大人の女性がハマる恋愛ドラマ、NHK『はつ恋』♪
☆7月18日追記: 最終回のレビューをアップ。
☆ ☆ ☆
前にもつぶやいたように、ウチにはここ最近、「NHK 初恋」とか「はつ恋」
といった検索アクセスが増えてる。5年も前のドキュメンタリー、『初恋の人
を探したい』についての記事が、何で今頃人気なのかなと思ったら、同じ
NHKのドラマがヒットしてるから。単なる「ハズレ検索」だらけなのだ (^^ゞ
拍子抜けと言うか、ちょっと申し訳ないと言うか。。
先日まで、同じく大人の恋愛ドラマ『もう一度君に、プロポーズ』をレビュー
し続けたばかりだし、ホントはしばらくドラマはお休みしたい所なんだけど、
今夜は疲れで走る気もしないから、試しに『はつ恋』第6話を見ることに。
私の周囲でも人気みたいだし、実力派のベテラン脚本家・中園ミホの作品。
「Endless Kiss」っていうサブタイトルもちょっと気になったわけ。なぜか
『もう一度君に』最終回ではキスが無かったから、「エンドレスに続くキス」
を見たかったって部分もある♪
まったく物語を知らないから、先に公式HPで軽く情報をゲットしようと思っ
て、あらすじを第3話まで読んだ所で、21時58分。中途半端だけどそこで
止めて、テレビに向かうことにした。だから、イマイチ物語も登場人物も理
解できてないまま見ることになったわけ。終盤、緑(木村佳乃)のお父さん
が突然怒り出した所とか、エッ?って感じ (^^ゞ なるほど、そうゆう事だっ
たのか。はつ恋って、淡い思いだけじゃなかったわけね。。
☆ ☆ ☆
さて、お話よりまず気になったのが、主演の2人。私はあまりテレビを見
ない人間だから、どちらもかなり久し振りだ。三島役の伊原剛志を見るの
は、2004年のフジ月9『ラストクリスマス』以来のこと。いつオヤジギャグ
を飛ばすとのか、待ち構えてしまった♪ 失語症になった直後、初めて言
葉を出す時とか、チャンスだったと思うけどな(笑)。
木村佳乃は、06年のTBS『輪舞曲』以来かと思ったら、09年のテレ朝
『夜光の階段』で何度か見てたね。佐山(藤木直人)に殺されたんだった
かな・・・と思って、ウィキペディアのリンクから公式HPにアクセスしたら、
既に削除されてる (^^ゞ DVDや再放送もあるんだから、残しとけばい
いのに。サーバーの容量やコストを心配するほどのデータ量でもないは
ずだけど、写真の肖像権の問題とか、大人の事情が絡んでるのかね。
で、いよいよドラマの内容について。難病のヒロインを直したスーパードク
ターの元彼が、脳出血で失語症になって、逆に言語聴覚士のヒロインの
リハビリを受ける。う~ん、昼ドラマと言うか、韓国ドラマと言うか。映像的
にも、私が唯一知ってる韓流、『冬のソナタ』を思い出しながら見てた。あ
れもNHK。そう言えば冬ソナのヒロイン、チェ・ジウは、『輪舞曲』で木村
と共演してたね。当時は人気絶頂だったし、竹野内豊ファンも色々心配し
てたかも♪
言語聴覚士とか言われてもピンと来なかったけど、緑=木村はどこに所
属してるのかね。まるでフリーでやってるように見えたな。臨床心理士の
知り合いは以前、週に何度か病院に行く契約になってるとか言ってた。
あっ、ウィキを見ると、緑は「富士峰リハビリセンター」なのか。故郷の実
家の散髪屋(?)近くで働いてるってことかね。
とにかく、三島=伊原は大好きなオヤジギャグを飛ばすことも出来ずに、
ストレスが溜まる日々♪ 代わりに、周囲が軽いボケをかまして、軽く笑
いを取ってた。
広瀬(カンニング竹山)が、唐揚げ弁当差し入れを「やり直し」するシーン。
あるいは、緑の旦那・潤(青木崇高)が、部下の桃子(森昌子じゃなくて藤
澤恵麻)の告白を受けた後の反応とか、突然なだれ込んでジャマした保
険セールスおばちゃん(?)2人とか。分かりやすいキャストでベタだけど、
あの手の女性は確かに実在する。意外なほど大勢(笑)。
☆ ☆ ☆
そもそも、舞台がどこなのかも、しばらく分からなかったんだけど、あれは
故郷の沼津(?)が中心だったのかな・・・と思ってウィキを見ると、ロケ地
は富士宮市だから合ってるか。静岡だから、男の名字が「三島」ね♪ 分
かりやす過ぎ!
折角だから、もうちょっと風景の美しさを強調すれば良かったのに。もう、こ
れまでの回で映してるのかな。リハビリセンターの庭に面した場所とか、綺
麗だったね。直後のカラオケルームはケバイけど♪ 大竹まことも、数年
ぶりに見た気がする。流石にちょっと枯れて来たのか、あるいは言語障害
の患者だからそう見えたのかも。クセのあるあのキャラ、私は結構好きな
のだ。彼、頭も回るし、口も達者だし。
しかし、今期見てた『もう一度君に』がいい人だらけだったから、悪役とか
露骨な嫉妬とか、新鮮で「いいね」。理解を示そうと無理して頑張ってたの
に、我慢できなくなって来た緑の旦那とか、チクった部下の女とか。ある
いは、東都医科大学(これまた分かりやすい名前♪)で三島をダメ扱いし
てた白衣の上司2人とか。
三島の元・妻、幸絵(サトエリ=佐藤江梨子)も、もうちょっとトゲとか屈折
があった方がいい気もする。ま、所属事務所の社長に突然の不幸があっ
た直後だから、元気がないってことか。ナイスボディのサービスもゼロだっ
たし。あっ、視聴者が女性だから、サービスにならないのか♪
☆ ☆ ☆
ところで、肝心の「Endless Kiss」。寝不足の私が居眠りして見逃したの
かと思って、念のためにツイッター検索もかけたけど、やっぱり今回はキ
スしてないはず。
という事は、サブタイトルはメタファー(比喩)ってことか。つまり、愛し合う
2人が口と口で熱い思いを交わし続ける行為。要するに、延々と続く失語
症のリハビリ自体が「エンドレス・キス」って意味ね。ま、緑が三島の手を
優しく握るシーンはあったから、ホントは凄い行為があったのに編集でカッ
トされたのかも。コラコラ♪
ちょっと惜しかったのが、公民館(?)のピアノのシーン。セピア色(または
GOLD)の光を背景に、ピアノと回想を交えて美しく撮ってたのに、フタ(笑)
を開けたグランドピアノになってなかった。リハビリか検査の時のピアノの
絵と合わせるべきだと思うけどな。まあ、高校時代の映像と合わせる方を
優先したってことかね。フタを開けると、演奏する姿を正面から写しにくいし。
あの時、三島が「・・どり」とだけ言ったのがまた、私には不思議だったの
だ。当然「み・・ど・・り」って感じの台詞を入れるべきなのに、言葉が不自
由だからかなと思ってたら、実は「ドリ」が緑の愛称だったってことかな。
道理で妙に、緑が動揺してると思ったわ。
しかし、発話が不自由なだけなんだから、あそこは普通の男ならキュッと
抱き締める所だけどね。ま、国営のNHKだから、人妻との不倫はダメっ
てことか♪ あるいは、前回か前々回に既にそうゆうシーンがあったから
とか。次はもう、最終回ってことで。エンディングは2人がエンドレスにキス
して朝を迎える一方で、旦那は息子と2人で淋しく朝食。淋し過ぎるから、
夜はオフィスで負けずに部下と不倫。おばちゃん達に見つかった所で終
了とか(笑)。
☆ ☆ ☆
お遊びモードで色々書いて来たけど、なるほど、大人の女性のハートをつ
かむドラマだな、とは思った。シンプルで分かりやすい構成で、過去から現
在へと続く思いをじっくり描いてる。BGMも映像も落ち着いてて、全体的
に音が静か。無音のシーンの多用が心に滲み入って来る感じ。
私も、見てる分にはいいと思うけど、真面目にレビューするのは難しい。桜
のイメージの女子高生は可愛いんだけど、制服のスカートが長過ぎるのだ。
そこかよ! いやいや、ウチはマニアック・サイトだから、もうちょっとクセ
がないと書けないのだ。例えば、同じ大人のドラマでも、『もう一度君に』に
挿入された童話とか、『最後から二番目の恋』に漂ってた死の香りとか。
まあ、『やまとなでしこ』は好きだったし、脚本家・中園ミホの健在も確認で
きて良かったと思う。一番気に入ったのは、エンドロールの幻想的ダンス
映像。あれ、しばらく前に朝日新聞で話題になってたから、期待してたん
だけど、ホントに美しかったね。ダンスは、見るのも踊るのも好きなのだ。
ストリート系のスクールにも通ってたことがあるし。1ヶ月だけ (^^ゞ。
あっ、朝日デジタルで検索すると出て来た。6月19日の朝刊か。言葉に
できない思いや揺らぎをダンスで表してるとか。背景は初恋の象徴、富士
山。ダンサーは鹿島聖子。「コミュニケーションダンス」とも言える「CI(コン
タクト・インプロビゼーション)」を推し進める国際派ダンスグループの一員
とのこと。踊りの映像と同様、高尚なアートの香りが漂ってる女性だ。
そのエンドロールで流れる主題歌「恋は終わらないずっと」(MISIA)は、
『やまとなでしこ』の主題歌『Everything』と比べると、ちょっと大人しい印
象かな。しかし、どっちもストレートなタイトルだね。
ってことで、まだ見てない大人の女性にはお勧めのドラマだった。ミステ
リーとか、事件ものが全盛の今、こうゆうドラマには頑張ってもらいたい
もんだね。それにしても、携帯とPCが無かったら、完全に昭和のドラマ。
平成ブロガーにとっては新鮮だったかも(笑)。
☆ ☆ ☆
ところで最近は、実名のSNS(ツイッター、facebook)を通じて、昔好き
だった人と再びつながる例も増えてるようだけど、中園ミホは冷静にこう
語ってた。「自制する自信がない人は、ツーショットでは合わないほうがい
い。全部失って、人でなしになる覚悟がある人だけが、先に進んでいいの
だと思います」(ネットで見た『女性セブン』の記事、7月12日号)。
逆に言うと、全部失った後の人や、元から人でなしの女性なら、ズブズブと
ハマっていいのだ♪ なお、ネットで発見できない人がどうすればいいか
については、下のリンクの記事をご覧あれ。「初恋の人探します社」が、貴
女(あなた)の手助けをしてくれるだろう。調査費用の5%が私に入る契約
になってるのだ。コラコラ。
瀬戸内海の男性なら、私だったりして。ドキドキ(笑) それでは。。☆彡
(『はつ恋』第7話の感想など)
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(計 4250文字)
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コメント
こんにちは~。
『はつ恋』に思わずコメント
テンメイさんの生存確認は欠かしてませんけど…
お元気でしたか~?
って挨拶しとこっ(ノ∇≦*)キャハッッッ♪
『もう一度君に~』はコメントし難くて~

私には脚本以前のキャスティングの問題で、
波留を見てるのが辛かった~。
もう多くは語るまい。
夏ドラマに切り替え
『はつ恋』はまずキャスティングがしっくりバッチリ。
再放送を追っかけ視聴して正解でした。
バランスの取れた、良いドラマだと感じます。
自分の初恋と重ねて見るわけではなく、
人を好きになるって、思いやるってこういうことなのよ~って。
どうして一人に決めなきゃいけないの?
って思わずにはいられない、いい男ぶりの二人と、
それに見合うだけのいい女を演じる木村佳乃さん。
魅せてくれますわぁ。
どっちか嫌な奴に作ってくれ~(ノ゚ο゚)ノ
この先どうなるんだろう?ってことではなくて、
毎回丁寧に見せてくれることで満足感。後味も悪くない。
人でなしなら、こんなに苦しまなくて済むのに…
全8話もちょうどえぇ(笑)
テンメイさん、夏ドラマは何か書いてくれるかな~
楽しみにしてますよんヾ(*'-'*)マタネー♪
投稿: mana | 2012年7月 6日 (金) 12時43分
私は三島が一度結婚していることに疑問があります、誠意のない結婚は、すべきではないでしょう、恋心とは、生活の一部であり、すべてが恋心でできてる、夫婦なんて存在するのでしょうか、人生を積み上げていくうちに夫、妻としての生活があるのであって恋あい
卑近な言葉でいえば、唇を重ねあうことがすべてでしょうか、三島の行為は、二重の裏切りとしか思えません、男の身勝手と、純愛とはどこで区別をつけるのでしょうか、さだまさし、の関白宣言、にある愛は二人で作り上げるものである、という言葉に新の優しさを私見てとれる気がするのですが愛はお互いの尊重の上に成り立つものであり、初恋の相手ではないからと言って惜しみない愛お注がず、離婚してもよいと思うなら二重の意味で、卑怯である1
投稿: ひろし | 2012年7月 7日 (土) 01時08分
私はよくわかりませんしし
どうゆう結末を迎えたらいいのか。
みなの心に少しでも傷をつけない解決の方法を。
でも緑は、一生夫の心に今愛してる野は君で環ない
という、メッセージをうえつけた。
なんとか回避する方法はなかったのか
回避しよとする知恵があればそれが夫につながる
愛になったのに!
私だったら妻に再び愛を求めません
わずかな心ずかいを!
投稿: | 2012年7月 8日 (日) 02時11分
> mana さん









こんにちは~。
「どんだけ分かりやすい反応なんや!」と
突っ込んで欲しいわけネ
生存確認どころか生身の肉体確認してるでしょ・・・
とか書いとくと、また面白い展開になるかも♪
で、久々のご登場でいきなり凄いこと書いてますね (^^ゞ
まあ、半月経ったから解禁か。
ウチは春ドラマの期間、波留と脚本家・桐野の
ファンサイトみたいな状況になってたもんで(笑)
一方、『はつ恋』は十分満足なわけネ
しかし、細かく読むと、初回からは見てないって
ことは、そんなに期待してなかったのかな。
熱狂的な絶賛って感じでもないし。
あっ、絶賛は木村君の時だけなのか♪
あとは、割引サービスのエステとか
あの二人の男って、そんなにいいの?
僕は第6話しか見てないから、フツーなんだけど (^^ゞ
初恋の相手の愛称を思い出した失語症患者と、
我慢しきれなくて不満をもらした亭主でしょ。
ま、第5話までに、スーパードクターの超絶技巧と、
妻への深い愛が映し出されたわけか。
あっ、今、「超絶技巧」の箇所でドキッとしたでしょ♪
それは重症だから、Dr・テンメイの診察を受けるように
木村佳乃は確かになかなかイイですね。
意外なほど・・ってオイオイ! 余計な一言がアレを招く♪
でも、単なる美人女優ではなくなってます。
全8話って、2ヶ月弱だからちょうどいい気もするけど、
CMが無いから、放送時間は民放の9話分くらいかも。
ぶつ切りになってないドラマは見やすいですね。
流石、受信料をとる国営放送☆
夏は仕事も自転車も忙しいから、ドラマ記事は少ない予定
って言うか、まだあんまし新番組を知らなかったりして♪
ま、ドラマはそちらにお任せしましょう。
男はひたすら、自分の海で旅を続けるのです
疲れたら、あちこちの港で一時の安らぎを得るとか
演歌かよ! ではまた。。
> ひろし さん
はじめまして。コメントどうもです。
ドラマの根本的な展開にご不満があるわけですね。
ある意味、ごもっともな指摘ばかりとも言えますが、
人間は良くない事をしてしまう生き物だし、ここ最近、
そういったケースが増えてるのも確かな現実でしょう。
もちろん、良くない事の基準も曖昧だし、
常に変化しつつあります。全体的には、緩い方向へ。
メリハリや最低限のけじめをつけれる人間は減る一方。
いずれにせよ、これはテレビドラマのフィクションだし、
別に目新しい不道徳を打ち出してるわけでもありません。
落ち着いて受けとめればいいことだと思いますよ。
そもそも、人気といっても視聴率は10%弱のはず。
見ないという選択肢の方が普通なのです。。
投稿: テンメイ | 2012年7月 8日 (日) 15時52分