『ゴーイング マイ ホーム』第8話の感想とか
なるほど。。体操界の貴公子、内村航平選手の結婚話はずいぶん唐突だ
なと思ってたら、やっぱり「でき婚」=できちゃった結婚だったか。超多忙の
人気者なのに、やる事やってるネ。航平溺愛ママは今頃、ショック死寸前
かも(笑)。ま、今後のお嫁さんの無事を祈るとしよう。同じく体操選手だか
ら、皿が飛んで来てもヒラリとかわせるかも♪
ブログの管理人用ページの右サイド、しかも執筆欄のすぐ横に、「注目の
ニュース(速報)」が掲載されるようになって以来、つい目が行くし、クリック
もしちゃうんだけど、内村の記事の下には、「亀田興毅 判定で5度目の防
衛」って見出しがある。クリックすると、判定のわりには嬉しそうな顔のガッ
ツポーズ写真が登場。
一時期ほど騒がれなくなったけど、しっかり仕事してるね☆ 30戦、29勝
1敗。今回はWBAバンタム級・世界タイトルマッチ。なるほど、春の防衛戦
で拳を痛めて長期休養してる間に、「休養王者」へと格下げ。代わりの「暫
定王者」と戦って、本物の王者に返り咲いたわけか。それは嬉しいわな♪
故障中のアスリートは焦るし、苛立つもんね。二流市民ランナーの私でさ
え、気持ちがよく分かるのだ。
ちなみにこの日は「亀田まつり」ってことで、次男の大毅も三男の和毅も勝っ
たらしい。ずいぶん身体がでかいラウンドガールだなと思ったら、叶美香か。
画像保存はしなくていいかも・・・って、コラコラ♪
内村の記事の2つ上には、「適度な運動で高品質の精子に」(笑)って見出
しがある。やっぱ、夜中の時間帯だから、わざとこの種のエロ系ニュースを
一番上に持って来てるのかな。あんましかいて・・・じゃなくて書いてると、ま
た時間が無くなるから、そろそろドラマの感想をつぶやくことにしよう。。
☆ ☆ ☆
いつの間にか、早くも第8話になってる『ゴーイング マイ ホーム』。4年半
前、超低視聴率ドラマの『あしたの、喜多善男』を全11話放送した関西テレ
ビだから、『ゴーイング』も11話やってくれるかと思ったら、ウィキペディアに
は全10話で終了と書いてる。
ホントかな?と思って公式HPに飛んでみると、トピックスに「いよいよ放送も
残り少なくなってきました」と書いてるから、やっぱ10話ってことか。ま、9話
で打ち切りじゃないだけでも喜ぶべきかね・・・とかブログに書くと、また「ゴー
イング 打ち切り」って検索アクセスが入りそうだな (^^ゞ
朝日&読売の担当記者や私も含めて、この作品を高く評価する人はちゃん
といるし、阿部寛や宮崎あおい関連のCMを流してるスポンサーも、それな
りに納得してると思う。宣伝担当者や上層部が「面白い」と思うかどうかは
ともかく、丁寧に作った良質の大人のドラマだってことくらい分かるだろう。
私自身はもちろん、「面白い」♪ 興味深いって意味でもあるけど、もっと単
純に笑えるのだ。今回なら例えば、会社の外で携帯電話を使う良多(阿部)
の脇に、無意味に赤いコーン、つまりクーナの帽子の巨大ヴァージョンが置
かれてるカット。あるいは、冒頭のマツタケにマヨネーズって話でも頬が緩
むし、沙江(山口智子)と萌江(蒔田彩珠)が口を揃えて、「訳わかんない♪」
と突っ込むのも微笑ましい。先週あたりから、一気に仲良し母子になったわ
けね。死んじゃったお友達の打ち明け話が一つのキッカケか。
その後、マンションの下の庭(?)を通る時の、クリスマス・ツリーのシーンは
声を出して笑った♪ 前回ラストの、沙江との会話を受けたもので、良多が
わざわざ「ツリーやりましょうか」と軽口をたたくと、お隣さんは素っ気なく、
「ツリーはこれ(本物)がありますから」。良多はちょっと淋しそうに、「あっ、
そう・・・」(笑)。ってことは、やっぱり前回ラストの沙江は、良多をジョークで
からかってたわけね。山口のアドリブか是枝裕和監督の脚本かはともかく。
アドリブと言えば、今回の良多と姉(YOU)の言い合いもそうじゃないかな。
特にCM直前、YOUが良多に、「私のワッフル(?)食べないでよ、大きい手
で」とか突っ込んだ時、阿部が一瞬、素で笑ったように見えた♪ 案外、姉
が絡む通俗的な早口会話の数々は、YOUのアドリブだらけだったりして。。
☆ ☆ ☆
話変わって、小人の「クーナ」(食うな)と張り合うように毎回登場する、「食う」
シーン。今回は、YOUに4回目の家出をされた夫・健次(安田顕)の料理が
美味しそうだった。公式サイトのトピックスによると、あれはホタテの炊き込み
ご飯。フード・スタイリストの飯島奈美のレシピだと、北海道産のジャガイモ入
りで、同じく「北海道産」の安田とつながりがあったらしい。あれも含めて、撮
影で作った料理は現場に振舞われてるとのこと。いい職場だね♪
今回の話は全体的に、親子のつながりや愛を強調するものになってた。特
に、母と子。まず、さり気なく仲良しコンビになってた沙江と萌江の場合、最
後に光るマニアックな演出が入ってた。エンドロールに、新美南吉の童話、
『手ぶくろを買いに』の絵本が映ったのだ。この偕成社の本だと、ひらがな混
じりで「手ぶくろ」だけど、本来は「手袋」らしい。今まで、エンドロールの映像
はどうせ本編のカットと同じだろうと思って、真面目に見てなかったけど、本
編に出てない重要なカットも織り交ぜてるわけね。
この童話。直接的には、萌江の小学校のシーンとつながるものだ。国語の
授業で、同じ作者の有名な童話『ごん狐』を思い出した萌江が突然、「嬉し
かったんですか、哀しかったんですか?」とか、意味深な発言をする。ちな
みに物語のあらすじをまとめるなら、次の通り。
息子・兵十が病気の母のために捕った魚をイタズラで逃がした
子狐ごんは、お詫びのために栗や「マツタケ」をこっそり届け続
ける。ところが、兵十はごんのお詫びだと気付かず、ごんは淋し
く思う。最後に、兵十はごんの侵入に気付いて、火縄銃で撃つ。
この時はじめて、兵十はごんの行為と気持ちに気付く。「お前だっ
たのか・・」。目を閉じてうなづく、ごん。銃からは煙が上がる。。
☆ ☆ ☆
そう言えばサッカーの中山ゴンが引退したな・・って話はさておき、素晴らし
い童話で、後で別に解説記事を書きたいくらいだ。しかし、とりあえず指摘
すべきは、ごんの両親がいないこと。兵十の母への思いを知って、まるで
自分の父のように兵十に思いを届けてたのに、なかなか通じず、ようやく
通じた時は、父に撃ち殺された時だったという、切ない話なのだ。もちろん、
萌江の質問への模範的な解答は、「悲しさ以上に、嬉しかったんじゃない
かな」といった感じのものだろう。
実際のドラマだと、あの女教師は萌江と2人きりになって、巧みな応答を返
した。「同じ作者の『手袋』を読んでみますか?」とか言ったのだ。そのシーン
はそのまま終わって、最後のエンドロールでいきなり、『手ぶくろを買いに』
の絵本の表紙が映ったわけ。母キツネが子ギツネの手を優しく握る、心温
まるイラストだ(黒井健)。
この童話。実はちょうど1年前のお堅い「論壇時評」記事でちょっと触れてた
から、よく覚えてた。ここでのポイントだけ簡単に言うなら、絵本の表紙の通
り、母の優しさと、周囲(手袋を売ってくれた人間)のおかげで、子の手、つま
り大切な部分が温まる話だ。そういえば前回、沙江と萌江が仲良しになる直
前、2人は手と手を取り合うようにして一緒に料理を作ってた。
先日、週刊誌に、また山口智子への批判が載ってて、演技が物足りないと
か書いてたけど、ピント外れだろう。あっさりした演技の奥、あるいはそばに
ある深くて美しいものを自分で読み取ることが出来ないような評論家に、ド
ラマを論じる資格はないのだ。山口が余計な演技をしないからこそ、事の本
質やその場を包む全体が見えて来るわけだ。
『手ぶくろを買いに』でも、母は脇役で、子供が中心の物語になってた。「手
ぶくろを買いに」、すなわち、「愛のかけらを受け取りに」、子狐は向かう。
外の社会へ、そして内なる母のもとへ。。
☆ ☆ ☆
この後が本題だったのに、もう時間が無くなってしまった (^^ゞ ま、私にあり
がちな事だけど、ホントはもう1人の母、宮﨑あおいの話をメインに書くつも
りだったのだ。
坪井家の3人(良多、沙江、萌江)を見送るシーンから、父・治(西田敏行)
の家で日めくりを見せてもらって微笑むまで。菜穂(宮崎あおい)が中心と
なるシーンの連続は素晴らしい出来だった。スタートはもちろん、仲良しの
父・母・子3人と、自分たち3人との対比。「祖」父、母、子では少し淋しいこ
とくらい、祖父(自分の父)に言われなくても、菜穂だって分かってる。そこ
である日、蒸発した父(自分の元夫、恵=加瀬亮)の元に出かけるのだ。
鏡の前で、健気に洋服も選んで、しばらく電車に揺られて。
向かった先の牛牧場では、あちらの母と子が幸せそうな笑顔で登場。夫と
2人きりになった直後の会話から、遠回しに切なさを誘うのだ。子供・大地
(大西利空)の写真は、夫がお前に似てると言い、妻はあなたに似てると言
う。この微笑ましいやり取りが涙を誘うのは、夫による子供の拒否を象徴し
てるから。実際、子どもがおそらく父の真似をして始めたサッカーは、父の
側では「ずいぶん前」に止めてしまってた。
思わず口にした嫉妬の言葉も、「らしくない」と軽くかわされてしまった菜穂。
別れ際のシーンがまた絶妙。小さな登り坂になってて、先に進む菜穂が上、
後から見送る元・夫が下。この僅かな上下が、この時点までの立場を表し
てる。逃げられた真面目な女と、逃げた無責任な男。
しかし、「後悔してないんだ」という最後の言葉を確認して、菜穂は僅かな坂
を下って、1人でスタスタ歩き去る。この時、菜穂は上から下に降りることで、
「対等の他人」になったのだ。しかも、下り坂だからこそ、自然な「速足」を表
現できる。もし平地でスタスタ歩き去ると、どんどん離れると言うより、怒っ
てる感じになってしまうだろう。
ダメ押しが、自分の父・西田の家に戻った時のやり取り。「どうだった? 出
張」っていう治の遠回しの言葉が、ごく自然に、真実の打ち明け話に入って
行く。菜穂が隠さず、素直にスッと打ち明ける所が、この脚本の斬新さだ。
そして、「後悔というのは、かつてそこに愛があった証拠である」という母の
好きだった言葉(北欧・フィンランド)をトイレの日めくりで確認しながら、母
に対する父の後悔(死に際の回避)を、菜穂が受け入れ、笑顔で和解する。
それと同時に、夫には愛が無かったという証拠の言葉(「後悔してない」)も、
菜穂は受け入れ始めるのだ。「別れることがなければ、巡り合うこともでき
ない」のだから。これら全体は、二重の意味で、菜穂の「ゴーイング マイ
ホーム」になってる。つまり、自分の実家に戻ることで、本来の自分に立ち
返るキッカケとしてるのだ。。
☆ ☆ ☆
あと2つだけ、細かい技について。まず、タクシー運転手(阿部サダヲ)の言
葉。東京の人って、自分で東京のことを、いいとこだと言わない。。これは、
謙遜と言うより、視点や意識の問題なのだ。マイホームとしての東京の良さ
を認める姿勢、求める気持ちが足りないんじゃないか。良多は窓ごしに、故
郷の田舎の平凡な景色を見ながら、黙って考える。いよいよ「ゴーイング・
マイ・ホーム」が近づいたことの、適度にヒネった表現だ。
そして、エンドロールで『手ぶくろ』の絵本と共に光ってたのが、クリスマス・
ツリーの短冊。隣人(バカリズム)が娘の「個人情報」を盗み見すると、そこ
には娘から父へのクリスマス・プレゼントとも受け取れる言葉が、ユーモア
を含めて書かれてた。「お父さん、会社クビになりませんように」♪ これが、
愛情なのか、あるいは単なる経済的な心配(笑)なのかは、藪の中。重要
なのは、愛情として受け止める、父の側の主体性なのだ。
予告を見ると、来週はクーナが本当に見つかっちゃうのかな? CGは止め
て欲しいけど、一応、心の準備はしとこう。それより、萌江がクーナ人形を
「おうち」に返すやり方の方が大切だ。人形の手に、花か何かを持たせてあ
げるのかな。案外、手作りの可愛い手袋だったりして♪ 季節的にも伏線
的にもピッタリだと思うけど、はたして。。
とにかくあと2回、今まで以上にじっくり味わうとしよう。しかし昨日の「ななロ
ボ」への検索アクセスが多いね。やっぱ、SKE48の人気が凄いってことか、
あるいは単にナナロボが笑えたってことか♪ では、今日はこの辺で。。☆彡
P.S. 第8話視聴率はまた僅かに下がって、5.6%。残念と言うか、見て
る自分が誇らしいと言うか。。♪
cf. 平凡な日常への、非凡な視線~『コーイング マイ ホーム』第1話
性の禁止と侵犯&事前にあさりを仕込んでる潮干狩り場♪ (第6話)
クーナを食う、父の死と体内化~『ゴーイング マイ ホーム』最終回
(計 5336文字)
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