« 武井壮、いい年したアイドル好き論争♪&6日連続ジョグ | トップページ | 川口マラソンの代わりに、戸田マラソン in 彩湖2015エントリー☆ »

100年続く家で、エバートラベル(永遠の旅)~『恋仲』第8話

  第27回

  新人建築設計コンクール募集要項

  The 27th Rookie Architecture Design

 

  課題テーマ

     “100年続く家”

 

  ・・・・・・台風や地震など災害の多い日本だからこ

       そ、安心して長く暮らせる住宅を望まれる

       声が近年ますます高まっています。それに

       応えられるような、新人建築科の皆様の自

       由な発想に基づいた提案を募集します。

 

 

           ☆          ☆          ☆

まずはツカミとして軽~いコネタを書いとこう。神戸のトルコライス屋の話(笑)

150909a  

  左は第8話直後、22時11

  分台のウチのアクセス解

  析。秒単位で続々、「野村

  周平 トルコライス」といっ

  た感じの検索アクセスが

  入ってる。ほとんど関係

  ない記事へと(笑)

 

  これらが全て、スマホ

  からのアクセスだとい

う点も興味深い。分かりやすいことに、PCアクセスは1分ほど遅れて増える

のだ♪ 皆さん、『恋仲』を見た後、中心キャラ3人が揃ってゲスト出演した、

『スマスマ』のビストロSMAPを楽しんでたんだろうね。

 

私は見てなかったけど、調べてみると、野村がアミューズのオーディション

で優勝した賞金の内、10万円が自転車になって、残りの140万円が父親

のトルコライス店の開店資金に消えたらしい(笑)。どこまでネタなのか分か

らないけど、2009年の当時、野村は高校1年(16歳?)だし、父親が勝手

に応募したんだから、ちょっとくらい使いこんでもOKだろう♪

 

場所やテンメイ・・・じゃなくて店名はまだ不明。実家はさておき、彼。3万人

のオーディションの頂点だし、スノーボードの受賞歴もあるし、クオーターで

中国語もできるとの事。いいね☆ 175cmで52kg(!)というのも凄いス

リムな体型だな。自転車のヒルクライム・レースでもすぐに受賞できそう。

 

ちなみにダイエット中の持久系アスリートは今日も、豆腐サラダを食べたの

であった。聞いてない? あっ、そう♪

 

 

          ☆          ☆          ☆

トルコライスはこのくらいにして、ドラマね。今回の視聴率10.9%で、全話

平均2ケタはほぼ確定♪ 1桁スタートからの見事なリベンジ、おめでとう!

 

今週も美術スタッフさんのお仕事には感心したけど、また細かすぎて伝わ

らないミスを発見してしまった♪ もちろんツイートでさえ、今現在ゼロ。視

聴者への課題テーマ、「募集要項のおかしな点を指摘せよ」。正解は来週

のレビューで発表とか(笑)

 

ちなみにやっぱ、先週の花火大会のポスターは間違いだったね。8月31日

(月)が富山みなと祭・納涼花火大会だから、前回行く予定だった花火大会

が「23日(土)」というのはおかしい♪ 正しくは、22日(土)か23日(日)。

 

 

         ☆          ☆          ☆

いや、些細なミスへの突っ込み自体はどうでもいい。それより、精密なドラマ

鑑賞があって初めて、本質的な解釈、レビューが可能になるということだ。

例えば、七海(大原櫻子)の就職先の名前を聞いて、直ちに「エバートラベル」

と繰返すツイートは数十あるけど、これが「100年続く家」の言い換えだと気

付いたツイートは無い。

 

脚本家・桑村さや香&脚本協力・LiLy&プロット協力・阿久津朋子の若手トリ

オには、物足りない部分もあるけど、渋く光る長所がそれらを打ち消してくれ

るのだ。今回はもちろん、キムタク&山口智子の名作月9『ロンバケ』最終回

へのオマージュ(敬意を込めた模倣)が入ってたけど、単なる焼き直しではな

く、そこからはみ出る構想、コンセプトもたっぷり入ってた。

 

溢れ出す独自の思いの表現という意味で、彼女たち自身がやはり「新人建

築家」なのだ。「建築科」ではなく(笑) コラコラ、クイズの答だろ! どうでも

いいけど、設計って、英語だと、design(デザイン)なんだね。いずれ葵(福

士蒼汰)の特別賞受賞作にも、あかり(本田翼)の落書きのトレースだという

指摘が出て来て、再公募になるはず♪ エンブレムか!

 

 

           ☆          ☆          ☆

さて、第8話の見どころはもちろん、冒頭であかりを後ろからあすなろ抱きし

た翔太(野村周平)の左手だ(笑)。そこか! いや、ここまでプラトニックな

映像ばっかで、キスしか映さなかったのに、いきなり胸を揉んでたから驚い

たわけ♪ 触ってただけだろ! ま、最近まで5年か6年も付き合ってた仲

だしね。

 

マジメな話、見どころ、見せどころはもちろん、コンクールだろう。最近だと、

建築なら「コンペ」であって、クラシック音楽以外で「コンクール」という言葉は

あんまし使わない気もするけど、木村拓哉『ロングバケーション』の「音和堂

コンクール」を意識したネーミングなのかも。

 

実際、類似性は明らかで、本業ではパッとしなかったイケメン・ヒーロー(男

性主人公)がコンクールで受賞。その発表会にちょっと遅れてヒロインが登

場。先に会場を離れたヒロインを、主人公があわてて追いかける点も同じ

だし、ヒロインが2人の素敵な男性に愛されてる点も同じ。

 

まあ、恋愛ものに限らず、ドラマは基本的に女性のためのものだし、女性

は男性よりも物語(ストーリー)に感情移入する。「思うより思われる方が

女は幸せになれる」とも言われてるらしいから、ヒロインが2人の素敵な男

性に思われるパターンは良しとしよう♪ そう言えば、福士主演の去年の

人気ドラマ『きょうは会社休みます。』もそのパターンだった。

 

しかし、根本的な所で『恋仲』は『ロンバケ』と違ってる。それは、受賞作

に関するコンセプトとエモーションの違いなのだ。言語的で基本的な考え

と、強い感情の差異。

 

 

           ☆          ☆          ☆

1996年に視聴率36.7%を記録して、「OLが街から消える」ことになっ

たロンバケの最終回。瀬名(キムタク)は、非常にエモーショナルなピアノ

演奏を披露した。挫折してピアノを捨てそうになった自分を、ピアノに引き

戻してくれたのが、下手だけど一生懸命な南(山口智子)のピアノだから。

 

ただ、ピアノ演奏に限らず、楽曲というものは、言語的なコンセプトを明示

できない。作曲家や批評家が色々と語ることはできても、楽曲や演奏自体

には言葉の説明が無いのだ。

 

それに対して、『恋仲』のコンクールでは、「100年続く家」というコンセプト

が課題として与えられてる。その条件のもとで、新人建築家たちが、自らの

思いを作品と言葉で表現、プレゼンテーションするのだ。

 

受賞スピーチでの審査員とのやり取りは正直、浮いてる印象もあったし、男

の私が見ると甘口すぎる。でも、葵が提示したコンセプトは色んな意味で見

事だった。この記事冒頭で引用したように、募集要項で「台風や地震の多い

日本」と強調してるのに、葵は耐震構造や耐久性にはこだわらなかったのだ。

スペック(性能、機能)より、もっと大切なものがある。「いたって普通」だけど、

本質的なもの。。

 

 

          ☆          ☆          ☆

審査委員長・島野仁の質問に対する、葵の応答を引用してみよう。

 

   僕は、建物が終わる時は、誰からも 

   必要とされなくなった時だと思うんです。 

   いくら耐震構造がしっかりしていても、 

   人が要らないと判断すれば、廃墟になってしまう。 

   だから、そこに住む人に100年愛される家にしようと 

   思って設計しました。

 

 

フィクションにおけるこの台詞の背景には、リアルな現代日本の社会的情

勢がある。2008年に、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が成

立したけど、そこでも建物の構造や設備の話が中心になってた。ところが

実際は、まだ住める家でさえ人がいなくなってしまう、「空き家」問題が全国

に広がってるのだ。

 

総務省の去年の発表によると、13年10月時点で820万戸! 空き家率

は13.5%にものぼる。少なく見積もっても、この内の10分の1くらいはま

だ住めるだろうから、全国で100万戸もの家が哀しい「廃墟」と化してる。

 

人が住む気にならないと、構造も設備も意味がない。だから、人に愛され

るよう、自然と調和する家、山や海との連続性を保ったやさしい家にしたの

だ。「100年愛される家」、「100年続く愛」というコンセプトで。

 

建物としては、「へらや」じゃなく、平屋(ひらや・・・笑)。これなら、台風や地

震の被害もわりと少なめになるはず。経済性や立地条件はともかく。。

 

 

           ☆          ☆          ☆

もちろん、この家のコンセプトは、翔太が住むマンション「PUNGENS」(プ

ンゲンス)の刺々しい都会性と対立するものだ。針葉樹系ではなく広葉樹

系と言ってもいいかも。

 

こうしてみると、ドラマ全体も優れた建築なのが分かるだろう。初回であか

りが描いた設計図も含めて、意外なほど細かい部分まできっちり築き上げ

たドラマになってる。

 

いまや、七海の就職先「エバートラベル」の意味も明らかだろう。「ever」

(エバー)という英単語は、日本人には文法的に分かり辛いけど、要するに

長い時間を強調する福士・・・じゃなくて副詞なのだ。過去から現在へと「ずっ

と」続く時間であれ、未来の「いつか」までの時間であれ。「for ever」(フォー

エバー)、永遠に、という使い方がイメージ的に分かりやすい。

 

他に、evergreen(エバーグリーン)なら常緑樹、「常に」緑の木という意味

になるし、エバーグリーントラベルという会社が実在するらしい♪ とにか

く、「エバートラベル」とは「永遠の旅」、「永遠に旅する」と訳す所だろう。エ

バーが副詞か形容詞かはどうでもいい事。「100年続く家」での長い人生

の比喩、暗示的なメタファーだったのだ。。

 

(☆追記: 「ever travel」と名乗る会社が海外に2つあるようだ。)

 

 

          ☆          ☆          ☆

七海はエバートラベルへの就職が決まった後、喜びよりも不安を口にして

た。就職というもの自体も、長い旅なわけで、不確定性やリスクに満ち溢れ

てる。100年続く家での長い生活も同様。

 

しかし、東日本大震災で福島県より遥かに多くの犠牲者を出した宮城県、岩

手県でさえ、住民の多くは故郷に住み続けようとしてる。色々な事があっても、

人が住もうとする限り、「家」は続くのだ。

 

先に居心地のいい家という「麺つゆ」を作っとけば、満足な生活という「麺」は

後から転がって来る♪ にゃんこ亭で、おひつじ座の万里子(まりこ : 吉田羊)

も語ってた。ま、つゆ職人も麺職人も不満かも知れないウンチクとはいえ(笑)

 

来週の最終回で結婚した後、故郷の富山県の海沿いで、葵とあかりは仲良く

暮らすことになる。その生活には、競い合って来た翔太も自然に溶け込んで、

同じ道を親友として歩むはず。

 

今回、万里子は「コンクール」という言葉に、設計競争という意味と恋愛競争と

いう意味の両方を込めてた。元はフランス語の「concours」。これは語源的

に、「一緒の道」という意味であって、相手を排除するような言葉ではない。旅

は道連れなのだ。。

 

 

           ☆          ☆          ☆

まあ、最終回は視聴率対策もあって、ネット連動の生放送が入るらしいから、

リアルタイムの投票によって、あかりと翔太が結ばれるかも(笑)。実際、似た

ような投票は以前のフジの人気ドラマ『ラスト・シンデレラ』最終回であった。

もし翔太が選ばれれば、それはそれでありかも。最後に大炎上したドラマとし

て、記録にも記憶にも残るだろう♪

 

いつもは公式動画で済ませてる私も、来週はひょっとすると生で見るかも。

やっぱ、生の方が気持ちいいし♪ コラコラ! で、「あかり&公平(太賀)」

カップルに1票入れるとか(笑)。選択肢にないだろ!

 

何が起きるか、ワクワク、ドキドキしながら、今日はこの辺で。。☆彡

 

 

 

P.S. 瑠衣子(市川由衣)が結婚してしまった。戸次重幸(41歳)と9月

     8日に入籍、すでに同居。ちょっとショックかも♪

 

P.S.2 放送3日後の9月10日、堤防が決壊した鬼怒川の濁流に耐えた

      ヘーベルハウスが注目された。公式サイトには、「長く安心して住

      めるロングライフ住宅」、「60年以上安心で快適」と書いてある。

      ただし、外観はドラマと違って白いビルのようなものが多いようだ。

 

 

P.S.3 14日の朝のモデルプレスによると、最終回ではライブ配信サービ

       ス「ツイキャス」とのコラボレーション企画が実施されるとの事。ど

      こかの時間帯で大原櫻子と太賀のコメントが配信されて、視聴者が

      リアルタイムでコメントを返すことができるらしい。「ツイキャス」とテレ

      ビ番組との連動は初の試みで、それとは別に、一部が生放送される

      企画もある。

 

 

cf. 葵へ 待っ(てるから) あかり~『恋仲』第1話

   「有心論」、心に神=キミが有るから・・~『恋仲』第2話

   斜めから復活、鯛焼きシャチホコの初恋~第3話

   PUNGENS(プンゲンス)、刺々しい裏切り~第4話

   二重化というアート=技術~第5話

   エドガー・アラン・ポーの小説『盗まれた手紙』との比較~第6話

   フィクションの建築、人間の設計~第7話

   普通に輝きを増すノームコア~『恋仲』最終回

 

                                 (計 5121字)

| |

« 武井壮、いい年したアイドル好き論争♪&6日連続ジョグ | トップページ | 川口マラソンの代わりに、戸田マラソン in 彩湖2015エントリー☆ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 100年続く家で、エバートラベル(永遠の旅)~『恋仲』第8話:

» 百年続く家(本田翼)僕には自信がない(福士蒼汰)君が幸せになる必要はない(野村周平) [キッドのブログinココログ]
百年続く人生は長い。 男も女もそこにたどり着くことさえ困難である。 生まれてくることさえ許されないものもいる。 生まれて来たのに親に殺されるものもいる。 病気や怪我の心配は絶えることがない。 恐ろしい保母さんがいる。 恐ろしい学校長がいる。 勉強ができたりできなかったり。 友達ができたりできなかった... [続きを読む]

受信: 2015年9月10日 (木) 08時29分

« 武井壮、いい年したアイドル好き論争♪&6日連続ジョグ | トップページ | 川口マラソンの代わりに、戸田マラソン in 彩湖2015エントリー☆ »