宗教、科学、自然と人間~『ガリレオ2』第1話・幻惑す
(☆6月23・25・26日追記: 最新の数式記事とレビュー、SP記事をアップ。
男子の中で泣く女~『ガリレオXX・内海薫』愚弄(もてあそ)ぶ
スイングバイによる軌道修正~『ガリレオ2』最終回・聖女の救済(後編) )
☆ ☆ ☆
市民ランナーとしては、ボストンマラソン爆発事件(or 爆弾テロ)が非常に
気になる所だけど、当初の予定通り、ドラマ・レビューにしとこう。犠牲者の
方々に合掌。。
さて、前シリーズから5年半、遂に新シリーズ開始。相変わらず、「実に面白
い」♪ 第1章の平均視聴率22.6%、瞬間最高視聴率25.3%(22時07
分)も、「実に素晴らしい」☆ ただ、正直言って、ちょっと今後に不安も残った
『ガリレオ2』の初回だった。ま、ツンデレの内海=柴咲コウの登場シーンが
意外と長かったのは嬉しかったけど。一番重要な、数式書きなぐりシーンも
ちゃんとあったしね(笑)。
以下は人文的な長編レビューだが、理数系的な数式解説記事は既に昨夜
アップした。湯川学=福山雅治がダダダッ!と書いた計算式に興味のある
方は、次の記事をご参照あれ♪ 既に多くのアクセスを頂いてる。
アクセス解析を見ると、数式と言うより、マイクロ波(=マイクロウェーブ)に
興味のある方が多いような気もする。ま、数式は難しくて一瞬しか映らない
のに対して、マイクロ波は電子レンジでも『ガリレオ1』第1話でもお馴染み。
当然の事かも。
☆ ☆ ☆
さて、まずは順番として、先週の深夜に5夜続けて放映された10分のミニ・
ドラマ、『シリーズ超常現象 ガリレオ事件簿』の印象から入ろう。スピンオフ、
つまり外伝とされてるが、むしろ前シリーズの謎解きのおさらい番組みたい
な内容だった。
私が見たのは第1夜・人体発火事件(元の第1話)、第4夜・予知事件(第
7話)、第5夜・ポルターガイスト事件(第3話)。ウィキペディアを見ると、見
逃した第2夜は火の玉事件(第5話)、第3夜はテレポーテーション事件(第
8話?)だったらしい。
ストーリーというほどのものでもないが、全体は、助手の栗林(渡辺いっけ
い)が湯川・准教授のフリをして偉そうに振舞い、そこに本物の湯川が時々
顔をのぞかせて来るという流れ。第5夜の最後、オチとして、元々偽装がバ
レてたということが分かる仕掛けになってる。ま、ビミョーな内容だけど、正
味5分くらいの番宣的スピンオフだから、こんなものかな。川端健嗣アナの
ナレーションによる超常現象ミニ情報だけは、一応意味のあるオリジナル
だったかも。
スピンオフと言えば、もう1つの『タガーリン』は初回を見逃した。AKB48の
柏木由紀がオリジナルの婦人警官・江島千尋を演じるということで、いず
れ1回は見ようと思ってる。毎週、土曜深夜、全11回の予定。脚本は宇山
佳佑。「タガーリン」とはどうゆう意味なのか、サラッと検索した範囲では、ま
だ情報が見当たらない。
☆ ☆ ☆
では、いよいよ本題の第1話「幻惑(まどわ)す」について。前シリーズでも、
東野圭吾の原作とドラマの脚本は色々違ってて、別扱いの記事にまとめた
わけだが、今回は大幅に違ってる。天才科学者の活躍を描くドラマなのに、
科学は危険、科学者は無責任といった感じで、科学批判や科学者批判の
側面がかなり強調されてるのだ。
これはもちろん、3・11東日本大震災と福島第一原発事故の影響だろう。
原作が、単行本『虚像の道化師 ガリレオ7』より前に、『別冊・文藝春秋』
で掲載されたのは、3・11の直前だった。そのため、脚本でかなり変わる
のは自然なこととして、実力ある脚本家・福田靖といえども、全体の構成や
バランスに苦労してる感がある。
それはさておき、とりあえず本筋の事件の方に目を向けよう。
──新興宗教の教団「クアイの会」の教祖・連崎至光(大沢たかお)が、蒲
田支部で「裏切り者」の信者に強い「念」を送り、耐えきれなくなった信者が
自ら窓ガラスを破って転落、死亡する。怪しい「念力」ではなく、気功の応
用の「送念」だという話だったが、実はマイクロ波の放射装置による人体
加熱を使ったトリックだと湯川が見破り、自ら被験者として仮説を実証。首
謀者は連崎ではなく、妻・小夜子(奥貫薫)だった──。
あらすじを非常に大まかにまとめるなら、こんな感じだと思う。
☆ ☆ ☆
信者の服装や、週刊誌報道、山村での集団生活、集金システムなどを見
ると、オウム真理教を思い出すのが普通だろうが、内容をよく見ると、偽の
「送念」と幹部の贅沢をのぞくなら、マトモな部分、納得できる発言も少なく
なかった。その意味で、私が思い浮かべた別の集団は、米国その他の
「アーミッシュ」だった。中心人物の一人、アマンの名前が由来との事。
自然の中で閉鎖的な共同体を作り、農耕や牧畜による自給自足的な生活
を送る。電気はあまり使わず、風車、水車による自然エネルギー発電を少
し使う程度(例外あり)。自動車や電気機器をあまり使わないことや、質素
な服装も含めて、現代文明とは距離をおき、近代以前の伝統的な生活様
式を守る。
この集団、別に憧れるほどでもないけど、それなりに筋が通ってるし、ほと
んど悪い話を聞いた覚えもない。名作『刑事ジョン・ブック/目撃者』を始
めとして、映画やドラマでも紹介。
要するに私が言いたいのは、「クアイの会」は現実味もあるし、必ずしも悪
の集団ではないということ。それは、「送念」という行為についても同様だ。
マイクロ波の利用は感心しないが、両手をかざして「念」を送ること自体、頂
くこと自体は、別に個人の自由だろう。実際、科学的実証はともかく、効果
の実感を証言する人は大勢いるわけだ。たとえそれが、客観的に見ると、
単なるプラセボ(偽薬)効果、つまり暗示のようなものだったにせよ。
ドラマ終盤では、拘置所(?)の連崎・教祖が、装置なしの送念によって、
同室の男性の魂を浄化。損得抜きの宗教的救済によって、男性の目か
ら本物の涙がこぼれてた。金だけが目当ての偽物宗教家とは違ってる。
一人50万円の入信料が高いかどうかも、現代の普通の仏教その他にか
かる費用と比べると、一概には言えないはずだ。趣味やライフスタイルで、
数十万~数千万円のお金をかける人はいくらでもいるのだから。。
☆ ☆ ☆
ちなみに私は以前、手をかざして心身の不調を治すという人とたまたま知
り合ったことがある。2人の内、1人はちょっとユニークだったが、もう1人の
「幹部」とされる人は温厚で物腰も柔らか、仕事も真面目な普通の人。試し
に、この2人それぞれに手をかざしてもらったら、予想通り、私には全く効
かなかった。半ば理系で、「信じる」より「疑う」ことを好む性格だから、とい
うことか♪
でも、別に強引な勧誘などないし、金品の要求も無し。正直に効かないと
言う私に怒るわけでもなく、マイクロ波で苦しめることもない。眼球が温泉
たまごになった訳でもない♪ 単に、多少違う世界の人達という話なのだ。。
☆ ☆ ☆
そういった点を考えると、特に3・11以降の日本では、科学とか科学者集
団のイメージも大同小異かも知れない。特に湯川の場合、その名字がノー
ベル賞・湯川秀樹と同じだという事からも分かるように、原子核物理が専
門。現代科学の最先端であると同時に、核兵器や原発との関わりも一応
あるわけだ。実際、前シリーズの最後は、核爆弾と放射線被曝、科学者
の悪意と暴走といったものが中心になってた。
科学者というのは、おそらく全体的には、真面目で頭のいい人が多いわけ
で、地味な計算、実験、観察、授業、論文閲覧&執筆といったことは日々、
続けてる。しばしば、国その他から補助金や寄付を受けてることもあり、自
分の研究がいずれ社会に役立つことを期待する感覚は、当然あるだろう。
帝都大学の変人ガリレオ・湯川も、強い口調でそう語ってた。
しかし、理路整然と自らを正当化する湯川の態度は、同じ帝都大学出身の
新米刑事・岸谷美砂(吉高由里子)から見ると、かなり物足りないものだっ
たらしい。マイクロ波加熱の論文だけ手渡して立ち去ろうとした湯川に、もっ
と社会に役立つことを考えろと要求。湯川も考えを改めて、自ら教団での
実証実験を行うことになった。
仮に、「再現性の高い現象は必ず科学的に実証できる」としても、「できる」
というのは単なる原理的な可能性。本当に実証されるかどうか、あるいは、
実証すべきかどうかは、別問題だ。正直、現実にあんな事を湯川と岸谷2
人きりでやるのは危険だが、ドラマの演出的に、他の警察は映したくなかっ
たんだろう。
ちなみに95年、山梨県・上九一色村のオウム真理教本部に強制捜査が
入った時は、内戦でも起きたかのような、重装備の物々しい光景だった。。
☆ ☆ ☆
理系の論理的な男と、文系の感情的な女。この対比=コントラストは前シ
リーズと同じだし、それなりに現実社会の反映にもなってる。今回のドラマ
と、前シリーズの初回を比べても、類似点が目立つだろう。
ただ、岸谷=吉高のキャラ設定が、非常に強気な帝都大学・法学部出身
になってるし、3・11の影響もあって、湯川に対する岸谷の攻撃性がかな
り際立ってる。前シリーズではあった、コミカルな漫才的要素も、今回は弱
かった。もちろん、前シリーズの内海=柴咲と同じく、岸谷もいずれ湯川
の男性的魅力にポワ~ンと萌えたりするんだろうが、初回だけ見た限り
だと、岸谷の言動がややしっくり来ない感もある。
現実の日本社会も踏まえて、決定的に重要なのは、単なる科学嫌い、科学
回避ではダメだということだ。そういったものは、湯川も、「19世紀的」な感
情的反発として批判してた。理数系の苦手な女性も、スマホや携帯なら大
好きだろうし、ルンバとか、お掃除ロボットを使ってる人も多いはず。
私が脚本家なら、この後、岸谷が物理学の勉強をするシーンを挿入する。
湯川に歩み寄りを強く求めるのなら、自分の側からも歩み寄るべきだろう。
実は数式の意味が分からず丸覚えらしい、福山雅治が勉強するのもイイ。
スペシャル科学番組が別に1本作れるだろう。
それはもちろん、原発や放射線についての正しい知識を学ぼうとする、一
部の市民の姿と重なるわけだ。中学の義務教育も、既に去年の春からス
タート。そこに、理系・文系の違いはない。「正しく恐れる」ことの前提は、
冷静な感情のコントロールと、理性的な知識&思考なのだ。
毎時0.1μSv(マイクロ・シーベルト)の空間放射線量と、毎日3時間の
スマホ利用による電磁波の影響。どちらが健康にとって高リスクなのか、
といった、大局的で定量的な問題意識。これを、多くの人が静かに持て
るようになった時、確実に社会は前進するだろう。。
☆ ☆ ☆
宗教とか科学といった点以外に、今回目立ってたのは、自然と人間の関
係だった。クアイの会という集団の本部は、ナチュラル・ライフやロハス
(LOHAS=Lifestyles Of Health And Sustainability)を建前とし
てたが、実はこっそり幹部が贅沢な暮らしをしてたし、マイクロ波装置のた
めに普通の電力も利用してた(料金を払ってないかも♪)。
つまり、風車や太陽光パネルでは、人間の欲望を満たせなかったのだ。こ
れをハッキリ示した点で、脚本には一定のバランス感覚が認められる。朝
日新聞のテレビ評「試写室」では、分かりやすいことに、「科学の進化こそが
人類を破滅させるかも知れない」という教祖・連崎の言葉のみを女性記者が
強調、原発事故と結びつけてた(4月14日の朝刊)。しかし、科学の進化で
救われる命、生まれる命も多いし、メリットも非常に多い。
「心の浄化」を実感した岸谷も、美味しい物を飲み食いしたいし、キレイな
洋服も着たいから、教団の山村生活は無理だと認めてた。捻挫しても、ハ
イヒールは履きたい。科学は、こうした人間の普通の欲望を満たしてくれる
し、科学自体が欲望でもある。理論物理学者なら、KEK(高エネルギー加
速器研究機構)のあの巨大な実験設備に心が躍るし、気になった現象の
科学的解明も、「実に面白い」のだ。解明したいという思いは、差し当たり
は個人の科学的欲望であって、「実に社会に役立つ」という話ではない。
(☆追記: KEKの公式サイトに、詳しい撮影レポートが掲載されてた。
素粒子の加速器「Super KEK B)や測定器「Belle 2」が
映されてたそうだ。)
宗教関連も含めて、古今東西、人間の欲望は不変かつ巨大。人それぞれ
微妙に異なる、この人間的欲望、「人間的な自然」(ヒューマン・ネイチャー
=人間本性)と、宗教・科学・自然と、どのように織り合いをつけるのか。
まず、すべき事は、自分自身、社会、科学の現実を知ろうとすることだろ
う。何を求めてるのか、どう違うのか、何がどの程度正しいとされてるのか。
たとえ、認識には制約や限界があるにせよ。。
とにかく、非常に重要なことを、ユニークな面白さと共に意識させてくれる
点で、やはり『ガリレオ』は「実に素晴らしい」ドラマなのだ♪ エンディング
の主題歌、KOH+『恋の魔力』も含めて、ちょっとビミョーな部分もある
けど、来週の第2話「指標(しめ)す」も、じっくり楽しもうと思ってる。
☆ ☆ ☆
最後に、今回も湯川が「子ども」を怖がる様子がコミカルだったが、要する
に「自然に近い人間」と距離があるということだろう。最終回では、科学者
と自然の和解の象徴として、湯川が子どもと仲良くする姿を予想する。
まあ、その子どもは、岸谷や内海の生んだ子ではないと思うが。3月2日
が誕生日の内海への餞別プレゼントは、結婚指輪ではなく、原子番号32
のゲルマニウムだったのだ(笑)。鈍い輝きもある炭素族の物質だが、ダ
イヤモンドにはならない。ちなみに、もしリアルな福山雅治の子どもが出現
すると、DVDの売り上げがガタ落ちだろう。結婚は、DVD発売の1年後以
降のはずだ♪
それでは、今日はこの辺で。。☆彡
cf. 心の同期と「慣性の法則」~『ガリレオ2』第2話・指標す
曲がった男のストレートなキレ味~『ガリレオ2』第4話・曲球る
虚像=花火を演じる舞台としての生~『ガリレオ2』第8話・演技る
エリートがみだす凡人の心の歯車~『ガリレオ2』第9話・撹乱す
誰が何を救うのか~『ガリレオ2』第10話・聖女の救済(前編)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ガリレオ2』第2話の数式、不覚筋動による水晶振り子の強制振動
『ガリレオ2』第4話の数式、流体中の回転ボールを曲げるマグナス効果などか
『ガリレオ2』第8話の数式、花火の光の入射角&3つの像の位置関係か
『ガリレオ2』第9話の数式、超音波による圧力・密度変化(&ビルの高さ)
『ガリレオ2』第10話の数式、ゼラチン絵の具の濃度や溶解反応速度か
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
操縦ることの巧みさと難しさ~『ガリレオφ(エピソードゼロ)』
・・・・・・・・・・・・・・・・
『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
(計 7291字)
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コメント
こんばんわ、次回に期待ですね。
ゴロレオは何度見ても面白いですよ
スパコンならともかく、プロ棋士が
30万円のパソコンに負けるようでは
基本構成スペック
インテルR Core? i7-3970X プロセッサー
32GB DDR3 SRAM メモリ
2TB ハードディスク
120GB SSD
309,980円(税込)〜
投稿: けろよん | 2013年4月18日 (木) 19時53分
> けろよん さん
こんにちわ。プチご無沙汰です♪
「次回に期待」・・上手い一言☆
『ゴロレオ』、あの後のスマスマで
やったのかと思ったら、違うようですね。
録画か動画ってことですか。
僕も多分、見たことあると思うけど、
しばらく後のスマスマ総集編みたいな番組かも。
イメージするだけで面白そうですが、
最初のオンエアだと、本物の『ガリレオ』の
放送直後だから、ちょっと苦しいですね。
ブログ執筆に追われるもんで。数式解読とか♪
一方、人間vsコンピューターの将棋・電王戦。
このスペックは、第3戦で勝ったツツカナですか。
記者会見で、ハードディスクは関係ないとか
言ってましたよね。CPUとメモリが重要。
メモリの容量は僕のPCの16倍です(笑)
いよいよ明日。もちろん、人間の勝利を祈ってます。
ま、勝っても2勝2敗1分けの引き分けですが。。
投稿: テンメイ | 2013年4月19日 (金) 12時59分
テンメイ様、こんにちは。
夏を先取りしたような暑気も一段落の土曜日。
いかがお過ごしですかな。
それにしても膨大なガリレオ関連記事のリンク。
まさにテンメイ様の生きた証でございますな。
いや、天使の為せるわざでございますねえ。
当方も漸く新番組ラッシュを乗り越えて
ホッと一息しておりまして
ついついリンク先に跳んでしまいそうになり
ドキドキしましたぞ。
もう・・・全部読みだすことになると
余命時間のゆとりの短縮間違いなしです。
さて、「X」から五年の歳月を経て
第二幕開幕の「ガリレオ」世界。
待たせ過ぎ・・・という感じもありますが
五年のブランクを感じさせない
フレッシュさも凄い感じですな。
なにしろ、アナログ時代だったわけですから・・・
あの頃は・・・(遠い目)・・・。
内海→岸谷のパートナーチェンジは
まずまずだと考えます。
普通に考えてお互いを五年も待たせるのは・・・
男女ともに決断力なさすぎですからな。
どちらかといえば内海にその気はあるようなので
ガリレオがたちの悪い男に見えかねませんからな。
いや、あくまで善男善女の婚姻が善という前提で。
さて、悪魔の戯言はさておき・・・。
とにかく、文句なく面白いガリレオ(2013年版)。
元気でよかったと素直に思いました。
科学という虚構と・・・現実という虚構の間で
科学に善を見出す主人公と
自分を含む現実の矛盾を見てもらいたいヒロイン。
この純愛を描くドラマがまた始るわけです。
これは萌えないわけにはまいりません。
地団駄踏みながらプンスカ帰る岸谷警部補。
かわいいよ、吉高、かわいいよという気持ちで
胸がいっぱいになりました。
今回はまだ押し倒してない気配ですので
何回までにそうなってしまうのか・・・賭けたいほどでございます。
まあ・・・ガリレオも加齢しているので
中盤くらいかなと邪推しています。
内海の時はかなり速攻だったですよねえ。
しかし、意外と最初のドライブの帰りとかに
笑いながらすましているのかもしれませんな~。
大震災とメルトダウンを挟んで
再開された物語。
優秀なスタッフとしてはいろいろと思うことはあるでしょうねえ。
なによりもマスメディアそのものが
原発を基本的肯定してきた・・・。
犠牲者がいるとすれば加害者だという意識を
心あればあるほど感じてしまうわけです。
これはかなりのジレンマなのですな。
なにしろ、マスメディアは基本、正義の側に立たねばなりませんからねえ。
だから、若くて、無頓着で・・・自分の正義を疑わないでいられるキャリア警部補のヒロインは
かなり計算されているキャラクターと考察することができますな。
なにしろ・・・若さゆえの過ちが「可」なのですから。
もちろん・・・研究者には自負もあるでしょう。
物理学者が全員、メルトダウンの責任を問われても
困惑するしかないですからな。
しかし、まったく無責任でもいられない。
ガリレオはあくまでガリレオであるけれど
どこか・・・若者に対して後ろめたい感じがある。
差し入れのコーヒーのうまさには
そういう「若い奴」の「お役に立った」感が漂っていたように思います。
ま、あくまで妄想でございますが~。
前回は殺人レーザーメスでスタートし、
今回は殺人マイクロウェーブでスタート。
かっての空想の化学兵器の実体化も
ガリレオ世界の醍醐味でございましょう。
科学が人殺しの道具に成り果てる。
それこそが悪魔の最も好むところであることは
言うまでもないのですな。
この一点で大満足なのでございました。
それでは次回もよろしくお願いいたします。
投稿: キッド | 2013年4月20日 (土) 17時19分
> キッドさん
こんにちは
毎度そちらでご紹介頂き、ありがとうございます。
暑かったり、寒かったり。。
ホントに気持ちいい時ってものは少ないですね。
天候は、人生のメタファーかも♪
仏教が悟りを目指す気持ちも分かります(笑)。
ガリレオ関連記事への膨大なリンク。
仰る通り、「僕が生きた証し」であって、
読者への手助けにはあまりなってません (^^ゞ
リンクの意味に気付いた上でスルーするのなら
分かるし、僕ももちろんやります。
ただ、そうでない人が7割~8割でしょう。
例えば、『ガリレオ2』の第1話の数式について
知りたい時、検索すると、ウチの『ガリレオ1』の
色んな記事に辿り着きます。
そこには最上段に、最新記事へのリンクを
付けてあるんだけど、気付かないんですね。
前シリーズの色んな記事の中で探し回る人が多い。
ブログの右サイドにも、トップページの
全記事一覧にも、ちゃんと載ってるんですけどね。
ま、ガリレオに限った話ではないけど。。
ウチのガリレオ記事のほとんど全てを真面目に読む
ような人は、たぶん5000人に1人くらいです(笑)。
でも、ちゃんと実在しますよ。僕以外にも♪
さて、ドラマ『ガリレオΦ』と映画『容疑者X』から、
既に4年半。長かったですね。
ま、歌手としても売れっ子だし、『龍馬伝』もあったし。
本人も待ち遠しかったようです。
続編があるのは、ドラマ&福山&原作のトリプル人気から
ら考えて、ほぼ確実でしたからね。
そうそう。当時はまだアナログ地上波の時代。
PCの録画で数式シーンを再生するのも、滑らかでした。
ところが地デジになったせいで、ウチのPCだと
再生がカクカク (^^ゞ 手間が5倍かかります。
スキあらば地デジ批判ってことで♪
内海→岸谷のパートナー・チェンジ。
「まずまず」ですか。意外に温かいですね♪
僕は、「まあまあ」って感じ。
昨日の吉高 の顔の映りはキレイでしたけどネ(笑)
普通、五年待たせるのは決断力なさすぎ。。
・・・普通でない人もたまにいますが♪
男女の婚姻が善って考えは、まだ健闘してますね。
社会や法律の問題も大きいけど、やっぱり
一つの象徴的ゴールとしての機能は果たしてます。
実際はしばしば、再スタートになるけど。。
僕は、事件ものとかミステリーは基本的に見ないけど、
『ガリレオ』は別格ですね。
個人的には「数式ドラマ」(笑)って部分が大きいけど、
実験&装置、湯川のキャラ、物語、セリフ、全体的にいい。
第2話の視聴率も20.5%。
いまどき、群を抜いた数字で、これを見ると、
録画率の上昇を言い訳にするのも苦しいのかも。
ある意味、科学の印籠を使った『水戸黄門』的ドラマ
だけど、印籠への自己批判がある点が決定的な違い。
人気を集めてるのは、科学の印籠の表面的な多様性
でしょうが、今回のダウジングの扱い方も「クール」。
冷静かつ中立的で、カッコイイ。原作も同様。
そうですか。岸谷=吉高の「プンスカ」が萌えると(^^ゞ
内海=柴咲 のプンスカ&ツンデレなら萌えるけどなぁ♪
「今回はまだ押し倒してない」(笑)
そう言えば、ウチのレビューでも、確か第3話くらいで
押し倒したことになってた気がします♪
薄暗い密室に、特別な関係の男女が2人。
しかも男は、年代的にも個人的にも、完全な肉食系だし。
科学的実証など無くても、何もないなんて「あり得ない」
ドライブの帰り。。そうそう。
僕もあのドライブ・シーン見てて、色々想像してました♪
野原は個人的にパスなんですよ。
雑草、小石、砂、アリ・・面倒なもんで。
画像や映像だけなら面倒じゃなかったりもするけど(笑)
あと、周囲の視線だけなら屋外もOKかも。コラコラ!
最近は監視カメラが多いし・・って、そうゆう理由かよ♪
なるほど、岸谷と撮影スタッフの重なり。特に若手ね。
そういえば、優秀な文系だし、何となく派手な感もある♪
ま、スタッフと言っても、色々でしょうが。
メルトダウンの責任というものは、関係者が比較的重く
背負うのは当然として、みんなが背負うべきものでしょう。
みんなとは、「全員」という意味。
しかし、いまだに「全員」の責任は、あまり問われてません。
ま、僕でさえ、かなり配慮してるくらいだから、
1000万人レベルの視聴者を相手にするテレビだと、
慎重になるのは当然ですが。。
コーヒーってものは、小物として、前シリーズから
一貫した使い方になってますね
今回を見ても、岸谷が美味しそうに飲んでるのは
カフェの持ち帰りのコーヒー。
実験室の「湯川コーヒー」との対比は鮮やかです。
あっ、そうそう。新・兵器って要素も大きいですね。
男の子はどうしても、兵器が好き。
オモチャのピストルから、最先端の科学兵器まで。
ま、ガリレオの悪用事件をいまだに聞かないのは幸いです。
ドラマの「兵器」の悪用といえば、原始的なものだと、
かつて事件になりましたからね。
ガリレオがお蔵入りになったら大変。。
僕としては、科学が悪人退治の道具になるとか、
ガン殺し、病気&障害抹殺の道具になる方が好みです。
ブログでは善人キャラなので・・って、ブログではかよ!♪
それでは、今日はこの辺で。。
投稿: テンメイ | 2013年4月23日 (火) 13時34分