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ランニングの呼吸で内部被曝した放射線量の計算

傘JOG 14km,1時間14分02秒,心拍130(71%)

   

あぁ~、もうちょっと調べてから書きたいんだけどな。ま、プロフェッショナル

の流儀としては、あくまで与えられた条件の中で、ベスト・パフォーマンスを

出すことが重要だろう。誰がプロや!

       

実を言うと、友達と昔話をした関係で、また本題と無関係のマニアックな検

を色々かけてて、時間が無くなってしまったわけ (^^ゞ マニアの哀しい性

(さが)なのだ。お遊びで何を調べてたのか、残念ながら、ここに書くことは

出来ない。トップ・シークレットなのだ♪

   

で、今夜のアマチュアの仕事としては、ランニングの呼吸による内部被ばく

の計算をやってみようと思う。私自身は、一度も見たことがない計算だし、

首都圏のランナーとして当然関心があるからだ・・・というのは、半ば建前

かも♪ 実は、ラクにそれっぽい記事を書けるネタを探してたら、たまたま

こうなったわけ。ところが、やってみると意外に面倒な作業だった。ありが

ちなパターンというか、バチが当たったと言うか。。

     

          ☆          ☆          ☆

私が3月下旬にアップした類似企画は、次の記事だった。

    

 雨の長距離ランニングで浴びた放射性物質の計算(by 定時降下物データ)

    

これは、雨と共に身体の外側に浴びた、放射性物質(いわゆる放射能)の

計算だから、単位ベクレル(Bq)になる。ただ、これに「実効線量係数」

を掛けて放射線量に換算するのは意味がない。と言うのも、浴びた物質は

落とせばいいからだ。お風呂洗濯でおしまい。後は、家の中に落とした

分を掃除すればOK。残りは、単なる誤差の範囲だ。

      

ところが、これから扱う放射性物質は、そうは行かない。呼吸と共に身体

の中に取り入れてしまって、排出しにくいからだ。私は最初、唯一の国立専

門機関とされる放射線医学総合研究所(以下、放医研)の計算を参照す

れば簡単だと思ってた。でも、よく読んで考えると、その計算には多少の疑

問が湧いて来る。

                

まず、「放射線被ばくに関する基礎知識 第6報」における、放医研の説明

の要点をまとめとこう。一部、表現や単位を変更してある。

       

放射線量(マイクロシーベルト:μSv)

= 実効線量係数(μSv/Bq)×放射能濃度(Bq/m³)×呼吸率(m³/時)×時間

    

放医研では、この計算を各放射性物質で行って、最後に合計してるのだ。

放射能濃度というのは、意味は分かるけど、なかなか見ないデータだろう。

放医研では、東京都労働産業局が発表したデータを仮に使用している。

     

それより遥かに問題なのは、「呼吸率」という耳慣れない言葉。これには

幾つかの意味があるようだが、ここでは単位時間当たりの呼吸量を意味

している。放医研は、ICRP(国際放射線防護委員会)発表の成人の数字

1日22.2m³,1998年)を採用。24で割った値(0.925m³)を、1時間

当たりの呼吸量として計算している。

     

ここで、2つの疑問が生じる。まず、単純な問題。「ランニングの」呼吸量

どのくらいなのか。つまり、普通の値の何倍くらいなのか。当然、ランニン

グの強度によって違うし、まだ決定版的なデータを発見できてない。ただ、

きついランで大体10倍程度のようだから、ここでは仮に、7倍としとこう。

すると、0.925×7 ≒ 6.5(m³/時)

     

一方、今現在まったく分からないのが、呼吸による被曝正確な実情。放

医研では、吸った空気の中の放射性物質をすべて内部被曝と考えてるけ

ど、常識的にあり得ないことだろう。当然、吸ってすぐに吐き出す分がある

はずで、そこが飲食の場合と決定的に違う所だ。

      

ただ、吐き出す分の調整は、吸入摂取の場合の実効線量係数を小さめ

にすることで調整してるのかも知れないので、一応ここでは、放医研と同

様に、吸った分はすべて内部被ばくと考えよう。

    

すると結局、1時間適度なランニングでは、次のようになる。放射能濃度

は、6月16日計測(採集は14~15日)の都立産業技術研究センターの

値を仮に使ってみた。当然、場所によって細かい違いがあるだろう。

          

  (セシウム137による被曝線量) = 0.039×0.0004×6.5

                      ≒ 0.000101(μSv)

     

  (セシウム134による被曝線量) = 0.020×0.0002×6.5

                      = 0.000026(μSv)

   

ヨウ素131132検出されず(検出限界値未満)だから、合計しても

0.000127μSvにしかならない。たとえ1年間、毎日走ったとしても、

0.05μSv未満だから、年間許容量の基準値1mSv=1000μSvと比

べると、ほぼゼロと言っていい。しかも、この計算で求めた線量は、今後

50年分の積算量だから、まったく気にする必要はないことが判明した。

     

とはいえ、もっとも濃度が高かった3月15日の場合、普通の成人の生活

で、1時間の合計が5μSvにも達したそうだから、1日で120μSv、1年

続けば4mSvを超えることになる。1日1時間ランニングすると、この値が

更に少し上がるから、ちょっと警戒が必要な数字だったわけだ。結局、今

後の原発事故の処理が上手くいくことを期待せざるを得ないだろう。。

     

    

cf.原発から各地までの距離と、放射線の年間総量(by文科省データ)

  シーベルト、グレイ、ベクレル~放射線・放射能の単位について

  体内摂取した物質の放射線量の計算~物理学的・生物学的半減期

  実効線量、等価線量、線量当量~様々なシーベルトの関係

  各地の放射線量、文科省データと「本当」のデータの比較

  被曝する年間放射線量すべての計算方法 (自然・医療、外部・内部、屋外・屋内)

  放射線被曝のがんリスクを帳消しにする運動量の計算など

  福島のスギ花粉の放射能による内部被曝の計算式(by林野庁)

         

        

            

          ☆          ☆          ☆

フーッ、全然ラク出来なかったね (^^ゞ 最後に、今夜の走りについて。小

雨というより、フツーに近い雨が降ってたけど、ザーザー降りでもないし、

風もないし、気温も適度。これなら走っとくべきだと思って、傘を持って公園

に駆け出した。どうせ、ほとんど誰もいないから、カッコを気にする必要は

ない。それより、放射性物質まじりの雨を、傘ではじくべきなのだ。ちなみ

にカッパは、通気性が悪くて蒸れるから好きじゃない。ま、2010年の東京

マラソンでは仕方なしに着用したけどね。

     

で、完全にジョギング・モードでのんびり公園に行くと、キャップをかぶった

ランナーが1人、単なるズブ濡れが3人だったかな。私なら、たとえ放射能

問題が無くても、傘ランを選ぶけどな。どうせ、通行人さえほとんどゼロだ。

   

あまりにラクだから、時間さえあれば、16kmか18kmまで延長しても良かっ

たけど、控えめに14kmで終了。足腰はちょっとダルイけど、心肺的にはお

遊び状況だね。トータルでは1km5分17秒。遅っ! ま、平均心拍も僅か

130だし、雨中の傘ジョギングにしてはマシなスピードだと、ポジティブ・シン

キングしとこう♪ 

    

明日・明後日は、例によって仕事に追われるので、お休みする予定。そう

言えば、さっき3ヶ月予報を確認すると、今年の8月は平年並みの気温の

確率が高いみたいで、ちょっと安心した。節電の夏だし、当たってくれ~っ

て感じだ。ではまた。。☆彡

   

       

  往路(2.45km)    13分24秒  平均心拍123         

  1周(2.14km)    11分27秒        128        

  2周             11分17秒        131        

  3周            11分22秒        131

  4周             11分26秒        129 

  5周(0.54km)      2分54秒         134

  復路              12分12秒         138

計 14km  1時間14分02秒  心拍130(71%) 最大142(ラスト)

      

                                 (計 3064文字)

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コメント

◆れんほう大臣に送った全文です
◆メッセージ本文:
◆連ホウ大臣様、子どもたちを助けてください、

(子どもたちを見殺しにしないでください、)

内部被ばくを見る、ホールボデイカウンターを全国の
不安に思っている、子どもたちのお母さん、大人も含

めて診ることができるようにしてあげてください、それが民主党の信頼にもつながります、

原発後、喉が何カ月も痛いで見てみると沢山の書き込みが、福島県、以外からあります

そのため、(ホールボデイーカウンター)のある病院を探して、電話をする方が多いようですが、

今貸し出し中だとか言ってるそうです、貸し出し、壊れている、離れているから大丈夫、

何でそのような事を言うのかと思い私は、ホールボデーカウンターが有る病院を探して、行ってみました

そして、診てくださいと放射線科の先生に言いましたら、

お母さん方からもも探して電話が有るんだ、おれも診てあげたいんだだけれども上からの指示で、診てはいけないと言われているんだ

せっかく選挙の時1ぴょう入れたのになと言っていました、私も民衆党に入れました、

連ほう大臣様、もちろんおわかりでしょうが、放射線より爆発したときの放射能を含んだチリの方が内部被ばくを起こすのですこちらの方が恐ろしのです

肺とか、器官の中に入り、何十年も放射能を出しつずけるものも有るのがおわかりでしょうが、はやく内部被ばくが有るかどうか機械で調べて、

被ばくをしていたら早めの治療をすれば癌になっても治る確率の方が有りますよね、後になって血を吐くぐらいになると100パーセント近く治りませんよね

チエノブイリの事故でも何百キロ離れていた、爆発を起こして、その塵を吸い込んだ、人たちに甲状腺癌とかが出ているのです

診てはいけないとか、言わないで不安が有る方たちが沢山いますから、どなたでも診てあげられるようにしてください

後になって癌になって因果関係がないと言ってもだれも逆に信じません、

国民の信頼を得るのは、情報開示ですホールボデーカウンターで、診てもらって爆発したときの塵上の放射能で内部被ばくになっていても、いなくても国民

は民主党を恨むことはないと思います、逆に診てはだめだと、ひやひやしてないでください、皆さん自分のお金を出してでも、診てもらうと思います

誰でも診て頂くようにしてください、早い情報開示をして、民主党の信頼を取り戻してください

その病院の看護師さんが言っていました、(有るのに診てはいけないということはないですよね、何のために機械が有るのでしょうね)と言っていました

日本人は馬鹿では有りません、パニックになりません、(ホールボデーイカウンター)有るのにないとか貸しているとか、壊れているとか、診てあげたいけど

駄目だと言われるんだ、と医者に言わせないでください、私も含めて、国民全員が民主党を信じられるようにしてください

投稿: よっしい | 2011年6月30日 (木) 11時04分

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