書籍電子複製の代行業&「写真の死」~デジタル時代の二側面
RUN 12km,1時間03分29秒,心拍135 ; 雑用JOG 1km
「あ~、しんど」っていう関西系の方言、そう言えば、サッカー・Jリーグ初期
に活躍した「アルシンド」に似てるね♪(古っ!)。髪が薄くて、アデランスの
かつらCMにも出た、陽気なブラジル人選手だ。ふ~ん、今は母国で農業
を営んでるのか。分かりやすい成功物語だな。(by ウィキペディア)
サッカーはともかく、私は二重の意味でしんどい。つまり、疲れて苦しい。ま
ず、一昨日の25km走のダメージがまだかなり残ってるし、一昨日のスノー
スポーツ人口記事も、昨日の本格的な数学記事(7000字弱)も、思ったよ
り大変だった。という訳で、今日はもう昨日の積極的休養ランその他を軽く
つぶやいて終了・・・としとけばいいのに、つい他のコネタを加えてしまうの
が、マニアック・ブロガーの哀しい性(さが)なのだ♪
ツイッターみたいに、24時間「ダダもれ」的につぶやきたいとは思わないけ
ど、1日に1回くらい、多少まとまった事を喋りたくなっちゃうね。。
☆ ☆ ☆
という訳で、成人の日で休日の今日、何を喋りたくなったと言うと、2日続け
て新聞に登場したデジタル関連の話だ。まず、昨日(1月9日)の朝日新聞・
朝刊、2面の特集「時時刻々」には、「電子本化 代行業 問題ないの?」、
「『私的使用の範囲 vs.『海賊版流通の恐れ』」という見出しが付いてる。
個人が手持ちの本を電子書籍にする作業を手助けする、新しいビジネス・
モデルの話題だ。
著作権法30条では、簡単に言うと、個人の私的使用に限り本人が複製で
きることになってる(実際の条文は遥かにややこしい表現)。ただ、1冊丸
ごとスキャンしてデータ化、電子書籍端末などに取り込むとなると、かなり
面倒だろう。そこで登場したのが、代行業。本の表紙を取ってバラバラに
裁断し、1枚ずつスキャナーで読み込む一連の作業の、一部または全部
を代行してくれるそうだ。
これだけなら、ギリギリ問題なかっただろうが、昨年末に秋葉原に登場し
た「自炊の森」は境界を少し踏み越えた。あらかじめ店内に、人気マンガ
が裁断された状態で用意され、客が選ぶと定価の4割でスキャンできるこ
とになってたから、非難の嵐が集中。1月中旬まで休止となったらしい。
なるほど確かに、HPにアクセスすると「1月中旬に正式オープン予定」と出
て来る。ということは、今までは「正式」ではなかったという事だから、「正しい
方式」でないと認めたわけか。
「自炊」とは、本を自ら電子データにする行為(=炊事)を意味する言葉だそ
うで、日本書籍出版協会によると、代行業者は30~40社。大規模になれ
ば看過できないと語ってる。生活のかかったプロとしては、当然のことだろう。
アメリカでは、代行の代わりに、無断公開や無料ダウンロードが横行してる
そうだ。日本でも去年、人気漫画『ワンピース』などをYouTubeに投稿した
14歳の中学生が逮捕されて話題になったし、音楽やゲームの違法なやり
取りなら、以前から少なからず行われてるらしい。
実は、全く偶然だけど、私自身も昨日、手持ちの本の一部を個人的に電子
化したのだ。ただし、市販されてない特殊な情報冊子で、たまたま手元にな
い関係者の依頼を受けて、ごく一部をデジカメで撮影。画像処理して、メー
ルに添付して送ったわけ。もちろん、金儲けとは無関係だし、あらゆる面で
合法的行為だと思ってる。
ただ、これを一般化して、「本の所有者が電子化して知り合いに無料で渡し
てもいい」という話になると、かなり怪しくなって来る。微妙だろうが曖昧だろ
うが、何事にも線引きは重要。国境や資格付与でも似た話があることにつ
いては、先月の朝日・論壇時評の論評で書いておいた。
☆ ☆ ☆
一方、今日(1月10日)の朝日新聞・朝刊の折り込み特集「GLOBE」は、
「写真は死んでいくのか」というセンセーショナルな大見出しと共に、デジタ
ル化時代の写真の変化や現状、見通しについて、多数の芸術的写真と共
に、詳しく述べている。
見出しの問いの「答え」が、いきなり巻頭言として書かれてるのは、面白い
構成だ。「写真が死んだ? 生き残りをかけているのは写真ビジネスだけ。
写真の力は増していく」。国際的な写真家グループであるマグナム・フォト
の会長、ジョナス・ベンディクセンの言葉だ。
そもそも、なぜ「写真の死」が語られるかというと、一般人がデジカメや写
メで気軽に取った「画像」や動画が溢れ返る時代になったから。情報技術
やプラットフォーム(土台)の進歩で、アマチュア=素人が撮ってもそれなり
のものにはなるし、あまりに「画像」の量が多過ぎて、プロや専門家の「写
真」が埋没してしまうからだ。
本質的な問題は2つだろう。一つは、質の問題。画像の時代に、写真の質
は保てるか。あるいは、質の価値は保てるか。もう一つは、金の問題。画
像の時代に、写真は金になるか。これに対して、巻頭のベンディクセンが
語ってることは、金は大変になるけど、質もその価値も向上し得るというこ
とだ。もちろん、そこでは、写真家や鑑賞者の意識や努力が問われる。
デジカメが登場して、まだ僅か20年あまりだが、画像処理ソフト「フォトショッ
プ」やpdfファイルでお馴染みの企業、アドビの日本法人では、写真のこと
も画像と呼ぶようになってるそうだ。「真実を写す」と書く「写真」から、中立
的な画像へ。今現在、写真と言われてる物も、実はPCやデジカメ内部で編
集・加工されてるものが少なくない事を考えると、必然的な名称変更だろう。
ただし、私自身は言葉を使い分けてる。写真は、そのまま現実を写したデー
タ「に近い」もの。デジカメ写真の明るさ調整などはOKだ。それに対して、
人工的に作ったと考える方がいいものは、画像だ。例えば、誰かがPCで
作ったCGとか、モニターその他からキャプチャーした静止画とか。自分が
書いた「図」をデジカメで撮ってブログに貼る時には、「図」と書いてる。
真実というものがいくら曖昧な存在になっても、本物と偽物、自然と人工と
いう対比は必ず残るし、重要な役割を果たす。当たり前のことを、広い視
野から十分とらえた上で、デジタル文化と付き合って行きたいもんだ。。
☆ ☆ ☆
という訳で、今日も喋り過ぎたから、後は簡単に♪ そうそう、一昨日のス
キー&スノボ人口の記事は、思ったより好評だ。スキーだけじゃなく、スノ
ボでも、人気を気にしてる方は相当な数いらっしゃるらしい。
一方、昨日の走りだけど、一昨日の疲れというよりダメージがたっぷり残っ
てて脚が動かない状態。こうゆうのは久々だね。川口マラソンの快走の直
後でも、こんな感じにはなってない。やっぱり、長距離は苦手なんだな。ま、
この1年ほどでマジメに25km走ったのは、まだ2回目だから、仕方ない
んだけど。
とにかく、トータルで1km5分17秒ペースの積極的休養。もうちょっと遅く
ても良かったけど、他のランナーに抜かれるのがシャクに触ったわけ♪
普段、抜かれることは滅多にないし、たまに抜かれても追走することがほ
とんどなもんで。あと、そうそう。単なる雑用で、ジョギングも1km行った。
今日もまだ疲れてるけど、休日だし、出来れば予定通り16km走りたいな。
ま、脚というより、自分の気分と相談してみよう♪ 好天の3連休のラスト、
ちょっと気温が低くて、風が冷たく感じるね。ではまた。。☆彡
往路(2.45km) 13分55秒 平均心拍123
1周(2.14km) 11分24秒 130
2周 11分16秒 135
3周 11分03秒 140
4周(0.68km) 3分43秒 142
復路 12分08秒 141
計 12km 1時間03分29秒 心拍147(80%) 最大147(4周目)
(計 3150文字)
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