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将棋・電王戦、コンピューターが現役プロ棋士に2勝1敗・・☆

(☆13年4月21日追記: 最新記事をアップ。

   将棋・電王戦終了、コンピューターが人間に完勝&パズル「絵むすび」 )

    

      

        ☆          ☆          ☆

衝撃。。! 凄いね。。解説の聞き手、藤田綾の地味な可愛いさが♪ ・・・っ

て話じゃなくて、コンピューター、凄いわ☆ 今回のソフトは、「ツツカナ」で、

名前は時計の部品から来たらしい。強いのはもちろん、別世界を突き進ん

でる感がある。観戦してる人間の将棋観まで揺らぐほど。

       

今夜、たまたま電王戦(でんおうせん)第3局の日だと知ったから、ほんの

ちょっと雰囲気を味わおうかと思って、超久々にニコニコ動画にアクセス。

ドワンゴ主催、コンピューターvs現役プロ棋士の公式初対戦で、5vs5の

団体戦形式だ。先週、初めて現役プロ棋士(佐藤慎一・四段)が負けたか

ら、ここまで1勝1敗。ちなみに去年、敗北した故・米長名人は、現役じゃ

なく、引退後の立場。2010年に負けた清水市代は、「棋士」ではなく、「女

流棋士」だ。

            

ニコニコ用のメアドもパスワードも忘れてるから、まず自分のPC内で探して、

恐る恐るログイン挑戦♪ 意外なことに無料で観戦できて、ちょっとの予定

だったのが、ズブズブとハマるはめに (^^ゞ 他の事を色々やりながら、結

局は18時くらいから終局(20時半くらい?)まで見て、記者会見まで拝見

した。184手の大熱戦で負けた後だけあって、プロ棋士の船江恒平・五

段の疲れた悔しそうな表情が印象的だったね。「・・・残念です・・・」。。

        

それに引き換えソフトの製作者(一丸貴則・28歳)は、高くてか細い、可愛い

声で(笑)、飄々とした礼儀正しさが好感持てた♪ 去年の米長が負けた後

とか、コンピューター研究者がずいぶん強気の態度を見せてて、隠れ将棋

ファンの人間の私としてはウ~ン・・・って感じだったけど、今日はその意味

では納得できたね。動画の視聴者が書き込む独特のコメントにも、否定的

なものが(ほとんど)見当たらなかった気がする。累計で(?)40万人に達

してたのに。。

        

       

      

         ☆          ☆          ☆

さて、対局内容。私が見始めたのは、結果的には全体のちょうど真ん中く

らいだろうけど、ほとんど人間の勝勢だと感じた(下図)。実際、解説の鈴

木大介・八段もそんな感じのコメントで、もうすぐコンピューターが投了(=

敗北宣言)しそうな事を言ってたはず。相手の陣形は崩れてるし、こちらは

安全。後は、「詰み」(=勝ち)への手順を踏むだけだから、人間の圧勝で

2勝1敗だなと思ったのだ。

    

ところが、まず驚くのが、絶望的な状況でもコンピューター・ソフトが全く

諦めないこと♪ いや、人間じゃなく機械(広い意味)だから、当たり前

なんだけど、ハッキシ言って、もしコンピューターの側を人間が受け持っ

てたら、精神的にやる気を失くしてたはずだ。プロ棋士でも、かなり早い

段階で文字通り「投げる」(=投了する)こともある。

      

ところが、ソフトが地味な手で粘ってる内に、差が縮まって、終盤はもう

読み切ってる感じ。可能な局面が少なくなると、コンピューターは全て計

算できてしまうのだ。1手指すごとに、画面の上側に、別のソフト(ボンク

ラーズかな?)による数値評価が出るんだけど、終盤はずっと、大差で

コンピュータが優勢だと評価してた(2000 vs -2000とか)。おそらく、

全て完全に読み切ってたんじゃないかな。数学で言うと、しらみつぶしの

場合分け完了って感じ。

       

それに対して、人間は所詮、有限の存在でしかない。私はもちろん、プロ

の解説者でさえ、そこまで大差だとは分からないし、ひょっとして最後の辺

りで人間の逆転勝利かな・・・とも感じたほど。

           

やっぱり、コンピューター相手に勝とうと思ったら、中盤までにかなりの優

勢を築かなきゃいけないし、終盤に時間を残す必要もあるね。持ち時間は

4時間で、使い切ると1手1分の秒読みになる。船江五段は終盤、秒読み

がキツそうだった。コンピューターは時間を残してたのだ。敗着(=主たる

敗因)は2五桂打か、3六歩を突かなかったことかな。7二龍とは思えない。

     

     

         ☆          ☆          ☆

終わった後、最初から棋譜を再現してくれたんだけど、良し悪しはさておき、

やっぱしコンピューターの方が凄い手を指してた。

        

奇抜な作戦だったらしい、7四歩。あり得ない無理攻めに見えた、6六角。

人間だと打ちにくい好手、5五香。妙な駒損に感じた、6六銀。そんなに遅

い攻めでいいの?と思わせる7三桂。攻守に利く、渋い5一香。守りの駒を

大胆に攻めへと転用する、1五銀。。ちなみに、渋い守りの手の2三金打

や、3二金は、いい手だけど人間でもわりと普通に指すだろう。

     

       (ここまで1830文字。今週は計19993字。以下、来週分♪)

           

とにかく、コンピューターがプロ並みの力を持つことは、これでハッキリした。

でも、序盤や中盤は決して完璧じゃないから、次の塚田泰明・九段には是

非、勝って2勝2敗のタイに持ち込んで欲しいもの。主催者もそう思ってる

はずだ♪ 次は逆に、コンピューターが先手で、ソフトはPuella α(開発

者・伊藤英紀)。ま、来週は時間の関係で、ニコニコ動画は見ないつもりだ

けど、結果はすぐ確認するつもり。

       

なお、囲碁の場合はまだ人間が優勢。この3月に行われた「電聖戦」だ

と、あらかじめコンピューターがハンディとして石を四個置いて、石田芳

夫・九段と1勝1敗だった。う~ん、世界的な普及を考えても、やっぱり

将棋より囲碁かね。女性プレイヤーもちょっと多めだし♪

      

なお、私が見始めた下の局面は、無料ソフト「Kifu for Windows」で

再現した。ここから先手の人間が逆転負けしたのだ。ではまた来週。。☆彡

        

   

130407

                 

cf. コンピューター将棋、プロ棋士に初勝利~清水女流王将、敗北

   米長がコンピューターに負けた将棋、観戦中♪&25km走

   将棋の電王戦・第4局、歴史的名局~人間の根性vsコンピューター計算

            

                  (翌週以降分 532字 ; 合計 2362字)

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