ニコリ作の論理クイズ、「推理」(難易度4、朝日新聞・be)
(☆16年9月6日の追記: 6年ぶりに新しい記事をアップ。
パズル「推理」、小学生向けの解き方(16年9月3日) )
(☆12月26日追記: 25日掲載の問題に関する記事を新たにアップ。
論理クイズ「推理」、難易度5を解いて卒業~朝日新聞・beパズル )
☆ ☆ ☆
眠い。。今週も土曜出勤なのに、前夜またブログ関連で時間をかけ過ぎて、
今日はずっと眠気との闘いだった。コーヒーやコーラでひたすらカフェイン・
ドーピング♪ おまけに帰りの電車内でも頭脳労働をして、ようやく最寄駅
からトボトボ帰宅する途中、赤信号に止められた。
そこで、10歳と6歳くらいの少女姉妹が、可愛い自転車にまたがってるの
を発見。「思わず後をついて行きそうになった」とかブログに書くと、お堅い
サイバー・パトロールにチェックされそうだよなぁ♪とか考えてたら、いきな
り凄い会話が耳に飛び込んで来た。細部はよく覚えてないけど、外見とあ
まりにアンバランスな言葉づかいだ。
10歳少女:「ある意味、・・・・・・と言えると思うな」
6歳少女:「ある意味と言ってもそれは変だから、やっぱり・・・・・・ではないよ」
どんだけ論理的な少女なんや!と苦笑してしまうし、どうゆう教育を受けて
来たんだよ!と親その他に突っ込みを入れたくもなる。ま、そんな会話が
耳に焼きついてしまうくらい、私も少女は好きなのだ・・・じゃなくて、理屈は
好きなのだ♪
☆ ☆ ☆
という訳で、今夜は理屈、論理的なお話なのだ。朝日新聞・朝刊の土曜別
刷beに毎週掲載されてる、ニコリ制作のパズル。これまで、世界的人気の
「数独」を2回扱ったけど、あれは早くも卒業だ。今度は「推理」と書かれた
パズルを解説してみよう。
いわゆる論理クイズの一種であって、数独と違って、たまにしか掲載されな
い。私は今まで、2回解いてたけど、どちらも難易度2か3の簡単なものだっ
た。ところが今回は難易度4(★4つ)だし、久々だから、すぐには解けない。
だから私も、超~眠くて疲れてるのに、帰りの電車でずっと考えるハメになっ
たのだ♪ ま、ブログのネタを意識したんだけどネ。
今回(10月2日)は、5人が前日の読書について話す問題。誰が、どのジャ
ンルの本を、何ページ読んだか。5人それぞれ、ジャンルもページ数も違う。
与えられた情報を、簡単にまとめてみよう。
相川: 「エッセーを読んだ人は12ページ読んだが、私ではない」
石田: 「私はSFを読んだ人の3倍のページ数を読んだ」
上野: 「石田が読んだのはミステリーではなく、江藤は伝記ではない」
江藤: 「私は、ミステリーを読んだ人のページ数より多く読んだ」
大木: 「石田より私の方が、読んだページ数が多い」
相川はガリ勉タイプのメガネっ娘だが、大木は優等生タイプの美少女で、
髪を伸ばせば萌えるかも・・・って話はおいとこう♪ いや、本当はちゃんと
カラーのイラスト付きなのだ。それはさておき、人間とジャンルとページ数、
3種類の集合の対応を考えることになる。ということは、2集合の関係が3
組だ(人間とジャンル、ジャンルとページ数、ページ数と人間)。
簡単な問題なら、2組の関係だけ表にすればいいが、流石にこれは3組
とも関係を表にしないと解きにくい。ニコリはいつも、下のような表を掲載
してくれる。ちょっと親切すぎるけど、表とイラストがないと、一般読者は相
手にしてくれないんだろう。
☆ ☆ ☆
さて、プレゼント応募用に求められた問題は、「ノンフィクションを読んだ人
のページ数」だけど、当然すべて分かるように出来てる。では、難易度2くら
いの状態になるまで、表を埋めて行こう。その後はご自分でどうぞ♪
まず、すぐに書ける簡単な情報だけを記入したのが、次の表だ。
注意すべきは左下。ページ数とジャンルの関係を書くエリアだ。○を一ヶ所
付けたら、その上下左右は×になる(他のエリアでも同じ)。5人それぞれ、
ジャンルもページ数も違うからだ。
続いて、少し考えれば分かることを書き加えたのが、下の表だ。
順に解説しよう。まず、石田はSFを読んだ人の3倍だから、8ページや12
ページではないし、SFを読んだ人は36ページや72ページではない。また
江藤は、ミステリーを読んだ人より多いから、8ページではないし、ミステリー
を読んだ人は72ページではない。
更に、大木は石田より更に多いから、36ページ以上。つまり、8、12、24
ページではない。一方、石田は、大木より少ないから、72ページではない。
そして最後。もし石田が36ページだったと仮定すると、SFを読んだ人は12
ページのはず。ところが、既に左下のエリアに書かれてるように、12ページ
はエッセーで、これは矛盾だ。よって、石田は36ページではない。
こうして赤インクで書き加えたのが上の図だ。ここからはもう簡単だろう。石
田のページ数に○、その上下に×印を付け、順にすべて埋まっていく。最後
の答えは、アレなのだ♪
☆ ☆ ☆
この「推理」と名付けられたパズルも、「数独」と同様に、難易度5(★5つ)
のものが掲載されたら、再び扱ってみたい。それでもう、卒業だろう。論理
パズルは、探せば他にいくらでもあるけど、あんまし遊ばずに、そろそろマ
トモな物理学でも扱おうかな。当分ご無沙汰だもんね。面白いもんで、数
学好きと物理好きとパズル好きは、いずれも理数系の傾向が強いけど、
ビミョーに異なる人種なのだ。
私自身は全部好きだ。年齢を問わず、プレイの種類を問わず♪ コラコラ!
ではまた。。☆彡
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cf.論理クイズ「推理」、難易度5を解いて卒業~朝日新聞・beパズル
再びニコリ作の論理クイズ、「推理」(難易度4、朝日新聞・be)
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コメント
こんばんは
こういうゲームはおもしろいですよね
表書いて推理していくのは楽しいものです
以前この類のゲームを解いてて思ったことなのですが、この問題を作るのはもっと面白いです(僕的には
教える情報が多すぎると簡単に解けてしまうし、少なすぎると解けなくなってしまいます
これは数独でも同じことが言えます
最初に与えてある数は少ないほうが難しいのです
どの情報を与えればどこが埋まるのかを的確に理解しなければなりません
昔一度推理ゲームと数独の両方を作ってみたのですが自分で作った問題はすぐに解けてしまうので思ったより解く事に関しては面白みがありません
できれば他人に解いてもらったほうが面白いと思います
それではまた
投稿: ES | 2010年10月 3日 (日) 18時51分
> ESさん
こんばんは。
数学や物理も、論理的ゲームみたいな面白さがあるけれど、
日常的な話で書かれてると、親しみが湧きますね。
それでいて、解き方は全くパズル的な所もいい。
問題を作るのは、独自の面白さがあるでしょう。
ひらめきや、わりと大まかな理屈に従って創作して、
その都度、それを自分で論理的に解く。
一粒で二度美味しい作業の反復。
ただ僕としては、創作の面白さは、ドラマレビューや
ブログの文章作りで味わってるので、この種のゲームでは
解くだけで満足です。
教える「量」と解きやすさは、大まかには連動だろうけど、
突っ込んで考えると複雑な問題になります。
そもそも、量や解きやすさを数字にするのが難しいし、
それらの関係も単純ではない。
比較的、量を計算しやすいように見える数独でさえ、
与えた数のもつ情報の独立性とか面倒です。
極端な話、一つのブロックの中の数を8個教えるのと、
9個教えるのとでは、教えた量は同じと言っていい。
つまり、9個目の数のもつ情報は、他の8個から導けるから、
独立ではなく、(ほとんど)意味がないわけです。
なお、「作る」のが好きなら、自「作」ゲームのサイトを
「作」れば、二重に喜びを味わえるでしょう。。
投稿: テンメイ | 2010年10月 6日 (水) 01時11分