『信長協奏曲』第3話、軽~い感想(『信長公記』付き♪)
先週も20分遅れで見始めたけど、今週は更に仕事が伸びて、急いで帰宅し
たのに25分遅れになってしまった。『信長コンツェルト』、延長も無かったから
半分しか見てない (^^ゞ それでも記事を書いてしまう所が、ブロガー魂って
ものだ♪ 開き直りか!
まあ一応、ストーリーはつかめたつもりになってるけど、バンドエイド(絆創膏)
と辞世の句が分からなかったから、放送終了後、直ちにツイッター検索。これ
で合ってるのかな? いや、私は帰宅直後で、着替えたり、ロースかつを食べ
たりしてたもんで♪
夏風に 揺れる生首 いとおかし
聞き取れなかったし、流れも分かってなかったから、私は「おかし」くなかった
んだけど、要するに番組冒頭で、濃姫(柴咲コウ)が信長をからかって口に
した俳句なわけね。これで30秒ほど時間稼ぎしてる間に、愛し合う池田恒興
(向井理)が助けに来てくれたと。2人とも宮本武蔵ってことか。両刀使い♪
コラコラ。
ちなみに、25日に終了宣言した向井のブログ記事には現在、9000近くの
コメントが殺到。相変わらず、凄い人気だね。元・AKB48の大島優子より遥
かに多いとは、まさにアイドル的俳優。。
☆ ☆ ☆
一方、絆創膏のエピソードはツイッター検索でも分からなかったけど、みんな
関心がないんだなってことは分かった(笑)。いや、信長サブロー(小栗旬)も
軽く突っ込んでたけど、時期が時期だけに、傷口と傷口の間接キスが気になっ
たわけ。前田敦子=お春がちょっとキレイになったから、いいか・・・って話で
もないはず♪ 細菌とかウイルスの感染リスクが生じてしまう。
今現在、この記事の執筆欄の右には、
話題のキーワードTOP5が出てる。信
長や桶狭間をおさえて、1位、2位は
エボラ熱。遂に日本上陸か?ってこと
で、戦々恐々となってるわけだ。
ちなみにウチでは先日、エボラの空気感染
について、建前ではない突っ込んだ記事をアップしてある。一言でざっくり
まとめるなら、患者に直接触れなくても少しだけ注意が必要、という話だ。
「エボラ熱は空気感染しない」という説明の意味、飛沫感染、接触感染との違い
☆ ☆ ☆
要するに、戦国時代はテレビドラマの世界だけじゃないってことでもある。エ
ボラウイルスとの戦いも大変だし、例の中東や宗教がらみの問題で、欧米は
またテロに怯える状況。まさに臨戦態勢の世の中だ。
と言っても、リスク・ゼロの場所はもちろん、適当な逃げ場所も無いから、危険
な中で何とか生きていくしかない。今回の信長サブローだと、私が見てない間
に一度、敵前逃亡したってことかね。スニーカーとソックスの足で♪ どうでも
いいけど、ソックスの替えはあるの? 洗濯シーンは見てないし(笑)。あの時
代、臭いとか気にしないか。逃げた先が桶狭間の近く、今川領の田楽村だっ
たってことらしい。
それにしても、あのヘロヘロ、フニャフニャの今川義元(生瀬勝久)が攻めて
来たところで、怖くも何ともない気がするね♪ あの妙な姿、ウィキペディアに
よると、一昔前の義元のイメージにすぎないという説があるらしい。ま、単な
る「独自研究」レベルの話かも知れないから、どこまで信用していいかビミョー
だけど、いくら何てもあれじゃ、数万の兵を動かす戦国大名としてヤバイかも。
☆ ☆ ☆
左はフニャフニャしてない、勇壮な
義元像。歌川国芳作、著作権切
れでパブリック・ドメイン(公的所有
状態)。ウィキメディアより。
ところであの、お春から信長への
合図。花火じゃなくても音楽だけ
で、義元の場所も状況も分かる
と思うけどね。それだと、ドラマ的に「花」が足りないってことか♪
(☆追記: 花火はサブローの修学旅行グッズだったらしい。)
あの辺り、前田敦子のおさえた繊細な演技は良かったと思う。小栗や柴咲が
派手で分かりやすい演技をしてるから、余計に前田の渋さが光るのだ。アイド
ルから女優に成長して来たってことか。金井紘の演出や演技指導が上手かっ
たのかも。。
(☆追記: 村人を今川の側の怒りから救うため、一旦、サブローを裏切って、
今川への貢ぎ物に使おうとしたらしい。)
☆ ☆ ☆
で、いまや毎週のお楽しみになって来た、歴史のお勉強♪ 今回は初めて、
原資料(に近いもの)をチェックしてみた。基本文献の『信長公記』。
信長の家臣だった太田牛一の著作で、
江戸時代初期に成立とのこと。1610
年前後かな。全16巻の大作。ただし
当然、信長に対して甘口の記述になっ
てるだろうから、その分は多少、割り引
いて読む必要がある。そういった点は、
現代の東アジアの歴史論争でも同様。
左は、近代デジタルライブラリーで公
開中の写本(通称「町田本」)の一節。
「御敵今川義元は四万五千引率しお
けはさま山に人馬の休息これあり
・・・」と書いてるようだ。「御敵」ね♪
なぜか、年号が間違ってるのが引っ掛かる。天文21(年)壬子(みずのえね)、
つまり1552年と干支(えと)付きで書いてるが、本当は永禄3年(1560年)
らしい。実は、1560年の方が間違いって話は無いのかな?♪ 信長公記よ
りもっと信頼できる資料が複数あるってことか。
間違いの理由についてはネットでも色々言われてるようだけど、単なるミスと
考えてもいいと思うけどね(笑)。今と違って、ネットどころか参考書にも不自
由しただろうし、執筆時期までに元号がコロコロ変わってるのだ。天文、弘治、
永禄、元亀、天正、文禄、慶長♪ 我々だと要するに、本当は慶応なのに文
久と書いてしまったってこと。私はどっちも忘れてた (^^ゞ
☆ ☆ ☆
ちなみに、今川義元は本当に
首を切られて、あちこち首を運
ばれたというお話。当時の感
覚だとフツーなのかね? メ
ディアや公的機関がないから、
現物が証拠として必要だった
わけか。
生首の保存方法は?・・・とか
調べてると寝れなくなるから止
めとこう。サイバーパトロール
の皆さんに誤解されそうだし♪
上図の最後に、その討ち死の瞬間が記録されてる。「毛利新介義元を伐ち伏
せ頸をとる」。それまでに、かなり激しい戦いが続いたようだから、義元もなか
なか健闘してるのだ。『信長公記』が正しいと仮定するなら。。
左は、焦げた今川焼きじゃなくて、今川の
家紋♪ 今川焼きの名前の由来という説
も一応あるらしい。ウィキメディア、Ash
Crow氏の作品。
☆ ☆ ☆
なお、桶狭間という場所については、ウィキにやたら詳しい説明があって笑っ
たほど♪ マニアックで、いいね。今の行政区分だと、名古屋市緑区なのか。
何となく、静岡か長野か山梨だろうと思ってたのは私だけ?(^^ゞ 尾張は愛
知県だったね。先週、地図まで手描きしたのに。
ドラマでは、ありがちなイメージ通り、険しい崖が一瞬映ってたけど、その証
拠も写真もなかなか見当たらない。でも、普通は下のようなイメージを5倍く
らい激しくした感じでしょ♪ 歌川豊宣作、同上。左端が義元、右上が信長、
その左が木下藤吉郎(秀吉)とのこと。やっぱ、大将は後ろにいるんだね。運
動会の騎馬戦と同じか(笑)。
☆ ☆ ☆
最後に、みんなのために戦う、いい国を作るために戦う、という考えについて。
戦って、どのくらい犠牲を払うのか、どのくらい年月がかかるのかも気になる所。
信長サブローの場合、『日本史B』で答を見れるからいいとして(笑)、実際の世
の中では分からないまま戦い続けることになる。ここ数十年の中東もそう。あと、
「みんな」のためならともかく、「いい国」のためというのはちょっと危ないかも。。
どちらにせよ、実は「自分が戦う」理由にはなってないことも重要だろう。信長
なら、他の戦国武将(武田とか上杉とか)に任せてもいいはず。ということは、
本当は他にも理由があるのだ。例えば、お春が可愛かったとか、濃姫に「ご褒
美」をもらいたいとか♪ あるいは、歴史の本に書かれた未来に逆らう勇気が
ないとか。
まあ、単なる現代の小市民としては、そろそろ寝て、仕事との戦いに向かうと
しよう。25分しか見てないのに、そこそこ書いちゃったね♪ ではまた明日 ☆彡
P.S. 第3話視聴率はさらに少し下がって12.5%。冒頭、キスマイ・藤ヶ谷
太輔の乳首サービスもあったらしいのにね♪ そろそろこの辺で踏み
止まりたい所。脚本家が変わって岡田道尚になってた。
cf. 『信長協奏曲』第1話、軽~い感想♪
『信長協奏曲』第2話、軽~い感想♪
ルービック・キューブ1面(+α)完成方法♪&『信長協奏曲』第4話
『信長協奏曲』第5話、超軽~い感想♪
お市の方の小豆袋、出典は本当に『朝倉家記』なのか
『信長協奏曲』第8話、原作コミックとの比較など
『信長協奏曲』第9話、短~い感想♪
お市の方のInstagram&『信長協奏曲』第10話、原作コミックとの比較
『信長協奏曲』最終回、軽~い感想♪
(計 3549字)
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