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『もう一度君に、プロポーズ』第5話、軽~い感想♪

(21日) 通勤JOG 4km,24分程度

     

1回飛ばそうかなとも思ったけど、何も感想を書かないと誤解されそうだし、

一口コメントに近いつぶやきくらい、一応書いとくことにしよう♪ 

        

数学の質問コメント&応答記事、土曜出勤、金環日食。。変則的な用事が

3つ続いたせいで、放送から丸4日スルーしたままになってた、『もう一度君

に、プロポーズ』第5話。私の評価は、見た直後からつぶやき記事で遠回し

にほのめかした通り。良かった♪ さすが謎の脚本家・桐野世樹。第1話

に次ぐ、予想以上の出来栄えだろう。やはり、脚本家が一時的に変わった

第4話だけが極端に違ってたのだ。

   

視聴率的にも、第4話が8.3%で第5話は9.0%だから、1割近くの上昇。

と言っても、たかが0.7%(正確には0.7ポイント)の上昇に過ぎないし、

裏番組も変わってるから、大した変化ではない。ただ少なくとも、第5話で

初めて上昇に転じたのは確かで、一般ウケも悪くはなかったのだ。。

       

   

          ☆          ☆          ☆    

今回、最大の注目点は、可南子(和久井映見)の元カレ・一哉(袴田吉彦)

の描き方。第4話ラストの登場シーンだけ見ると、単純で紋切り型の悪役の

登場で、折角のゆったりした味わいが台無しになりそうな気もしてたけど、

最初の5分でその心配はキレイに消え去った。波留(竹野内豊)のライバル

だし、表面的には嫌味も感じるけど、実はしっかりしたイイ男。

      

いや、実は私自身が実生活で、一哉にちょっとだけ似た役を演じたことが

あるのだ(笑)。だから褒めてる訳ではない、とは必ずしも言わない♪ しか

し、日常言語における二重否定(「・・ない」の連続)は、単なる肯定とは違う

のだ。文法や論理の基本だろう。  

        

一哉は、登場の仕方だけちょっと視聴者を不安にさせて、すぐに安心させ

てくれた。それは同時に、一哉びいきの裕樹(山本裕典)に一理あることも

示すし、昔の可南子への安心感ももたらしてくれる。チャラチャラした男に

引っ掛かった平凡な少女ではなかったんだな、と思わせてくれるのだ。むし

ろ逆に、チャラく見えて実はそうでない男をしっかり選んでたことにさえなる。

    

だからこそ、彼女が実家の玄関下でうずくまる姿や、ベッドやベランダで

涙ぐむ姿にも共感できるのだ。「変な男」への「浮気」ではなく、マトモな元・

彼への自然でノスタルジックな親愛感。あれが、可南子的には、浮気でな

いことに注意しよう。可南子はまだ、波留への愛を思い出せてないのだか

ら、フリーの状態で元・彼に会って、心が揺れただけのこと。同窓会でなく

ても、現実にいくらでもある事だろう。。

     

   

          ☆          ☆          ☆

一哉の描き方の圧巻は、波留との直接対決シーン。裕樹が一哉を可南子

の実家に連れて来た箇所だ。

         

まず入り方が上手い。波留は、自宅に来た可南子あての宅配便(ワレモノ)

を持って先に登場。開けてみると、波留のお気に入りだった鳩時計。古っ!

と突っ込みつつ笑顔になれそうな、懐かしい一品だ。ぽっぽ時計なんて可愛

い呼び名もあるほどで、ツバメ色になってたからツバメ時計とも言える。今

でも楽天で7000円くらいから売ってるようだ。

      

とにかく、内緒で修理された掛け時計によって、記憶を失くす直前の可南

子が波留を喜ばせようとしてたことが証明された。あらかじめ、波留の義父

(小野寺昭)から、ツバメで仲を取り持ってやるとかいうメールが来てたのも、

芸の細かい伏線。桐野お得意の懐かしい小物使いが決まって、可南子と

波留の溝が埋まるのかと思った瞬間、一哉が来たのだ。しかもその直前に

は、鳩=ツバメが引っ込むカットまで入ってた。これは脚本と言うより、演出

(or 編集)の小技かも知れない。

      

一哉は自分から来たんじゃなく、たまたま裕樹に連れられて来ただけだし、

波留とハチ合わせになった時にも、自分から先にペコリと挨拶してる。私

も以前、そうだった。聞いてない? あっ、そう♪ そして、微妙なメンバー

でのお食事の直前。一哉は律儀に仏壇に手を合わせた後、さらっと自然

にトイレへ向かう。もちろん、わざとだろう。お邪魔虫として乱入した形に

なったから、元のメンバーだけで少し話せる間(ま)を作ったわけで、大人

の男なら当然の気配りだ。

    

そして、母親(真野響子)お得意のロールキャベツを囲んだディナー・テー

ブル。一哉関連の昔話の中で、可南子のせいで一哉の自転車が壊れた

のをキッカケとして、一哉が裕樹の宿題を手伝ってた。という事は、可南子

は二重に、一哉に借りが出来たのだから、それだけ特別な存在になる。

        

そこで更に、波留が「オレいたら直してたけど」とか口を挟んで、存在を軽く

アピール。サブタイトルは「嫉妬と罪悪感」なんていう、露骨なものになって

るけど、内容的にはあくまで控え目な形で、大人の男同士の微妙なライバ

ル関係が導入されてた。もちろんその時、変な効果音が入ったり、一哉の

目が光ったりもしないのだ。。

    

   

          ☆          ☆          ☆

そして、お開きへの流れ。先に波留が帰ると告げた時、裕樹が一哉を引き

留める。芸の細かい所で、これによって、お邪魔虫の一哉が少しだけ後か

ら帰ることが正当化される。現実なら、あわてて一哉も同時に帰ろうとする

はずだ。

          

一哉が一瞬、ウイスキーを勧められて引き留められてる間に、可南子が波

留を追いかけて、お互いを思いやる。元々、わかばメンタルクリニックで漠

然とした罪悪感を告白してたし、携帯を失くした件で些細なウソもついてた

可南子は、波留が帰った直後、顔を覆ってうずくまる。

      

この表現は、ドラマ的にも現実的にもかなり古いけど、そもそもこのドラマ

はアンティークさ(古さがもたらす美しさと品格)が一つの売りだから、これ

でいい。鯛焼きみたいな振舞いなのだ♪ 裕樹の彼女・志乃(市川由衣)

がしばらくの別れを告げられた場面も同様で、セピア色のレトロ感覚のヴァ

リエーションと考えられる。

         

一哉が少し後で、ちゃんと降りて来るのも当然のこと。あそこで一人だけ

長居すると、単なる悪役になってしまう。そして最後。非常に軽く、「ホント、

優しい人じゃん」と一哉が可南子に声をかけて、波留を持ち上げた後、サ

ラリとすぐ帰る。可南子がうずくまってる様子を後ろから見てたかも知れな

いのに、特に優しいフォローなどしない。桐野脚本のこうした繊細な描写

が分からないと、第5話は単なる邪魔者登場の回になってしまうだろう。。

   

    

         ☆          ☆          ☆

上の方の段落で、可南子的には浮気ではないと書いたけど、ドラマを全体

的に概観するなら、今回は浮気をめぐる回だ。それは修理工場・水嶋オー

トの社長夫婦の言葉からも明らかなこと。社長の娘夫婦、可南子の「浮気

もどき」の他には、桂(倉科カナ)の浮気も簡単に描かれる。ゲームで知り

合った勇者とデートしてる間も、心の中心を占めるのは波留のこと。

         

そして彼女が遂に、夜の波留の自宅へ出かけた時、いよいよ波留の浮気

が成立するわけだ。おそらく、マンション管理人のおばちゃんは見逃さない

だろう♪ 「管理人はミタ」。結局、波留は若い女に乗り換え、可南子は昔

の男と元サヤ。離婚の話し合いもスムーズに進んで、めでたし、めでたし。

最後はお互い別々に、桜の下で再婚して終了だろう。コラコラ。。

        

ちなみに、予告映像だと「離婚しよう」ってことになってた来週。脚本は桐

野と「武井彩」の予定になってる(TBS番組表)。今をときめく武井咲に似

た名前の、武井彩。調べてみると、それなりに実績のある中堅のようだけ

ど、私が一応見たドラマは、フジの『美女か野獣』のみ(福山雅治&松嶋

菜々子)。しかも武井脚本は第3話のみで、後は第8話で協力しただけみ

たいだから、ほとんど知らないと言っていい。

         

高望みはしないけど、せめて第4話のようにはならない事を祈りつつ、4日

遅れの短いつぶやきを終わりとしよう。

           

なお、今日は夜中までずっと雨だから、ランニングはお休み。昨日は通勤

ジョギング4kmのみ。流石に明日は走っとかないとヤバそうだ。せっかく

下がった気温が、また一気に上がって夏の陽気になるのが気になる所。

それでは。。☆彡

    

     

   

cf. 「眠れる森の美女」ではなく「いばら姫」

                  ~『もう一度君に、プロポーズ』第1話

   いばら姫としての波留(竹野内豊)~『もう一度君に、プロポーズ』第2話

   本気になったら時間なんて関係ない~『もう一度君に、プロポーズ』第3話

   退屈な作品とはどのようなものか~『もう一度君に、プロポーズ』第4話

   意外にマトモな25km走♪&『もう一度君に、プロポーズ』第6話

   宮沢賢治『蛙のゴム靴』と、『もう一度君に、プロポーズ』第7話

   『ハーメルンの笛吹き男』と『もう一度君に、プロポーズ』第8話

   父の死、海への旅立ち

          ~『ビーチボーイズ』と『もう一度君に、プロポーズ』第9話

   波で留まったビーチファミリー~『もう一度君に、プロポーズ』最終回

              

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   なぜ『もう一度君に』最終回は最低視聴率7.9%に沈んだのか

   竹野内豊主演ドラマ、視聴率の推移&『流れ星』第6話

               

                                 (計 3632文字)

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小鳥が時刻を告げて鳴く時計を日本では鳩時計と呼ぶが・・・発祥の地・ドイツでは本来カッコー時計なのである。 ポッポーと鳴くのではなく、カッコーと鳴くのである。 だから・・・波留のツバメ時計はカッコーと鳴いているように聞こえる。 「波留が宮本家にやってきた時に一緒に残された時計でメーカーを知っているのは... [続きを読む]

受信: 2012年5月24日 (木) 01時21分

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