ハーフのスピード走&『ゴーイング』第5話&PC遠隔操作事件
RUN 21.1km,1時間32分40秒,平均心拍163
寒い。。元々、寒気がしてるのに、ランニングで汗びっしょりのまま、しばら
くテレビに見入っちゃったから、身体が冷え切ってしまった (^^ゞ 14分遅
れになったもんで、着替える余裕がなかったわけ。
今日こそ震災関連記事を書くつもりだったのに、やっぱりダメになった。昨
日は元気が無くて、今日は時間がない。もう準備は済んでるのにな。仕方
ないから、ランニング日誌にドラマの手短な感想をトッピングして終わりに
しよう。ちょっと特殊な用事も入ってるから、この記事をアップした後も慌た
だしいのだ。。
☆ ☆ ☆
さて、今回はまず、昨日の『Priceless』第4話の感想で話題にした、朝日
新聞の記者座談会からスタートしよう。11月10日の夕刊に、「実り豊か
秋ドラマ」という見出しの記事が掲載されて、担当記者5人によるランキン
グも発表された。
それぞれの記者が、1位・5点から5位・1点まで付けて、合計点で勝負。計
17点でダントツの1位に輝いたのが、『ゴーイング マイ ホーム』なのだ☆
全体的に第2話くらいまで、『ゴーイング』の場合は3話くらいまで見た後の
ようだから、既に低視聴率も織り込んだ上での、圧倒的な高評価。世間的
な不評の中、やっぱ見る人はちゃんと見てるね♪ しかも、全体的に豊作
とされる今期の連ドラの中での、1位獲得だ。
5人の記者の声を、要約して紹介しとこう。田玉恵美「すばらしい会話劇」。
河村能宏「他のドラマと時間の流れ方が違って、心の機微を丁寧に描いて
いる」。岩本哲生「役者がクセのある人々をちゃんと演じている。脇役も味
がある」。佐藤美鈴「一つひとつの映像に、こだわりを感じる。でも視聴率
はイマイチ」。江戸川夏樹「私は乗れません。ドラマでは山あり谷ありの非
日常の世界を見たい。山場がないのでどう見たらいいのかわからない」。
☆ ☆ ☆
私は温厚で寛容なブロガーだから、この最後の記者に対して、才能ないか
ら辞めなさい、と書いたりはしない♪ 思いっきし書いとるわ! まあ、真面
目な話、この記者の意見が大多数の感想に近いんだろう。以前、フランス
誤の学校で、周りの奥様がたが、巨匠・小津安二郎の静かな映画にほと
んど理解を示さなかったのを思い出す。まるで、世界のオズやミゾグチ(溝
口健二)を評価する私1人が、変人みたいな扱いだった。
ただ、逆説的な(=一見、矛盾してるような)ことだが、普通の人が求める
非日常の世界とは、実は日常の世界の中にでも見出せるのだ。それは、
旅行というものを再考してみれば分かるだろう。
非日常的な気分やイベントの中では、ごくありふれた青空や白い雲、普通の
海でも、美しく見えるし、どこにでもあるソフトクリームも美味しいのだ。また、
山場がない作品など、文学や音楽ならありふれてるし、絵画にはそもそも存
在しない。『ゴーイング』は、山場など必要としない、芸術的な絵画の連続と
いう側面も持ってるのだ。
ちなみに、今見つけたばかりだが、読売新聞HPにも10月30日付けで、
記者座談会の記事がアップされてる。『ゴーイング』はここでも大健闘で、
第2位にランク。1位は、『遅咲きのひまわり』だった(朝日では3位)。
☆ ☆ ☆
では、14分遅れで見始めた今日の第5話だと、具体的にどんな所がいい
のか。って言うか、良くない場所が見当たらないから、汗ビッショリのまま
着替えも出来なかったわけだが、敢えて絞るなら、まず阿部寛と新井浩
文の会話。阿部が新井に、小人のクーナ探しの企画を持ちかけるシーン
だ。録画してないので、大まかな会話のイメージってことで。
新井 「だって、クーナなんて、いないんでしょ?」
阿部 「・・・いない・・・」
新井 「ダメでしょ。・・・どんくらい、お金が入るんですか?」
阿部 「(1000円札を1枚取り出して見せる)」
新井 「1000円ですか・・・」
阿部 「ボケた親父がクーナのために、くれたんだよ。断れないだろ」
新井 「・・・相談してみましょうか・・・」
阿部 「悪いな♪」
誰だって一つや二つ、妙なこだわりは持ってるだろうし、それを持ち出され
ると弱いっていうものも持ってるだろう。阿部だけでなく、新井も、父親ネタ
に弱かった。それをあくまで、ビジネスマンの淡々とした会話に混ぜてるの
が、是枝裕和監督の脚本の上手さだ。微妙な間(ま)を挟んだ、抑えた演
技もいい。
そして、この企画に1億円出すっていう洋菓子屋・社長、笹野高史も、冷め
た打算に見えて、実は死んだ母親に会いたいっていう思いを秘めてたわけ
だ。もちろん、クーナが発見されて、そのおかげで母親と再会できる可能性
など、ほとんどゼロ。でも考えてみれば、宝くじの1等が当たる確率も、数学
的にはほぼゼロ。それでもみんな、お小遣いをはたいて、夢を買うのだ。
笹野の思いを、後からサラッと紹介したことも含めて、繊細なバランス感覚
の脚本だと思う。現実と幻想のバランス。あるいは、大人の打算と子どもっ
ぽい夢の間(はざま)。3人の散歩のシーンも、短パン姿でやたらデカい阿
部の姿が浮きまくってて笑えた♪ 途中、映像から阿部が外れて、その後
またチョコッとオマケみたいに入って来る辺りも、撮影の芸の細かさに笑え
るのだ。主役をわざとフレームから外す技法は、他ではなかなか見られない。
☆ ☆ ☆
こだわりのある映像という点では、萌江(蒔田彩珠)が教室に、以前のあの
机を1人で運ぶシーンも、普通のドラマでは見れない。フツーはああいうツナ
ギの映像はもっと短くして、それに対するクラスの反応とか、分かりやすい動
きに時間を回す所だろう。ところが是枝は、机に隠れてしまうような萌江の姿
をしっかり映す。それによって、萌江の可愛さも引き立つし、そこに秘められ
た強い思いも伝わるわけだ。やはりあの机は、非常に特別な存在なんだろう。
他にも、菜穂(宮﨑あおい)のご近所さんの夫婦が引越していく時の映像。
車を、息子の大地(大西利空)が走って追いかける。普通なら、単なるご近
所さんだから、もっと軽く済ませるか、あるいは逆に、車の側から、追いかけ
て来る子どもを感傷的に映すわけだ。ところがこのドラマでは、ご近所さん
の車と息子の大地が走り去った後の単なる三叉路を、数秒間そのまま映す。
単なる、田舎のアパートの外観で、中心にはプロパン・ガスのボンベ。たか
が5秒くらいでも、これは他のドラマではあり得ない映像なのだ。
もちろんこの軽いエピソードは、映像だけでなく、全体の流れにも即してる。
つまり、「ゴーイング マイ ホーム」。そこに素敵な未来が待ってるとは思え
なくても、それどころか、一抹の寂しささえ漂ってても、人はそれぞれ、我が
家=マイホームに帰って行く。それを何気なく表現する秀逸なシーンだった。
とにかく、このドラマにとって、もはや低視聴率は勲章だろう。要するに、別
次元の斬新な「連続映画ドラマ」ということだ。あえて残念な部分を書くなら、
役作りなのか、年齢とライフスタイルなのか、山口智子の台所の後ろ姿が
太って見えたこと。『ロンバケ』時代の引き締まったプロポーションが懐かし
くなってしまう。ま、それは細かな話にすぎない・・・と一応、書いとこう。来
週以降の後半も、ますます楽しみだ。。♪
cf. 平凡な日常への、非凡な視線~『コーイング マイ ホーム』第1話
性の禁止と侵犯&事前にあさりを仕込んでる潮干狩り場♪ (6話関連)
クーナを食う、父の死と体内化~『ゴーイング マイ ホーム』最終回
☆ ☆ ☆
最後に、今夜の走りについて。ここ数日、体調不良の極致で、今日もサボっ
て寝ようかなぁとか思いつつ、何とか頑張って来た。走る1時間前に、パブ
ロンを服用。これまでは、走る前の2錠で我慢して来たのに、とうとうフツー
の量の3錠、飲んでしまった。寝る前も、2錠くらい飲んじゃうかも。ちょっと
買いおきが余ってるもんで♪ そうゆう問題かよ。
熱はよくあるけど、めまいや吐き気は珍しいから、途中でリタイアしても仕方
ないなと思いつつ、一応レース・シューズを履いてスタート。川口マラソンの
3週間前だから、それまでに3、4回くらい、スピード走をやっときたいわけ。
寒気がするから、少しだけ厚着。どうせ、汗かくけどね。
走り出してみると、30km走を2回やった後遺症で、まだ脚の付け根がダル
イんだけど、太腿やふくらはぎ、足首は意外としっかりしてる。公園への往
路もかなり速いタイムでクリア。ただ、心拍が非常に高くて、すぐに160台
まで上がった後、中盤で170近くまで到達。単なる練習だと珍しい値。頑張
り過ぎるのも身体によくないなと思って、そこからは意図的にスピードをコン
トロール。少しだけ余裕を保って、その分、復路のラストスパートでは、スト
ライド(歩幅)を伸ばしてみた。
終わってみると、まさかの出来栄えで、トータル1km4分24秒ペース。うん、
このコンディションだと十分でしょ♪ しかし、平均心拍163は高いね (^^ゞ
ま、ハーフのレースだと170前後まで到達するし、予行演習として良しとし
とこう。ちなみに今現在は、やっぱり寒気がする状況。仕事、休みたくなる
よなぁ。。
おっと! 結局、4000字近くも書いちゃったか (^^ゞ 明日は忙しいから、
ランニングはお休みの予定。それでは、今夜はこの辺で。。☆彡
P.S. 今日(13日)の夜、PC遠隔操作事件の「真犯人」を名乗る人物か
ら、朝日新聞記者らにメールが届いて、逮捕を観念したかのよう
な文章を書いてる。「おひさしぶりです。真犯人です。ミスしました。
ゲームは私の負けのようです。楽しいゲームでした」。この前日、
警視庁などから捜査員5人が米国に派遣されてるし、FBIにも捜
査協力の要請を行ってる。思ったより早く、解決するのかな。。
P.S.2 朝日に続いて、毎日新聞HPに具体的な話が掲載された。どう
も、ウイルスを米国のデータ保管サービス会社「Dropbox」の
サーバーに一時保管してたようだ。通信記録から真犯人まで辿
りつくのは必ずしも簡単ではないはずだが、犯人が何か「ミス」
をしたのなら、わりと簡単に特定されるだろう。。
P.S.3 日経HPでもニュース発見。13日のメールは例の弁護士にも
再び届いたようで、自殺をほのめかす内容も含まれるとの事。
P.S.4 NHKもニュース報道。「さようなら。また来世」などと書かれてる
らしい。オイオイ! その能力は、罪をつぐなった後で、マトモな
事に活かした方がいいよ。。
P.S.5 翌朝の毎日HPの続報によると、「今から首つり自殺します」と
書かれてたらしい。極端すぎるけど、単なる「釣り」や言葉遊びな
のか、本気なのか。。
P.S.6 ミスとは、2ちゃんねるへの書き込みで、1度だけ匿名化し忘れ
たことかも(産経HP、11月10日)。
P.S.7 メールに添付されてた写真は、神奈川新聞の上に、小さな女の
子の人形が置かれて、円形に丸めたワイヤーで囲まれてた。そ
ばには、ワイヤーを丸めるのに使ったらしき、ガムテープとカッ
ター。単なる「お縄」(逮捕)の表現か、あるいは。。
往路(2.45km) 11分16秒 心拍146
1周(2.14km) 9分27秒 161
2周 9分21秒 164
3周 9分22秒 166
4周 9分15秒 167
5周 9分19秒 168
6周 9分21秒 168
7周 9分35秒 166
8周(1.22km) 5分32秒 166
復路 10分15秒 166
計 21.1km 1時間32分47秒 心拍平均163(89%) 最大173(ゴール前)
(計 4781文字)
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