今こそ日本らしいサッカーを問う~朝日新聞「21世紀のサムライ論」
(27日) RUN 12km,59分55秒,心拍146
「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言い回しは、今でも決して古臭くはなっ
てないだろう。岡田監督率いるサッカー日本代表は、W杯直前までは不評
のどん底だったはずだが、今では称賛の嵐に包まれてる状況だ。勝利、
得点、失点の少なさという、ハッキリした結果だけが注目されたとまでは
言わないけど、大部分はそこから生じた変化だろう。
そんな中で、それなりに筋を通して事の本質に迫ろうと努力する一人が、
朝日新聞・編集委員の忠鉢信一だ。たまたま先日、ネットで言葉を交わ
す機会があったので、「氏」とか「さん」といった敬称を付けたくなる思い
もあるけど、ウチは普段からコメント欄以外は敬称略だし、記事の中立
性も保ちたい。という訳で、今回も敬称略とさせて頂こう。
私は特にサッカー好きという訳ではないけど、朝日新聞スポーツ面の忠
鉢と潮智史(同じく編集委員)の署名記事は以前から注目してた。忠鉢
という名前をハッキリ意識したのは、先日の記事にも書いた、5月12日
の「記者有論」というコラムだ。サッカー面ではなくオピニオン面に、写真
付きで自らの意見(オピニオン)を提示する企画で、「サッカーW杯の日
本代表へ」という共通タイトルのもとに、潮と2人並んで執筆してたのだ。
忠鉢独自のタイトルは、「頑張るだけでは限界も」。この場合の「頑張る
だけ」とは、「自分たちが走る量を増やして相手を上回ろうとする」岡田
サッカーの特徴を指す。
一方、「日本の良さをいかしたサッカー」に近いものの最後の実例は、オ
シム監督による07年9月の欧州遠征。「絶好期が来るまで徹底的にパ
スを回し、守る相手を走らせて消耗させ、試合の後半以降、相対的な動
きの量の多さで圧倒する」もので、「完成の途上」の途上にあった。とこ
ろが、オシムに生じた不運なアクシデントで途切れてしまい、変わって登
場したのが、「頑張るだけ」で結果を出せない岡田サッカーというわけだ。
この時、忠鉢は先を見通すかのように、こう書いてた。「勝負は何が起こ
るかわからない。だが、勝ち負けという結果以外にW杯で何を得られる
だろうと考えると、現状ではあきらめに近い気持ちだ」。そして実際、まさ
かの結果が生じた。2勝1敗で決勝トーナメント進出、1敗は優勝候補オ
ランダに対する惜敗。得点は合計4点、失点は2点に抑えた。国内世論
どころか、日本チームに対する世界の論調さえ好意的になって来たとい
う話も伝えられている。
この状況で、忠鉢が何を書いて来るか楽しみだったが、6月27日朝刊
の連載記事「21世紀のサムライ論 第4部 日本の力を問う」第5回は、
「戦い方追求の過程こそ」という見出しだった。
(追記: 7月4日の第4部最終回については、次の記事を参照。
「自陣にブロックを作って守り、逆襲に勝機を見いだす」、デンマークに
完勝した日本の戦いぶりは、「『日本らしいサッカー』なのだろうか」。忠
鉢の記事の冒頭は、なかなか刺激的だし、これまでの批判との一貫性
も一応保ってる。
ただ、日本は以前とは戦い方を変えてるし、結果も残したし、圧倒的な
評価も得ている。したがって、1ヶ月半前と同じような強い批判は行えな
いわけだ。また、オピニオン面とは違って、スポーツ面は多くの読者が
目を通す場所。去年の上半期で800万の部数を持つ朝日新聞・朝刊
(日本ABC協会公認)の記事としては、それなりの抑制が必要になる。
実は、忠鉢の個人的な twitter を読むと、かなり本音に近く感じられる
過激な言葉もあるんだけど、遥かに不特定多数の読者が集まる朝刊で
は、勝手が違うだろう。
そこで忠鉢は、日本の戦い方そのものではなく、戦い方の追求プロセス
を控え目に評価する話へと持ち込むのだ。「日本人である自分たちの力
を、W杯での勝利に結びつけるにはどうすればいいかを追求するプロセ
スこそが『日本らしいサッカー』。形ではない」。
したがって、たとえパラグアイ戦で勝利して史上初の8強入りを果たして
も、「これが日本のサッカーだ」と、形を固定的に考えると迷走が始まる。
そうではなく、「これが今回成功したサッカーだ」と限定的に受け止めて、
さらに日本のサッカーを追求することが必要なわけだ。
今回の記事を表面的に読むと、まるで「日本らしいサッカーを目指すこと
自体がすべて」であるかのようにも感じられる。でも、もしそうなら、単な
る抽象的で当たり前の精神論であって、まさに「頑張るだけ」で何でも評
価されることになるだろう。
忠鉢自身の考えも、ここ3試合の予想外の善戦を見て、揺れてる部分が
あるかも知れない。ただ、私は結末の段落が最も重要だと読んだ。「チー
ムごとに、監督ごとに、『日本らしいサッカー』はあるとも言える。一つの
像を結ぶのは、成功の数がもっと増えたときだ」。
つまり長期的視点では、一つの像を結ぶこと、ある程度の形を見出すこ
とを目指してるのだ。ただ、今現在、「形」の話をすると、今回成功した形
にとらわれてしまうから、あえて差し当たりは、「過程」とか「プロセス」へ
と話をシフトしたのだろう。つまり、今回の結果に満足せず、より良い方
向を追求し続けることの大切さを、やや遠回しに訴えてるわけだ。
ともあれ、パラグアイ戦の後、あるいはW杯の後、忠鉢がどのような議
論を語るのか、今後も期待しようと思ってる。もちろん、日本代表の熱い
戦いぶりもじっくり拝見させて頂こう。。
☆ ☆ ☆
おっと、サッカーだけで長く語り過ぎてしまったか♪ この間に、ドイツvs
イングランドの試合も終了。クローゼ、ミュラーらの活躍で、ドイツが4-1
で圧勝した。もう時間が無いから、昨日(27日)の走りについては簡単に
済ませよう。
距離もスピードも全然とはいえ、一応5日連続で、まだ右脚ふくらはぎの
肉離れも完治したわけじゃないから、かなり控えめな走り。おまけに雨も
降ってたから、低速リハビリ傘ランって感じだった。傘を持ってウォーキン
グする人が数人いたこともあって、カッコ悪さはさぼと気にならなかった
けど、私が走り終わった途端に雨が一時的に止んだのにはムカついた♪
一句読んでみよう。「雨の中 走った直後に 雨は止み」(テンメイ)。。
トータルでは1km5分ちょうど。ま、疲れも溜まってるし、この状況だとこ
んなもんでしょ。それより、右脚ふくらはぎにまた変な痛みが復活したの
が気になった。実は今、ブログを書いてる間もちょっとだけ違和感がある
から、下手するとまたしばらく休むハメになるかも知れない。心拍は高め
に補正。相変わらず、走りのレベルが低い割に、実際の数値は高かった
と思う。ま、気にせず前進しよう。
昨日はツール・ド・美ヶ原2010のレース当日。自転車仲間の出来はどう
だったかな♪ 今年は早めに定員に達して、締切になってたね。ヒルクラ
イム人気、恐るべし! 天気は何とか大丈夫だったのかな。ではまた ☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.S.昔の美ヶ原の記事に、「ツール・ド・レディ」って検索アクセスがちょこ
ちょこ入ってるから調べてみると、レースクイーンのことをこう呼んで
るんだね。ググるとすぐ、今年のレディの1人のブログを発見。モデル
の璃沙さん、愛嬌があってスタイルもいいね♪
もうちょっと画像をサービスしてくれると、もっと良かったかも・・・って、
そりゃワガママか。コスチュームも、もうちょっと大胆なヘソ出しの方
が萌えるな。タイムも1分は縮まるはずだ。光沢のある素材だと、更
に1分縮まる。いや、ここ3年は出場してないんだけど♪
往路(2.45km) 13分02秒 平均心拍125
1周(2.14km) 11分01秒 142
2周 10分54秒 148
3周 10分41秒 150
4周(0.68km) 3分32秒 152
復路 10分45秒 155
計 12km 59分55秒 心拍146(80%) 最大164(ゴール時)
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