秋の夜のにわか雨、PCバックアップ&『南極大陸』批判チェック
おっと! くつろいで夜食とりながら新聞読んでたら、もう24時が迫ってた
のか (^^ゞ 「ほんじゃ、今日はもういいや♪」で済ませられないのが、毎日
更新ブロガーの定めなのだ。有言実行、過去6年2ヶ月の伝統を引き継い
で、今夜も最低限の頑張りを見せるとしよう。
このブログの内容からも分かる通り、私は基本的に何でも屋だから、やら
なきゃいけない(と思ってしまう)事が多過ぎて、優先順位が付けづらい。
とりあえずフツーに、仕事は最優先で、プライベート(の中核)が二番目。
ただ、その区別が曖昧だし、三番目以下の争いが熾烈(しれつ)なのだ♪
例えば、2年半前にノートPCがクラッシュして、2ヶ月分くらいのデータを失っ
たから、PCバックアップの必要性は、よく身に沁みて分かってる。データの
中身は、仕事関連やプライベート情報が多いから、なおさら優先すべきなん
だけど、やたら面倒な作業だし、PCが壊れなきゃいいだけの話なのだ。コ
ラコラ♪ でも真面目な話、他にブログも毎日あるし、川口マラソンは迫っ
てるし、超久々に歯医者も行きたいし、郵便物も開封しなきゃいけない(笑)。
という訳で、PCバックアップを延々と引きのばしにして、はや2ヶ月経過。
今夜も、「もう一日だけ」引き延ばして走りに行こうと思ってたのに、いき
なり雨が降って来た。夜の予報は、晴れマークなんだけど (^^ゞ
で、渋々と重い腰を上げて、今夜はさっきまでPCバックアップに専念。今
まで何度も書いてるけど、私のバックアップは普通の人のおそらく10倍前
後、面倒だと思う。ファイル数、データ量共に非常に多くて、一括上書き保
存は困難だし、フォルダが細かく分けられてるから、ひたすらガマン大会
になるのだ。。
☆ ☆ ☆
やっと終わった所で、腹が減ったから夜食をとりに台所へ。そこでムシャ
ムシャ食べながら、手近にあった新聞を読んでたら、ブログの更新締切
時間が迫ってたわけ (^^ゞ 疲れたし、もう眠いんだけど。
あとちょっと、適当につぶやいておしまいにしようと思ってたら、たまたま
ネットでYahoo!トピックスの1行が目に飛び込んで来た。「『南極大陸』
視聴率急落なぜ」。クリックすると、ビミョーなネットメディアのJ-CAST
の記事が登場。タイトルは、「TBS『南極大陸』視聴率1ケタ間近? 『キ
ムタク神話』は完全に崩壊した」。
私は男だし、もちろん木村拓哉ファンではない。おまけに、『南極大陸』は
「普通」のドラマだと初回直後から言ってたから、特に擁護したいわけでも
ない。ただ、ドラマ好きの理屈屋ではあるし、キムタクが飛び抜けた実績
を持つタレントなのも確か。そこで、批判の中身をチェックしてみよう。
☆ ☆ ☆
J-CASTの記事の中身は、視聴率の推移、ネットの評判、芸能評論家・
肥留間正明のコメント。視聴率については、過去の作品まで合わせて、ウ
チでグラフ記事にまとめてあるので、見ての通りってことだ。去年、苦戦し
た『月の恋人』と同等か、それ以上の苦戦なのは明らかで、その事実はアッ
サリ認めよう。
ただ、「茶髪」とか「綺麗な顔」という話は、22.2%の初回から言われてた
ことだし、南極の映像でそんなに目立ってる訳でもない。同じく昭和を描く
『華麗なる一族』も、自殺する最後まで凛々しく映されてたけど、視聴率的
に大成功を収めたのだ。「映画『南極物語』の高倉健と比べられてしまった」
とか、肥留間は語ってるらしいが、ここ15年前後のドラマ視聴率に関して
は、キムタクの方が実績を持ってる。高倉と比べられたから苦しいというの
は、説明になってなくて、むしろ比べられて有利とか言う方が自然だろう。
また肥留間は、大ヒット中の松嶋菜々子『家政婦のミタ』で、視聴者が「家
政婦」を見たいのと同様、『大陸』でも視聴者は「一人の隊員」が見たいの
だと語る。昭和ならともかく、平成23年の今、南極越冬隊員を見たい視聴
者が一体どれだけいると言うのか。ドラマ決定まで、ほとんど話題になって
なかったはずだ。
つい最近、第54次観測隊長が決定、報道されたが、名前を言える人はほ
とんどいないだろう。失礼ながら私もさっき初めて知った。あるいは、もうす
ぐ第53次観測隊が「飛行機で出発」するのを知ってる人は僅かのはずだ。
ドラマ視聴者の大部分が見たいのは、あくまでドラマ(=フィクション=作り
話)と俳優であって、それは例えば、ブログのアクセス解析で検索ワードを
見るだけでもすぐに分かる事なのだ。史実=歴史的現実を問う人は少ない。
また、家政婦とか越冬隊とか、妖怪人間そのものに興味があるわけではな
い♪ 要するに、作り方と見せ方の問題で、特に物語の構成(脚本)がポイ
ントなのだ。『南極大陸』初回の脚本は、確かに上手いとは思わなかった。。
☆ ☆ ☆
一方、J-CASTの記事の右側でランキングに入ってた日刊ゲンダイの記
事タイトルは、「朝日新聞がコケにしたキムタク『南極大陸』」。ほとんど他
社の記事を利用しただけの内容だが、朝日を読んでない人への紹介とし
ては一応、意味がある。実は私も忙しくて、読んでなかったから、早速さっ
き読んでみた。
まず、重要な事実の確認から。11月5日の朝日・夕刊に掲載された記者
座談会「秋ドラマに新境地ミタ」は、「初回」を見た採点評価であって、『大
陸』の視聴率が落ちて行った第2話以降に関する話ではない。この初回に
ついて、『大陸』が0点だったのは事実だ。つまり、持ち点(1位3点~3位
1点)を入れた記者は、5人中で1人もいなかった。
記者たちの一言を引用すると、「チームを描く群像劇のはずが、木村拓哉
の話になってる」。「キムタクのPVみたい」。「彼の周りだけ時代が平成。昭
和の話なのに」。「地質学者に見えない。でも香川照之と堺雅人はさすが
だ」。「犬たちも好演してる」。「そもそも、なぜ南極を目指すのか、時代背
景の実感がないので、分かりづらい」。
キムタクのドラマというのは、先日の今井舞の指摘と同じで、それはその
通り。でも、毎度のことで、今さら改めて指摘するような事でもない。大成
功した『華麗』は、原作では脇役だった息子をキムタクに演じさせて光を当
てた。「群像劇のはず」とか『キムタクのPV』というのは、『華麗』でも同じく、
あるいは『大陸』以上に言えること。あまり批判になってないのだ。
「地質学者に見えない」と言うが、ではそれなりに成功した『CHANGE』で
総理大臣に見えたと言うのだろうか。「時代背景の実感がない」のも、成功
した『華麗』と同じこと。昭和43~44年のアニメが原作のドラマ『妖怪人間
ベム』(5点獲得で3位)に比べれば、『大陸』の方が遥かに実感を持ちや
すいだろう。犬と妖怪を比べるだけでも明らかだし、ベム達の食べ物は、
干し芋と草なのだ♪
☆ ☆ ☆
という訳で、『大陸』の視聴率の下げが急なのは確かだが、その批判は必
ずしも当たってない。では、私がどう考えるか。
まず、キムタク主演の話題作だから「見続け」よう、と思う人が減ってるの
は確かだろう。最初(と最後)だけ見て終了。多様化の時代でもあるし、キ
ムタクも昨日(11月13日)の誕生日でもう39歳。流石に数千万人レベル
の視聴者を集め続けるのは難しくなってる。
世帯視聴率20%とは、個人視聴率に直すとほぼ0.7倍で、14%。人
口に直すと、1800万人もの視聴者になるのだ。断トツのタレントでさえ、
キープするのが大変なのは当然のこと。
逆に今は、主演や話題性に関わらず、内容が面白ければ何でもヒットする
チャンスはある時代だ。まさかの成功になった『マルモのおきて』がいい例
だし(朝日も序盤から賞賛)、長年苦汁をなめて来た亀梨和也の『ベム』で
さえ、まさかの成功になってる。
『マルモ』も『ベム』も、子役(鈴木福は両方に出演)の活躍があるけど、やっ
ぱり脚本がよく出来てるのだ。『マルモ』は地味だけど、心に沁みるような、
共感しやすい話になってる。『ベム』は、人間という存在について再考させ
るようなストーリーだし、豊富な素材を結びつけるテクニックや。時々笑わ
せる小技も織り交ぜてる。やっぱり、お話作りが上手いのだ。 今、大成
功中の『家政婦のミタ』も、私はまだ見てないけど、おそらく評判通り、脚
本(設定も含む)の成功だろう。
とにかく、『南極大陸』は次回からいよいよ、後半の悲劇がスタート。最後
の感動的再会に向かうことになる。既にドラマは完成してるらしいから、今
さら慌てても仕方ない。トータルの最終結果が失敗なら、冷静に反省すれ
ばいいし、ファンはキムタクの顔と声だけでも十分満足できるはずだ。私
は、南極の自然と犬と、船などをマニアックに楽しむことにしよう。キムタ
クが一旦帰国した時の、「綾瀬はるかの走り」にも注目したい♪ 初回で
は個人的に、分かりにくかったもんで。
それでは、また明日。。☆彡
(計 3654文字)
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