冬季五輪(オリンピック)、日本のメダルと競技種目数の推移(過去50年)
今夜はランニング日誌&つぶやきの予定だったけど、色々と状況が変わっ
たので、ソチ五輪関連の最後の(?)記事をアップしよう。
キッカケは、たまたま日刊スポーツHPのソチ五輪特集で読んだ、荻島弘一
の記事、「『最多のメダル数』 大騒ぎには違和感」。この種の異論的な批判
には、単なる感情的な内容が多いけど、この記事は全体的にしっかりした
内容だった。冒頭の一部を引用させて頂こう。
・・・・・・「国外の冬季五輪で最多のメダル数」と大騒ぎするのには、
違和感を覚える。実施種目数が違いすぎるからだ。92年大会は
57種目で7個、今大会は2倍近い98種目で8個。92年大会の
実施種目でみれば、今大会のメダルは4個になる。もちろん、多く
のメダルを獲得することは素晴らしいが、その数だけに一喜一憂
するのは意味がない。
なるほど。「8個×57/98 ≒ 4.7個」だから、四捨五入すると5個。よっ
て、「92年大会の実施種目でみれば、今大会のメダルは5個」と言うべき
だけど、単純に8個を2で割ったってことだろう。
まあ、細かい計算や数値はさておき、一般ウケしそうにない意見をしっかり
表明してる気合と実力には感心。総合マニアック・ブロガーとしても早速、過
去50年分の記録を調べて、まとめてみた。この間、種目数が3倍近くに増
えてるわけね。そもそも昔は、スノーボードなんて無かったし。。
☆ ☆ ☆
試しに夏季五輪で調べてみると、1964年の東京五輪が163種目、2012
年のロンドン五輪が302種目だから、2倍弱の増加に過ぎない。冬季五輪
の種目の増加は目立ってるのだ。これは、冬季の方が特殊な施設・環境を
必要とすることと、スタートが夏季より28年遅れ(1924年)だったことが大
きく関係してるんだと想像する。
それでは、まとめを御覧あれ。日本版のウィキペディアも見たけど、いつも
のように、英語版ウィキの方が遥かに役立った。通信環境によって、メダル
数の金銀銅の列がズレるかも知れないので、ご注意あれ。。
金 銀 銅 種目数
1964 インスブルック(オーストリア) 0 0 0 34
68 グルノーブル(仏) 0 0 0 35
72 札幌(日本) 1 1 1 35
76 インスブルック(オーストリア) 0 0 0 37
80 レークプラシッド(米国) 0 1 0 38
84 サラエボ(旧・ユーゴ) 0 1 0 39
88 カルガリー(カナダ) 0 0 1 46
92 アルベールビル(仏) 1 2 4 57
94 リレハンメル(ノルウェー) 1 2 2 61
98 長野(日本) 5 1 4 68
2002 ソルトレイク(米国) 0 1 1 78
06 トリノ(イタリア) 1 0 0 84
10 バンクーバー(カナダ) 0 3 2 86
14 ソチ(ロシア) 金1 銀4 銅3 98種目
ちなみに札幌五輪まで、日本の冬のメダルはたった1個しか無かった。56年
のコルティナダンペッツォ五輪(イタリア)、猪谷千春のスキー回転・銀メダル
だ。欧米が強いアルペン競技で取ってる所も、実に素晴らしいね。92年と94
年にメダルが多いのは、ノルディック複合の活躍などのおかげ。もちろん、長
野五輪を迎えるにあたって、強化策もあったんだろう。
調べるだけで時間がかかったし、今夜はあっさりこの辺で。。☆彡
(計 1311文字)
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- 2024パリ五輪、スローガンはフランス語の掛け言葉「五輪を広く開こう=目を大きく開いて世界を見よう」~雨の開会式の感想(2024.07.27)
- ヒトラーのベルリンからミュンヘン五輪のテロへ、ドイツ、ユダヤ(イスラエル)、パレスチナの対立の歴史~NHK『映像の世紀』(2024.07.23)
- 大谷翔平の日本語会見と新・通訳アイアトンの英語訳、賭けの送金をめぐる微妙な違い2ヶ所&長めの出張終了(2024.03.27)
- 大谷翔平の通訳・水原一平氏の当初の英語インタビュー核心部、賭博の借金のネット送金について(ESPN、BBC、直後に撤回)(2024.03.22)
- 2023年・夏の甲子園で慶應高校が107年ぶりに優勝☆、球場では大応援団の声援、地元の日吉では虹や駅まで祝福♪(2023.08.24)
コメント