超電導リニア新幹線、簡単な原理の解説(浮上、推進、ズレ修正)
RUN 12km,1時間01分07秒,平均心拍150
なるほど。。自分の頭だと、わりと簡単に理解できたけど、図を書いて画像
処理するのは面倒だね (^^ゞ ま、折角、準備したことだし、記事にまとめと
こう。リニア中央新幹線は、まだ実現まで10年以上、東京-大阪間の全面
開通まで30年以上もかかる、夢の交通システムだから、記事の寿命は長
いと思う♪ ま、検索サイトその他の反応次第だけど。。
私が主に参考にしたのは、JR東海のHP、「LINEAR-EXPRESS」(リニ
ア新幹線)と、ウィキペディアの「超伝導リニア」の項目だ。それだけだと分
からなかった部分、説明不足だと感じた部分を自分で補ったのが、この記事。
実は、「リニアモーターカー」とは、「リニア」モーターカー(真っ直ぐの自動車)
ではなく、「リニアモーター」カー(真っ直ぐ動かすモーターを使った車)だから、
まずは「リニアモーター」という物を説明しようかと思ったんだけど、ちょっと厄
介だし長くなるから、とりあえず今日は飛ばして、美味しい所だけにしとこう。
ほとんどの人は、モーターではなく車両、乗り物に関心があるはずだしね。
「超電導」(または超伝導)現象についても別の機会に譲るってことで。。
☆ ☆ ☆
まず、一番の基本から入ろう。リニアの最大の特徴は、「磁気浮上」で、この
理屈だけなら簡単
だ。左はウィキメ
ディアで公開され
てる、Yosemi
te氏の作品だが、
似た図はJR東海
にも掲載されてる。
車両も側壁も磁石になってて、同じ極同士は反発し、違う極同士は引きつけ
合う。この物理的特性を利用して浮かせるのだ。図の右側だけ見ると、側壁
の下側から左上向きの力を受け、側壁の上側から右上向きの力を受ける。
2つの力を合わせると、真上に浮かせる力になる。図の左側でも同様。結局、
強力な磁石で上に浮くわけだ。
☆ ☆ ☆
次に、推進(前進&後退)について。以下ではフツーに、前進のさせ方を説
明するが、全く同じ理屈でバックも可能となる。私の手描きの図を2枚使用。
図は、上から見た
様子で、上側と下
側が側壁、中央の
楕円形がリニアの
車両。単純化する
と、車両が1つの
磁石であって、そ
れを側壁の磁石で
前から引っ張り、後ろから押すのだ。細い矢印は車両に働く力を表し、太い
矢印は車両の前進を表してる。
ただし、それでは
すぐ止まってしま
うから、側壁の磁
石のN極とS極を
上手いタイミング
で切り替える。そ
れが左図で、上図
だとS極になってた側壁の
②の部分は、N極になってる。
電気を使った電磁石(側壁の推進コイル)なら、電流の向きを変えればすぐ、
NとSを切り替えることが可能。車両の超電導磁石はずっと固定したままで
いい。おそらく逆に、側壁の磁石の極を固定、車両の磁石のNとSを切り替
えてもいいはずだ(原理的には)。
なお、実際には側壁でも車両でも、N極とS極が沢山ズラッと並んでるようだ
けど、このくらい極端に単純化した方が分かりやすいと思う。小学校の理科
の授業で初めて磁力を学ぶ時、2、3個の磁石しか使わないはずだ。。
☆ ☆ ☆
最後に、車両の左右のズレを微調整する仕組みについて。JR東海では、こ
の微調整のことを「案内」と呼んでる。
車両が側壁とぶつからないようにするには、右にズレた場合、すぐ左向きの
力が加わるシステムがあればいい。その
ためには、電磁石とは反対に、電磁誘導
を用いる。つまり、電流で磁石を作るの
ではなく、磁力の変化で電気を流すのだ。
すると、その電流が磁石の働きをして、
車両を正しい位置に戻す力を加える。
上の図(1)のように、少し右にズレた時の修正を説明しよう。やや複雑だけ
ど、次の図では側壁の外側のコイル(針金のグルグル巻き)まで書いてみ
た。原理的には、左右のコイルは別々に切り離してもいいはずだ。
車両という磁石が右にブレた時、右の側壁外側のコイルに、余分な磁力が
加わる。正確に言うと、コイルの渦巻きを通過する磁力線が増すわけで、こ
の増加に逆らうような向きに電気が流れる。実際、上のように電気が流れる
と、右側のコイルが電磁石になって、磁力線の増加を打ち消す働きをする。
すると、コイルのN極と車両のN極が反発して、車両は左側に押されるのだ。
左の側壁についても同様に考えると、コイルのN極が車両のS極と引き付け
合って、車両を左側に引っ張ることになる。こうして、左右のブレは、即座に
修正されるのだ。。
という訳で、今回はこの程度にしとこう。説明は中学の理科の教科書レベ
ルだけど、熱心な小学生(5年生&6年生)が読んでも一応理解できるだろ
う。数や式を使わずに性質を示す、定性的な説明にすぎないから。。
P.S. 浮上走行するリニアへのエネルギー供給には当初、ガスタービン
積載も考えられたが、非接触のまま電力を送る「誘導集電」を使う
ことになった。電動歯ブラシなどと同様、電磁誘導によって、「電気
→磁気→電気」というプロセスを通じて電力供給する。
ちなみに普通の電車は、レール上空の架線と車両上部のパンタグ
ラフを使うわけだ。
cf. 自宅のリニアモーターカー♪、推進の原理(タカラトミー)&12kmラン
☆ ☆ ☆
最後に、今日の走りについて。昨日に続いて、早起きして14km走ろうと
思ったのに、また12kmしか走れなかった (^^ゞ やっぱ、朝は眠いし、時
間の余裕が無いね。夜なら、寝る時間を遅らせればいいだけなのに。
アップの時間さえ無くて、すぐに走り始めたら、右側の腰を軽く痛めてしまっ
て、序盤で歩きそうになってしまった。初歩的なミス。。まあでも、我慢して
ゴマかしながら走ってる内に、身体が温まって痛みが消滅。終盤はいつの
間にか、1km4分40秒台までペースアップしてたから、スピードを抑えた
ほどだ。まだ足腰が出来てないし、心臓の調子も怪しいもんで。。
序盤がかなり遅かったのに、トータルでは1km5分06秒ペース。という事
は、ジョギングではなくランニングだね(今の私だと、5分07秒以下)。腰の
痛みもあって、ちょっと辛かったけど、気温21度の涼しさだから、まだまだ
走る気十分♪ いい事だね。1年中、秋と冬なら、ランも自転車も楽なのに♪
それにしても、昨夜の「中秋の名月」はキレイだった。薄い雲がかかってる
時とか、花札を思い出す感じ♪ 花札やトランプの会社だった任天堂を、世
界的なゲーム企業に育て上げた山内溥・前社長に合掌。。ではまた。。☆彡
往路(2.40km) 13分25秒 心拍134
1周(2.14km) 11分15秒 145
2周 10分50秒 153
3周 10分16秒 160
4周(0.78km) 3分46秒 162
復路 11分36秒 159
計 12km 1時間01分07秒 平均心拍150 最大心拍165(ゴール前)
(計 2724文字)
| 固定リンク | 0
「ランニング」カテゴリの記事
- 1年ぶりに「カーディオ負荷ステータス」(心肺負荷状態)グラフ付き、21年2月の全走行距離(2021.03.02)
- 最後のびわ湖毎日マラソンで鈴木健吾が日本新記録!、気温・湿度・風・日差しデータ&筋肉痛ジョグ(2021.02.28)
- 11kmジョグ&睡眠2時間のプチ千日回峰行で足裏にマメ・・(2021.02.27)
- 気象庁HPリニューアル、各地点の観測表データと降水量(前3時間)、降雪量(前6時間)の意味&9kmジョグ(2021.02.25)
- 一息ついて、体調とコロナ情報チェック&4日連続の合計でフル42.195km(2021.02.24)
「科学」カテゴリの記事
- 吉野彰氏のノーベル化学賞2019、受賞理由(リチウムイオン電池の開発、英語原文と和訳)(2019.10.15)
- 死者の復活、永遠の命2~『AIでよみがえる 美空ひばり』(NHKスペシャル)(2019.10.05)
- 熱気球はなぜ浮かぶ?、浮力の物理・化学的計算~朝日新聞・ののちゃんのDO科学(2018.12.05)
- 「犯罪者は外見で判断できる」、ロンブローゾの学説と著書~『高嶺の花』第5話(2018.08.09)
- 気温127度で人体実験した英国科学者フォーダイス達(18世紀)&プチ朝ラン(2018.08.01)
コメント