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宗教、科学、自然と人間~『ガリレオ2』第1話・幻惑す

(☆6月23・25・26日追記: 最新数式記事レビュー、SP記事をアップ。

  男子の中で泣く女~『ガリレオXX・内海薫』愚弄(もてあそ)ぶ

  『ガリレオ2』最終回の数式、浄水器と管内の水の乱流&層流

  スイングバイによる軌道修正~『ガリレオ2』最終回・聖女の救済(後編) )

           

         

         ☆          ☆          ☆

市民ランナーとしては、ボストンマラソン爆発事件(or 爆弾テロ)が非常に

気になる所だけど、当初の予定通り、ドラマ・レビューにしとこう。犠牲者の

方々に合掌。。

          

さて、前シリーズから5年半、遂に新シリーズ開始。相変わらず、「実に面白

い」♪ 第1章の平均視聴率22.6%、瞬間最高視聴率25.3%(22時07

分)も、「実に素晴らしい」☆ ただ、正直言って、ちょっと今後に不安も残った

『ガリレオ2』の初回だった。ま、ツンデレの内海=柴咲コウの登場シーンが

意外と長かったのは嬉しかったけど。一番重要な、数式書きなぐりシーンも

ちゃんとあったしね(笑)。

            

以下は人文的な長編レビューだが、理数系的な数式解説記事は既に昨夜

アップした。湯川学=福山雅治がダダダッ!と書いた計算式に興味のある

方は、次の記事をご参照あれ♪ 既に多くのアクセスを頂いてる。

             

  『ガリレオ2』第1話の数式、

     誘電体のマイクロ波加熱における電力半減深度&吸収電力

       

アクセス解析を見ると、数式と言うより、マイクロ波(=マイクロウェーブ)に

興味のある方が多いような気もする。ま、数式は難しくて一瞬しか映らない

のに対して、マイクロ波は電子レンジでも『ガリレオ1』第1話でもお馴染み。

当然の事かも。

       

     

        ☆          ☆          ☆

さて、まずは順番として、先週の深夜に5夜続けて放映された10分のミニ・

ドラマ、『シリーズ超常現象 ガリレオ事件簿』の印象から入ろう。スピンオフ、

つまり外伝とされてるが、むしろ前シリーズの謎解きのおさらい番組みたい

な内容だった。

             

私が見たのは第1夜・人体発火事件(元の第1話)、第4夜・予知事件(第

7話)、第5夜・ポルターガイスト事件(第3話)。ウィキペディアを見ると、見

逃した第2夜は火の玉事件(第5話)、第3夜はテレポーテーション事件(第

8話?)だったらしい。

   

ストーリーというほどのものでもないが、全体は、助手の栗林(渡辺いっけ

い)が湯川・准教授のフリをして偉そうに振舞い、そこに本物の湯川が時々

顔をのぞかせて来るという流れ。第5夜の最後、オチとして、元々偽装がバ

レてたということが分かる仕掛けになってる。ま、ビミョーな内容だけど、正

味5分くらいの番宣的スピンオフだから、こんなものかな。川端健嗣アナの

ナレーションによる超常現象ミニ情報だけは、一応意味のあるオリジナル

だったかも。

    

スピンオフと言えば、もう1つの『タガーリン』は初回を見逃した。AKB48の

柏木由紀がオリジナルの婦人警官・江島千尋を演じるということで、いず

れ1回は見ようと思ってる。毎週、土曜深夜、全11回の予定。脚本は宇山

佳佑。「タガーリン」とはどうゆう意味なのか、サラッと検索した範囲では、ま

だ情報が見当たらない。 

     

    

          ☆          ☆          ☆

では、いよいよ本題の第1話「幻惑(まどわ)す」について。前シリーズでも、

東野圭吾の原作とドラマの脚本は色々違ってて、別扱いの記事にまとめた

わけだが、今回は大幅に違ってる。天才科学者の活躍を描くドラマなのに、

科学は危険、科学者は無責任といった感じで、科学批判や科学者批判の

側面がかなり強調されてるのだ。

     

これはもちろん、3・11東日本大震災と福島第一原発事故の影響だろう。

原作が、単行本『虚像の道化師 ガリレオ7』より前に、『別冊・文藝春秋』

で掲載されたのは、3・11の直前だった。そのため、脚本でかなり変わる

のは自然なこととして、実力ある脚本家・福田靖といえども、全体の構成や

バランスに苦労してる感がある。

       

それはさておき、とりあえず本筋の事件の方に目を向けよう。

──新興宗教の教団「クアイの会」の教祖・連崎至光(大沢たかお)が、蒲

田支部で「裏切り者」の信者に強い「念」を送り、耐えきれなくなった信者が

自ら窓ガラスを破って転落、死亡する。怪しい「念力」ではなく、気功の応

用の「送念」だという話だったが、実はマイクロ波の放射装置による人体

加熱を使ったトリックだと湯川が見破り、自ら被験者として仮説を実証。首

謀者は連崎ではなく、妻・小夜子(奥貫薫)だった──。

あらすじを非常に大まかにまとめるなら、こんな感じだと思う。

       

     

         ☆          ☆          ☆

信者の服装や、週刊誌報道、山村での集団生活、集金システムなどを見

ると、オウム真理教を思い出すのが普通だろうが、内容をよく見ると、偽の

「送念」と幹部の贅沢をのぞくなら、マトモな部分、納得できる発言も少なく

なかった。その意味で、私が思い浮かべた別の集団は、米国その他の

「アーミッシュ」だった。中心人物の一人、アマンの名前が由来との事。

     

自然の中で閉鎖的な共同体を作り、農耕や牧畜による自給自足的な生活

を送る。電気はあまり使わず、風車、水車による自然エネルギー発電を少

し使う程度(例外あり)。自動車や電気機器をあまり使わないことや、質素

な服装も含めて、現代文明とは距離をおき、近代以前の伝統的な生活様

式を守る。

      

この集団、別に憧れるほどでもないけど、それなりに筋が通ってるし、ほと

んど悪い話を聞いた覚えもない。名作『刑事ジョン・ブック/目撃者』を始

めとして、映画やドラマでも紹介。

   

要するに私が言いたいのは、「クアイの会」は現実味もあるし、必ずしも悪

の集団ではないということ。それは、「送念」という行為についても同様だ。

マイクロ波の利用は感心しないが、両手をかざして「念」を送ること自体、頂

くこと自体は、別に個人の自由だろう。実際、科学的実証はともかく、効果

の実感を証言する人は大勢いるわけだ。たとえそれが、客観的に見ると、

単なるプラセボ(偽薬)効果、つまり暗示のようなものだったにせよ。

           

ドラマ終盤では、拘置所(?)の連崎・教祖が、装置なしの送念によって、

同室の男性の魂を浄化。損得抜きの宗教的救済によって、男性の目か

ら本物の涙がこぼれてた。金だけが目当ての偽物宗教家とは違ってる。

              

一人50万円の入信料が高いかどうかも、現代の普通の仏教その他にか

かる費用と比べると、一概には言えないはずだ。趣味やライフスタイルで、

数十万~数千万円のお金をかける人はいくらでもいるのだから。。

    

    

         ☆          ☆         ☆    

ちなみに私は以前、手をかざして心身の不調を治すという人とたまたま知

り合ったことがある。2人の内、1人はちょっとユニークだったが、もう1人の

「幹部」とされる人は温厚で物腰も柔らか、仕事も真面目な普通の人。試し

に、この2人それぞれに手をかざしてもらったら、予想通り、私には全く効

かなかった。半ば理系で、「信じる」より「疑う」ことを好む性格だから、とい

うことか♪ 

           

でも、別に強引な勧誘などないし、金品の要求も無し。正直に効かないと

言う私に怒るわけでもなく、マイクロ波で苦しめることもない。眼球が温泉

たまごになった訳でもない♪ 単に、多少違う世界の人達という話なのだ。。

         

   

         ☆          ☆          ☆

そういった点を考えると、特に3・11以降の日本では、科学とか科学者集

団のイメージも大同小異かも知れない。特に湯川の場合、その名字がノー

ベル賞・湯川秀樹と同じだという事からも分かるように、原子核物理が専

門。現代科学の最先端であると同時に、核兵器や原発との関わりも一応

あるわけだ。実際、前シリーズの最後は、核爆弾と放射線被曝、科学者

の悪意と暴走といったものが中心になってた。

         

科学者というのは、おそらく全体的には、真面目で頭のいい人が多いわけ

で、地味な計算、実験、観察、授業、論文閲覧&執筆といったことは日々、

続けてる。しばしば、国その他から補助金や寄付を受けてることもあり、自

分の研究がいずれ社会に役立つことを期待する感覚は、当然あるだろう。

帝都大学の変人ガリレオ・湯川も、強い口調でそう語ってた。

         

しかし、理路整然と自らを正当化する湯川の態度は、同じ帝都大学出身の

新米刑事・岸谷美砂(吉高由里子)から見ると、かなり物足りないものだっ

たらしい。マイクロ波加熱の論文だけ手渡して立ち去ろうとした湯川に、もっ

と社会に役立つことを考えろと要求。湯川も考えを改めて、自ら教団での

実証実験を行うことになった。

        

仮に、「再現性の高い現象は必ず科学的に実証できる」としても、「できる」

というのは単なる原理的な可能性。本当に実証されるかどうか、あるいは、

実証すべきかどうかは、別問題だ。正直、現実にあんな事を湯川と岸谷2

人きりでやるのは危険だが、ドラマの演出的に、他の警察は映したくなかっ

たんだろう。

         

ちなみに95年、山梨県・上九一色村のオウム真理教本部に強制捜査が

入った時は、内戦でも起きたかのような、重装備の物々しい光景だった。。

     

    

         ☆          ☆          ☆

理系の論理的な男と、文系の感情的な女。この対比=コントラストは前シ

リーズと同じだし、それなりに現実社会の反映にもなってる。今回のドラマ

と、前シリーズの初回を比べても、類似点が目立つだろう。

        

ただ、岸谷=吉高のキャラ設定が、非常に強気な帝都大学・法学部出身

になってるし、3・11の影響もあって、湯川に対する岸谷の攻撃性がかな

り際立ってる。前シリーズではあった、コミカルな漫才的要素も、今回は弱

かった。もちろん、前シリーズの内海=柴咲と同じく、岸谷もいずれ湯川

の男性的魅力にポワ~ンと萌えたりするんだろうが、初回だけ見た限り

だと、岸谷の言動がややしっくり来ない感もある。

      

現実の日本社会も踏まえて、決定的に重要なのは、単なる科学嫌い、科学

回避ではダメだということだ。そういったものは、湯川も、「19世紀的」な感

情的反発として批判してた。理数系の苦手な女性も、スマホや携帯なら大

好きだろうし、ルンバとか、お掃除ロボットを使ってる人も多いはず。

        

私が脚本家なら、この後、岸谷が物理学の勉強をするシーンを挿入する。

湯川に歩み寄りを強く求めるのなら、自分の側からも歩み寄るべきだろう。

実は数式の意味が分からず丸覚えらしい、福山雅治が勉強するのもイイ。

スペシャル科学番組が別に1本作れるだろう。

         

それはもちろん、原発や放射線についての正しい知識を学ぼうとする、一

部の市民の姿と重なるわけだ。中学の義務教育も、既に去年の春からス

タート。そこに、理系・文系の違いはない。「正しく恐れる」ことの前提は、

冷静な感情のコントロールと、理性的な知識&思考なのだ。  

        

毎時0.1μSv(マイクロ・シーベルト)の空間放射線量と、毎日3時間の

スマホ利用による電磁波の影響。どちらが健康にとって高リスクなのか、

といった、大局的で定量的な問題意識。これを、多くの人が静かに持て

るようになった時、確実に社会は前進するだろう。。

      

      

         ☆          ☆          ☆

宗教とか科学といった点以外に、今回目立ってたのは、自然と人間の関

係だった。クアイの会という集団の本部は、ナチュラル・ライフやロハス

(LOHAS=Lifestyles Of Health And Sustainability)を建前とし

てたが、実はこっそり幹部が贅沢な暮らしをしてたし、マイクロ波装置のた

めに普通の電力も利用してた(料金を払ってないかも♪)。

   

つまり、風車や太陽光パネルでは、人間の欲望を満たせなかったのだ。こ

れをハッキリ示した点で、脚本には一定のバランス感覚が認められる。朝

日新聞のテレビ評「試写室」では、分かりやすいことに、「科学の進化こそが

人類を破滅させるかも知れない」という教祖・連崎の言葉のみを女性記者が

強調、原発事故と結びつけてた(4月14日の朝刊)。しかし、科学の進化で

救われる命、生まれる命も多いし、メリットも非常に多い。

      

「心の浄化」を実感した岸谷も、美味しい物を飲み食いしたいし、キレイな

洋服も着たいから、教団の山村生活は無理だと認めてた。捻挫しても、ハ

イヒールは履きたい。科学は、こうした人間の普通の欲望を満たしてくれる

し、科学自体が欲望でもある。理論物理学者なら、KEK(高エネルギー加

速器研究機構)のあの巨大な実験設備に心が躍るし、気になった現象の

科学的解明も、「実に面白い」のだ。解明したいという思いは、差し当たり

は個人の科学的欲望であって、「実に社会に役立つ」という話ではない。

      

  (☆追記: KEKの公式サイトに、詳しい撮影レポートが掲載されてた。

        素粒子の加速器「Super KEK B)や測定器「Belle 2」が

        映されてたそうだ。)

         

宗教関連も含めて、古今東西、人間の欲望は不変かつ巨大。人それぞれ

微妙に異なる、この人間的欲望、「人間的な自然」(ヒューマン・ネイチャー

=人間本性)と、宗教・科学・自然と、どのように織り合いをつけるのか。

まず、すべき事は、自分自身、社会、科学の現実を知ろうとすることだろ

う。何を求めてるのか、どう違うのか、何がどの程度正しいとされてるのか。

たとえ、認識には制約や限界があるにせよ。。

      

とにかく、非常に重要なことを、ユニークな面白さと共に意識させてくれる

点で、やはり『ガリレオ』は「実に素晴らしい」ドラマなのだ♪ エンディング

の主題歌、KOH+『恋の魔力』も含めて、ちょっとビミョーな部分もある

けど、来週の第2話「指標(しめ)す」も、じっくり楽しもうと思ってる。

         

    

        ☆          ☆          ☆

最後に、今回も湯川が「子ども」を怖がる様子がコミカルだったが、要する

に「自然に近い人間」と距離があるということだろう。最終回では、科学者

と自然の和解の象徴として、湯川が子どもと仲良くする姿を予想する。

      

まあ、その子どもは、岸谷や内海の生んだ子ではないと思うが。3月2日

が誕生日の内海への餞別プレゼントは、結婚指輪ではなく、原子番号32

のゲルマニウムだったのだ(笑)。鈍い輝きもある炭素族の物質だが、ダ

イヤモンドにはならない。ちなみに、もしリアルな福山雅治の子どもが出現

すると、DVDの売り上げがガタ落ちだろう。結婚は、DVD発売の1年後以

降のはずだ♪

          

それでは、今日はこの辺で。。☆彡

    

   

     

cf. 心の同期と「慣性の法則」~『ガリレオ2』第2話・指標す

   揺れ動く、見えないもの~『ガリレオ2』第3話・心聴る

   曲がった男のストレートなキレ味~『ガリレオ2』第4話・曲球る

   接近することの効果と限界~『ガリレオ2』第5話・念波る

   閉じたものを開くこと~『ガリレオ2』第6話・密室る

   脇役と主役、よそおう人々~『ガリレオ2』第7話・偽装う

   虚像=花火を演じる舞台としての生~『ガリレオ2』第8話・演技る

   エリートがみだす凡人の心の歯車~『ガリレオ2』第9話・撹乱す

   誰が何を救うのか~『ガリレオ2』第10話・聖女の救済(前編)

       

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ2』第1話の数式、

        誘電体のマイクロ波加熱における電力半減深度&吸収電力

   『ガリレオ2』第2話の数式、不覚筋動による水晶振り子の強制振動

   『ガリレオ2』第3話の数式、

            パルス電磁波のフレイ効果による耳の奥の弾性波か

  『ガリレオ2』第4話の数式、流体中の回転ボールを曲げるマグナス効果などか

  『ガリレオ2』第5話の数式、

       近似のニュートン法による√2の数値解析(&バルマー系列)

  『ガリレオ2』第6話の数式、

             ホログラム記録&再生における光波の複素数表示

  『ガリレオ2』第7話の数式、

           ロッキングチェアの慣性モーメント&回転・直線運動か

  『ガリレオ2』第8話の数式、花火の光の入射角&3つの像の位置関係か

  『ガリレオ2』第9話の数式、超音波による圧力・密度変化(&ビルの高さ)

  『ガリレオ2』第10話の数式、ゼラチン絵の具の濃度や溶解反応速度か

        

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

       

      ・・・・・・・・・・・・・・・

  操縦ることの巧みさと難しさ~『ガリレオφ(エピソードゼロ)』

  解けない問題、χ(カイ)=愛~『ガリレオ 容疑者Xの献身』

      

      ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第8話の数式、2次反応速度式の計算と答

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回の数式2~熱伝導方程式の計算と答

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

   『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』の数式と図について

   『ガリレオΦ』の数式、ナビエ・ストークス方程式

     

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

     

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』レビュー、香港女性もウットリ♪

   『ガリレオ』民放連賞!スペシャルも映画も接近中☆

   読者&テンメイ、『ガリレオ』でエレクトーン大会出場♪

             

                                  (計 7291字)

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コメント

こんばんわ、次回に期待ですね。
ゴロレオは何度見ても面白いですよ

スパコンならともかく、プロ棋士が
30万円のパソコンに負けるようでは
基本構成スペック
インテルR Core? i7-3970X プロセッサー
32GB DDR3 SRAM メモリ
2TB ハードディスク
120GB SSD
309,980円(税込)〜

投稿: けろよん | 2013年4月18日 (木) 19時53分

> けろよん さん
   
こんにちわ。プチご無沙汰です♪
「次回に期待」・・上手い一言☆
    
『ゴロレオ』、あの後のスマスマで
やったのかと思ったら、違うようですね。
録画か動画ってことですか。
   
僕も多分、見たことあると思うけど、
しばらく後のスマスマ総集編みたいな番組かも。
イメージするだけで面白そうですが、
最初のオンエアだと、本物の『ガリレオ』の
放送直後だから、ちょっと苦しいですね。
ブログ執筆に追われるもんで。数式解読とか♪
    
  
一方、人間vsコンピューターの将棋・電王戦。
このスペックは、第3戦で勝ったツツカナですか。
記者会見で、ハードディスクは関係ないとか
言ってましたよね。CPUとメモリが重要。
メモリの容量は僕のPCの16倍です(笑)
    
いよいよ明日。もちろん、人間の勝利を祈ってます。
ま、勝っても2勝2敗1分けの引き分けですが。。

投稿: テンメイ | 2013年4月19日 (金) 12時59分

テンメイ様、こんにちは。

夏を先取りしたような暑気も一段落の土曜日。
いかがお過ごしですかな。
それにしても膨大なガリレオ関連記事のリンク。
まさにテンメイ様の生きた証でございますな。
いや、天使の為せるわざでございますねえ。

当方も漸く新番組ラッシュを乗り越えて
ホッと一息しておりまして
ついついリンク先に跳んでしまいそうになり
ドキドキしましたぞ。
もう・・・全部読みだすことになると
余命時間のゆとりの短縮間違いなしです。

さて、「X」から五年の歳月を経て
第二幕開幕の「ガリレオ」世界。
待たせ過ぎ・・・という感じもありますが
五年のブランクを感じさせない
フレッシュさも凄い感じですな。

なにしろ、アナログ時代だったわけですから・・・
あの頃は・・・(遠い目)・・・。

内海→岸谷のパートナーチェンジは
まずまずだと考えます。
普通に考えてお互いを五年も待たせるのは・・・
男女ともに決断力なさすぎですからな。

どちらかといえば内海にその気はあるようなので
ガリレオがたちの悪い男に見えかねませんからな。
いや、あくまで善男善女の婚姻が善という前提で。

さて、悪魔の戯言はさておき・・・。

とにかく、文句なく面白いガリレオ(2013年版)。

元気でよかったと素直に思いました。

科学という虚構と・・・現実という虚構の間で
科学に善を見出す主人公と
自分を含む現実の矛盾を見てもらいたいヒロイン。
この純愛を描くドラマがまた始るわけです。
これは萌えないわけにはまいりません。

地団駄踏みながらプンスカ帰る岸谷警部補。
かわいいよ、吉高、かわいいよという気持ちで
胸がいっぱいになりました。

今回はまだ押し倒してない気配ですので
何回までにそうなってしまうのか・・・賭けたいほどでございます。

まあ・・・ガリレオも加齢しているので
中盤くらいかなと邪推しています。

内海の時はかなり速攻だったですよねえ。

しかし、意外と最初のドライブの帰りとかに
笑いながらすましているのかもしれませんな~。

大震災とメルトダウンを挟んで
再開された物語。
優秀なスタッフとしてはいろいろと思うことはあるでしょうねえ。

なによりもマスメディアそのものが
原発を基本的肯定してきた・・・。
犠牲者がいるとすれば加害者だという意識を
心あればあるほど感じてしまうわけです。

これはかなりのジレンマなのですな。

なにしろ、マスメディアは基本、正義の側に立たねばなりませんからねえ。

だから、若くて、無頓着で・・・自分の正義を疑わないでいられるキャリア警部補のヒロインは
かなり計算されているキャラクターと考察することができますな。

なにしろ・・・若さゆえの過ちが「可」なのですから。

もちろん・・・研究者には自負もあるでしょう。
物理学者が全員、メルトダウンの責任を問われても
困惑するしかないですからな。

しかし、まったく無責任でもいられない。

ガリレオはあくまでガリレオであるけれど
どこか・・・若者に対して後ろめたい感じがある。

差し入れのコーヒーのうまさには
そういう「若い奴」の「お役に立った」感が漂っていたように思います。

ま、あくまで妄想でございますが~。

前回は殺人レーザーメスでスタートし、
今回は殺人マイクロウェーブでスタート。
かっての空想の化学兵器の実体化も
ガリレオ世界の醍醐味でございましょう。

科学が人殺しの道具に成り果てる。
それこそが悪魔の最も好むところであることは
言うまでもないのですな。

この一点で大満足なのでございました。

それでは次回もよろしくお願いいたします。

投稿: キッド | 2013年4月20日 (土) 17時19分

> キッドさん
   
こんにちは
毎度そちらでご紹介頂き、ありがとうございます。
   
暑かったり、寒かったり。。
ホントに気持ちいい時ってものは少ないですね。
天候は、人生のメタファーかも♪
仏教が悟りを目指す気持ちも分かります(笑)。
   
ガリレオ関連記事への膨大なリンク。
仰る通り、「僕が生きた証し」であって、
読者への手助けにはあまりなってません (^^ゞ
      
リンクの意味に気付いた上でスルーするのなら
分かるし、僕ももちろんやります。
ただ、そうでない人が7割~8割でしょう。
 
例えば、『ガリレオ2』の第1話の数式について
知りたい時、検索すると、ウチの『ガリレオ1』の
色んな記事に辿り着きます。
そこには最上段に、最新記事へのリンクを
付けてあるんだけど、気付かないんですね。
前シリーズの色んな記事の中で探し回る人が多い。
ブログの右サイドにも、トップページの
全記事一覧にも、ちゃんと載ってるんですけどね。
ま、ガリレオに限った話ではないけど。。
       
ウチのガリレオ記事のほとんど全てを真面目に読む
ような人は、たぶん5000人に1人くらいです(笑)。
でも、ちゃんと実在しますよ。僕以外にも♪
   
  
さて、ドラマ『ガリレオΦ』と映画『容疑者X』から、
既に4年半。長かったですね。
ま、歌手としても売れっ子だし、『龍馬伝』もあったし。
本人も待ち遠しかったようです。
続編があるのは、ドラマ&福山&原作のトリプル人気から
ら考えて、ほぼ確実でしたからね。
         
そうそう。当時はまだアナログ地上波の時代。
PCの録画で数式シーンを再生するのも、滑らかでした。
ところが地デジになったせいで、ウチのPCだと
再生がカクカク (^^ゞ 手間が5倍かかります。
スキあらば地デジ批判ってことで♪
    
  
内海→岸谷のパートナー・チェンジ。
「まずまず」ですか。意外に温かいですね♪
僕は、「まあまあ」って感じ。
昨日の吉高 の顔の映りはキレイでしたけどネ(笑)
  
普通、五年待たせるのは決断力なさすぎ。。
・・・普通でない人もたまにいますが♪
  
男女の婚姻が善って考えは、まだ健闘してますね。
社会や法律の問題も大きいけど、やっぱり
一つの象徴的ゴールとしての機能は果たしてます。
実際はしばしば、再スタートになるけど。。
    
   
僕は、事件ものとかミステリーは基本的に見ないけど、
『ガリレオ』は別格ですね。
個人的には「数式ドラマ」(笑)って部分が大きいけど、
実験&装置、湯川のキャラ、物語、セリフ、全体的にいい。
第2話の視聴率も20.5%。
いまどき、群を抜いた数字で、これを見ると、
録画率の上昇を言い訳にするのも苦しいのかも。
  
ある意味、科学の印籠を使った『水戸黄門』的ドラマ
だけど、印籠への自己批判がある点が決定的な違い。
人気を集めてるのは、科学の印籠の表面的な多様性
でしょうが、今回のダウジングの扱い方も「クール」。
冷静かつ中立的で、カッコイイ。原作も同様。
   
 
そうですか。岸谷=吉高の「プンスカ」が萌えると(^^ゞ
内海=柴咲 のプンスカ&ツンデレなら萌えるけどなぁ♪
   
「今回はまだ押し倒してない」(笑)
そう言えば、ウチのレビューでも、確か第3話くらいで
押し倒したことになってた気がします♪
薄暗い密室に、特別な関係の男女が2人。
しかも男は、年代的にも個人的にも、完全な肉食系だし。
科学的実証など無くても、何もないなんて「あり得ない」
   
ドライブの帰り。。そうそう。
僕もあのドライブ・シーン見てて、色々想像してました♪
野原は個人的にパスなんですよ。
雑草、小石、砂、アリ・・面倒なもんで。
画像や映像だけなら面倒じゃなかったりもするけど(笑)
あと、周囲の視線だけなら屋外もOKかも。コラコラ!
最近は監視カメラが多いし・・って、そうゆう理由かよ♪  
  
    
なるほど、岸谷と撮影スタッフの重なり。特に若手ね。
そういえば、優秀な文系だし、何となく派手な感もある♪
ま、スタッフと言っても、色々でしょうが。
  
メルトダウンの責任というものは、関係者が比較的重く
背負うのは当然として、みんなが背負うべきものでしょう。
みんなとは、「全員」という意味。
しかし、いまだに「全員」の責任は、あまり問われてません。
ま、僕でさえ、かなり配慮してるくらいだから、
1000万人レベルの視聴者を相手にするテレビだと、
慎重になるのは当然ですが。。
   
   
コーヒーってものは、小物として、前シリーズから
一貫した使い方になってますね
今回を見ても、岸谷が美味しそうに飲んでるのは
カフェの持ち帰りのコーヒー。
実験室の「湯川コーヒー」との対比は鮮やかです。
  
あっ、そうそう。新・兵器って要素も大きいですね。
男の子はどうしても、兵器が好き。
オモチャのピストルから、最先端の科学兵器まで。
ま、ガリレオの悪用事件をいまだに聞かないのは幸いです。
   
ドラマの「兵器」の悪用といえば、原始的なものだと、
かつて事件になりましたからね。
ガリレオがお蔵入りになったら大変。。 
  
僕としては、科学が悪人退治の道具になるとか、
ガン殺し、病気&障害抹殺の道具になる方が好みです。
ブログでは善人キャラなので・・って、ブログではかよ!♪
   
それでは、今日はこの辺で。。

投稿: テンメイ | 2013年4月23日 (火) 13時34分

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