平凡な日常への、非凡な視線~『ゴーイング マイ ホーム』第1話
素晴らしい☆ 面白い! ここ数年で見たテレビドラマの初回の中では、最
高の出来だと思う。特に、監督の是枝裕和が自ら書きあげた脚本が、地味
ながら非常に緻密、味わい深くて、感心してしまった。ドラマで・・・とか言うよ
り、テレビでこれだけ笑ったのは久々じゃないかな。ま、あんましテレビ見て
ないけど♪
書くべき事はすごく多いものの、残念ながら時間が無いので、あらすじも省
略。やや長めの感想に近い、軽めのレビューをアップしとこう。まずは今日
(10月9日)の朝日新聞・朝刊の話からスタート。テレビ番組欄の下部、中
央には、『ゴーイング マイ ホーム』の控え目なカラー広告がある。その写
真は、制作担当の関西テレビ・公式HPトップと同じだが、右側に小さく、白
い文字が2行書き加えられてるのだ。
「見えないものを、 探しに いきましょう。」
見えないものこそ大切だという考えは、2500年前の古代ギリシャ哲学から
あるものだが、わりと最近の世界レベルの文芸作品だと、やはり『星の王子
さま』(サン=テグジュペリ、1943)が有名だろう。特に、次の台詞は有名だ。
「心でないと よく見えない。大切なことは 目には見えない。」
ちなみに、「大切なこと」を表す元のフランス語は「L’essentiel」=本質。し
ばらく後で、「Le plus important」(一番大切なこと)とも書かれてる。ま
た、原題は『Le Petit Prince』、英語だと『The Little Prince』だから、
直訳するなら『小さな王子さま』となる。一方、「大切なことは、目には見えな
い」に対応する、今回のドラマの台詞は、「小さな王女さま」みたいな可愛い
女の子・萌江(蒔田彩珠)の口から発せられた。
「世界はね 目に見えるものだけで出来てるんじゃ ないんだよ」
☆ ☆ ☆
パパの良多(阿部寛)にも、ママの沙江(山口智子)にも、学校の先生にも
見えないものが、萌江にはあちこちに見えるようで、テレパシーで喋ってる
そうだ。これが、単なる超能力とか優れた感性ではなく、子供っぽい現実
逃避や虚言癖らしきものと重ね合わされてる所も、現実味があっていい。
学校は楽しくないし、パパもママも忙しそうだから、自分だけの世界を創り
出す。それを口に出すと、周囲の大人たちが心配してくれる。それが嬉し
いし、面白いのだ。
萌江にとって、いたる所に見える不思議な生き物。まだ今の時点では、直
接つながってないものの、良多の故郷でひそかに生息してるらしい、「クー
ナ」(くーな)と関連してるんだろうけど、平行線のまま最後まで別々に進め
る可能性もある。目に見えない大切なものが一種類である必要はないのだ。
138mm(?)とかの実物大のクーナ人形を見ると、小人のおじいさんみ
たいに見えたが、今後CGを使うのか、幻想のまま通すのかは分からない。
個人的には、CGやアニメは挿入しない方が絶対いいと思う。あの自然豊か
で素朴な長野の風景が、台無しだからだ。タクシー(運転手は阿部サダヲ)
と共に何気なく数秒間映された、山、森、田畑の素朴な美しさを思い出そう。
ちなみにクーナという妙な名前は、タクシーの会話で強調されてた「クマ」
と発音が似てるし、沙江の仕事などと絡めて「食うな」とも考えられる。いず
れにせよ、クーナとは日常にひそんでる素晴らしいものの象徴だから、非
現実的な姿を無理やりCGなどで描き出すより、単なる日常をしっかり描く
だけでもいいのだ。その意味で、今回の脚本は上手かった。平凡な日常
の持つ味わいを存分にあぶり出してたからだ。非凡な視線によって。。
☆ ☆ ☆
その、日常の描き方。今日の朝日新聞テレビ欄のミニ・コラム「試写室」で
は、「たわいない会話を積み重ね、極めてゆったり進んでいく。これは私た
ちのリアルな生活リズムに近い」と書かれてる(石飛徳樹記者)。一方、6日
の夕刊記事では、是枝監督自身による説明として、「映画では切り捨ててし
まうような、ささいなエピソードを積み上げて」とか、「セリフも半分くらいは
取るに足りないもの」と書かれてる。
どちらもある意味、その通りと言えなくもないが、そんなにゆったり聞き流せ
るテンポや内容でもないし、切り捨てるのも難しい。台詞をよく聞いてると、
非常に技巧的なものになってるからだ。阿部寛の6年前の人気コメディ、
『結婚できない男』と比べても、『ゴーイング』の方が遥かにテクニカルだろ
う。その分、芸人の漫才やコントみたいで、自然さは失われてるが、所詮、
ドラマはフィクション=作り物。私は何度も、声を上げて笑ってしまった♪
登場人物2人のやり取り(良多&沙江、良多&部下・真田=新井浩文など)
も良かったけど、圧巻は3人が絡むシーン。特に、良多&母・敏子(吉行和
子)&姉・多希子(YOU)のやり取りは絶妙だった。良太の会社、姉の旦那
(安田顕)が仲間に加わった時とか、4人以上のシーンも良かったと思う。
さらに、様々な会話を通じて、これでもかと連発してた、良多の黒っぽいスー
ツ(喪服♪)への突っ込みも斬新な面白さだった。脳出血で倒れたお父さん
がまだ死んでないことを受けて、「(喪服は)まだ早いんじゃない?」と周囲
が突っ込む度に、良多が「違う、ホラ、ネクタイが黒じゃない」とか反論。ドラ
マで、複数シーンにまたがっての連発はかなり珍しいと思う。そのネクタイ
が、実際はかなり黒い所も、また笑えるのだ。
☆ ☆ ☆
目に見えない大切なものの比喩=メタファーとしては、少なくとも3種類のも
のが思い出される。まず、フード・スタイリストの沙江が、味噌汁に砂糖を混
ぜることで、「美味しそう」に見せかけてたこと。目に見えない砂糖が、見せ
かけにとっては大切なわけだ。逆に見ると、目に見える「美味しそう」な外見
は、実は間違いだと解釈することも可能。
また、良太の会社でCM作りを担当してるらしい洋菓子屋の社長(笹野高史)
が、ランニングに出かけるフリをして、実は和菓子の店に入ってたというエピ
ソードもあった。社長は、良太の部下に、「キミは何にもわかっとらんな」と怒っ
てたが、要するに、わざと社長っぽくない高齢者の服装で遠くまで歩く理由を、
目でなく「心で」しっかり見ろということだろう。立場上、問題とされないよう気
を使ってたのだ。
さらに、怪しい若い女・菜穂(宮崎あおい)が父(夏八木勲)の病室を訪れた
際、良多は後ろ向きでわざとらしく写メを撮ってた。思い切り、音がピロリロ
鳴ってるから、全く盗撮になってないし、そもそもシャッターのタイミングが
遅くて、明らかに写ってなさそうな所が笑えるわけだが、大切なのはその後。
母と姉と3人集まった時、その出来そこない写真の「見えない」女が話題に
なって、そこから結局、菜穂の家や、父の友人・鳥居(西田敏行;菜穂の父)
の歯科医院を訪れる展開になってた。
ひょっとすると、社長室でのCMプレゼンテーションの際、ゴルフのパット練
習をして、画面を見てなかった若社長のダメ出しも、正しかったのかも知れ
ない。目でなく、心で見てたということか。女秘書・・・じゃなくてプレゼンを♪
とにかく非常に何気ない形で、見えないものの大切さが多様に描かれてた
わけだ。そこで、スイカの中に潜って食べた後、太って出れなくなったバカ
な生き物(笑)を探し出すような視線が必要になる。また、清張の推理小説
=ミステリーを読み進めるような知的好奇心も必要となる。「面白がらなきゃ、
やってられない」。だからこのドラマも、やたら面白く書かれてるのだ。やっ
てられない日常へと、視聴者の視線を誘うために。。
☆ ☆ ☆
一方、このドラマでもっとも世間的注目を浴びてるのは、連続ドラマ16年ぶ
りの出演という、かつての連ドラ女王・山口智子だろう。実生活では子ども
に恵まれないという話だが、このドラマでは、魅力的で有能な母&妻&嫁
の役を自然にこなしてた。まずは合格点だと思う。何気ない台詞回しや立ち
振舞いの上手さは相変わらずだった。
山口智子は、キムタクとの大ヒット作『ロングバケーション』の時から好きだ
けど、実はドラマはほんの少ししか見たことがない。ちょっと名前が似たド
ラマ、『スウィート・ホーム』も全く知らないのだ。
私が特に好きだったのは、あっさりツルンとしたタヌキ系の顔と、スレンダー
なスタイル。長いお休み(=ロンバケ)中には正直、普通の専業主婦みたい
な映像を目にすることもあったが(両者に失礼♪)、流石にプロフェッショナ
ル。復活にはきっちり合わせて来た。ルックスも十分保ってるし、髪型が昔
とほぼ同じ、ストレートなロングなのも嬉しい。
欲を言えば、スタイル、特にお腹回りがちょっと気になったけど、まあ年相
応に見せるための映像&役作りだと、好意的に受け止めとこう。私はロン
バケで、当時既に31歳の山口が、ヘソ出し(!)のまま深いソファーに座っ
たシーンが目に焼き付いてるのだ。その姿勢でも全くタルまないお腹回り
に深く感心した。もちろん、バニーガール姿のサービスショットにも♪
このドラマ、いまや圧倒的人気を誇る俳優・阿部寛が主演であって、モデル
出身の役者として先輩の山口は助演的な存在だが、今後はもっと輝いてく
れることを期待する。そんなに出し惜しみするタレントではないし、先日の
制作発表でも、光輝くゴールドの衣装で登場したほどだから。やはり、トッ
プ・スターは輝くべきなのだ。「星の王女さま」といった感じで。。
☆ ☆ ☆
最後に、全体的な内容の「本質」、つまり「一番大切なこと」について。『ゴー
イング マイ ホーム』というタイトルは、直接的には田舎の「実家に行く」こ
とを指してるんだと思うが、ドラマの最後は東京の家(ホーム)に戻って、アッ
ト・ホームなくつろぎを得るはずだ。やがて日常へと回帰し、その良さを再
発見するための、ロングバケーションとしてのクーマ探し。
一方、今年の冬ドラマで、同じく大人向けの内容だった、岡田惠和脚本の
『最後から二番目の恋』でもそうだったけど、やはり死の香りが全編に漂っ
てる。二年前の『同窓会』も、今年の初夏のNHK『はつ恋』も同様。今回、
「喪服」に関する突っ込みを連発してたのもそうだし、最後には、60年前
にクーマを(?)「殺した」なんて話まで登場した。
ここでふと思い出すのが、iPS細胞の発見でノーベル賞を受賞した山中伸
弥教授のコメント。人生で最高におめでたい席で、「今は亡き父に会って
報告したい」とか語ってた。天国で父に会うことは、「私の居場所に戻る」こ
と、つまり、「ゴーイング バック マイ ホーム」なんだろう。『星の王子さま』
なら、お星さまの世界に帰ること。
ただ、それは近いうちに必ず出来ることだから、とりあえず今は、現世の
「マイホーム」の良さを再発見することが重要だ。別に、田舎の山奥に出か
ける必要などない。心で見れば、きっと見える。その意味で、「ゴーイング
マイ ホーム」とは何よりも、視聴者が今の生活を見つめ直すことだろう。
もちろん、目で見えない大切なものは、良いものとは限らない(是枝監督
は大震災や放射能も意識)。それでも、世界にはきっと、まだ見ぬ良いも
のの方が満ち溢れてるはずだ。。
☆ ☆ ☆
なお、注目の第1話視聴率は16%前後と予想する。たとえ低くても、私の
高い評価には何の影響もない。あえて言うなら、もう少し映像的に光るシー
ンも欲しかったし、槇原敬之の主題歌『四つ葉のクローバー』がちょっと弱
い気もするが、とりあえず初回の2時間スペシャルは、全体として十分に満
足できる出来栄えだった。
どうしても鳴りもの入りで復帰した山口智子に目が行ってしまったけど、阿
部寛はこうゆう小市民の役をやらせると本当にいい♪ あの「デカ」い図体
と濃い顔だけで、面白さが3倍になるのだ。ちょっと頬がこけて見えたのは、
仕事が忙し過ぎるからかも。
ちなみに、姉夫婦のベッドシーン(笑)とか、姉が「金の玉」をもてあそぶカッ
トとか、YOUの抑制された下ネタも、大人向けのアクセントになってたと思う。
赤いリボンが可愛い萌江の制服姿も、大人向けの萌えポイントだ。コラコラ♪
ともあれ、今後の展開にも期待しよう。それでは。。☆彡
P.S. ウィキペディアを見ると、「クーナデザイン 大塚いちお 河村杏奈」
と書かれてる。同じ事務所のほんわか可愛い系のイラストレーター
みたいだから、CGではなさそうかな。単なるイメージ的なイラストな
らOKだ。
P.S.2 エンドロールの名前はチェックしなかったが、そらまめ好きの若手
わがまま女優が、有名アイドルに似てたと思うのは気のせいか♪
(追記: 『ギャルサー』に出てた佐津川愛美だった。そっくり判定
サイト「soKKuri?」によると、2人のそっくり率は72%。)
P.S.3 注目の視聴率は13.0%に留まった。内容、キャスト的に、やや
地味だったということだろうか。今後の巻き返しに期待☆
P.S.4 第2話視聴率は急降下で、8.9%。内容的に第1話より弱かった
とは思うが、かなり厳しい数字となった。。
cf. 再び長距離25km、今度は快走♪&『ゴーイング』第3話
性の禁止と侵犯&事前にあさりを仕込んでる潮干狩り場♪ (6話関連)
クーナを食う、父の死と体内化~『ゴーイング マイ ホーム』最終回
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
完璧な重層的リターンという奇跡~『ロングバケーション』最終回
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(計 5615文字)
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コメント
テンメイさん、録画でやっと見ました。2時間だと覚悟が要ります(笑)
是枝監督作品、時々苦手な時もあるのですが、良かったです~~♪
母と娘と息子の会話、おかしかったですね。まるで実生活の会話の
ようでほんとにリアルでした。
良多の阿部寛さんの気持ちに共感するやら、部下の新井浩文さんも
普通の役が似合っているし^^とにかく会話が面白いです。長野の
風景も瑞々しかったです。
萌江ちゃんの言葉にもドキッとします。阿部サダオさんのタクシー
運転手の言葉にも考えさせられます。最後には私にも見えない物が
見えるようになるのかな?・・・期待してしまいます。
ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授の「僧職系男子」のネーミングは、まさに
ピッタリです。iPS研究所勤務の200人に正規雇用が少ない話に驚きました。
10年分の予算がついたそうですが、寄付金集めに走らなくても(マラソンの意味
でなくて)いいようにと思ってしまいます。
「文武両道」古めかしいですが、思いだしてしまいました。マラソンと研究生活の
両立、二つとも成果があるのは凄いな~~♪と感心してしまいました。
テンメイさんもですね(^-^) 毎日読んでいますがついていくのに大変です。
お身体を大事にしてくださいね。
投稿: orugann | 2012年10月11日 (木) 21時06分
テンメイ様、こんにちは。
「星の王子様」もまた
「お家へ帰ろう」の物語でございますね。
帰る場所があるのは幸せの至りですからな。
両親が忙しくても誰もが
インファント島の小美人と
交際するようになるとは
限りませんが
まあ・・・一種の才能が必要ですしね。
ただ・・・このドラマでは
萌江は寂しくて死んじゃいそうな
飢餓感を持っているのでしょう。
で、娘にそう思わせている両親もまた
同様の気持ちを抱いている。
ただ、寄り添えば解決する話なのに
眼に見えるものに惑わされて
それぞれが孤独という構造のようです。
まだ・・・不明ですが
萌江の暴行は
テーブルやデスクを
神域としてとらえているからではないかと
妄想しています。
つまり、母親のシンボルなのですな。
喪服ではなく
ステイタス・シンボルとしてのスーツが
認めてもらえない・・・
主人公の悲しみもまた然りなのですな。
スポンサー試写の場面では
何も社長は理不尽なことを言いたくて言っているけではない。
何か言わなければならないと思うから
サービスしているのに
それが大迷惑なことに・・・。
実によくあることで
思い出すと涙がとまりません。
そういうすれちがいも
目に見えない心ならではのお話でございますねえ。
まあ、天使テンメイ様は
ホームにいる正妻の元へ回帰していくことこそ
王道ということになるのでしょうな。
悪魔としては謎の女の方で
クーナとか小悪魔とか妖精的に
戯れまくればいいのではないかと思うのですけれど。
まさに害虫をこよなく愛する的気分で・・・。
今はもう秋・・・。
山にはおいしいものがたくさんたくさん
あるわけですからな~。
投稿: キッド | 2012年10月12日 (金) 04時10分
> orugann さん
こんにちは。毎度どうもです
2時間の予定と聞いて、僕も長いと思ったけど、
秋ドラマ序盤の注目作だし、無理して見ました。
笑えたし、映画を見るような感覚もあったし、
内容的には大満足です。
ブログ記事的には、今の所ハズレっぽいけど(^^ゞ
リアルな味わいをキープしつつの、高度な技巧。
まさに、映画のプロフェッショナルが気合を
入れて作った、連続テレビドラマでしたね。
『はつ恋』や『リッチマン』とは、かけ離れた路線。
最近だと、笑いと幻想的部分を除けば、雰囲気的に
キムタクの『月の恋人』を思い出します。
あの時も序盤から不評で、視聴率的に苦戦しましたが、
今回も10%割れがあり得るかも知れませんね。
僕の予想以上に、退屈した人が多いようです。
僕なんて、まったく退屈しないどころか、
メモを取りきれなくて不満だったのに♪
ただ、映像的には物足りなさもありました。
スタッフとして「是枝組」が結集してるそうだから、
今後は映画的な美しいシーンも見せて欲しいもの。
ま、今回も、所々は上手く撮ってましたけどね。
短めの風景とか、ベッドのYOUのお尻とか(笑)。
長野にはいくらでもキレイな場所があるのに、
わざと平凡な田舎の光景を映してましたね。
あれを味わえる人はやっぱ少ないのかな。。
新井浩文って、僕は知らなかったけど、
結構売れてる俳優なんですね。
映画『赤い季節』で単独主演なんてニュースを見て、
あわててチェック。映画もドラマも出演多数。
ところが、僕が見たものとはほとんど重なってなくて、
『ガリレオ』第6話の脇役だけみたいです。
おまけに僕はあの時、人間より数式ばっか見てたし(^^ゞ
萌江と阿部サダヲにも注目ですね。
特に萌江の可愛い制服・・じゃなくて、
視線の先に何があったのかが重要。
ここでも、下手なCG合成とか止めて欲しいな。
空想は視聴者にまかせて、あくまでリアルな
日常風景に留まって欲しいものです。
クーナの方は、スイカ食べてたら中にクーナが入ってて、
実は単なるイタズラだったとか、そうゆうのはOK。
阿部寛が歯で噛んで、痛そうに顔をしかめるとか(笑)。
一方、山中氏の「僧職系男子」。ピッタリですよね♪
サッパリ検索が入らないけど(^^ゞ
今後、どっかの雑誌がパクってくれるかも。
「いち早く記事で指摘したブロガーのテンメイ氏」が
インタビューされたら、ここで自慢します(笑)。
正規雇用はどこでも減ってますが、あそこは特に
新しいからなのか、非正規だらけのようですね。
ま、短期の更新で継続されてるんだと思うけど。
「寄付金集めに走らなくても(マラソンの意味でなくて)」。
アハハ♪ ザブトン1枚☆ 上手いですね。
「文武両道」。確かに古い言葉だけど、今でも好きですよ。
マラソン自体は「武」道ではないんですが、僕が中学で
走り始めた時は、武道の基礎体力作りのつもりでした。
走ることはすべての運動の基本でもあるし。
最近、科学的研究も進んでるようですが、実感として、
脳の動きにもいい影響を与えてると思います。
走ってる時とか、走った直後の問題じゃなくて、
生活全体での脳の動きがスムーズ&クリアな気がしてます。
身体もスマートに保てるしね♪
マッチョだった山中氏も、今ではスレンダーな体型。
orugann さんも、マニアック・ブログを読む作業に
追われることなく、時々、走った方がいいかも♪
案外それで、読むスピードも上がるかも知れません。
ま、お互い、身体が資本ってことで、大切にしましょう。
ではまた。。
> kid さん
こんにちは。ドラマ記事だと、プチご無沙汰ですね
『星の王子さま』は、『流れ星』の時に書いてたから、
すぐ思い出しましたが、誰一人、検索して来ません(^^ゞ
その辺り、是枝監督としても辛い所ですね。
文学なら、分からない人なんて相手にしなくてもいいけど、
テレビだと分かってもらえなきゃマズイ。
一般大衆の何パーセントを引き付けるかが勝負の世界
ですからね。しかも、分刻みのデータで。
唐突に「インファント島の小美人」が登場すると、
一般読者の方々は「何のこと?」と思うでしょうが、
『モスラ』の歌の話を以前してるんですよね。
ま、「ザ・ピーナッツ」のお姉さんは既に、
お星さまになったんでしょう。。
そう言えば、『ゴーイング』の宣伝に使われてる
山奥の写真。インファント島の香りが漂ってるかも。
と言っても、ほとんど知らないんだけど♪
今さらYouTubeで動画を探すと、著作権法
改正後の逮捕者、第1号になるリスクがあるし(^^ゞ
確か、ドラマだと、萌江の第六感を「6S」と言ったと
思いますが、ネットでもほとんど見当たりませんね。
僕は幽霊とか、子どもの時から苦手だけど、
幸い、6Sには全く恵まれてないようです。
超能力ごっこもさっぱりダメでした。
ま、「超人」と勝手に名付けてた、肉体系の
やや危ない遊びは大得意でしたが♪
あっ、やっぱ検索しても出てこないか。。(^^ゞ
萌江の寂しさとか、まだ超能力の背景が描かれてませんが、
僕は何か特殊なエピソードがあると思ってます。
確かに、テーブルやデスクは一般に母親的シンボルと
なり得るものでしょうが、問題は「あの」机。
「あそこ」は他の机とは違うはず。
ま、自殺した旧友の席なんていう、ありきたりの
エピソードではないと思いますが、はたして何なのか。。
もっと不思議なのは、山口智子演じる妻。
今の所、つかみどころの無いフワフワしたキャラですね。
その点、阿部寛演じる夫は、滑稽さと哀愁が
入り混じってて、分かりやす過ぎる小市民。
しかし、あれでも現代日本だと、中の上か上の下だから、
その下に位置する過半数を考えると、何とも重い話です。
だからこそ、面白がらないとやってられないって感じ。
案外、黒いスーツとネクタイを続けてるのも、
突っ込みを誘ってボケるための、釣りなのかも♪
スポンサー試写の場面も笑えましたね。
特に、冷めた目線の女秘書。「美人秘書」と書くほどでも
なかった辺りがまた、リアルでした。コラコラ。
社長が全然違う方向(パットの穴とか)を見て、何か言う。
それで、周囲は大騒ぎになる。
これが、萌江をめぐる騒動の、笑いをまじえた比喩だと
いうことが、どれだけ視聴者に伝わったか。
それを考えると、涙がとまりません(^^ゞ
ま、目に見えない日常的なものを、テレビの視聴者に
見せようとする試み自体が、至難の業でしょうね。
ジャニーズも使わず、妖怪アニメも使わず、
ベテラン俳優が大部分の実写で。。
最後に回帰する場所。謎の女 だと、僕は萌えにくいかも。
キッドさんは萌えまくりのようですが(笑)。
監督の狙いは明らかに、普通の日常への回帰が中心でしょう。
視聴者にとっては、枝葉の方が面白いかも知れませんがね。
個人的には今後、美少女の女子高生とか期待したいけど、
まあ無理かな。となると、萌江のお友達とか
制服姿が美味しそうに見えたもんで。コラコラ♪
とにかく、このチャレンジ精神あふれるドラマ。
僕は評価するし、応援したいと思ってます(陰ながら)。
ではまた。。
投稿: テンメイ | 2012年10月13日 (土) 17時45分