美人の女性は仕事で損することもある~米国の心理学実験
あぁ~~、忙しい。。まだ、お盆前に済ませなきゃいけない用事が終わっ
てないんだけど、こんな時にもブログの毎日更新を続けなきゃなんない。
いや、止めても特に問題ないんだけど、あとちょっとで丸5年なのだ♪ も
う二度と、こんなに継続するチャンスはないだろうから、頑張るとしよう。
今はまだ仕事中で、走りに行く余裕もないから、例によって「困った時の朝
日新聞」。そろそろ朝日新聞社から金一封くらい出てもおかしくないけどな。
ま、苦境に立つ旧メディアとしては、ボランティアで宣伝してくれる優良固定
客にサービスする余裕もないのか。読売新聞とかと交代で取ってる客は、
色々もらえるのに、ずっと朝日のウチは洗剤さえ貰えない。おっと、話が思
い切り逸れて、セコイぼやきになってしまった♪
で、今夜のネタは、昨日(8月12日)の夕刊の心理学記事。短い囲み記
事にしては、妙に見出しが多くて長い。「美人は得 じゃないことも?」、
「経理責任者・機械技術者への就職『有利じゃない』」、「米の大学生対
象に心理学調査」。社会調査とか実態調査ではないので、念のため。
執筆記者は、米国からの科学記事でお馴染み、勝田敏彦。つい先日、ウ
チで書いた記事「赤色を身につけた男性は女性にモテる~心理学の国際
実験」の元ネタもこの記者だった(ワシントン支局らしい)。人間や動物の
分野が多い気がするな。例によって今回も、出典が不明で、「米コロラド大
デンバー校などのチーム」が「米国の社会心理学専門誌に発表した」とし
か書いてないんだけど、検索で発見できた。
掲載誌は、『Journal of Social Psychology』(=社会心理学雑誌)の2010
年5・6月号(隔月刊の第3巻)。かなりマイナーな専門誌のように感じる。
論文名は「Physical Attractiveness Biases in Rating of Employment Suita-
bility: Tracking Down the “Beaty is Beastly”Effect」。直訳は、「身体的魅
力は、職業適性の評価の際に偏見を抱かせる: 『美は損』効果に即して」。
執筆はコロラド大のS・ジョンソン(Stefanie K Johnson)ら、計4人だ。
☆ ☆ ☆
実験は2つみたいだけど、朝日が取り上げたのは、数十人の男女学生を
用いたもの。という事は、実際の就職活動でもなければ、採用担当者を被
験者にしたわけでもない。だからなのか、論文の要約(Abstract)もかなり
控えめな書き方になってる。
まあ、容姿が関係なさそうな職種や、男性的に思われる職種で、美女が逆
に損するというのは、一応「ありそう」な事だろう。機械関連のエンジニアと
か建設の現場監督、あるいは刑務所の警備員として採用したら、職場でマ
イナスの効果の方が大きそうな「気がする」。周囲の男性にとって、気が散っ
て危険だろう。
一方、美男は特に損しないというのも「分かりやすい」話だ。男の外見の良
し悪しなんて、大した問題じゃない。男は中身で勝負だ♪ 「古い」気はす
るし、例外も少なくないけど、古今東西変わらない統計的事実だと思う。ゲ
イ大国のアメリカでさえこれだから、日本だと尚更そうだろう。。
☆ ☆ ☆
なお、元の論文は一応、両論併記のような形になってる。「美は得」効果
(“what is beatiful is good”effect)が広く見られる中で、「美は損」効果
(“beauty is beastly”effect)も場合によっては見られる、という穏当な内
容なのだ。この「beauty is beastly」というのは、有名な「beauty and the
beast」(美女と野獣)をもじりつつ、発音しやすさを考慮した、逆説的(=
矛盾的)な言い回しだろう。「美女は野獣」って感じの言葉遊びだ。
正直、この種の話をするのなら、心理学の実験で普通の結論を導くより、
本来は、アンケート調査で統計的事実を探る方が有意義だと思う。ただ
実際は、美女とか美男に絞った統計調査は非常にやりにくいってことか。
ともあれ、仕事関連の待遇に不満を持ってる「美女」の方々には大いに頷
ける実験結果だろう。「美人は損する。だから損してる私は美人なのだ」♪
論理的に正しくないけど、生きて行く上では大切な思考形式だろう。
ではまた。。☆彡
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