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制作費10億円!半世紀を経て復活~『大魔神カノン』第1話

RUN 14km,1時間07分26秒,心拍151

昭和の半ば、1966年の『大魔神』三部作以来、44年ぶりのリニューア

ルとなった、『大魔神カノン』。昨日(2日深夜)はその第一話「歌音」という

ことで、結構マジメに見てみた。私が関心を持ったキッカケは、プロ野球

の懐かしい守護神・大魔神(佐々木)でも、特撮&ヒロインでもなくて、

大な制作費(or製作費)だ。

 

先日、山P=山下智久『コード・ブルー』の第7話レビューに書いたように、

最近のドラマで制作費をハッキリ公開してるものは、おそらく2つしかない。

まず、NHKの大河ドラマ『功名が辻』1本が6110万円。これは、多少の

嫉妬や皮肉まじりに、「高い」とか「さすが国営放送」といった評判になっ

てたと思うし、私もそう感じる。

 

ところが、キー・テレビ局の中では一番小さいテレビ東京の新作はさらに

上。30分・26本で10億円もかけたという話だから、1時間あたりの制作

費に計算し直すと、何と7700万円だ☆ キャストのギャラの総額は大河

より遥かに少ないはずだから、特撮に破格の金額をかけたのだろう。

 

諸々の情報から推定した現在の平均的なドラマ制作費(国内)は、ここ

数年で少し下がって、3000万~3500万円程度だから、弱小の部類

のテレ東が2倍の金を投じるというニュースはインパクトがあった。日

本のテレビ広告費は年々下がる一方だし、視聴率を取れない深夜番

なのに、凄い気合だ。

 

おそらく、テレ東の上層部に往年の名作のファンがいるんだろうと、前の

記事では軽口を飛ばしといたけど、第1話のCMと公式HP、さらにウィキ

ペディアを見て、理由が分かって来た気がする。

 

まず、かなり大掛かりなプロジェクトだということ。2010大魔神カノン

作委員会には、角川書店・角川映画・バンダイ・NTTドコモといった大企

業の名前が並んでる。角川はマンガや特撮の雑誌、バンダイはキャラ

クター商品などを思い描いてるとして、ドコモは何か関連ソフトを配信す

るつもりかと思ったら、ドラマを動画配信するんだね。コスプレ関連でお

馴染み(?)の「コスパ」も名前を連ねてるのが面白かった。

 

で、莫大な制作費のもう1つの理由が、歴史的事情だ。ウィキに書いて

ある情報を仮にそのまま信じるなら、これまで何度もリメイクの話が出

て、その度に立ち消えになってたらしい。元々『大魔神』は、『ガメラ』と

並ぶ旧・大映の特撮映画の代表で、その大映は、現在の角川映画だ。

非常に長期にわたって蓄積された復活の願いが、メイン・スポンサー

の角川の投資金額にも反映されてるんだろう。

 

ただ、投資が回収できるのかどうか、私にはさっぱり見当がつかない。

というのも、テレビCMを見る限り、このドラマのターゲットは広い意味で

アキバ系・オタク系の男性達だろうから、まったく動きが読めないからだ。

 

雑誌の『ヤングエース』『コンプエース』『ガンダムエース』とか、コミックと

か、まったく見たこともない商品のCMが繰り返されてたし、一応名前だ

け知ってるライトノベルの「涼宮ハルヒ」も、内容はチラッと立ち読みした

程度。『新世紀エヴァンゲリオン』は、たまたま例外的に見たアニメで、

評価してるけど、基本的に実写で昭和の香りも漂う『大魔神カノン』とで

は、ちょっと距離があるだろう。

 

まあ、ビジネスとして成功か失敗か、大きな鍵を握るのは当然、作品の

出来だ。では、第1話はどうだったか、次に内容を見てみよう。

 

         ☆          ☆          ☆

まず冒頭のタイトルバック。実は最初の40秒くらい見逃してしまった (^^ゞ

パソコンの地デジ用ソフトの反応がなぜか遅かったのだ・・って言い訳は

ともかく、私が見た後半か終盤部分では、映像的なインパクトが足りない

と思った。もちろん、莫大な制作費のわりには、という意味だ。

 

見慣れないものだらけのCMにポカーンとした後、いよいよ第1話「歌遠」。

このサブタイトルは上手い☆ ヒロイン・巫崎(みさき)カノンの名前を漢字

でもじったもので、ストーリーの様々な要素にぴったり合ってた。遠くから

聞える清らかな「いのりうた」(山本琴乃)、遠い日の幼いカノンが初めて

覚えた歌でもあるし、カノンがやがて、遠い山奥の岩と化したブジンサマ

(大魔神)へと呼びかける歌でもある。

 

さらに、耳から離れない、遠くに行ってしまった元彼(コウタロウ?)の歌

とも重なるわけで、連続ドラマのサブタイトルの中ではかなり出来がいい

部類だと思った。ちなみに、08年秋クールのフジ月9『イノセント・ラヴ』

の堀北真希は「佳音」だったけど、テレ東がこれを避けるか、敢えて使う

か、ちょっと興味はある。とりあえず第2話は「彼音」。今度は、元彼とか

大魔神という彼とか、「彼」が強調されるわけね。期待しよう。

 

で、彼といえば、ヒーロー役のタイヘイ。世の中の「太平」を目指すって

意味かね。役者の眞島秀和、どこかで見た顔だなと思ったら、2年前

『あしたの、喜多喜男』の丸山か♪ あのときのキャラも、役者本人

も結構好きだ。味もクセも十分あって、演技もしっかりしてるね。

 

今回は、超ベタな昭和っぽい風呂敷を背負って、郵便局の赤い原付バ

イクを飛ばしてる姿が様になってた。高速道路の原付2人乗りは完全

な違法だけど、エンジンだけ改造して中型バイクにしてるってことか。

乗用車を軽々と追い越してたしね♪ 今後は敵と闘う立ち回りにも期

待しよう。今回は、仲間が闘う様子だけ映ってたけど、格闘技ゲーム

みたいで、私の趣味ではなかった。って言うか、仮面ライダー系の番

組みたいに感じたかも。

 

一方、いきなり冒頭で、布団からはみ出した素足を見せたり、服を脱ぐ

萌えシーンを見せてくれた、ヒロイン・里久鳴祐果(りくな・ゆか)。できれ

ば、長い髪のままでいて欲しかったのに、物語的に、失恋して髪を切っ

ちゃったわけか。ま、昭和っぽい行動で、悪くない流れかも♪ ルックス

がいま一つ趣味じゃないとはいえ、1000人のオーディションで選ばれ

ただけのものは何か持ってる気がした。

 

ヒロインにはほとんど萌えない私でも、やがて仲間となるイケチヨ(長澤

奈央)ハシタカ(小川瀬里奈)忍者風コスプレは嫌いじゃない♪ イ

ケチヨの脚と尻に見とれたトラック運転手や、豊満な胸にとびこんだ「

ンコ」がちょっと羨ましかったかも。

 

このブチンコ。ブジンサマ=大魔神の(変身前の)頭だけ可愛くしたハニ

ワ風のキャラだから、大魔神と特別な関係があるんだろうね。女子高生

なら「カワイイ☆」とか言ってくれそうなのに、残念ながら女子高生はこ

のドラマを見ないだろう♪ 後番組の『流派R』目当ての女の子がたまた

ま見るくらいかな。

 

ジュウゾウ(長門裕之)や、オタキ(柴田理恵)の中華そば屋「ダイチャン」

もいい味出してたし、ドラマ全体の出来としては、予想より良かったと思

う。ま、それほど期待してなかったせいでもあるけどね。サブタイトルを別

にして一番気に入ったのは、Liaの歌うエンディング・テーマ『あした天気

になぁれ』かな♪ 歌詞、メロディー、声、どれもいい感じで、番組の最後

まで見ようって気になる。大石真司と澄川 藍の脚本も、初回としては上

手くまとめてて、流れもスムーズ。好印象だった。

 

とはいえ、今回は肝心の大魔神が登場してないから、莫大な制作費をか

けたはずのCG(またはVFX=Visual Effects=視覚効果)も少ししか

出てなかった(本編ではカノンの予知夢の中だけ)。おまけに、ちょっと

気になるのは、「怒り」より「祈り」を強調するっていう、プロデューサー・

高寺重徳の姿勢(制作発表の動画&公式HP)。

 

正義が悪を退治するっていう、原作の水戸黄門的な筋書きが、もはや

今だと通じないっていう考えはよく理解できるし、賛同もする。今はもっ

と混沌とした時代だ。でも、単なる少女の純粋な祈りなら、「大魔神」を

持ち出す必要はないし、莫大な制作費も必要ない。次回以降は、ブジ

ンサマの圧倒的な映像を見せて欲しいもんだ。記事はともかく、来週も

期待して見ることにしよう。とか言いつつ、ウッカリ忘れそうだけど♪

 

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.第2話のささやかな感想をアップ(4月10日)。

 

P.S.2 OCNアニメ特撮公式ブログの一連の記事を閲覧。面白かっ

      たし、驚いた。今回の大魔神、言葉を話すどころか歌うのか。。

      完成披露試写会のゲストが大魔神・佐々木主浩投手って所が

      ベタ過ぎて悪くない。

 

P.S.3 第3話は「寡温」(僅かな温かみ)。第4話は「過飲」(飲み過ぎ)。

      ちょっとウケた♪ 第5話は「苛恩」(受けた恩に苛まれる?)。

 

        ☆          ☆          ☆

おっと、ランニング記事のおまけにチョコッと書くつもりだったドラマの話

が、やたら長くなっちゃったな。ま、第1話だし、珍しいドラマだから、仕

方ないかも知れない。実は、最初にわりとキッチリ書いとくと、ドラマ終

了まで検索アクセスが入り続けるっていう、せこい話もあるのだ♪

 

で、今夜のランニングは予定通りのお気楽ラン。積極的休養っていうほ

どノンビリもしてないけど、脚の力を抜いて、呼吸も静かなレベルに抑え

ての走りだった。そのわりにしんどく感じたのは、やっぱり昨夜のスピー

ド走の疲れがあったのか、あるいは眠かったからか。まだまだ、ゆっく

り走るのが下手ってこともあるんだろうね。予想通り、花見客に邪魔さ

れたけど、あの程度なら許容範囲だろう。あと10日間くらいの辛抱だ。

 

トータルでは1km4分49秒ペース。ちょうどいいかな。明日ものんびり

16km走る予定。心拍はまた、往路が低め、他は高めの補正。全体的

にやや低めだったと思う。乗鞍ヒルクライムのエントリーも始まったこと

だし、ホントは自転車に乗りたいんだけど、昼間の都合が悪いもんで、

来週に回すとしよう。ではまた。。☆彡

 

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.K-1ワールドGP開幕戦は、ピーター・アーツが京太郎にKO負

    けしたのを見ただけ。ちょっとカウンター気味の凄いパンチが入っ

    てたな。やっぱ、減量しても年には勝てないってことか。10カウン

    トで引退した武蔵に代わって、京太郎の時代になるのかね。。

 

  往路(2.45km)    12分52秒  平均心拍135   

  1周(2.14km)     10分29秒         146        

  2周             10分20秒          152        

  3周            10分14秒          154

  4周             10分01秒          158 

  5周(0.44km)       2分12秒          159

  復路(2.55km)      11分19秒          158

計 14km    1時間07分26秒  151(最大心拍160,4周目ラスト)

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さて・・・またもや・・・しょうもないテレビ東京深夜の特撮ドラマである。 まあ・・・一応見るのである。 しかし、「キューティー・ハニーTL」のようなものすごいことにはならない気がする。 なにしろ「大魔神」なのである。 三池崇史監督版が凍結されたと思ったら今度は「仮面ライダー響鬼」の高寺重徳プロデュース... [続きを読む]

受信: 2010年4月 5日 (月) 17時19分

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