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帰ろうとするイルカ~『SUMMER NUDE』第5話

   「す」の次は、「か行」♡

   すけっ人外国人

   ス・ケ・ベ♪

   何だよ、それ! そうゆう事、言ってると・・・ ♡

   キャッ! 違う、違う。本当は・・・「好き」♪

   ホラ、やっぱ、「好き」なんだろ。やっちゃうよ!♡

   もう、そうじゃなくて、波奈江のお母さんが双眼鏡で見てるから、ダメ♪

             

   

           ☆          ☆          ☆

・・・・・・って感じの会話だと、ドラマは全然違う方向に進んでたね。恋愛的

にも視聴率的にも、より正しい方向(笑)。岸壁の母と超音波コミュニケー

ションのシーン。朝日(山下智久)の超音波探知機の性能はイマイチだった

のか、あるいはわざと、はぐらかしたのか。

           

ちなみに、「やっちゃうよ」は亀梨ファンの方々への御挨拶でもあるのだ♪ 

7年前の『たったひとつの恋』第6話の名セリフ、「そうゆう事、言ってると、

やっちゃうよ」。自分の身体がキュン・・・とした女性は多いはず。その一方、

船の中で綾瀬はるか相手に実行した件については、認めないらしい(笑)

        

『ひと恋』ファンなら今回、縁日の露店や夜店のシーンで、オレンジのイガイ

130806a

 を探したはず

 だけど、見当た

 らなかったね。

 代わりにちょっ

 と似たオモチャ

 なら今でも売っ

 てるはずだ・・・

 と書いてるのを

 見て、すぐにイ

メージできる方は、かなり「好き」な方だろう♪ どの世界も、ひそかな好き者

は少なくない。写真はウィキメディア、CC-BY-2.0.氏。

     

      

         ☆          ☆          ☆

・・・ってことで、ひそかに「好き」なのに口に出せなかった夏希(香里奈)に

対して、感情移入できた視聴者がどれだけいたか。今回の一つのポイント

だね。何しろ、ここまでの彼女は文字通りの助っ人外国人。短めに活躍す

る、よそ者だったのだ。

         

個人的にはむしろ、失恋直後の切ないメガネ&文庫本青年・光(窪田正孝)

の方に萌えたかも♪ アブナイわ! ちなみに先日、フジ『僕らの音楽』に

も、山Pや勝地涼と一緒に出演したらしい。

             

とはいえ、みんなと街が好きだからこそ、朝日に好きと言えなかった夏希の

気持ちはよく分かるし、苦しいから東京に帰るっていうのも分かる。だから、

港区に来てたわけだ♪ そりゃ、東京の意味が違うだろ! 

     

真面目な話、今回の第5話は個人的にはベスト☆ 実に素晴らしい(by ガ

リレオ湯川)。ストーリー的にも、流れに沿った大きな展開になってるし、映

像も美しかった。海、花火、縁日、浴衣、美青年(笑)。夏の気分を満喫でき

たね。花火、本当にあれだけ打ち上げたら制作費が足りないから、おそら

く『ガリレオ2』第8話の使い回しだろう。コラコラ♪

     

ラストは香澄(長澤まさみ)が登場して、朝日から波奈江(戸田恵梨香)への

130806b 告白が遮られた。思わず

 波奈江がビチャッと落と

 した金魚は、ドクターヘリ

 が助けてくれるはずだ♪

 負傷の程度に応じて、ト

 リアージ=分類して。

   

 左写真もウィキ、MIKI

 Yoshihito氏の作

 品。私は金魚より、

金魚すくいのモナカの方が好きだったかも(笑)。あと、屋台のオレンジ色の

光とか、妖しい賑わいとか。。

   

         

          ☆          ☆          ☆

さて、実は放送終了後のマニアック・ブロガーは、イルカの超音波について

しばらく調べてた♪ ところが、どうして超音波じゃなきゃいけないのか、物

理的に納得できる説明がなかなか見当たらない。

         

人間に聞こえない高い周波数の波が、エサとか周囲の様子を探るのにい

いって話だけど、普通の音波だと魚を素通りしてしまうから無意味だって理

屈がイマイチ、腑に落ちないのだ(朝日新聞HP、ののちゃんのDO科学)。

素通りって、反射率が低過ぎて探知しにくいってことかね。

          

ま、『ガリレオ』ならさておき、『サマーヌード』でそんな話を書いても読者が少

なそうだから、もっと人文系的な解釈に向かうとしよう。今回の本質的テーマ

は、イルカという存在だ。回遊魚っていうか、人間に近い回遊・哺乳類。

     

『サマーヌード』がかなり意識してる月9の名作『ビーチボーイズ』だと、本編

130806c

 終了後のSP

 (スペシャル)

 のテーマがイル

 カだった。竹野

 内豊が南の島で

 働いてる施設で、

 反町隆史と一緒

 にイルカを逃が

 す。それは、「囲

い」の中に安住してしまってる自分達というイルカ2匹を、再び大海原へと

解放することでもあったわけだ。写真はウィキ、Pagemaral氏。SPの雰囲

気が出てるね。

   

一方、3年前の月9『流れ星』で竹野内と共演した上戸彩は、彼と共に生きる

イルカの役になってた。そう言えば、顔つきもイルカに似てたリする。今頃は

私生活で仲良く、Choo Choo Trainって感じかも♪ 寒っ! ちなみにこ

れ、チュー・チュー・トレインと読む。キス・キス・JR。そりゃ、蛇足だろ。

         

    

          ☆          ☆          ☆

で、このイルカ。物語的には、大きく分けて2つの意味を持つ要素だ。まず、

自由に泳ぎ回って、たまに元の場所に帰る存在。もう一つは、良し悪しはさ

ておき、やや現実離れしたファンタジー。

     

『サマー』第5話だと、最初にイルカを見たと言いだしたのは、波奈江の父・

和泉(渡辺哲)だった。ほとんど現実感が漂ってない、この社長。プチ家出し

て街を泳ぎ回った後、結局は家に帰った。イルカの存在を認めない妻が、ひ

そかに双眼鏡でイルカを探してくれてたからで、結局は弟(佐藤勝利)も含

めて家族4人で、毎年恒例の家族写真に収まる。まさに、去年の地味な秀

作と同じく、「ゴーイング・マイ・ホーム」、我が家に帰ろうってことだ。

     

一方、このファンキー過ぎる和泉といつの間にか仲良しになってた夏希は、

助っ人外国人としてビーチで泳いだ後、東京に帰ろうとする。朝日に焼きそ

ばを褒めてもらったから、たぶん鉄板焼き店に勤めるはずだ。そりゃ、元・

極楽とんぼの山本圭一か♪ 既に7年の旅、そろそろだと思うけど。。

         

光(窪田)はもうしばらく、あおい(山本美月)と旅を楽しんだ結果、できちゃっ

た結婚で道を踏み外すのだ。コラコラ。そうじゃなくて、朝日に捨てられた後の

波奈江のもとに帰って、優しく受け止めるはずだ。2人の父親の資金で、ビデ

オショップ開店なんてのも、いいね。普通の就職は、履歴書の写真で落とさ

れそうだし。

           

孝至(勝地)は、そのまんまでもイルカっぽいから問題なし。サーフィンのヤ

ミ練(=闇練習)をやってて、イルカ探しの朝日に見つかるボケのシーン。

サーフボードよりイルカの浮輪の方が良かったかも。で、その姿を双眼鏡で

発見した昭和世代の和泉の妻が微笑むのだ。「これね。イルカにのった少

年」。それをカメラの望遠レンズで見た朝日がボソッと一言、「昭和歌謡か

よ!」と突っ込むとか♪ ややこしいわ。

     

          

           ☆          ☆          ☆

問題は、香澄と朝日。香澄はしばらく街の外を回遊した後、なぜか戻って来

た。多分、雑誌記者に追われて疲れたんだろう♪ コラコラ。練習もロクに

出来ないらしい。そりゃ、フィギュアだろ!

     

香澄は自分から、朝日と街を捨てたわけで、2人の恋愛関係にとって「取り

返しのつかない場所」まで行ってしまったわけだ。そんな絶望的な場所から

でも帰還は可能、というメッセージを発してたのが、7年半前の『野ブタ。を

プロデュース』第9話だった。

             

たとえば、興味深いことに同じ発音の悪役・カスミは、自殺寸前の所まで行

きながら、帰還できたのだ。さんざんイジメた相手である、野ブタ(堀北真希)

の愛によって。

           

ネットでは当初、死亡説まで流れてた香澄も、まだ街に帰還することは可

能だが、それには2人の承認が必要となる。朝日と、自分自身だ。たとえ朝

日が昔のように優しく迎え入れてくれても、数年の時の流れは大きい。いず

130806d

 れ、テーマ曲『若者のすべ

 て』をバックに、2人で「最

 後の最後の花火」を見た

 後、再び街を後にするだ

 ろう。自ら、ハイエースを

 運転して。オイオイ♪ 

      

 案外、最後の最後の花火

 とは、朝日との「火遊び」

 かも。ド~ン! コラコラ。

 写真はウィキ、GFDL

 氏の作品の一部。これ

ほど古典的で正統派の花火写真は、実は珍しい☆   

           

    

         ☆          ☆          ☆

逆に、朝日の側から見ると、香澄の突然の登場は、構造的に『イノセント・

ラヴ』第8話と同様になる。すなわち、「抑圧されたものの回帰」だ。香澄の看

板を外すというか、巨大ポスターをくるくる丸めて片付けても、無理して抑え

込んだものはしばしば、ふとしたキッカケで回帰する。それは、佳音(堀北真

希)にとっての過去の悲惨なトラウマみたいなものだ。突然の、強烈なイン

パクトを持つ回帰。

     

一度、心に焼き付いてしまった過去は、理屈や意志で忘れようとしても無理

で、長い年月をかけたり、他のものをより強く心に抱いたりする必要がある。

朝日は、波奈江のオヤジが家族写真を撮り続けた25年という年月の長さ

をリスペクト(尊敬)してたけど、恋愛にせよ家族関係にせよ、人間関係とい

うものは絶えず延々と、作り続けて行くものなのだ。

         

したがって彼は今後、夏希が作ったスジコじゃなくてイクラのおにぎりと焼き

そばを、何十年も食べ続け、褒め続けて行くことになる。それでも香澄を忘

れられなければ、仕方無い。『プロポーズ大作戦』のSP第2弾で、礼=長澤

と結婚すればいいのだ。ライバル「力石徹」は、既に『あしたのジョー』の映

画で消えてるらしいから。。♪

      

    

           ☆          ☆          ☆

いずれにせよ、羨ましい限りの四角関係の中、美青年=山Pは少なくとも

2人の女性と別れることになる。それは必ずしも、哀しいシーンではなく、む

しろ一番素敵なシーンかも知れない。

   

というのも、実は『野ブタ』第9話レビューを自分で読み返してたら、最後に

興味深い「オマケ」を書いてたのだ。以下、セルフ引用♪

      

    日テレのHPの「学級日誌」に、まり子(戸田恵梨香)がいい事を

    書いてた。これまでの好きなシーンやセリフは?って問いに、

     「修二(亀梨)に振られるシーンです。とても悲しく切ない

      シーンなんだけど、修二がはじめて自分の本当の

      気持ちを伝えてくれた場面だから。」    

        

朝日にふられた波奈江は光のもとへ帰り、香澄は再び大海原へと旅立つ。

イルカも「人生いろいろ」、どちらが正しいというものでもない。ただ、『ビー

チボーイズ』との関連を考えると、朝日が単純に夏希と幸せになるという結

末は、ちょっとビミョーかも。

     

やはり、カメラマン、プロのカメラ男子として、大きな海に旅立つという要素

も欲しい所だ。たとえば武者修行でハワイの海を撮影しに行って、また香澄

と再会。ブカブカのハイヒールを履かせるとか♪ そりゃ、『プロポ』SPだろ。

     

ともあれ、次の花火が今から楽しみだ。夜空の花火にせよ、暗い室内の花

火にせよ♪ 真夏の夜の夢は、限りなく美しい。では今日はこの辺で。。☆彡

     

     

    

cf. 水・風・指輪、再びきらめくケンゾー♪~『SUMMER NUDE』第1話

   若者のすべて、最後の花火(HANABI)~『SUMMER NUDE』第2話

   幻想的な装置としての写真・看板・海~『SUMMER NUDE』第3話

   水ロケットの向こう側まで跳躍する視線~『SUMMER NUDE』第4話

   第二幕、香澄vs夏希の始まりか~『SUMMER NUDE』第6話

   朝日の送別会、夏希の結婚写真~『SUMMER NUDE』第7話

   どこでもある、どこでもドア(奇跡の扉)~『SUMMER NUDE』第8話

   そこしか無い、電車のドア(現実の扉)~『SUMMER NUDE』第9話

   街の雨、心の涙、ビーチの水飛沫~『SUMMER NUDE』第10話

   この夏、裸になったもの~『SUMMER NUDE』最終回

               

                                   (計 4556文字)

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コメント

テンメイ様、お久しぶりです。わからないかも? 分析がおもしろい、ボケと突っ込みが受ける楽しいブログです。山Pの大ファンのおばちゃんです。テンメイ様、ロードバイクやマラソンとか無理しないで下さいね。又、おじゃマップします。

投稿: ミチ | 2013年8月 8日 (木) 13時10分

> ミチさん
   
お久しぶりです・・・と書きたい所なんですが、
「ミチ」さんからのコメントというのは
ウチだと初めてのようです (^^ゞ
  
このブログは、同じお名前のコメントを表示する機能が
あるんですが、何もヒットしないんですよ。
似た名前も色々と探してみましたが、見つかりません。
  
ひょっとして、以前は別名だったんじゃないですか?
もし良ければ、以前の名前か、あるいは
何の記事にコメントをくださったのか
教えてください(番組タイトルとか)。
   
「山Pの大ファンのおばちゃん」と言われると、
思い出す方は一応いらっしゃいますが、
違うお名前なもんで。。
  
    
ともあれ、お褒め頂き、ありがとうございます
自転車もマラソンも、あまり無理せず
頑張りたいと思います。
   
ちなみにロードバイクではなく、クロスバイクです♪
『サマー』の山Pが乗ってる自転車と似てるけど、
タイヤが3割くらい太めで、乗り心地と耐久性を
重視してるんですよ。
   
細かい話ですが、ロードバイクってものは僕から見ると、
仲間でもあるけど、ライバル的存在でもあるわけです♪
逆にあちらから見ると、僕のは格下でしょう (^^ゞ
      
ではまた、遊びに来てください

投稿: テンメイ | 2013年8月 9日 (金) 23時55分

テンメイ様、お返事ありがとうございます。私、以前の名前忘れました。コメントは苦手な亀梨の事です。好きになるように努力しましたが 今も苦手です。ごめんなさい。

投稿: ミチ | 2013年8月10日 (土) 08時56分

> ミチさん
   
こんばんは。以前の情報、どうもです。
  
なるほど。。調べてみると、それらしき
別のお名前のコメントが2つ見つかりました。
頭文字は、昔が「ラ行」、わりと最近が「サ行」。
どれも文体が結構違ってますが、アクセス情報や
コメント内容から考えて、少なくとも1つは、
ミチさんのものでしょう。
   
     
「感情」のコントロールというのは、
人間にとって最も難しいものです。
ただ、「行動」の適度なコントロールなら、
誰でも日常生活でやってるはずです。
   
大人なら、相手に対するマイナスの感情を、面と
向かって言葉や態度に出したりはしませんよね。
たまに生じる例外を除いては。。
  
   
ネットというのは、日常生活と比べると、
感情が増幅されやすい特殊な場ですが、
ウチのブログでは最低限のマナーを守ってます。
記事本文でも、コメント欄でも。
    
    
今回、ミチさんの2度目のコメントの場合、
「コメントは亀梨の事です。好きになるように
努力しましたが・・・ごめんなさい」
とだけ書けば、言いたい事は十分伝わりますよね。
それでいて、当たりは遥かに柔らかくなります。
    
あるいは、「苦手な」という言葉は
最初の1回だけに留めとくとか。
そういった細かい配慮は、私自身が書く時にも
常に行ってることです。
大勢の人の中で、自分の思いをどう表現するか。
そこでは、妥協点の模索が大切になります。
   
    
このブログは、不特定多数の読者が集まってる場で、
特に亀梨、山P、キムタク、藤木の4人のファンが
やや多めに集まってる所です。
    
とりわけ亀梨と山Pと言えば、ウチのブログのあり方を
決定的に変えた、8年前の『野ブタ』のW主演。
私は男だし、ファンではありませんが、
2人とも温かいまなざしで見続けてます。
   
その辺り、よろしくご理解ください。
上のコメントはかなり注目を浴びてますしね。
     
あと、ウチは固定ハンドルを希望してるブログなので、
お名前は基本的に同じものでお願いします。

投稿: テンメイ | 2013年8月10日 (土) 22時36分

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受信: 2013年8月 6日 (火) 20時05分

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