り返る内容なのだ。
さて、ではランキングを見てみよう。栄えある第1位に輝いたのは「磯野
カツオ」(3055票)。タイトル的には主人公のはずの、「フグ田サザエ」
(2922票)を2位に従えてのトップ獲得だけど、要するにこの2人が主
人公ということだろう。
3位の「磯田波平」(1919票)、4位「磯野ワカメ」(1603票)、5位「フグ
田マスオ」(1601票)、6位「磯野フネ」(1500票)らとはハッキリと票数
が違ってる。カツオは、イタズラ好きだけど憎めない可愛いキャラで、しか
もしたたか。サザエはそそっかしくて陽気な小市民である所がいいんだろ
う。仲のいい家族に囲まれて、幸せな専業主婦ライフを楽しんでる辺りも、
羨ましがられてるのかも知れない。
「be ランキング」の筆者・坂本哲史は、サザエの「小市民化」(帝京平成
大・清水勲の言葉)のせいで2位に甘んじたかのように書いてるけど、カ
ツオとの票数の差はごく僅か。そもそも、サザエがマンガ連載の初期設
定のまま、ボランティアや女性の地位向上に積極的な人物なら、終戦直
後の1946年から続く長期連載も、アニメの大成功も無かっただろう。
サザエ本人に限らず、この作品は、日本の伝統的な小市民の暮らしを
ユーモラスに描く傑作なのだ。
一方、波平の人気の高さは意外で、投票者の年齢の高さの影響かとも
思ったけど、妻のフネの人気はやや低め。男性高齢者の得票が集中し
たのかな。サザエが20台半ばの若さなのは聞いたことがあったけど、
波平が54歳でフネが48歳というのはちょっと驚いた。7歳上、61歳
と55歳くらいの夫婦かと思ってたけどね。ちなみに、カツオが原作で7
歳~11歳なのはいいとして、ワカメが原作で5~7歳というのも意外感
がある。アニメは小学生くらいの視聴者に配慮したってことか。
フネ以降のランクは、7位・フグ田タラオ、8位・タマ(猫♪)、9位・波野
イクラ、10位・花沢花子。花沢さんは、可愛くてお上品なカオリちゃん
(大空カオリ)よりも上なのか・・・って言うか、カオリちゃんって名前が
記事にない。11位は波野ノリスケ、12位・長谷川町子(原作に再三
登場)、13位・三郎さん(三河屋)、14位・波野タイ子。ここで記事は
終わってる。タイ子さんは素敵な奥様で好きだけどね♪ ウキエさん
(伊佐坂浮江)も悪くない。何と型にハマった男性目線なんだ。。
☆ ☆ ☆
私自身のランキングは微妙だけど、1位は卓袱台(ちゃぶ台)かも♪
懐かしい昭和の香りが温かくていい。2位がアニメのエンディング。あの
曲は「サザエさん一家」っていうのか。原作っぽいギャグ漫画の映像が
散りばめられてるのがいいね。3位がオープニング。季節感のある映
像だけなら2位なんだけど、曲はエンディングの方がほのぼのとしてて
いい。4位が庭と縁側、5位が黒い固定電話。ま、こんな回答じゃ、調
査だと除外されちゃうけどさ♪ 人間だと、カツオの次がマスオかも。。
それにしても、サザエさん人気というのは、各種の謎とき本だけでなく、
ネット百科事典のウィキペディアにも表れてて、「サザエさんの登場人
物」なんてマニアックな項目まである。全然知らない名前も並んでて、
なかなか笑える内容だ。
という訳で、まったりした土曜日にまったりした記事を書いてみた。アク
セスの量とか、検索ワードやフレーズとか、データを楽しませて頂こう。
ま、あんまし読む人は多くないだろうけど、ものは試しってことで♪
ちなみに、この日の連載記事「サザエさんをさがして」は、「女芸人」が
テーマ。73年の四コマ漫画と現在の日本を比較していた。マスオが女
子社員をそそのかして漫才界に送り出すんだけど、当時は今と比べて
遥かに厳しい道のりだったから、「罪つくりなこと」になるようだ。今なん
て、友近の巨大なエステ写真がやたらあちこち目立つし、イモトアヤコ
も大人気。隔世の感があるね。
ではまた。。☆彡
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