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人間は期待通りに成長する~ピグマリオン効果(教育心理学)

傘ラン 13.3km,1時間05分53秒,心拍142

やっと「花粉症もどき」が和らいでくれた。本物の花粉症ではなくて、あくま

で「もどき」に過ぎない。まだ自分が花粉症になったとは認めてないのだ。

とか言いつつ、ドラッグストアの新聞広告で、花粉症対策の薬を調べてた

りする♪ 色々あるんだね。うん、これなら、もしなっても大丈夫だ。そう、

自分に言い聞かせておこう。この自己暗示効果により、実際に症状が軽

減することがあるのだ・・・とか、南雲教授なら語る所だろう。

        

さて、昨日わりとマジメに書いたから、今日は手抜きデーだ♪ 折角久々に

ちゃんと『CONTROL』を見たけど、素通りすることにしよう。不満? あっ、

そう。まあ、ドラマ関連がご無沙汰になっちゃってるから、ちょっとだけコネ

タに使っとこうか。。

             

         ☆          ☆          ☆

今回の第5話でも、南雲(藤木直人)が通俗的心理学を語る中、唐突に耳

慣れない学術用語が挿入されていた。人間における「ピグマリオン効果」

すぐにググって、ウィキペディアを読んだ人が100人くらいいるかも知れな

いけど、まだ500人には達してないはずだ。何しろ今現在、書いてるサイト

が一つも見当たらない。私の聞き間違いじゃないと思うけど、もし聞き間違い

だったとしても、別に気にしない。そもそもドラマレビューじゃないんだから。

(追記: 他に1人発見したので、聞き間違いでもなさそうだ。)

            

話を戻すと、ウチは過去、その種の学問的コネタで度々Googleの1位にラ

ンクされてるので、過去のアクセス解析データから、大体の検索数が読め

るのだ。視聴率20%以上の福山雅治『ガリレオ』の「円端具流」にせよ、10

%台後半の『ラストフレンズ』の「性別違和症候群」(現在は4位)にせよ、直

ちに検索で集まる人の数に限れば、数百人レベルだった。1000人を超え

るのは、突然の「最終」予告とかの時だけだ(フジお得意の最終章とか)。

               

さて、そのネットで話題になってない、ピグマリオン効果Pygmalion effect)。

まず日本語版ウィキの説明を読むと、簡単に言うなら「教師の期待によって

学習者の成績が向上すること」で、「教師期待効果」とも呼ばれる。もう少し

拡大解釈するなら、観察者の期待に沿う形で対象者がレベルアップすること

                   

64年に米国の教育心理学者ローゼンタール(Rosenthal)が実験的に示した

もので、その真偽についてはいまだに論争が続いてるようだ。英語版ウィキ

を読むと、元々の実験は、実験者が小学校の先生に対して、「この生徒は

IQ(知能指数)が高い」という偽の情報を与えて行ったらしい。すると、先生は

その生徒に期待して、確かに生徒が能力アップしたという。実験者と先生が

別人って所は、この種の話に慣れてない人にとってモヤモヤするだろう。

             

そういった理屈よりは、「ピグマリオン効果」という名前の由来の方が一般

ウケしそうだ♪ ギリシア神話で、ピグマリオン王理想の女性を彫刻。そ

の像に恋して、人間扱いしたり、人間になることを願ったりしてる内に、本

当の人間になったから、妻として迎えた。ただし、単なる愛の力ではなく、

ちゃんと「仕掛け」がある。彼の姿を見かねた女神・アフロディーテが、彫

像に命を吹き込んだのだ。つまり、実は手助けがあった。

                  

元の神話におけるこの「仕掛け」の話は、ピグマリオン効果をどう見るか

も関連する。一方では、教師その他おける教訓として、「生徒を愛すれば、

必ず応えてくれる」といった風に、肯定的に扱われる。金八先生とか、教師

もののドラマで使われそうな考えだ。他方、「生徒を愛すれば、その生徒へ

の特別扱いが生じるから、当然その生徒だけレベルアップする」といった

風に、批判的または懐疑的にも扱われる。つまり、神話における神の力の

代わりをするのが、教師の特別扱いということだ。

   

ちなみに、後の努力によって的中させる「自己成就予言」(self-fulfilling pro-

phecy=自己充足的予言)にすぎないという批判は、やや的外れだ。元々

「予言」の話ではなく「効果」の話であって、それを引き起こす先生や生徒の

努力は認められてるのだから。。

           

          ☆          ☆          ☆ 

ここで時間があれば、医学の世界の「プラセボ(偽薬)効果」とか、関連す

る学問的話題にも触れたい所だけど、今日はドラマとの関連を指摘するに

留めよう。ピグマリオンの神話は、映画『マイ・フェア・レディ」の下敷きになっ

たようだから、亀梨和也&山下智久『野ブタ。をプロデュース』とも関係する。

彼らがピグマリオン、野ブタ=堀北真希が彫像だ。あるいは、亀梨『ヤマト

ナデシコ七変化』もその種の話だろう。

        

興味深いのは、これらが全て、男が女を変える話だという点。ちなみに野

ブタの原作小説は、男が男を変える話だった。要するに、ドラマ視聴者の

多数を占める女性が、素晴らしい男性の手で見事に変身させてもらいたいっ

てことか。その場合、女性にとって決定的に重要なのは、相手の男性の外

見♪ 実は英語版ウィキを読むと、生徒が先生を評価する際に重要なのも、

先生がどんな外見なのかだと書いてあるのだ。先生がどんな期待や考えを

持ってるか、とは別に。あるいは、それ以上に、と言うべきか。。

          

おっと、また力が入り出したので、この辺でスパッと止めにしよう♪ で、藤

木やドラマと、そのピグマリオン効果と、何の関係があるのかって? それ

がサッパリ分からないのよ (^^ゞ まあ、私はPCトラブルのせいで、前編(第

4話)を全く見てないしね。何の関係もないか、あるいは脚本家がこの効果

拡大解釈した可能性もある。つまり、犯人は南雲たちの期待通りの行動

(殺人)を取ろうとしたってこと。ただし、ネガティブな行動だし、実現には至

らなかったけど。

                  

そんな事より、今回のドラマの教訓は、「女は怖い」ってことだろう♪ 突

然、女刑事が仕事中に感情を爆発させるし、女性被害者が殺人犯に変身

したりする。元をたどると、女の気持ち(=真実の愛)を男が読めてなかっ

から。まあしかし、現実世界だと逆に、「本当に愛してくれてると思ったら、

金・地位・外見が目当てにすぎなかった」ってことの方が多いと思うけどな

・・・とか書くと、女性読者の反感を買うから止めとこう。書いとるわ! なお、

第1話記事と視聴率記事のグラフは、いつものように更新しておいた。

      

            

cf.単なる日記&『CONTROL』第1話の感想(辛口♪)

   D・モリスの「自己親密行動」(self-intimacy)など (第2話)

   完結してない行動の方が記憶に残る~ツァイガルニク効果 (第6話)

   作られた記憶、目撃者の証言~心理学・法・歴史の結び目 (第7話)

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   藤木直人主演・助演ドラマ、視聴率の推移&『ホタルノヒカリ2』第6話

      

          

         ☆          ☆          ☆

最後に、昨夜の走りについて。前夜、そこそこのスピードで16km走って

たから、今度はのんびり16kmにしようと思ったら、急に雨が降って来た

から、予定変更。近所の小さな公園で、久々に傘ランなんて恥ずかしいこ

とをやって来た♪ 流石に、本拠地の大きな公園ではやりにくい。

             

傘を差して走ると、空気抵抗があるし、気分的にもお遊びになっちゃうから、

普通は1km5分半前後のスピードで走ることになる。ところが昨夜は、1周

目からいきなり女性ランナーに抜かれて、1km4分半のバトルごっこになっ

てしまった。ただし、深夜ってこともあって、相手との距離は5mほど空けて

追走。すぐそばに交番があるから、ストーカー扱いされても困っちゃうのだ♪

            

結局、バトルは3周ちょっとで終了。3.6km程度かな。あちらは止まってす

ぐ時計を見てたから、多分5kmくらいのタイムトライアルもどきだったんだろ

う。雨の中、一人でよく頑張るわな。お疲れさん、と内心つぶやきながら、

は一人で適当に流しただけ。13.3kmのトータルでは、1km4分57秒ペー

ス。ずっと雨が降り続ける中での傘ランとしては、かなり好タイムかも♪

          

冬の雨と言えば、どうしても去年の東京マラソンを思い出すね。実は最近、

東京マラソン 雨対策」って感じの検索アクセスが地味に増えてる。ウチ

がGoogleで1、2位を占めてるのだ・・・って、あんまし自慢にならないか♪

いや、完全に狙い通りの1位獲得っていうのは、小市民ブロガーのささや

かな喜びなのよ。労、多くして、実りの少ない、哀しい営みなのだ、とか、キリ

シア神話の悲劇の主人公ナルシスになった所で、今日はこの辺で。あぁ、

また3500文字も書いちゃったから、明日は手抜きしよっと。。♪☆彡

             

 往路(1.15km)  6分58秒   平均心拍113 

  1周(1.1km)   5分15秒         140

  2周         5分02秒         149

  3周         4分59秒         150

  4周         4分55秒         151

  5周         5分36秒         143

  6周         5分41秒         141

  7周         5分33秒         142

  8周         5分29秒         144

  9周         5分26秒         145

 10周         5分28秒         144

 復路          5分32秒         144

 計 13.3km 1時間05分53秒  142(77%) 最大158(復路の坂)

   

                                 (計 3677文字)

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