高校駅伝&『JIN-仁-』最終回、軽~い感想♪
RUN 17km,1時間16分37秒,心拍159
正月番組ってのは退屈なのが多いのに、年末番組には魅力的なものが
多いのは何でだろう。お正月は、ワザとまったりさせてるってことか。最
近ますますテレビを見なくなってる私でさえ、昨日の番組予定表には魅
力的なタイトルが並んでるように感じた。
全国高校駅伝、サッカー・クラブW杯特番、M-1グランプリ2009、N
HKスペシャル・マネー資本主義・ウォール街の怪物復活。『JIN-仁-』
特別編&最終回。他にも、それなりに楽しめそうな番組が並んでて、ヒ
マなら1日中テレビを見ても退屈しそうにないラインナップだ。
残念ながら、師走にそんな事をしてるヒマもないから、まずは雑用を片
づけながら『高校駅伝』を流し見した。珍しく地デジのデータ放送なんて
ものも使って、女子の終盤から見たんだけど、終了後のハイライトに映っ
てた、千原台(熊本)2区の野田沙織がなかなか光る素材かも♪ マニ
アックすぎる指摘かな。
アフリカからの留学生を抑えて区間1位、4.0975kmを12分51秒。
まずまずの好成績だし、走る姿が美しかった☆ まだ2年生だし、来年
も楽しみだね。総合結果は豊川(愛知)が連覇。タイムは、ハーフ21.
0975kmを5人で走って1時間08分27秒だから、ボチボチかね。日
本記録は、福士加代子が1人で走って1時間07分26秒だから、かな
り差は大きいとも言える。
一方、男子は、去年から日本人だけになった「花の1区」10kmに、超
高校級の2年生・西池和人(須磨学園)が出るってことで注目してたん
だけど、中盤以降に離されて区間6位。それでも29分29秒だから、流
石にハイレベルだ。その後のレースは、ケニアからの留学生・カロキの
快走でトップに経った世羅(広島)がそのまま3年ぶり6回目の優勝。第
一中継所でタスキを落とす凡ミスにも関わらず、冷静に立て直してた。
タイムは、7人でフルマラソンを走って2時間04分09秒だから、まあま
あって感じかな。ルールとか外国人の使い方がちょっと違うから、単純な
比較は難しいけど、高校駅伝の記録は2時間01分32秒(仙台育英,
2004)だし、ここ10年では8番目の記録だ。世界記録はゲブレシラシエ
が1人で走って2時間03分59秒。う~ん、ちょっと背中が遠い。。
ちなみに、男子で目にとまったのは、世羅の4区で区間記録の快走を見
せた竹内一輝。解説の宗茂も言ってたように、非常に軽い走りで、しか
も美しかった☆ 今日の朝日・朝刊でも大きな写真と共に絶賛されている。
レース内容以外だと、やっぱり高校生ランナーは、独特の若さが溢れて
て魅力的だね。走る前の緊張感とか顔つきが、大学や実業団とは違っ
てる。あと、ハイライトで知ったけど、女子のレースで3回も転倒があった
のには驚いた。身体が細いから、生まれたての子馬が立ちあがった途
端にヨロけたような感じで、痛々しかったな。
男子は逆に、中継所で待ってる選手の露骨な押し合いが微笑ましかっ
た。高校陸上部時代、実は陸上中・長距離が「格闘技」だということは、
身を持って体験している♪ 無意味に肘打ちするランナーは実在する。
☆ ☆ ☆
はい。スクロールした人、ここでストップね♪ 話変わって『JIN-仁-』
最終回。このドラマは初回から評判が良くて、読者からもレビューの要
望を頂いたし、友人からは毎回涙を流すなんて話も聞いてるんだけど、
ここまで全く見てなかった。
亀梨和也『神の雫』のレビューを終えた3月以降、ウチは基本的に、ド
ラマ長期お休みモード。代わりに、理系・文系を問わず、学問系の記事
を次々にアップして来た。そうは言っても藤木直人『夜光の階段』、キム
タク=木村拓哉の『MR.BRAIN』、山P=山下智久『ブザー・ビート』と、
春以降もチョコチョコ書いてるんだけど、秋は『ロング・バケーション』再
放送の初回と最終回をレビューしただけで、ドラマは全く見てないし、そ
もそもテレビをたまにしか見てない。
昨日は年末の日曜日ってこともあって、ちょっと気を緩めて、話題沸騰
の『JIN』を軽く見たわけ。村上もとかが『スーパージャンプ』に連載して
る原作マンガを2回くらい見てるけど、ドラマの情報はほんの僅かしか
持たずに、しかも21時15分くらいから録画も取らずに軽く見た。折角
だから、ちょっとだけ感想を書いとこう。ま、ドラマファンの皆さんへの、
クリスマス・カードみたいなご挨拶ってことで♪
まず、最初に目に入って来たのが、坂本龍馬(内野聖陽)。ホォ~ッ、俳
優として着実に実績を積んでるのは一応知ってたものの、実際に演技を
見るのは上戸彩『エースをねらえ!』以来、5年ぶりだから、言われなきゃ
分からなかったな。まだ名前があんまし売れてなかった当時から、なか
なかの実力派で好感持てるなと思ってたけど、この龍馬はいい☆ 全体
の配役の中で、陽気で豪快な男っぽさがいい味を出して光ってる。女と
酒に弱い古典的な男性像も、時代劇だから違和感がない。
その後、野風(中谷美紀)の手術で迷う南方仁(大沢たかお)が登場。大
沢は名前しか知らなかったけど、抑制の効いた静かな演技と穏やかな表
情が、一目で気に入った。内野と同じく、もう41歳の中堅なんだね。あえ
て言うなら、モノローグは余計だと思ったけど、まあ書かないことにしよう
・・・って、書いとるわ!
その後、橘咲(綾瀬はるか)が登場した時も、なるほど!と感心した。天
然ボケを隠してるってこともあるのか、やたらキレイに見えるね☆ いや、
見えるって言うか、前に朝日新聞・夕刊は「絶対美人」とか凄いネーミン
グでベタ褒めしてたけど♪ 私が時代劇を苦手とする理由の一つは、女
性の着物姿に萌えないから。でも、あの綾瀬なら、帯を引っ張ってクルク
ル回して「ア~レ~・・・♪」とか歓声をあげさせるのもいいかなと思ってし
まった・・・って、表現が昭和の香りだわ♪
ストーリーも、原作がまだ連載中のドラマの最終回として、無難な巧みさ
で仕上げてた。野風の乳がんを治すと、未来に影響を与えてしまう。タイ
ムスリップ物語に付きもののパターンだけど、『プロポーズ大作戦』の山P
&妖精(三上博史)のお遊び感覚と違って、仁はシリアスな姿勢。結局、
咲や龍馬の手助けもあって、未来(自分がやって来た2000年頃)の写
真を地面に埋めて、目の前の江戸時代の乳がんを治療することに決定。
手術には2つの味付けが施されてて、一つは咲の結納ドタキャン。ここ
で、ドタキャンされた男じゃなくて兄の恭太郎(小出恵介)かな? 刃物
で咲を脅すと見せかけつつ、自分が悪者になって咲を逃がす。そこか
ら連ドラの定番、「花嫁衣装」のヒロインのダッシュ♪
『ロンバケ』ではいきなり第1話の冒頭で、白無垢の山口智子が走ったし、
『やまとなでしこ』では終盤にウェディングドレスの松嶋菜々子が走った。
『プロポ』では本編最後に、ウェディングドレスの長澤まさみが走ったわけ
だ。たまには男がタキシードで走ってもいいと思うけど、男のドタキャンは
女性視聴者がブーイング。それより、着飾った美しい女優に、非日常的
な行動をやらせたいわけね。ちょっと萌え系でもあるし♪ (追記: そう
言えばロンバケのラスト直前に、正装したキムタクが走り回ってたな)
で、走った咲が向かう先では、手術へのもう一つの味付けである、悪者
登場が繰り広げられる。これはどうなのかね。時代劇が苦手なもう一つ
の理由は、この余りに陳腐な悪役退治なのだ。『医龍2』の時にも説明し
たけど、こうゆう単純な勧善懲悪の『水戸黄門』的展開は、物心ついて
以降は見る気がしない。
まあでも、好きな人が相変わらず多いのかな。先日まで朝日・夕刊で連
載されてた、水戸黄門特集なんて読んでても、黄門人気の根強さは思
い知らされた。実物の黄門ではなく、極めて「ドラマ的」なあの黄門が好
きみたいだ。コントのパロディで笑うんじゃなく、ドラマの印籠で本当にスッ
キリする方も少なくないわけか。ま、いいけど。。
ともかく、咲が悪者の手術妨害を阻止。「何人たりとも、消毒せぬまま
手術室に入ることは許しませぬ!」(ウロ覚え♪)。小物は前のシーンの
小刀で、手術中の野風が胸から血を流すのと同時に、咲も首から血を
流す。これは女性性の象徴表現にもなってるわけだ。
ガンであれ悪漢であれ、女性のピンチには必ず男性ヒーローが登場。
仁が一喝して悪者退散。ま、脚本の森下佳子も、紋切り型の時代劇パ
ターンだと分かってて、わざとやってるんだろう。そう言えばこのドラマ、
3年半前のTBS『白夜行』のメンバーが揃ってるんだね。森下、綾瀬、
小出、武田鉄矢、麻生祐未。演出の平川雄一朗まで同じなのか。
で、手術はもちろん成功。ちゃんと、女の命の乳房も温存された。大御
所の医学史家・酒井シヅが監修してるんだから、さほど問題はないんだ
ろうし、「神様は乗り越えられる試練しか与えない」のが基本だから、大
成功は当然だろう。この台詞の連呼に、勝間和代の『やればできる』を
思い出したのは私だけだろうか♪
もちろん、乗り越えられない試練はいくらでもあるし、飛び抜けた心臓に
恵まれた高橋尚子が必死に頑張っても、現役終盤は、「夢はかなう」とは
行かなかった。これが現実で、『しがみつかない生き方』の香山リカが目
を注ぐのは、人間のそうゆう哀しさだ。だから逆に、ドラマ的フィクション
(=虚構)や、自己啓発本的な激励は、努力の大切さを歌い上げるし、
かなりの人々がそれに救われ、元気づけられるわけだ。
話を戻すと、手術の成功後、見晴らしのいい高台での仁&咲の2ショット
は美しかったね☆ あそこは度々使ってるのかな。CGがどの程度入っ
てるのか分からないけど、遠くに満月が見える夜中のシーンとか、趣が
あって素敵だった。昔はお月さまが、イルミネーションやライトアップの代
わりの演出道具だったんだろうな。愛し合う男女があそこで一晩いると、
当然何か起きてるはずだけど、例によって編集でカットされたらしい♪
ま、制作費削減で着物のクリーニング代もキツイし、お子様がまだ起き
てるゴールデンタイムだから仕方ないか。
お子様でも大丈夫なのは、別れのシーンでの野風のキス。ここ、もうちょっ
とだけ大沢がドギマギして、綾瀬が顔をひきつらせた方が良かったと思う
な。細かい話、あと0.5~1秒ずつの演技が欲しかったと思う。とはいえ、
野風も、咲とは別の路線でなかなか魅力的だった♪ くどく龍馬のあしら
い方も上手かったし。
それにしても、考えてみると、不思議なもんだね。どうして軽いキスは良く
て、その先はダメなのか。どうして生々しくてグロテスクな手術シーンは良
くて、清潔感のある野風の乳房の映像はギリギリで隠されてるのか。ま、
あの胸はチラリズムとして、別の萌え効果があるのかな♪
ちなみに原作の野風はその後、吉原を出て、「国の為 道の為」の額が
映されてた「仁友堂」でお手伝いするらしい。ドラマでは塾を開いて、通行
人にシカトされながら必死に宣伝してた。あそこでティッシュを配ってくれ
ると笑えたんだけどな♪ あるいは、ビラがカラーコピーとか。
ところでタイムスリップ医療ドラマとしては、特殊な話も織り込んであった。
仁が土に埋めた「未来」(みらい)の写真が、手術後に消えてたのだ。こ
れは、手術によって未来の恋人「未来」(みき)が消えたということか。仁
も考え込んで、色んな可能性を列挙してたけど、まあこのドラマでは、ファ
ンタジックで多義的なエピソードとして、軽く余韻を楽しんどけばいい。湯
気になろうが雪になろうが、水は水・・・って感じの柔らかい受け止め方で。
ただ、理論的に気になる人も少数いらっしゃるだろう。特に理系の男性
や文系のSF好きね。タイムスリップで過去を変えたからと言って、未来
(みらい)におかしな事が生じるとは限らないという点に関しては、一昨
年の『プロポ』の時に、記事とコメント欄でかなり突っ込んだ話をしてあ
るので、マニアックな方はご参照あれ♪
似たような世界(パラレルワールド)が複数存在するという、広義の「多世
界解釈」なら、時空に必ずしも悪影響とか矛盾は生じない。だからと言っ
て整合的と言うほどでもないし、差し当たりは実証性のない理屈にすぎな
いのはもちろんだけど。。
ドラマの感想の最後に、音楽について。正直、私の感覚だと、あまりに叙
情的なBGMが多過ぎる気がしたけど、多分それが世間的な成功の一つ
の要因なんだろうね。ラストに流れたMISIAの主題歌『逢いたくていま』に
関しては、瞬間的にいい曲だと思った。ただ、その感傷的な詩とメロディー
を引き立てるには、本編のBGMをもう少し控えた方がいいだろう。
さて、最終回の視聴率はどこまで上げたかな。裏番組はなかなかの強敵
揃いだ。松方弘樹の『巨大マグロ伝説』とか、磯野貴理の離婚真相激白
とか♪ 20%として、平均視聴率18.5%。TBSの新作の時代劇ドラマ
で、ジャニーズドラマでもないことを考えると、素晴らしい成功なのは間違
いない。最終結果が出る前から祝福しとこう。
スタッフ&キャストの皆さん、どうもおめでとう☆ 何となく、それっぽい作
りにもなってたし、続編か映画につながるといいネ。
(追記: 『JIN-仁-』最終回の視聴率、驚異の25.3%! 今年度
の民放連ドラ最高視聴率とのこと。
平均視聴率も19.0%に到達。ホントは18.97%だけど、
小数第2位は四捨五入でいいだろう。素晴らしい数字だ。。☆
ちなみにTBSは、差し当たり続編や映画を否定してるけど、
企業の前言撤回は日常茶飯事だし、誰もとがめないだろう♪)
☆ ☆ ☆
長くなったので、昨夜の自分の走りについては簡単に。お昼の高校駅
伝の、軽くて速い走りをイメージしながら頑張ったつもりなんだけど、な
ぜか中盤から脚がどんどん重くなって、動かなくなってしまった。全力で
走ったわけでもないし、ハーフのレースでさえそんな事はないのに、珍
しいね。1日休んだだけじゃ、疲れが抜けなかったのか。
重い脚を引きずる感じで走った17km。トータルでは1km4分半ジャス
トだから、合格最低点って感じかね。1ヶ月前には余裕を持って1km4
分23秒ペースだから、ちょっと渋い顔になってしまう。ま、これでも川口
マラソン後だと最長の距離だから、良しとしとこう・・・って言うか、もっと走
れよってことか♪ 全く脚が痛まなかったのは、ここ最近だと珍しいかも。
心拍は往路のみ補正。脚の重さを考えると、ホントはもうちょっと高かっ
たのかも知れない。ちなみにM-1は、初出場で無名のパンクブーブー
が満場一致の完全優勝とのこと。8年間の努力が報われた形だ。お笑い
の底辺は厚いね。ではまた☆彡
往路(2.45km) 12分14秒 平均心拍134
1周(2.35km) 11分00秒 151
2周 10分35秒 159
3周 10分22秒 163
4周 10分18秒 165
5周 10分15秒 167
6周(0.35km) 1分33秒 169
復路 10分21秒 165
計 17km 1時間16分37秒 心拍159(86%) 最大172(ゴール時)
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コメント
内野さんの宗方コーチって・・・ツウですね。ほんと内野さんの龍馬は大好きになりました。
仁と咲は何も無いですよ。未来を変えてしまうことに、ここまでこだわった人がやるわけないじゃん!!
野風とは2回キスしただけです。
1話目からすっごく面白かったですよ。ぜひ機会があれば見てください。
映画じゃなくシーズン2を希望します。
投稿: お気楽 | 2009年12月21日 (月) 22時44分
> お気楽さん
どうもどうも。3ヶ月のご無沙汰でした
テニス はするのも見るのも好きなんですよ。
テニスウェアの可愛い女の子も大好きだし♪
テレ朝で注目度もイマイチのドラマだったけど、
内野はきっちり仕事してたから好印象 ☆
アハハ 突っ込んでくれてどうも。
まあ、仁と咲が何かしても、別に未来が変わるとは
限らないんだけど。物理学的にも、性医学的にも。
試しにウィキを調べると、当時は和紙を使ったとの事。
そこまで聞いてない?^^
野風とは2回キスって、前にもあったんだ。
お気楽さんとは丸4年の付き合いだけど、
こんなに絶賛するドラマは覚えてないなぁ。
タイムスリップが入ると評価が5割増とか♪
シーズン2を希望! ほぉ~~。。
僕は大河の後の『ガリレオ2』に期待してます
投稿: テンメイ | 2009年12月22日 (火) 00時32分
∩∩ ☆彡
(^o^ ) 彡
ノ`⌒ιっ゛彡
゛(ノ) 彡
`〜っ゛
υ...
軽く17キロも走るなんて…
軽く書いた感想がマニアックだし…
投稿: 稲次将人 | 2009年12月22日 (火) 12時35分
> 稲次将人さん
こんばんは。コメントどうもです♪
顔文字だけですぐ分かっちゃいますネ。
17キロのランは「軽く」じゃなくて「重く」です。
記事は軽く書いてますけどね。
ここまでのドラマの内容が分かってて、時間も
あれば、3倍マニアックに書けたのに。。^^
投稿: テンメイ | 2009年12月22日 (火) 19時51分