職場の派閥争いと分裂、辞職・・~テンメイ回想録12
昨日の解散・分裂報道記事で、私ならおそらくマネージャーに付いて行く、
と書いた。その思いには、個人的な経験も関わってる。要するに、私も組
織で「負け組」になって、外に出た苦い思い出があるのだ。
この記事を、当時の関係者が読む可能性はほとんど無いけど、念には念
を入れて、かなり曖昧で手短な書き方にしとこう。それでも、事態の重苦し
さや激しい感情はある程度伝わると思う。実際、この記事を書こうと決めて
当時を思い出してる内に、ズ~ンと暗くなってしまった。その一方で、いまだ
にエキサイトしてしまう部分も残ってる。。
☆ ☆ ☆
それは、私が以前所属してた、ある職場での出来事だった。私は非正社員
だけど、社員も含めてみんなとフツーに仲良くやってたし、色々と美味しい
思いもした♪ まだ付き合いのある人達もいる。
だから、その職場全体には今でもいいイメージを持ってるし、感謝もしてる。
ただ、一部の人達と真っ向から対立することになったので、懐かしい思い
出の中に、大きな傷も残ってしまったわけだ。
最初のキッカケをどこから書くのか迷うけど、一応、最大の対立相手に焦
点を絞ろう。仮に、Aと名付けとく。Aは私より数年後に入って来た正社員
で、年齢も数歳、年下。最初、Aは私を「テンメイさん」みたいな感じで呼ん
で、先輩扱いしてたし、私もAを可愛い後輩だと思ってた。話も合って、フ
ツーに喋ってたし、遊びに行こうかって感じの話もしたと思う。
ところが、しばらく経った頃、私が職場でちょっとイジって(からかって)遊ん
でたら、Aは冗談めかして、「テンメイさんとはもう話をしないことにしよ♪」
とか口にした。これが一つの分かれ目になったけど、もちろん私は軽口を
叩いただけで、ケンカするような事を喋ったわけじゃない。
おそらく、まったく違う「ある理由」で、Aは私にライバル意識や反感を持ち
始めてたんだと思う。単なる想像じゃなくて、多くの根拠があるけど、それ
はちょっと書けない。「ある理由」とは、どこにでもある平凡だけど重要な人
間関係のこと・・・とだけ言っとこう。
☆ ☆ ☆
その後、社員のAは普通に職場内で経験を積んで、立場が少しずつ上がっ
て行く。非正社員の私はほとんど上がらない。この間、私とAはほとんど喋
らなくなってたけど、別にケンカしてたわけでもない。単に、すっかり疎遠に
なっただけ。
その頃、私は「ある理由」をめぐって、Aとの立場が逆転したらしいという事
に薄々気付いてた。ハッキリとは分からないけど、まず間違いない。それで
も、私から見るとAは遥か下の後輩。能力的にも経歴的にも、頭を下げるつ
もりは全く無かった。
ある時、Aが私に対して、「これ、やっといて」と言って来た。名前もなし。完
全に上からの「命令」だ。一応、社員だから、もしA以外の相手だったら、私
も「分かった」と対等口調で応答して、普通に従ってた。ただ、疎遠な状態を
長く挟んだ後、いきなり命令? ずいぶんエラくなったもんだな・・・と思った
私は、指示には一応従ったけど、一瞬ニラミつけた気がする。
その後しばらくして、もう一度似たような命令があった時、私は「何?!」と
Aに言い返して、ハッキリとニラミつけた。Aは無言で目をそらして、他の非
正社員(Aよりさらに後輩)に用事を頼んだ。
これ以降、私とAは「ほぼ」完全に絶縁状態。と言うより、私の側が激怒して
たから、一触即発の緊張が続き始めた。Aもそれ以降、私に命令口調で指
示することは無くなった。ごくたまに、普通の仕事の依頼があるだけ。
☆ ☆ ☆
それでも、私とAの関係だけなら、別に大した事じゃなかったのだ。お互い、
自分の仕事はちゃんとやってるし、職場全体への影響はない。
ところが、徐々にAの勢力が拡大して行ったのだ。そうなると、Aの側に回っ
た人間たちと私の間も疎遠になる。もちろん、私の側にも仲間はいたけど、
正直、力関係では差がつき始めた。分かりやすく言うと、たまたま話題になっ
てる「4:1」くらいの大差だ。以前、私と仲が良かった人間が、徐々に疎遠に
なっていく。一度だけとはいえ、露骨に私の中傷をしたヤツも一人登場して、
かなり我慢の限度に近付いて来た。
とはいえ、仕事のジャマまでする人間はいなかったから、私はフツーに自
分がやるべき事をやって、踏ん張ってた。
☆ ☆ ☆
とどめを刺されたのは、ある上司の一言だ。この上司とは、何の対立もなく、
普通に談笑する関係だったのに、2人きりの場でいきなり、単刀直入に質問
して来たのだ。
「Aと仲が悪いのか?」。私は、ハイとは言わなかったけど、返事をしなかっ
たと思う。つまり、無言で認めたということ。すると上司はさらに言って来た。
「あれが理由か?」。これは全く想定外な言葉で、心に突き刺さった。という
ことは、直接か間接かはともかく、Aが上司に説明してるということだ。おそ
らく、私が悪者として説明されたはず。
内心の動揺を抑えて、私が無言を続けると、「アレはこうなったらしいな」と、
私が知りたくもない事実を伝えて来た。そして最後はズバリ言われてしまっ
た。「オレは社員だから、Aの味方だからな。当然だろ」。
☆ ☆ ☆
これでもう、終わりだ。辞めろと直接的には言われなかったけど、「お前も
ちょっと長過ぎたんだろう」とは言われてしまった。要するに、そろそろ辞
めろということだ。
ほぼ同時期に、私の側にいた人間、あるいはAの側にはいなかった人間
が、次々に職場を去ることになった。私以外の人の話や、その後の話の続
きもまだまだあるけど、今日はこのくらいにしとこう。
今から振り返ると、確かに、私が長過ぎたという部分はある。早めに辞めて
れば、対立が悪化することもなかったし、別にその職場にしがみつくほどの
「経済的」理由は無かった。
ただ、別の理由、別のこだわりがあったから、じっと我慢し続けたわけで、そ
れは一時期、成功につながる可能性も高まった。ただ、結局は上手くいかず、
「派閥」争いにも敗北。静かに追い出されるような感じで、自分から出て行くこ
とになったのだ。
というわけで、どうしても例の退社するマネージャーと自分が重なってしまうの
だ。もちろん、彼女の屈辱は私の50倍くらい大きいと思う。ただ、100倍まで
は行かないはず。そのくらい、私の屈辱感も大きい。
☆ ☆ ☆
とはいえ、全く別の側面もある。実は先日ようやく、Aから譲り受けたある物
を処分した。それは、私とAがわりと仲が良かった時代の証し。それを私に
渡す時のAの笑顔は今でも覚えてる。
つまり、本当は私も、Aと仲直りしたかったのだ。そもそも、直接的な争いは
僅かしかないし、対立の原因はまったく別の所にあったんだと思うから。些
細な言葉のやり取りとかは、表面的なものに過ぎない。
私が辞める少し前、あの理由が絡んで、Aの態度が一気に軟化したことも
あったし、昔みたいにフツーに談笑することさえ僅かにあったけど、結局は
関係修復できなかった。。
☆ ☆ ☆
とにかく今となってはすべて過去の話。額縁に飾ったキレイな絵の真ん中
に、大きな深い傷がついてるようなものだろう。全体的には十分美しいけ
ど、もはや傷の修復はできないのだ。
あり得ないけど、万が一この文章をAが読んで気付いたら、連絡して欲し
い♪ 一緒に飲んで、すべて笑って水に流そう。今となっては昔の話。お
互い、スッキリすると思う。
儚い夢を口にしたところで、それでは今日はこの辺で。。☆彡
(計 3017字)
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