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ZARD『負けないで』、応援歌か失恋ソングか、男の幻想か・・

通勤JOG 4km,24分程度

    

最近たまに、5年前のZARD関連つぶやき記事にアクセスが入ってるなぁ

と気付いてたけど、六本木で回顧展をやってるわけね。今朝の朝日新聞

で初めて知った。2月10日オープンの、「ZARD GALLERY」・・・・・・と、

ここまで土曜日の飲み会直前に書いて、そのままになってた (^^ゞ 

   

今日は、春ドラマの月9『鍵のかかった部屋』(=密室)を後半だけ流し見

したから、それでサラッと記事を書いて寝たい所だけど、キリが悪いから

ZARDの記事を簡単に仕上げとこう。キッカケは、14日の朝日・朝刊別刷

beに掲載された大型企画「うたの旅人」で、今回の見出しが「歌い継がれ

る応援歌 ZARD『負けないで』」だったのだ。記者は中島耕太郎。

      

    

         ☆          ☆          ☆

話を最初の段落に戻すと、回顧展「ZARD GALLERY」は5月31日まで、

ビーイング鳥居坂ビルで開かれてる。ここは、5年前にZARD=坂井泉水

(いずみ)が病院の「手すりから転落死」して以降、聖地となってるそうで、

命日の5月27日には毎年2000人のファンが手を合わせに来るとのこと。

本物のメッカの大行列を思わせる凄い人数だね。

   

私には、『負けないで』と『揺れる想い』しかすぐには思い浮かばないけど、

坂井は90年代に最もシングルを売った女性歌手らしい。『負けないで』が

160万枚以上、『揺れる想い』はシングルもアルバムもミリオンセラー。ア

ルバム9作連続のミリオンは日本記録。91年のデビュー以来、3700万

枚以上のCD売上。それでいて、テレビ出演もライブも僅かで、40歳の早

すぎる他界。まさに神話的存在となるための要素が揃ってる。いまや永遠

のヒロイン、女神、崇高なる歌姫なんだろう。

      

どうしてそこまで爆発的に売れたのか。ウィキペディアも参照しながら理由

を羅列していくと、レースクイーン上がりの美しいルックス、親しみやすくて

伸びやかな歌声、等身大のわかりやすい歌詞、極度に露出を避けてファン

の関心をあおる「飢餓」戦略。さらに、日テレ・24時間マラソンや選抜甲子

園での『負けないで』採用、音楽教科書での掲載、CDの爆発的普及期と

の合致、カラオケブーム、バブル崩壊後の社会状況との適合、ドラマ主題

歌やCMソング採用、等々。

    

まったく知らなかったと言うか、気付かなかった話としては、「ビーイング・

ブーム」というのも当時あったらしい。音楽制作会社ビーイングの系列所

属アーティストが爆発的に売れた流れの一つがZARDブームだったのだ。

他には、B’z、T-BOLAN、大黒摩季、WANDS、TUBEなど。なるほど、

90年代っぽいね。小室哲哉&avexの系列よりも、少し先に時代をリード

してたようだ。。

     

     

          ☆          ☆          ☆

で、前置きが長くなったけど、朝日が注目してたZARD最大のヒット曲、『負

けないで』の歌詞について。私にとっては、24時間テレビのマラソン応援ソ

ングだけど、サビの前半、「走りぬけて」という歌詞は、最初は「あきらめな

いで」だったようだ。直筆の歌詞ノートの写真から、推敲(=洗練作業)の様

子がうかがえる。「あきらめないで」のままにしてたら、マラソンの定番ソング

には選ばれなかったかも知れない。ちなみにウィキによると、中学時代は

陸上部だったそうだ。一気に親近感が湧いたかも♪

     

朝日の記者は、「何度も推敲した様子」と書いてるけど、赤ペンや下線での

強調が目立つ程度で、変更はそんなに行われてない。実際、坂井本人は

「一気に書き上げました」と語ってるようだ。織田哲郎から曲を受け取った

後、ありがちな恋愛の歌詞ではなく、応援・励ましの歌詞を付けたのは、確

かに上手かったと思う。

    

とはいえ、メロディー無しに、歌詞だけをよく読むと、必ずしも「応援歌」って

感じではない。私はむしろ、昔の恋愛の輝きを追い続ける女性の、切なく

て愛しい歌詞に感じた。読み終えると、歌詞の下にはディレクター・寺尾広

の言葉があって、「事情があって遠く離れてしまった女性の『失恋の歌』」と

のこと。事情があってと言うと、お互い好きなのに仕方なく・・・というニュア

ンスが含まれるけど、歌詞だけならそこまで分からない。あくまで、元カレを

遠くで見つめて応援する女性の側の気持ちを描いてるのだ。

      

       

         ☆          ☆          ☆

ここで、特に男として注意すべきことは、歌詞の女性と現実社会の女性の

違いだろう。大差と言ってもいい♪ 現実には、逆に男の側が昔の輝きを

思い出す方がフツーだろう。女心は「秋の空」か「山の空」、あっさり変わっ

てしまって、昔話には興味を失くしてしまう。それはまるで、捨て忘れてクロー

ゼットに残ってる昔の洋服みたいなものに過ぎない。これこそ、私があらゆ

る情報や経験から導き出した真理だ(笑)。確率80%以上の信頼度だろう。

         

だから、『負けないで』の歌詞も、素直に受け取るのは難しいというか、恥

ずかしい。別れた後に遠くで自分を応援し続けてくれる女性なんてものは、

男の儚い幻想に過ぎないからだ♪ はかな過ぎて、涙を誘われるほど。

        

ここでふと思い出したのが、同じ朝日の「うたの旅人」で、半年前に扱われ

てた、都はるみの演歌『北の宿から』(2011年10月22日)。まだTBSの

『日本レコード大賞』に権威があった時代、第18回(1976年)に大賞を受

賞したミリオンセラーだ。

       

曲や都はるみの姿、歌い方から考えると、『北の宿から』の方が遥かに「女

々しい」(めめしい)歌詞で、これこそ典型的な古臭い男の幻想のように思

われるかも知れない。何しろ、「着てはもらえぬセーターを 寒さこらえて編

んでます」なのだ。

           

でも、作詞家・阿久悠や作曲家・小林亜星の側では、あれは自立した力

強い女性の歌のつもりだったらしい。つまり、男の気持ちとか社会常識と

かと距離を取って、あくまで自己決定として未練を持ち続け、勝手にセー

ターを編むわけだ。そう言われてみると、確かにあの昭和を代表するド

演歌には、現実の平成の女性みたいな力強さも感じ取ることが出来る。

         

それと対比すると、やっぱり93年の『負けないで』の方が、古典的な男の

甘い幻想に近い。ここではもはや、北の宿で必死に寒さをこらえつつ、「女

心の未練でしょう」と自分を客観視して突き放す力強さや、怨念みたいな

迫力はない。「涙唄」も歌わなければ、「死んでもいいですか」と訴えること

もない。あくまで心地良く離れた距離から、「あの日のように輝いてる あ

なたでいてね」と優しく可愛く励ましてくれる。「今も そんなあなたが好き

よ 忘れないで」。最初から最後まで、男にとって甘いささやきが続くのだ。

      

ZARDファンの男女比は、おそらく女性の方が多いと思うけど、朝日の写

真を見ると男性の姿も目立ってる。これは結局、バブル崩壊から草食系

男子増殖へと向かう、日本の男性の衰退を映し出してるのだろう。あるい

は中立的に、「変化」とだけ呼ぶべきだろうか。。

    

        

         ☆          ☆          ☆

そこで、いまや無形文化財並みの希少価値を持つ肉食系男子としては、

最後にこう訴えたい。

    「男なら、『負けないで』の幻想的誘惑には、負けないで!」

     

まあ、ほとんど誰にも届かない叫びだろうから、実は私自身への応援フレー

ズなのかも知れないね。少なくとも私は、幻想的な古典的女性像の誘惑に

は負けない「つもり」なのだ。ま、つもりと実際は、同じとは限らないけど♪

      

なお、今日の走りは通勤ジョギング4kmのみ。昨夜悪化させてしまった右

膝が、何もしてない状態でもピリピリ痛むようになってしまった。辛いから、

『負けないで』でも聴いて元気を出すとするか♪ オイオイ! 

     

ちなみに月9は、相変わらず月9だった。映像、効果音、音楽(Ken Arai)、

ドラマ作りの基本的な水準が高いのは確か。セットとか、制作費をかけて

るなとも感じる。ただ、肝心の種明かし部分(死後硬直、ハエの侵入)のイ

ンパクトが弱かったし、戸田恵梨香と佐藤浩一の出来(or 使い方)がいま

一つだった。天才防犯オタク役の嵐・大野智は、演技としてはそれなりに

頑張ってたけど、キャラ(役柄)自体にガリレオ=福山雅治みたいな魅力が

感じられなかった。

      

今期は見たいドラマが一つも見当たらなくて困ってる所。まあ、他にもネタ

は溢れ返ってるんだけどね。ではまた。。☆彡

         

                                 (計 3356文字)

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