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時は親切な友達、きのうを物語に・・~『地味にスゴイ! 校閲ガール』第1話

(☆17年9月21日の追記: スペシャル版のレビューをアップ。

  心の分かりにくさ、他人も自分も~『地味にスゴイ!DX』 )

 

 

     ☆        ☆        ☆

東京・多摩川の竜飛橋、懐かしくて、いいね・・とか書くと、「立日橋です。

竜飛は津軽海峡の岬です」とか、校閲ガールの赤ペンが入るわけね♪

あぁああぁ~~~。。小池百合子・都知事がたまに、SMAP・稲垣

吾郎のパパとカラオケで歌ってると(笑)。石川さゆりか!

 

さて、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』第1話。物語のポイント

になってた立日橋から、竜飛岬、『津軽海峡・冬景色』と連想が飛んで

るのは、単なる言葉遊びではない。

 

平成ブロガーでさえ知ってる昭和の名曲『津軽海峡』(歌詞・阿久悠)

は、同じく昭和の名曲『12月の雨』(ユーミン=荒井由実)と本質的に

同じ状況を歌ってる。別れと冬、新たな生活。それを哀しげに歌うのが

『津軽』。逆に、楽しそうに歌う『12月の雨』が、『光悦ガール』の主題歌

なのだ。

 

・・・とか書くと、また「『校閲ガール』のオープニングテーマです

と赤ペンが入るのであった♪ 主題歌は『Heaven’s Door ~

陽のあたる場所~』、栞菜智世(かんな・ちせ)。「ぜえいぜえ」

に似た読み方だね(笑)

 

ちなみに先日、ドラマに先立って原作本(宮木あや子)の記事をアッ

プした時、わざと「光悦ガール」という言葉を入れてみた。これ、意外

とアクセスの検索ワードに使われてるのだ。20人以上とか (^^ゞ 私

と同じく、お遊び感覚なのか、あるいはホントに変換ミスなのか♪ 

 

 cf. 宮木あや子『校閲ガール』、『ア・ラ・モード』、

             サンプル本だけの感想♪

 

今のところ、「光悦ガール 吉野太夫」という検索フレーズまでは確認

できてない(笑)。吉川英治の『宮本武蔵』か! 試しに「口悦ガール」

という言葉も入れてみよう♪ これ、唇がセクシーな石原さとみにピッ

タシの言葉かも。。

 

 

     ☆        ☆        ☆

さて、石原のファッションが素敵だったネとか、「地下11階→地下

1階or2階」とか、「満天の星空」って表現くらいOKだろうとか、

普通の感想や突っ込みは他の方々にお任せしよう。ノーベル賞の

大隈良典教授も、人と違うことをやり続けた末に栄冠を勝ち取った

のだ。「大『隅』です」♪ また誤字の赤ペン校正か。

 

話を立日橋まで戻そう。人気ミステリー作家・本郷大作(鹿賀丈史)

の原稿に「立田橋」という固有名詞が書かれてる。これは多摩川の

わりと上流にかかってる橋で、立川市と日野市にまたがってるから、

「立日橋」が正解。

 

ところが本郷が「立田橋」にこだわってるようなので、校閲ガール・悦

子は自分の足で確認しに行く・・・という口実で、ソフトクリームを食べ

に行く♪ 天罰で、クリームがベチャッと落ちてしまってた。どうせ会社

経費で落とすから、損はしない。

 

他の部分は原稿通りだけど、立田橋はやっぱり間違い。そう確認した

悦子はたまたま、本郷の昔の家族写真まで見つけてしまう。校閲部に

本郷が来た祭、悦子がその話をすると、プライベートに土足で踏み込

まれた本郷は激怒。写真は、別れたというか、逃げた女房と撮ったも

ので、出版社ではその話は禁句になってた。

 

 

      ☆        ☆       ☆

折角、おでん屋の仲間たちが商店街の「エデターズ・バッグ」(笑)を

プレゼントしてくれたのに、エディター(編集者)どころか校閲でさえ

すぐクビになってしまう。。

 

焦った悦子は、天敵編集者の貝塚(青木崇高)に頼み込んで、本郷

に会わせてもらう。立日橋のそばで待ってた本郷は、意外なことに、

悦子に感謝するのであった。テレビドラマだから(笑)・・・じゃな

くて、おかげで女房&子どもと会うキッカケが出来たから。

 

勝手に逃げた家族に、自分から連絡して会うのは、普通の男でも難し

い。まして本郷は成功者。それでも、「たったばし(立田橋)、たったば

し」と言ってた可愛い子どもの成長した姿は、見てみたい。そもそも、

小説の表現も、子ども達だけに向けたメッセージだったのだから。。

 

そこで本郷は、思い切って連絡。現実なら、ぞっとするほど冷たい反応

で余計に落ち込んで、悦子をクビに追い込むはず(笑)。ところがテレビ

の甘口コメディだから、ハッピーエンドなのであった。ちなみに原作本の

第一章とは違うエピソードだから、脚本家・中谷まゆみが書いたのかも。

 

 

       ☆        ☆        ☆

結局、悦子は単なるキッカケを提供しただけであって、本郷を動かした

のは、時の流れなのだ。

 

怒り、憎しみ、悲しみ。。数々の負の思いも、時の流れが物語に変え

てくれる。辛さを和らげて、むしろ懐かしさや愛しさをかもし出す、自分

が主人公の物語。

 

オープニング・テーマとなってるユーミン『12月の雨』とは、そういった

時の流れに感謝する歌詞になってるのだ。

 

  時はいつの日にも 親切な友達

  過ぎてゆくきのうを 物語にかえる

 

ただし、時間に感謝して楽しく終了・・という単純な歌詞ではない。そも

そも、タイトルが「12月の雨」。つまり、冬の雨だし、とりわけ思い出深

いクリスマスの前の雨なのだ。

 

それは当然、心の涙の象徴でもある。だから、「くもったガラス窓」をこす

るというのは、涙が浮かんだ目を拭うことを表してる。本当はまだ、別れ

が辛いのに、ひたすら明るく歌うメロディーの切なさ。最後の「時はいつ

の日にも 親切な友達」のリフレインは、「時よ、これからもっと親切にし

て・・」という願いとして響く。

 

一方、竜飛岬を見つめる『津軽海峡冬景色』は、時の代わりに、場所を

頼るのだ。別れの場所から、遠く離れることで、辛い過去を懐かしい物語

に変えようとする。ここでは、雨の代わりに雪と風が、心の涙を浄化して

くれる。とはいえ、涙が消えて無くなるわけではないから、やっぱり窓の

ガラスをふいても、景色はかすんだままなのだ。。

 

 

       ☆        ☆        ☆

個人的には、そうした切ない思いが好みだけど、『ラスト・シンデレラ』

中谷の脚本なら、第2話以降はエロ系にも期待♪ 森尾(本田翼)が

幸人(菅田将暉)を自宅に連れ込んで、「派手にスゴイ」悦楽ガールに

なるとか。で、悦子が羨ましそうに「イキ」と赤ペン校正(笑)。コラコラ!

 

あと、地味にスゴイ箱根駅伝ランナー、和田正人(光岡役)の走りも見て

みたいね。彼を見たのは、10年前の深夜番組の一人箱根駅伝(!)

以来だった。東京から箱根まで、往路100km超を一人で走りきったの

だ。24時間テレビみたいなサポート無し、練習も無しに、半日で。まあ、

編集や演出はあったかも(笑)

 

サイクリストとしては、幸人のオシャレなママチャリ(シティサイクル)の

ブランドや車種が知りたいな・・とも思いつつ、

それでは今日はこの辺で。。☆彡

 

 

 

P.S. 初回視聴率は12.9%でまずまず。見逃し無料配信は無

    いようで、日テレオンデマンドの有料配信かhuluを使

    うしかないようだ。huluの無料体験は2週間。

 

 

cf. 補う技術、シール・付箋・ファッション、そして愛

                     ~『校閲ガール』第2話

   是永是之『犬っぽいっすね』内容&外見も大切~第3話

   相乗効果と一石二鳥、『明日も、あすか。』~第4話

   無用の用、塞翁が馬、無駄はムダだが役に立つ~第5話

   悦んで残業する、残業せん隊(戦隊)♪~第6話

   リスク(risk)の正しい語源と、自分の場所探し~第7話

   全力疾走&跳躍、人生の走り幅跳び~第8話

   地味でスゴくないものも輝かせるスカーフ~第9話

   未完の夢にときめく、人間たちの出会いとB-SIDE~最終回

 

                     (計 2713字)

         (追記 294字 ; 合計 3007字)

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