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「想定外」という言葉の考察&リハビリラン2日目

(7日) RUN12km,55分22秒

連休最終日は一気に温かくなったなぁ・・・とか打ち込んでる部屋で、コート

が見えてたリする♪ 元々、寒がりだし、今年は震災の混乱もあったせい

で、まだ冬物の片付けが済んでないのだ。クリーニング出さなきゃ! 今日

なんてもう、ほとんど夏の服装だったもんな。

     

夏の服装ってことは、気温の高さに加えて、体調が戻って来たってことで

もある。今、体温を測ってみると、昨夜と同じく36.8度の微熱。まだ鼻も

ちょっと変だし、食欲も戻らないけど、昨日よりは心身ともに元気になって

来たし、パブロン断ちにも無事成功。これなら、明日にはほぼ完治だろう。

しかしやっぱり、本格的な風邪は丸2週間つぶれるんだよな。参った。。

    

さて、今日は書くことが一杯あって、時間さえあれば4本くらい記事を書き

たいほど。まあ、そうも行かないから、震災関連のコネタの挿入に留めと

こう。先日の「風評」記事に続いて、私が気になってる言葉。「想定外」に

ついての簡単な考察だ。。

    

        

         ☆          ☆          ☆

「風評」とか「風評被害」という言葉の場合、最近の使い方は、元々の言葉

の意味(うわさ)とはかなり異なってるわけだが、「想定外」と言う言葉の意

は、特に変わってない。文字通り、想定の範囲外という意味だろう。どう

ゆう想定かはともかく。ただ、使い方や受け止め方によって、無用の混乱

や衝突、あるいは誤解が生じてるように感じる。

      

まず、簡単だが重要な事実から確認しとこう。3月11日以降、天災であれ

人災であれ、これほどの災害が起きると「想定」してた人はほとんどいない

はずだ。そこまで極端な例でなくても、菅首相が浜岡原発の停止要請をい

きなり出したのも「想定外」、ユッケなどによる焼き肉屋の食中毒死事件も

「想定外」だ。

     

世界は一般に、「想定外」のことだらけであって、特に複数の出来事の「組

合せ」(地震+津波+原発事故など)を考えると、全てを想定することなど、

人間にもコンピューターにも不可能だ。では、想定できないこと、想定して

なかったことについて、我々が他人に批判を浴びるかというと、ほとんど

そんな事はない。ただ、各人が、まさに想定外の結果と向き合うハメにな

るだけなのだ。

            

        ☆          ☆          ☆ 

もう少し、具体的で繊細な話に踏みこもう。東京電力や原発・放射線関連

の人々が、様々なアクシデントや被害を「想定外」扱いすること、あるいは

したことに対して、激しい批判が繰り広げられている。別に、批判が一概に

悪いわけでもないし、批判されるような店がないわけでもない。

      

ただ、「彼らは想定外と言うけど、実際には想定されていた。これが証拠だ」

というような批判(例えば『週刊現代』5月21日号の田原総一朗)は、それ

なりに洗練された形で行わないと、単なる感情的なあげ足取りに留まって

しまうだろう。それは、感情的な対立に油を注ぐだけであって、生産的な議

論には結びつかない。実質的意味のある政治的議論は、テレビ討論のパ

フォーマンスとは違うのだ。

     

ある特定の重要な関係者が、一方では重大な事故を密かに想定しながら、

他方では想定外だったと言い訳したのなら、それは単なる自己防衛のウソ

だから、厳しく批判されて当然だ。

         

しかし、一つの組織の中でなら、大勢の人間(想定する主体)が絡むわけ

だし、世の中全体でなら、遥かに大勢の人が様々な想定を行うことになる。

それを、1人の人間や1つの組織がすべて「想定する」ことなど、出来るわ

けがない。そんな無理な要求が笑って許されるのは、アントニオ猪木くらい

であって(今朝の朝日新聞)、他人の想定が、自分の想定外であることな

ど、少しも珍しくないのだ。

         

そもそも想定とは、その範囲が広いほど、程度が極端であるほど、外れに

終わることが普通だ。そして、外れた想定に対して、誰かが何も備えてなかっ

たことに関しては、批判など生じないのである。むしろ逆に、外れた想定に

対して何か対処していたなら、無意味なことだという批判さえ生じるだろう。

実際、外れの目立つ緊急地震速報に対して、積極的に評価してる人がど

の程度いるだろうか。あるいは、実際に避難とか行う人がどれだけいるだ

ろうか。近所で避難場所に逃げる人を見たことなど、一度もない。

     

結局、これから何をすべきかと言うと、過去の明確な責任追及も必要だが、

将来に目を向ける方が遥かに重要だ。これまでの想定が甘かった(ように

思われる)から、「想定を厳しく」して、それに「適切に対処」するということ。

その場合、あまりやり過ぎると、時間的・経済的コストの問題の方が大き

くなってしまうから、国民全体、世界全体で、「落とし所」を冷静にじっくり探っ

ていく必要がある。全ての想定など、実質的意味のない理想論に過ぎない。

          

         ☆          ☆          ☆

今日のmsn産経ニュースは、平成21年度の東京都の意識調査を報じて

いる。食中毒の危険性や怖さが分かっていても、生食を続ける人が3分の

2なのだ。だからといって、問題が騒がれてる今、わざわざ子供に生肉を

勧める親は少ないだろうし、生肉の管理を多少厳しくすることにも同意は

得られるだろう。

      

何を想定し、どこまで対処・準備しておくのか。あるいは、どこから先なら、

対処を省くのか。コスト、人間の欲望、現実的制約、リスクの確率統計

的な計算など、様々なファクターをみんなで総合的に考える必要があるの

だ。その際のポイントの一つは間違いなく、冷静な思考と議論だろう。。

    

    

P.S. 執筆後に気付いたが、今日(8日)の朝日新聞・朝刊読書面の

     「ニュースの本棚」で、京都大学の矢守克也(社会心理学)が、

     「想定外」という言葉を問題にしていた。

     

     私が書いたような、誰の想定が誰の想定外なのか、といった視

     点は無いが、「『想定外』とは、事実認識のエラーというよりも、

     私たちの態度の問題」という指摘は、その通りだ(表面的には)。

     また、「精神分析学的に見れば、用語の使用自体が巨大な断

     絶に対する精神的適応策になっている一面がある」という指摘

     は、納得もできるし、熟考にも値する。

    

cf.放射線(放射能)の危険性と距離~2つの逆二乗法則(情報源明示)

  原発から各地までの距離と、放射線の年間総量(by文科省データ)

  シーベルト、グレイ、ベクレル~放射線・放射能の単位について

  雨の長距離ランニングで浴びた放射性物質の計算(by 定時降下物データ)

  体内摂取した物質の放射線量の計算~物理学&生物学的半減期

  原発事故評価レベル7と、セシウムのヨウ素換算値の計算式(by INES)

  福島原発レベル7の基準を読む~INES(国際原子力・放射線事象評価尺度)

  福島原発によるガン発生の厳しい試算~欧州放射線リスク委員会

  なぜセシウムのヨウ素換算値は40倍か~放射性物質の計算理論(by INES)

  被災地の被害が深刻とされる、「風評」の意味とは・・

  実効線量、等価線量、線量当量~様々なシーベルトの関係

     

               

          ☆          ☆          ☆

最後に、昨夜のリハビリラン2日目について。まず、体温を測ると36.8

。体調の実感はあんまし変わらないけど、前日より0.1度だけ下がっ

ることに気を良くして、前日より0.7kmだけ長く走ることに決定♪ や

たら細かい話だが、スピードも上げるから、結構なレベルアップなのだ。

     

いざ公園に走り出してみると、前日よりハッキリ脚が動くことに気付いて、

気を良くする♪ プチ肺炎の兆候どころか、咳さえ無し。鼻と微熱だけ

問題だ。ここで焦っても仕方ないから、やや大きめのストライド(歩幅)で余

裕を持って周回。ストライドは、最近自然に大きくなるし、今後の自転車

レースに向けても、大きめの方がいい。脚、特に太腿の前側(大腿直筋)

の負荷が高まるからだ。

   

服装は、今年初めて、上2枚だけにしてみたけど、全く寒くはない。ま、1

枚で走る人もいる時期だから、微熱くらいで寒気は生じないのだ。スピー

ドが上がった分、前日より少ししんどかったものの、まだ十分余裕を遺し

て無事帰宅。変なダメージも無し

   

トータルでは1km4分37秒ペース。おぉっ、予想以上の体力回復で嬉しい

ね。ま、回復だけで喜んでるようじゃ、ダメだけど。引き続き、今夜もランニ

ングしたい気分だったのを我慢して、連休最終日自転車を「いじって」

た。その話は、また明日に回しとこう。今日は、アレもソレも見たんだけど、

その話もまた後回しってことで♪ それでは、今夜はこの辺で。。☆彡

       

         

 往路(2.45km)    12分18秒  心拍計電池切れ       

  1周(2.14km)    10分05秒      

  2周             9分52秒         

  3周             9分33秒 

  4周(0.68km)    3分10秒                        

 復路          10分25秒   

計 12km  55分22秒 心拍推定151(82%)

              

                                 (計 3503文字)

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