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ラケットのPrince(プリンス)破綻・・日米のテニス人口推移(『レジャー白書』など)

(☆お知らせ: 現在『レジャー白書2018』(データは2017年)

         まで更新済。最初に記事をアップしたの12年5月。)

 

 

     ☆       ☆       ☆

RUN 10km,45分46秒,平均心拍154

 

私が贔屓(ひいき)にしてるって言うか、ひいきしてたテニス用品メーカー、

プリンス・スポーツが経営破綻、米連邦破産法申請。負債総額は推定で

6500万ドル(約52億円)超。。

 

この短いニュースを読んで、「あぁ、やっぱテニスは人気が落ちてるんだ

なぁ・・、ニュースまで扱いが小さいし・・」と思ったけど、調べてみるとそれ

ほど単純な話でもなさそうだ。元・テニス愛好者のマニアック・ブロガーと

しては、またズブズブとハマってしまったわけ (^^ゞ 

 

プリンスのラケットは、シャラポワや杉山愛が愛用。昔はアガシや松岡修

造も使ってたようで、有名ブランドの一つだ。ただし、英語のウィキペディア

を見ても僅かな情報しかないから、企業としてはそれほど大きくなさそうだ

し、英文HPでの情報開示も消極的だ。

 

日本では最近、グローブライド社が扱ってて、12年3月期のプリンスの売

上は30億円程度らしい(日経HP)。そんなに少なくない気もするね。この

会社、2009年までのダイワ精工って名前の方が、テニスファンには馴染

みがあるだろう。。

 

 

         ☆          ☆          ☆

まずは、個人的な思い出から。友達の影響でテニスを始めることにして、

120503a

 最初にラケットを買いに行ったのは、渋谷のウイ

 ンザー・ラケットショップだった。渋谷駅・南口から

 国道246を越えて、少し坂を登った所にあるお

 店。当分、行ってないけど、ネットで見るとまだ元

 通り営業してるようだ。写真はラケットケース。

 

坂の下側、駅から行くと手前には、アートスポーツって店もあるんだけど、

ウインザーの方が広くてキレイで、試打室まである。確か、試打用のラケッ

120503b

 トもあった気がするな。私はいくつか候

 補を絞って、試打室でチェック。気に入っ

 たのが、今では死語っぽい「デカラケ」

 (たぶん言葉が消えただけ)。つまり、

 打球部分の面がデカくて、打ち返しや

 すいラケットだ。最初にこれを流行ら

 せたのが Prince だった。

 

1976年に売り出して、まもなく世界を席巻。特に、上級者向けの「グラファ

120503c

 イト」というモデルは一世風靡した。

 ただし、初心者の私が試しに打って

 みると、フレームが硬過ぎてボール

 も飛ばなくて、全然ダメ (^^ゞ 狭い

 スイートスポット(打球面の中央、球

 を弾く部分)でキレイにボールを捉

 えて、鋭くスイングしないとダメなん

 だろう。プリンスはその後、「長ラケ」

 も流行らせてる。文字通り、長いラケッ

トで、上手く使えば身長の低さや手の短さをカバーできるようだ。私は使った

ことがないし、たぶん使いこなせないだろう。。

 

 

          ☆          ☆           ☆

結局、プリンスの中級者向けのデカラケを買って、今に至るまでそのまま。

ここ3年はまったく使ってないから、ホコリをかぶってる (^^ゞ 私は今でも

やりたいんだけど、友達のノリが悪くなったから出来ないのだ。相手とコー

トが必要って所が、テニスの短所だね。あと、本気でやる人は、コート、ボー

ル、ガット(ラケットに張ってる網)、シューズその他で結構お金もかかると

思う。特に上級の男子で激しいプレーをする人は、グッズの消耗が激しい。

 

それに加えて、流行の問題もあって、日本におけるテニスの人気はかな

り落ちてる。それは、ターミナル駅で見かけるラケットバッグの数の減少だ

けでも明らかだった。ただ、具体的なデータは持ってなかったから、先ほ

どあちこちでチェック。過去、ランニングとスキー・スノボで調べて記事に

してるから、簡単だろうと思ってたのに、テニスの場合は思ったより苦労

した。人数が少な過ぎるせいか、ネット上だとデータが見つけにくいのだ。

 

それでも何とか、最低限のデータを入手。もっともよく参照される『レジャー

白書』(日本生産性本部)によると、テニス人口(15歳以上、年1回以上の

参加者)の年ごとの推移(数値&折れ線グラフ)は下の通り。単位は万人

で、一番下の桁(1万の位)で四捨五入してある。ちなみに日本の総人口

は1億2500万人~1億2800万人の間で、ほとんど変化は無い。

 

 

 93年    94    95    96    97    98   99   00

1380万人 1300  1140  1070  1030  940  790  810  

 

  01  02  03   04  05  06  07   08  09  10年

 920 910 770  840 730  670 570  650 750 750万人 

 

 

 

  (☆追記: 11年680万人12年610万人、2年で2割近くの減少。

         総合科学研究会HPの数値で、一の位を四捨五入したもの。) 

 

  (☆追記: 『レジャー白書 2014』によると、13年560万人。過去21

         年間で最低となった。)

 

  (☆追記: 『レジャー白書 2015』によると、14年560万人で変わらず。)

 

  (☆追記: 15年580万人で微増。PC故障でグラフを更新できない

         ので、2枚目のグラフをアップした。)

 

  (☆追記: 16年570万人17年530万人。じわじわと

        右下がりが続く中、大坂なおみ効果で踏ん張れるか。。)

 

181107d_2

 

 

  ☆         ☆          ☆

残念ながら、03~06年のデータを発見できてないが(追記 : すぐ発見)、

大きく見ると、半分以下まで激減した後、少し持ち直してるのが分かる。と

言っても、93年と比べると、09年は46%も少ないし、09年分からネッ

ト調査へと変更されて、表面的に人数が増えてる分を差し引く必要もある。

 

ただし、日焼けせず雨も関係ないインドア・スクールとか、ジュニア・キッズ

市場はわりと健闘してると書いてた(『テニスの王子様』の影響もあり)。あ

と、09年の場合、750万人以外に、「経験者の潜在需要規模」が330万

人と書かれてる。一応、私もこのカテゴリーに入るってことだろう。

 

一方、プリンス・スポーツの本国、アメリカ。4大トーナメントの一つ、全米

オープンの開催国だし、「日本と比べると」プロのレベルも高い(イマイチ

とも言える)。だから、「日本よりは」マシだろうって想像はつくけど、テニ

ス人口が右上がりとは意外だった。

 

USTA(全米テニス協会)とTIA(テニス事業協会)の2008年発表によると、

過去15年で最高だし、ここ5年は基本的に右上がり、他の伝統的スポーツ

と比べても好調という話だ。

 

      03年    ・・・・・・   07年       08年

     2400万人  ・・・・・・  2510万人   2690万人

 

この間の人口の増加(03年、2億9100万; 08年3億500万人)を差し

引いても、少し参加率が増えてる計算になる。

 

後でもうちょっと調べてみたいけど、結局、プリンス・スポーツの倒産をテ

ニスの衰退に結びつけるのは、すぐには難しいようだ。市場シェアの減少

とか、経営の失敗とか、あくまでプリンスという会社の問題かも知れない。

まあ、おそらく破産申請受理で、もうしばらくは復活を目指すことになるん

だろうから、プリンス派の私としては、陰ながら応援するとしよう。と言って

も、ラケット2本(同じ物)買っただけで、ここ3年やってないけどね (^^ゞ

 

 

P.S. 思ったよりアクセスが多めなので、少し補足しとこう。米国の代表

     的な金融メディア、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の英語

     サイトでは、「より(市場に)適応したライバルとの競争に苦戦」と書

     いてる。テニス部門の去年の売上は5900万ドルだから、50億円

     弱。世界レベルの企業としては少ない気がする。全ての(?)売上

     の半分以上は北米という話だから、日本での売上30億円をその

     まま合算してる訳ではないようだ。

 

     知的財産専門のABGグループ社への身売り契約が成立してる

     ようで、既に負債を買い取ってるとの事。おそらくそれ以外に50

     億円超の借金も引き受けてるようだから、今後は本気でプリンス

     を立て直して、投資資金の回収を目指すはずだ。ただし、プリン

     スの買収は今までも上手く行ってないらしいから、大変だろう。。

 

 

P.S.2 日本のグローブライド社HPによると、米国裁判所の認可のもと、

      8月4日から再生計画が発効。日本での販売も従来通りとの事。

 

 

cf. ランニング人口の意外な推移~『レジャー白書』(ジョギング・マラソン)

   バブル崩壊以降、スキー&スノーボード人口の推移~『レジャー白書』他

   サイクリング(自転車)人口の推移~『レジャー白書』(2001~10年)

 

 

          ☆          ☆          ☆

最後に、今夜の走りについて。今日は休日だけど、私は家で真面目にお

仕事してたのだ。その後、時間はあったのに、プリンスやテニスの情報を

集めてたら、走るヒマが無くなったわけ♪ ワンパターンだね。

 

仕方ないから、ウォーミングアップのウォーキングも省略して、僅か10km

だけスタスタ、ハーハー。走る前から脚が重かったし、雨上がりだから湿

度も高くて、汗ビッショリ。路面が滑るのも苦手・・・ってことで言い訳は色々

あるんだけど、まあパッとしない走りだったわな (^^ゞ

 

トータルでは1km4分35秒ペース。短い距離をハーハー頑張ったわりに、

遅っ! まあ、変な痛みが出なかっただけでも良しとすべきか。一昨日、

ラストで痛めた左膝は大した事なかったようだし、右膝の痛みは相変わら

ず消えたままだった♪ 

 

明日からはもう、ゴールデンウイーク終盤。自転車も乗らなきゃいけないし、

溜まった仕事や用事もやんなきゃいけない。全然落ち着かないよなぁ・・・

とかボヤきつつ、今夜はこの辺で。。☆彡

 

 

 往路(2.45km)   12分10秒   心拍134  

  1周(2.14km)    9分42秒      155   

  2周            9分26秒      164       

  3周(0.82km)   3分48秒      164   

 復路          10分40秒      162   

計 10km     45分46秒   心拍平均154  最大174(ゴール時)

 

            (計 3895文字)

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