連続ドラマの放送枠(テレビ局+時間帯)と視聴率
先日、『もう一度君に、プロポーズ』第3話レビューの前半で、放送枠と視聴
率の関係を考えてみた。具体的には、TBS金10『もう一度君に』と、同じく
竹野内豊主演のフジ月9『流れ星』について、同じ枠の直前1年間の視聴率
と比較してみたのだ。その結果、興味深い事実が分かった。2つのドラマの
視聴率はかなり違うが、どちらも、直前まで枠が持ってた視聴率に対して
9割前後の数字だったのだ。
私は過去6年半にわたってドラマ記事を書き続けてるけど、本数はあまり
見てないし、見た放送枠も偏ってる。生活パターン的に、一番見やすいの
が月9なのだ。逆に、火、水、金は少ししか見てない。何が放送されて、ど
のくらいの数字を取って来たのか、何となくしか知らないのだ。
そこで今夜は、主な民放・連続ドラマの放送枠について、過去1年間の作
品の視聴率と平均をチェックしてみよう。データは基本的に、ウィキペディ
アに掲載されてるものを使ったが、他サイトでも多少の確認はしてある。
選んだ放送枠は、フジ・月9、フジ・火9、日テレ・水10、テレ朝・木9、フジ・
木10、TBS・金10、テレ朝・金11、日テレ・土9、TBS・日9、フジ・日9だ。
番組ごとの視聴率は、放送時間延長を考慮した加重平均。1年間の平均
を求める時は、4クール分の単純平均(足して4で割るだけ)を用いてる。
もしアクセスが多いようなら、後で追記するかも知れないけど、おそらくこ
ういった関心を持って検索する人はかなり少ないと思う。ほとんどの場合、
気になるドラマ(あるいは俳優)の視聴率だけを求めるのだ。世帯視聴率
と個人視聴率の差も、興味を持ったり視聴者数の計算に応用したりする
人は、ごく僅かしかいないのが実情だろう。。
☆ ☆ ☆
では以下、月曜から順に見て行こう。ウチの関連記事(レビュー、感想、
つぶやき)がある場合は、リンクを付けてある。最近、あんましマジメに見
てないとはいえ、フジ・月9は最低限、何かつぶやいてた。
☆フジ・月9
11年・春 幸せになろうよ 11.7%
11年・夏 全開ガール 12.3%
11年・秋 私が恋愛できない理由 16.0%
12年・冬 ラッキーセブン 15.6%
過去1年の枠平均 13.9%
12年・春 鍵のかかった部屋 16.3%
(第4話まで。枠平均から17%アップ。)
☆フジ・火9
11年・春 名前をなくした女神 11.7%
11年・夏 絶対零度2 13.0%
11年・秋 謎解きはディナーのあとで 15.9%
12年・冬 ストロベリーナイト 15.4%
過去1年の枠平均 14.0%
12年・春 リーガル・ハイ 12.0%
(第4話まで。枠平均から14%ダウン。)
☆日テレ・水10
11年・春 リバウンド 11.1%
11年・夏 ブルドクター 13.1%
11年・秋 家政婦のミタ 25.2% (突出した値なので注意)
12年・冬 ダーティ・ママ! 10.5%
過去1年の枠平均 15.0% (注意)
12年・春 クレオパトラな女たち 8.0%
(第3話まで。枠平均から47%ダウン。)
☆テレ朝・木9
11年・春 ハガネの女・2 7.3%
11年・夏 陽はまた昇る 11.3%
11年・秋 DOCTORS 14.8%
12年・冬 聖なる怪物たち 7.8%
過去1年の枠平均 10.3%
12年・春 Wの悲劇 10.5%
(第2話まで。枠平均から2%アップ。)
☆フジ・木10
11年・春 BOSS・2 15.1%
11年・夏 それでも、生きてゆく 9.3%
11年・秋 蜜の味 9.9%
12年・冬 最後から二番目の恋 12.4%
過去1年の枠平均 11.8%
12年・春 カエルの王女さま 9.6%
(第4話まで。枠平均から19%ダウン。)
☆TBS・金10
11年・春 生まれる。 10.3%
11年・夏 美男ですね 9.9%
11年・秋 私はシャドウ 10.0%
12年・冬 恋愛ニート 9.1%
過去1年の枠平均 9.8%
12年・春 もう一度君に、プロポーズ 8.5%
(第3話まで。枠平均から13%ダウン。)
☆テレ朝・金11
11年・春 犬を飼うということ 8.5%
11年・夏 ジウ 8.7%
11年・秋 11人もいる! 8.7%
12年・冬 13歳のハローワーク 8.3%
過去1年の枠平均 8.6% (プライムタイムの範囲外)
12年・春 都市伝説の女 9.8%
(第4話まで。枠平均から14%アップ。)
☆日テレ・土9
11年・春 高校生レストラン 10.7%
11年・夏 ドン☆キホーテ 10.9%
11年・秋 妖怪人間ベム 15.6%
12年・冬 理想の息子 11.9%
過去1年の枠平均 12.3%
12年・春 三毛猫ホームズの推理 13.8%
(第4話まで。枠平均から12%アップ。)
☆TBS・日9
11年・春 JIN-仁-完結編 20.6%
11年・夏 華和家の四姉妹 11.5%
11年・秋 南極物語 18.0%
12年・冬 運命の人 12.0%
過去1年の枠平均 15.5%
12年・春 ATARU 15.8%
(第4話まで。枠平均から2%アップ。)
☆フジ・日9
11年・春 マルモのおきて 15.5%
11年・夏 花ざかりの君たちへ・2 7.0%
11年・秋 僕とスターの99日 9.4%
12年・冬 早海さんと呼ばれる日 10.5%
過去1年の枠平均 10.6%
12年・春 家族のうた 4.2%
(第4話まで。枠平均から60%ダウン。)
☆ ☆ ☆
以上のデータから、2つのランキングを導いてみよう。
☆過去1年の枠平均ランキング
1位 TBS・日9 15.5%
2位 日テレ・水10 15.0% (『ミタ』の影響に注意)
3位 フジ・火9 14.0%
4位 フジ・月9 13.9%
5位 日テレ・土9 12.3%
6位 フジ・木10 11.8%
7位 フジ・日9 10.6%
8位 テレ朝・木9 10.3%
9位 TBS・金10 9.8%
10位 テレ朝・金11 8.6% (プライムタイムの範囲外)
☆現在放映中の春ドラマの、枠平均に対する割合のランキング
1位 鍵のかかった部屋(フジ・月9) 17%アップ
2位 都市伝説の女(テレ朝・金11) 14%アップ
3位 三毛猫ホームズの推理(日テレ・土9) 12%アップ
4位 Wの悲劇(テレ朝・木9) 2%アップ(1.942)
5位 ATARU(TBS・日9) 2%アップ(1.936)
6位 もう一度君に、プロポーズ(TBS・金10) 13%ダウン
7位 リーガル・ハイ(フジ・火9) 14%ダウン
8位 カエルの王女さま(フジ・木10) 19%ダウン
9位 クレオパトラな女たち(日テレ・水10) 47%ダウン
10位 家族のうた(フジ・日9) 60%ダウン
こうして見ると、低視聴率が気にされてる『もう一度』は、やはり枠に対して
考えれば、少し苦戦してる程度にすぎないとも言える。10番組中の6位な
んだから。それにしても、フジの火9がいつの間にか月9を抜いてるのは
ちょっと意外だった。
全体的にはやっぱり事件もの、ミステリーが強いわけで、小説や本の世
界と同様か。残念ながら、私は見る気がしない(『ガリレオ』は理数系ドラ
マとして別格)。大健闘の月9『鍵のかかった部屋』も、1話を少し見てす
ぐパスした。むしろ、超低視聴率で話題のフジ・日9『家族のうた』の方が
気になるかも♪
では、今夜はこの辺で。。☆彡
(計 2835文字)
| 固定リンク | 0
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- わたせせいぞう新作アニメ『ハートカクテル カラフル』全5話、軽~いレビュー(声優・亀梨和也&満島ひかり、NHK)(2023.03.31)
- 『午前0時の森』水卜ちゃん結婚3日後の神回、冒頭5分近くもボケとスカし♪&雨上がり10km走(2023.03.30)
- 亀梨お気に入りの80年代カラーコミック『ハートカクテル』と、名作「思い出ワンクッション」(Eテレ『スイッチ インタビュー』)(2023.03.28)
- アマゾン・プライムでWBC決勝・日本vs米国戦(2023年)ちら見♪、優勝おめでとう!&左足をかばって13km走(2023.03.23)
- 半世紀前(1967~70年)のミニスカート大流行、ツイッギー来日、マリー・クワント、日航制服~NHK『アナザーストーリーズ』(2023.03.18)
コメント