小保方さん、「ここがロドス島だ、ここで跳べ!」~朝日新聞・天声人語のイソップ物語(英語)
昨日、一昨日と、追記を含めて2日で9000字近くも書いてしまったから、
もう寝不足でフラフラだ (^^ゞ
法律上の「悪意」は道徳的な悪とは別物か?~STAP細胞・小保方さん問題
STAP細胞・小保方さんの記者会見、短い感想
週間2万字制限も接近してるから、今日こそコネタ&引用系の手抜き記事
で済ませよう。ただし総合マニアック・ブロガーとしては、自分でちょっと面白
がってる♪
☆ ☆ ☆
今日(4月10日)、朝日新聞・朝刊のコラム「天声人語」で、小保方さんと理
研(理化学研究所)へのアドバイスが書かれてた。冒頭と末尾を引用させて
頂こう。紙面にはないが、デジタル版だと、「小保方氏の『真実』」というタイト
ルが付けられてる。
イソップの寓話(ぐうわ)は古くて新しい。古代ギリシャに五種競技の
選手がいた。海外遠征に出かけて戻ってくると、自慢話を大いに吹
いた。「ロドス島で、私はオリンピア競技祭の勝利者も及ばぬ跳躍を
やった。あの島の誰でも証人になってくれる」
すると話を聞いていた男が言った。「それが本当なら証人なんか必
要ない。ここがロドスだ。ここで跳んでみたまえ」。わりと知られた短
文は「論より証拠」の寓意がある。
・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
素人考えながら、「ここがロドスだ、ここで跳んでみたまえ」と本人を
理研の再現実験に加えればいいと思うが、どうだろう。「泥仕合」は
おわりにして。
☆ ☆ ☆
「ここがロドス島だ」という話は、ヘーゲル『法の哲学』やマルクス『資本論』に
も引用されてるとの事。朝日の主張はある意味、その通りだけど、本人を加
えた実験とは別に、本人を加えない第三者的な実験も必要になる。出来れ
ば、理研以外の研究施設や海外で、独立の再現実験として。
・・・・・・なんて話なら、どこにでも書いてると思う♪ だから、ここでは、ほと
んど書かれてなさそうな話に向かうとしよう。それは、元のイソップ物語自体
のチェック、2500年前の寓話の検証だ。「調査委員会」は私一人(笑)。
本当にそんな話が書かれてたのか、ネットで「再現実験」を試みると、少なく
とも300年前のメジャーな英語訳に遡った時点で、再現されなくなったのだ♪
つまり、「論より証拠」という受け取り方、教訓は、元のイソップ物語に対す
るここ300年の「改ざん」かも知れない。「捏(ねつ)造」とまでは言わないし、
「悪意」も感じないけど。「不服申し立て」されても困るし(笑)
☆ ☆ ☆
それでは1692年、ロジャー・レストランジェによる近代(or現代)英語訳を、
ウィキソースから「コピペ」引用させて頂こう。別に論文発表するつもりもない
けど、画像の取り違えや修正は一切無い♪ ブログに挿入しやすくするため
に、ブラウザの横幅を狭めただけだ。
途中の「six Foot on’t」という表現がハッキリしないけど、要するに誰より
も凄いジャンプを見せたということだろう。五種競技とかオリンピアという話
は無くて、単なる自慢屋の男の旅行談だ。最後の「shew」は今だと「show」。
要するに、ここでそのジャンプを我々に見せてくれ、と言ってる。
さて、この教訓(モラル)は何と書かれてたか。続きを「コピペ」してみよう♪
旅行者は、ロマンチックに空想話をして(romance)、物語を誇張する
特権みたいなものを持ってる。その真実性を疑う人は、それを反証
(disprove)するよりも、無視した方がいい(pass it over)。
つまり、「旅行者」にはある程度の「特権」が認められてるのだから、知の旅
行者たる小保方さんにも特権があるだろう♪ そして、疑う人は「論より証拠
を見せろ」と言うよりも、無視した方がいいと諭してるのだ。
☆ ☆ ☆
ちなみに現代の科学実験の場合、「ここ」で「跳ぶ」ことは難しい。準備の整っ
た実験室で手間ヒマかけて跳ぶしかないから、それを論文で「見せる」ことに
なる。ビデオ録画で「可視化」するのも難しいだろう。時間が長過ぎるし(数ヶ
月~1年とか)、映し方も難しいからだ。
という訳で、跳んで見せろと言われても、それほど簡単に「証拠」は示せない。
むしろ、とりあえず、「論」文の方が大切なのだ。「証拠より論」♪ 新たな名言
を創った所で、それではまた明日。。☆彡
cf. 悪女に騙されるための条件♪&マメで走れないから自転車
(計 1799字)
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