『いつかこの恋を』と主題歌『明日への手紙』(手嶌葵)MV、軽~い感想♪
時間その他の関係で、レビューはまだ書いてないけど、フジ月9『いつかこ
の恋を思い出してきっと泣いてしまう』は、毎週楽しみにしてるドラマだ。こ
こ最近だと一番のお気に入りかも・・・とか言いつつ、いまだにこの長いタイ
トルはうろ覚えだったりする♪
このドラマ、脚本家・坂元裕二の詩的でレトロな物語が展開されてて、今ど
き過激な挑戦だと思う。恋愛とか純愛ドラマというだけでマイナスになって
しまう時代に、死別、介護、格差、病、離婚、等々。これだけディープな重さ
だと、視聴率を取れないのは当たり前(11.6%、 9.6%、 10.0%、
8.9%)。むしろ、この数字は挑戦者たちへの勲章と言える♪
いつの世でも、静かな挑戦を理解できる人は少数しかいない。道端のアス
ファルトの境目に咲く花の美しさが目に入るかどうか。故郷の湖に映った
山の姿を味わえるかどうか。そうゆう事なのだ。私は子供の頃から、海を
じっと見つめて育って来た。数学の難問をじっくり考えながら1人で解くの
も、似たような事だ。
第4話なら例えば、練(高良健吾)のアパートに箱で置かれたままの現品
処分の格安ストーブに、どの程度の思いを感じ取れるか。あるいは、安く
て美味しい、たこ焼きを描いた3つのシーンのリズムと「メロディー」を味わ
えるかどうか。音(有村架純)の小さな喜び、それを打ち消す小さな悲しみ、
そして、大きな喜びとそれを打ち消すくらいの悲しみの融合。。
☆ ☆ ☆
このドラマの主題歌『明日への手紙』(手嶌葵=てしま・あおい)も、昭和レ
トロな歌詞とメロディーで、入り込める人とそうでない人のギャップが大きい
かも知れない。
曲だけだと入り込めない人でも、今回公開されたMV(ミュージック・ビデオ)
を見ると、馴染みやすいだろう。GYAO!(ギャオ)の期間限定フルヴァー
ジョンを解釈してみる。2月10日のシングル・リリースに合わせて、8日~
21日の2週間公開。Victor Entertainment。プロデューサーは村瀬健。
以下、ネタバレになるので、先にビデオをご覧あれ♪ 著作権に配慮して、
控えめな縮小キャプチャー画像のみ使用。私の好きな超人気女優、有村
の顔はわざと入れてないので、悪しからず♪
始まりは、大人の音が静かに都会の海を見つめる姿。ここから一瞬、ブラッ
クアウトした後、いきなり子供の音の世界になる。
フツーに見るなら、大人の音が昔の自分を思い出してることになるが、必ず
しもそうではない。というのも、「明日への手紙」とは、子供の音が書いたも
のだから。子供の音が想像してる未来だと考えることもできる、ファンタジッ
クな二重性の映像なのだ。それは歌詞が、進むことと戻ること、想像と回顧
を融け合わせてるのと同様になってる。
子供の音(平澤宏々路)の映像は、雪道の一本の筋(タイヤの跡)を歩くシー
ンから始まる。雪は偶然だったらしいけど、ある意味、必然の幸運なのかも。
歌詞の4行目には、「この道の先で」と書かれてた。作詞・作曲は池田綾子。
☆ ☆ ☆
家に帰るとまず、音は玄関に咲く小さな1本の小さな花を見つめる。1人ぼっ
ちの小さな自分と重なる姿。花の中に自分を見た後、家の鏡の中に自分を
見る。いつも笑顔でいるための練習。いま一つ笑ってない所が細かい演技。
顔も有村に似てるし、よくこんな子役が見つかったもんだと感心する。「きょ
うは会社休みます。』、『信長協奏曲』、『セカンド・ラブ』にも出てたのか。。
食事は一人で、クマさんの人形(テディベア?)と仲良く。「これ、食べる?」
とか、箸でおかずを運ぶけど、クマさんは知らんぷり♪ 音も気にしてない
というか、音の脳内だと、食べてくれたことになってるのかも。見方によっ
ては、ちょっと怖いシーン(笑)
その後は、クマさんが見つめる中、1人でお絵かき。「明日を描こうともがき
ながら」。そして、手紙執筆。「元気でいますか。」の1行だけ♪
画面は、目をつむって微笑む大人の音に切り替わる。繰返すがこれは、将
来の自分が手紙を読んで思い出す姿を、子供の音がイメージしてるとも考
えれるわけだ。そもそもMVの主役は、子供の音。第1話の前の「エピソー
ド0(ゼロ)」だから。。
☆ ☆ ☆
そして、YouTubeのショート・ヴァージョンには無い、公園の「けんけんぱ」
とブランコのシーン。遊び相手は、白いクマさんの代わりに、白い雪だるま♪
大人の音と子供の音が交錯するカットも一瞬入る、幻想的シーン。その
後、大人の音が手紙を開く。
本来なら、「未来への希望の手紙」のような形で、輝いてる自分をイメージ
する文章を書く所だろう。あるいは、頑張ってる自分とか。ところが、子ども
の音のメッセージは最も控えめなものなのだ。「元気でいてね」。現在の格
差社会には、元気でいることさえ大変な子ども達が大勢いることを考える
と、微笑むだけでは済まない重みを感じる所。
子供の音が、お母さんのことで(?)泣いてるシーンを挟んで、いよいよ最
後。大人の音が子供の音を抱き締める、幻想的シーン。ナルシシズム(自
己愛)の美学。
人間の最初の愛の対象は、母親と自分自身。音の場合、母親がいないか
ら、自分を愛するのは自然なことだろう。自分とは、母の分身でもあるから。。
☆ ☆ ☆
以上、ごく簡単にレビューしてみた。いや、先日のJR東日本の3本もそう
だけど、PR動画だと、ドラマより楽(ラク)に楽しく書けるのだ。たぶん読者
にとっても、文字だけ5000字とか読むよりも遥かに気楽だと思う♪
いずれ1本くらいはドラマ本編もレビューするかも。とりあえず、今日の所
はこの辺で。。☆彡
(計 2299字)
| 固定リンク | 0
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- アマゾン・プライムでWBC決勝・日本vs米国戦(2023年)ちら見♪、優勝おめでとう!&左足をかばって13km走(2023.03.23)
- 半世紀前(1967~70年)のミニスカート大流行、ツイッギー来日、マリー・クワント、日航制服~NHK『アナザーストーリーズ』(2023.03.18)
- プロ野球(ロッテ)の若き怪物・佐々木朗希投手の故郷は、大震災の津波被災地・陸前高田市~TBS『情熱大陸』(2023.03.15)
- レースを意識して昼間に第2回・5000m測定、22分ちょっと♪&Nスペ『南海トラフ巨大地震』(2023.03.05)
- 60周年を迎えた日本初の深夜アニメ『仙人部落』(エイケン、1963年)、映像も脚本も完成度が高い大人向けコメディ♪(2023.03.04)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- AKB48に14年間・2000万円を費やしたファンがグッズを大量破壊してお別れ・・という話に思うこと、色々♪(2023.01.09)
- NHK『紅白歌合戦 2022』(第73回)~LOVE&PEACEをシェア、初司会の橋本環奈は堂々たる強心臓♪(2023.01.02)
- 『明石家サンタ 2022』~八木とフジ港社長ができてる?&廃業サクマ式ドロップス社員&可愛い新サンタガール保﨑麗♪(2022.12.26)
- 放送作家・鈴木おさむの実録(?)「小説『20160118』」、SMAPのいちばん長い日~『文藝春秋』2023年1月号(2022.12.20)
- 紅白歌合戦の出場歌手、個人的注目は長身美少女K-POPの新星IVE(アイヴ)♪&踵痛11km走(2022.11.17)
「音楽」カテゴリの記事
- 戦場の男性(彼)への思いをのせた乙女の軍歌『カチューシャ』、ロシア語から英語への直訳で意味を解釈(2023.02.25)
- ピアニスト反田恭平のデビューは12歳、指揮者で♪(『題名のない音楽会』振ってみまSHOW!)&15km走(2023.01.14)
- NHK『紅白歌合戦 2022』(第73回)~LOVE&PEACEをシェア、初司会の橋本環奈は堂々たる強心臓♪(2023.01.02)
- 藤井風の動画に混入してたNワード(黒人差別語)、英和辞典にない変化形で聴き取りも困難・・&1km4分台で15km走(2022.11.03)
- オリビア・ニュートン=ジョン追悼、最大のヒット曲『Physical』(1981)のMV映像レビュー(2022.08.10)
コメント