『アインシュタイン式 子供の論理脳ドリル』、広告の問題の解き方
きのう(16年4月5日)の朝日新聞の朝刊で、子ども向けの本の広告に、面白
いパズルがのってました。そこで、この記事では、小学校4年生や5年生が読
んでもわかるように、やさしく説明してみます。3年生でも、むずかしい漢字を
飛ばせば読めるかもしれません。
有名なアインシュタイン博士(はかせ)は、このようなタイプの問題について、
「世界の98%(パーセント)が解けない」と語った・・・とか言われてます。つま
り、100人のうちで2人しか解けないということです。ただ、博士が本当にそ
う言ったかどうか、ハッキリした証拠(しょうこ)はないようです。
まあでも、頭のトレーニングになるし、大人のテストに使われることもあるので、
楽しみながら勉強するのはいいことでしょう。少しずつ、正しく考えることで、
算数の勉強にもつながります。
似たようなクイズは、朝日新聞の土曜日の朝刊にもたまに出て、「推理」(すい
り)という名前になってます。このブログでも、大人向けの解説を書いてます。
☆ ☆ ☆
ではまず、広告の問題を引用しましょう。元のまま、書き写すということです。
作ったのは、アインシュタイン研究会。本を出した会社は、東邦出版です。
例題 : まやちゃんの欲しい楽器は?
1. エレクトーンが欲しい人は左から2番目
2. 50分ゲームをやる人はドラムが欲しい人の2つ右
3. ホルンが欲しい人は30分ゲームをやる人のとなり
4. シンバルが欲しい人は20分ゲームをやる
5. りつこちゃんは40分ゲームをやる人のとなり
6. あすかちゃんはりおなちゃんの左どなり
新聞には書いてませんが、4人はみんな、楽器(がっき)を一つだけ欲(ほ)しが
るし、それらはすべて別の物のようです。4人、4つの場所(左はしから右はしま
で)、4つの楽器、4つの時間(じかん)がどう結(むす)びついてるかを考えます。
☆ ☆ ☆
解き方はいろいろありますが、ここでは広告にのってた表を使ってみましょう。
まず、ヒント1「エレクトーンが欲しい人は左から2番目」から、下のように書け
ます。エレクトーンと書くと長いので、3文字だけにしてあります。
次にヒント2「50分ゲームをやる人はドラムが欲しい人の2つ右」から、下の
ように書けます。この場合しか考えられません。
さらにヒント3「ホルンが欲しい人は30分ゲームをやる人のとなり」から、ホル
ンを書きこめます。ただ、30分の人がその右か左か分からないので、下にカッ
コをつけて小さく書いておくのがコツ。えんぴつでうすく書く、やり方もあります。
☆ ☆ ☆
続いてヒント4「シンバルが欲しい人は20分ゲームをやる」から、シンバルと
20分を書きこめます。すると、さっきは分からなかった、30分と書くマス目も
決まります。
そしてヒント5「りつこちゃんは40分ゲームをやる人のとなり」から、下のよう
に書けます。もうほとんど答に近い表です。
ヒント6「あすかちゃんはりおなちゃんの左どなり」から、あすか、りおなの位置
(いち)も決まります。
残ったマス目に、まやと書きこめば、答が出ました。まやちゃんの欲しい楽器
は、ドラムです。広告には、「こたえ : ドラム」とだけ書いてました。
☆ ☆ ☆
この問題だと、上のような表を使うのが一番カンタンで分かりやすいのですが、
別の表の書き方でも解けます。
例えば、次のような大きな表。名前、楽器、時間をすべて書き並べて、丸印と
斜線(しゃせん)をつけていきます。1つ丸をつけると、その上下、左右はもう
ダメだから、斜線を引くのです。
あるいは、あまりうまくないのですが、下のような表でも解けます。本や先生の
話とは別の解き方を考えるのは、とても大切なことだし、脳がきたえられます。
それでは、今日はこれで終わりにしましょう。おつかれさまでした。。☆彡
(計 約1600字)
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