加工肉・赤肉の発がん性~IARC(WHO・国際がん研究機関)の英語論文など
先月、WHO(World Health Organization : 世界保健機関)のIARC
(International Agency for Research on Cancer : 国際がん研究
機関)が行った発表は、世界を揺るがしてる。別に新しい研究成果でもない
らしいけど、WHOの権威が大きいのだ。
日本では、国立がん研究センターも含めて、あわてて火消しに走ってた。要
するに日本人の場合、普通の食事(1日に赤肉50g、加工肉13g程度)で心
配するほどの大腸がんリスクではない、ということらしい。そもそも、他のリス
クやメリットも含めて、トータルで考えるべきなのは、放射線被ばくの時と同様
だろう。。
☆ ☆ ☆
ただ、ウインナーやソーセージが好きな私としては、「加工肉を毎日50g食べ
ると、結腸・直腸がんに
なるリスクが18%増え
る」と言われて、量を少
し減らしてしまった。おそらく平均で、毎日50g以上食べてたと思う。日本人
の平均の4倍だから、食べ過ぎだろう。ちなみに大まかに言うと、結腸+直腸
=大腸だ。
「赤肉」(red meat : 赤身肉ではなく哺乳類の肉という意味)も、毎日100g
でリスクが17%増加と言われてるけど、私は平均で60gくらいだろうか。単
純な比例関係で計算すると、17×0.6で、約10%のリスク増加となる。加工
肉のリスク増とかけ合わせると、(1.18×1.1)-1=0.298。約30%の
増加ということか。
加工肉(processed meat)の例として、あちこちでハム、ソーセージ、コンビー
フと書いてるけど、実はIARCがランセット(LANCET)に発表した英語原論文
(要約版)の本文には、そんな単語は入ってない。末尾の参照文献にあるだけ。
ということは、論文ではなく、短めの英文プレスリリースに挙げてる例をあち
こちで引用・拡散してるのだろう。なぜか、ホットドッグ(フランクフルト)という
例はスルーされがちなようだ。

ちなみに、私がよく食べるのは「ウインナー」だから大丈夫かな・・・と思って、
ウインナーという言葉を検索してみると、ソーセージの一種だった♪ 魚肉
ソーセージの場合は、とりあえず今回の発表では扱われてないようだ。そも
そも、欧米では魚肉ソーセージが珍しいのかも知れない。。
☆ ☆ ☆
では、世界的にメジャーな医学雑誌『ランセット』のサイトで無料公開されて
る論文の結論部分だけを直訳してみよう。1~2分程度の入力で無料会員
登録すれば、誰でもすぐ読める。

総合的に、作業グループは、結腸・直腸ガンに対する十分な根拠に基づき、
加工肉の消費を、「人に対して発がん性がある」(グループ1)と分類した。
加工肉の消費については、他に、胃がんに対する陽性の関連も発見された。

作業グループは、赤肉の消費を、「人に対しておそらく発がん性がある」(グ
ループ2A)と分類した。この評価を行う際、作業グループは、すべての関連
データを考慮に入れた。そこには、赤肉の消費と結腸・直腸がんとの陽性の
関連を示す強固な疫学的データも含まれる。また、メカニズムに関する強力
な根拠も考慮に入れた。赤肉の消費はさらに、すい臓がんや前立腺がんと
も、陽性の関連づけが行われた。
☆ ☆ ☆
とりあえず、私が日本人の平均よりも食べ過ぎてることだけは確かみたい
だから、もう少し控えめにしとこう。肉を減らして、魚と野菜を増やすとか。
魚肉ソーセージも一応、減らすつもり。
WHOの発表直後の数日間、丸大食品のウインナーの店舗販売が2割ほ
ど落ちたけど、その後は回復傾向という話だ。まあ、真面目な話、何も気に
しない食生活の方が楽しい人生かも知れない・・・とは思う。ただ、小市民と
しては、少し気にする食生活を選択するわけだ。
なお、加工肉と大腸がんとの関連は、医学的根拠は強いけど、がんリスクは
それほど強くもない。天気予報でたとえるなら、「確実に、小雨が降る」といっ
た感じだろう♪ 「たぶん、大雨だ」という予報ではないのだ。
それでは今日はこの辺で。。☆彡
(計 1669字)
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