Brexit(英国のEU離脱)、一番の貧乏くじは日本経済・・
失敗した。。EU離脱に賭けとくべきだったかも♪ 世界の注目が集まった
Brexit=British exit=英国離脱問題。国民投票の直前の倍率
は、離脱に賭けるとオッズ(倍率)が高かったのだ。
上は、代表的なブックメーカー(賭け屋)、William hill(ウィリアムヒル)の
オッズ一覧表。離脱の得票のパーセンテージで細かく分かれてる。僅かな
差で離脱派が勝つ場合、50.01-55.00%ということだから、
賭けてれば5.00倍だった(左半分の中段)。
で、これで勝ってれば、次は3倍のお金を賭けて惨敗。差し引き大損で、
この世から離脱すると♪ オイオイ! 勝ってる時に賭け事から離脱する
のは難しいのだ。
☆ ☆ ☆
ところで、離脱がそんな倍率になってたのは、直前の各種の世論調査だ
と、ほぼ残留派がリードしてたから(一部を除く)。
ところが結果は大ハズレで、しかも思ったより差が広がってた。ハズレた
理由については、いずれ細かい分析が出て来るはず。離脱が約52%、
残留が約48%。四捨五入すると、1割くらいの大差になる。
投票率72%っていうのも高いね。まあ、それだけ身近な問題だったわけ
か。経済にせよ、移民問題にせよ。
日本は今、移民問題では厳しい態度で楽してるけど、いずれモメることに
なるはず。多様性とか共生とか、建前のキレイ事だけだと通用しなくなる。
妥協、交渉、我慢・・・、落とし所の模索が大変。。
☆ ☆ ☆
その前に、経済的な落とし所を探し始めたのが、今日の東京市場と円相
場。為替は滅多にない劇的な動きだった。
ニュースは7円の値幅とか語ってるけど、値幅より割合で考えるべき。た
またま今、1ドル100円前後だから、1日で7%もの値動きになる。普通、
大きく動く時でも3%くらいのはず。今現在はちょっと落ち着いて、1ドル
102円台半ばだけど、いずれまた99円まで円高になると思う。
ちなみに私は、今年2月の「失われた30年」記事で、もうしばらくは円高だ
ろうと予想してた。英国のEU離脱なんてことは想像してなかったけど、為
替の大きな流れを見れば、この動きは全く自然なものにすぎない。要する
に、行ったり来たり、固定的なレンジ(範囲)での繰返し。
☆ ☆ ☆
一方、日本株もまだ下がるだろうと予測。これはまだ的中とまでは言え
ないけど、流れとしては当たってる感じになって来た。
今日の日経平均株価は乱高下した末に約1300円の下落幅。これも、
むしろ8%の下落といった方がいい。まさにリーマンショック級であって、
結果的に(?)安倍首相が伊勢志摩サミットで強調した話が当たった形。
首相は密かに胸をなでおろしてるかも♪
下のチャート(=グラフ)は、米国Yahoo!からの引用。日本株と言うか、
日経平均は昨年末から、2割ほど下げてる。形としては、短期的に一瞬、
下げ止まりそうだけど、中期的には苦しい。
☆ ☆ ☆
ところが、実は当の英国はほとんど下がってないのだ。下はFTSE株価
指数のここ半年。日本より全然マシなのだ。今日の下げも、急落とか言
われてるけど、最後はたかが2%の下落にすぎない。
英国でさえ大して下がってないから、米国株(ダウ)も問題なし。今日の
下げも、たかが500ドル、2.5%程度で、日本より遥かに落ち着
いてるのだ。
☆ ☆ ☆
結局、とりあえずは日本だけが貧乏くじを引いた形で、それは結局、ア
ベノミクスのテンメイ・・じゃなくて低迷(笑)と、円高=ドル安につきてる。
どうせ、輸入関連品の物価はあんまし下がらないと予想。円高は、値上
の理由には使われても、値下げの理由にはなかなか使われない。
☆ ☆ ☆
さて、それでは今後はどうか。英国が実際にEUを離脱するまで、2年く
らいの猶予期間はあるけど、その間に他の国でも離脱の動きが活発化
するはず。米国の大統領選でも、トランプにとって追い風になりそうな雰
囲気だし、少なくとも数年間は色々ゴタゴタが続きそう。
将来の世界史の本には、EUという欧州の壮大な統合実験が、過去形
で書かれるのかも。まあ、そんな事より、「昔、極東には『日本』という島
国が存在して、それなりに栄えてた」とか、過去形で書かれるのを心配
すべきだね♪
というわけで、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
(計 1741字)
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