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STAP細胞・バカンティ氏に関する日米の報道&休養ジョグ

(25日) JOG12.2km,1時間13分20秒 

平均心拍133, 660kcal(脂肪180kcal)

 

ワシントン発、共同通信の報道に基づいて、日経HP産経HPが2月23日、

バカンティ氏の近況を伝えてた。ソース(情報源)は同じだが、見出しは違う。

 

 日経  STAP細胞研究、論文撤回後も継続 共著者バカンティ氏

 

 産経  米国でも「STAP細胞はあります!」  共著者バカンティ氏、

      研究続ける  「正しいと確信したまま墓場に」

 

共同通信の報道の元になった、米誌『ニューヨーカー』(New Yorker)HP

の記事を英語原文で読む限り、日経の見出しの方が中立的で正しい。別に、

STAP細胞があるというバカンティの主張がメインではないし、彼の立場も

微妙なのだ。

 

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産経と同系列のフジテレビのニュースも、「あらためて『正しい』と主張」と伝

えてたが、これは感心しないし、ニューヨーカーの筆者、ダナ・グッドイヤー

(Dana Goodyear)も苦笑するだろう。そんな簡単な内容なら、あれほど

の長文は必要ないし、記事タイトルも違ってたはずだ。。

 

 

          ☆          ☆          ☆

ニューヨーカーの記事のタイトルは、「The Stress Test」(ストレス・テス 

)。副題は、「Rivalries,intrigue,and fraud in the world of

stem-cell research」(幹細胞研究の世界における競争、陰謀、不正)。

 

この記事が長いのは、過去から現在までの研究の歴史全体を詳しくまとめ

てるから。その中で、バカンティは重要人物の一人という位置付けになって

る。それ以上でも以下でもない。

 

全体の内容は、タイトルが簡潔に暗示してるのだ。STAP細胞騒動の全体

が、色んな意味で「ストレス・テスト」になってる。そもそもSTAPにせよ、その

関連研究にせよ、細胞にストレスを与える試練(=テスト)によって、有用な

変化をもたらす話なのだ。どのタイプの研究にせよ、成功例と失敗例があっ

て、STAPはもともと成功率が高くないものだった。

 

 

          ☆          ☆          ☆    

一方、研究者に対しても、非常に強い「ストレス・テスト」が続いてる。最も残

念な結果は言うまでもなく、笹井氏だ。ニューヨーカーの記事でも、彼の評価

は非常に高くなってたが、不運にも、強すぎるストレスに耐えきれない形となっ

てしまった。

 

小保方さんはある意味、何倍か何十倍ものストレステストを受けて来たけど、

ここまで何とかサバイバルに成功。1月末の手記『あの日』は25万部を超え

るベストセラーで、評価の全体を見ても、少なくとも失敗ではないと言える。

参考までに、当サイトの短い感想記事へのリンクを付けとこう。

 

cf. 小保方さんの手記『あの日』、やはり「普通の悪意」は感じない・・

 

ノーコメントを続ける若井氏はともかく、バカンティその他の研究者も、それな

りのストレステストを受ける中、STAPそのものの再現には成功してないけど、

本質的には同様の研究を続けてるようだ。要するに、物理的にせよ化学的に

せよ、ストレスを加えて有用な変化を起こそうと努力し続けてる。ちなみにバカ

ンティの場合、プライベートな事情(家族の病気)も加わってるらしい。。

 

 

         ☆          ☆          ☆

もちろん、科学や社会の全体も、STAPによって「ストレステスト」を受けてる

わけで、今後、何らかの価値ある変化を生み出すことこそ大切なことだ。撤

回された論文のSTAPの再現は、無数の可能性の内の重要な一つであって、

それ以上でも以下でもない。

 

それでも一応、念のため、問題のバカンティの発言を英文で確認しとこう。

 

  “I will go to my grave still being absolutely certain

   that it’s correct,” he said.

 「STAP細胞は正しいと完全に確信したまま、私はお墓に向かうだろう」

  と、彼は語った。

 

確かにこう書かれてるけど、彼がこう語ったのは去年の7月(共同通信の解

釈)。元の英文は長くて時間軸が屈折してるから、一昨年の7月の可能性さ

えあるわけで、かなり古い発言だ。おまけに彼が、STAP自体に執着してる

わけではないことも書かれてた。もっと広い視野なのだ。

 

 

         ☆          ☆          ☆             

そしてそもそも、上の英文は、Wordにコピペしてカウントすると700行(!)

以上もある記事の1行に過ぎない。全体の最後の英文は、遥かに意義深い

シャープな内容だから、ここでも締めくくりに引用&翻訳しとこう。ヘルシンキ

の生物学者・Michon氏の言葉だ。

 

  “In STAP, people got extremely pissed off about the letter ‘P’ ”

  —for pluripotency—“while the letter ‘S’ ”—for stimulus—

  “was the most interesting,” he said.

  「STAPにおいて、人々は極端に、多能性を表す「P」という文字に振り

  回されてしまった。刺激を表す「S」こそ最も興味深かったのに」

  と、彼は語った。

 

 

たとえ多能性など獲得(=文字「A」)できなくても、刺激と効果の研究に対す

るヒント、トリガー=引き金(文字「T」)になる可能性はある。果たして世界は、

STAPという強い刺激=ストレステストを受けて、どんな変化を見せるだろう

か。あるいは、誰が、どんな変化を見せるだろうか。。

 

 

         ☆          ☆          ☆

一方、単なる小市民アスリートは昨日、疲れ切った身体で12kmちょっとだ

け休養ジョギング。狙い通り、平均心拍135以下に抑えて、距離を稼いだ。

変な痛みもほとんど無し。ちょうどいい刺激で、効果的だったと思う♪

 

トータルでは1km6分01秒。失敗したな・・。どうせなら、6分ジャストにする

べきだった。気温6度、湿度50%、風速1mの好条件。来月からは一気に暖

かくなるとかいうお話だけど、春の訪れは横浜マラソンの後にして欲しいね。

ではまた。。☆彡

 

 

               時間  平均心拍  最大

  往路(1.2km)    7分26秒  120  128    

 LAP1(2.2km)   13分23秒  127  137           

   2           13分03秒   134  144

   3           12分59秒  137  144

   4           13分00分  137  143

   5            13分30秒  136  149 

計12.2km 1時間13分20秒 心拍平均133(73%) 最大149(82%)

 

                   (計 2541字)

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