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なぜトランプ米大統領に驚くのか?♪&体調ごまかしハーフ走

(9日) RUN 21.1km,1時間43分35秒,平均心拍 161

   消費エネルギー 1100kcal (脂肪 132kcal)

    

ヒラリー・クリントン候補を支持してたレディー・ガガは、わざわざニュー

ヨークのトランプ・タワーの前まで車で行って、不満を訴えてた。

 「Love trumps hate.」

ラブ・トランプス・ヘイト。愛は憎しみに勝つ。

            

161110a

   

写真は英国メディアのテレグラフの記事より借用。ガガのインスタ

ラムだと、気持ちを表すかのように白黒になってた。彼女は自分で広く

アピールしてるのだから、肖像権を問われることはないはず。私は主張

拡散のお手伝いをしてるだけの、親切な小市民♪

       

日本人である私はこれを見て、「こんな時でさえ三人称・単数・現在のs

を付けるのか」と感心した(笑)。

   

トランプ(Trump)氏への抗議だから、単に「Love trump hate」と書

く方がシャープだし、「トランプは愛を憎む」とか、「愛はトランプを憎む」

という意味も出せると思う。文法をきっちり守ったのか、あるいは

「trump」が動詞だと示すためなのか。

   

        

      ☆        ☆        ☆

さて、当サイトでは、ブレグジット(英国のEU離脱)の時も、ビットコイ

騒動の時も、冷静に世界の情報を見渡してたわけで、今回も冷静

に状況をとらえてみよう。

  

まず、一番に指摘したいこと。米国もヨーロッパも、マーケット(市場)

は小動きに過ぎない。動揺して大きく値下がりしたのは、日本だけ。

   

ドル円の為替も、東京市場が揺れてる間は1ドル101円くらいまで

ドル安(=円高)に振れてたのに、夜になるとすぐ104円まで戻

して、今は元通りの105円だ。ドルの急落は数時間で回復。米国の

長期国債の値下がりが多少目立つ程度(長期金利は上昇)。

      

(☆追記: 結局、米株は1%以上の上昇。米国債は1割安、為替は

       0.5%ほどのドル高で終了。)

         

わざわざこんな事実を強調するのは、日本のメディアが相変わらず、

「市場が動揺してる」と言いたがってるからだ。世界の驚愕を表す数値

の代表として。

           

例えば、日テレの『ZERO』とか、NYダウがほんの僅か(0.2%)

しか下がってなかったのに、「やはり下がってるようです」といった感じ

の伝え方だった。正しくはむしろ、「今日のところは(意外なほど)落ち

着いているようです」とか報道すべきだろう。

                 

客観的事実と関係なく、自分の言いたいことを事実であるかのように

言おうとしてしまう。これはメディアでよくあることで、まさに今回の米国

大統領選がその典型だったわけだ。

   

確率は多少低いとしても、トランプが勝利してもそれほど不思議のない

情勢だったのに、ほとんどあり得ないことのように語る情報が溢れ返っ

てた(特に日本では)。起きた後は、「誰も予想してなかった」とかいう

金融関係者のコメントまで出てたほど。

   

    

       ☆        ☆        ☆

ところで、ガガは「trump」という単語を動詞として使ってたが、それは

あまり見ない用法で、普通は英語だと「切り札」という意味になる。た

だ、日本の場合、「トランプ」は、13枚×4種=52枚のカード

を指す。

           

トランプ遊びで、1枚めくった時、たとえばスペードだったとしよう。それ

でエェッ!と驚く人はほとんどいないはず。状況によるけど、たかが

確率1/4前後のことが起きたに過ぎない。

  

同じようなことは、柄(がら)だけではなく、数字についても言える。1枚

めくって、5が出た時、エェッ!と驚く人はやっぱり少ないはず。たかが

確率1/13前後のことが起きたに過ぎない。

   

この確率1/4とか1/13とか、要するに1/3~1/10程度の

確率が、トランプ当選の確率だったわけで、数学的には何も凄いこと

は起きてない。それに驚愕するということは、確率の分布が見えてな

かったか、見て見ぬフリをしてたか、どちらかだろう。

     

   

     ☆        ☆        ☆   

「トランプは政治経験のない素人の暴言男で、女性スキャンダルもある

から、当選はあり得ない」と思い込むこと。あるいは、「当選は許せない」

と感じること。

  

そうした思いが、冷静な確率の把握や情勢分析の妨げとなってるわけだ。

英国のブックメーカーの賭け率を見ても、要するに5対1前後で揺れ動い

てたわけで、別に100対1だったわけではない。サイコロを振って1の目

が出るかどうか、その程度の平凡な確率の賭けだったわけだ。

   

多くの世論調査でも、差は僅かだったけど、基本的にクリントン有利だっ

たのは確か。ところが実際の投票は違ってたわけで、要するに世論調査

が多少、間違ってたことになる(数%ほど)。最後の最後で意見が変

わったと言うより、今まで意見を隠してた、ウソをついてたと考える方が

自然だろう。

        

あまりにもメディアや論者がトランプを批判するから、トランプ支持と回

答できなかった隠れトランプ支持者、沈黙した(サイレント)支持者が

大勢いたことは、もはや明らか。

  

その意味でも、メディアや評論家、コメンテーターなどは自分の言動を振

り返る必要があるはず。自分たちが声高に自分の意見を押し出したか

らこそ、世論調査が客観的事実を映し出せなかったし、自らもそのズレ

に気付けなかったわけだ。

      

ともかく、かなりユニークな人物が世界の頂点に立ったことは確かで、今

現在のマーケットの動きが「結果的に正しい」かどうかは、まだ読めない。

とりあえず、当選確定後のトランプの会見はかなり普通のもので、拍子

抜けするほど♪ 来年1月の就任以降、政治のお手並みを拝見しよう。

米国以外の国、特に日本の対応も含めて。。

   

   

      ☆        ☆        ☆ 

最後に、今日・・・じゃなくて昨日の走りについて。相変わらず、風邪

の0.2歩手前か0.1歩手前くらいの体調で、止めとこうかと思い

つつ、寒い中でハーフ21.1km走って来た。パブロンは2錠♪

    

このくらいの距離を走るのは半月ぶりだし、自信は無かったけど、走り

出すと意外に足腰は平気。心肺はかなりキツくて、心拍数もレース並み

に上がったけど、最後まで崩れることは無し。終盤は完走重視で、わざと

控えめに走るだけの余裕も一応あった。一番心配してた右足裏のマメも、

5日間おとなしくしてたおかげで何とか回復。痛みなし♪

  

トータルでは1km4分54秒ペース。必死に頑張ったわりに遅いけ

ど、まあ体調と調整の遅れを考えればこんなもんかも。足の筋肉には

余力があった。気温9度、湿度45%、風速2m。ハーハー走ると、

寒いのは最初だけ。途中からは涼しさが気持ちよかったほど♪

    

それにしても、どうしてもトランプより、元モデルの奥さんや娘さんの美しさ

に目が行くね(笑)。羨ましいなと思いつつ、ではまた明日。。☆彡

   

     

 往路(約2.4km) 12分48秒  138 152

LAP1(約2.1km) 10分31秒 155 162

  2         10分01秒  161  165 

  3         10分20秒  163 166

  4         10分10秒  165 168

  5         10分22秒  165 167

  6         10分25秒  168  169

  7         10分30秒  167  170

復路(約3.7km) 18分28秒  167 172

計 21.1km 1時間43分35秒 心拍平均161(88%) 最大172(95%)

          

                   (計 2863字)

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コメント

1/10の確率を引いたというよりも確率自体が間違っていたということに驚いてるんじゃないでしょうか。
世論調査も統計的な手法で行われるし、大きい激戦区の1つも落としてはいけないトランプが勝つことはかなり厳しかった。
それがフタを開けてみると、あれ・・!?ってことになって比較的冷静に分析していた人たちまで大驚き。まさか民主党が獲れるとこまでヒラリー優勢だとは。
トランプ大っ嫌いな人たちが驚くのは当然として、ほとんど人たちは箱の中身を間違った想像をしていたと思います。

投稿: | 2016年11月10日 (木) 20時21分

> 名無し さん
   
はじめまして。
  
まず、当サイトはコメントに名前を求めているので、
よろしくお願いします。
名無しの確率は、のべ人数で40人に1人くらいに
過ぎないので、管理人としては多少の驚きがあります。
数学関連だと、もっと低い確率(相対頻度)でしょう。
  
   
さて、結論から先に言うと、主として確率の間違いに
驚いたという人も一応いるでしょうが、ごく少数だと思います。
   
この記事へのアクセスに使われた検索ワードにも、
分かる範囲で「確率」はゼロ。「ラブ・トランプス」ばかり。
社会全体を広く見渡した時、理論的な言葉や考察は
ごく少数の割合です。
人口と掛け合わせると、それなりの人数になりますが。
     
     
ほとんどと言うより、多くの人が、箱の中身、
投票者全体の真意を間違って想像してたのは確かでしょう。
     
ただ、隠れ支持者がかなりいそうだという話は前から
言われてたことだし、分析でも出てます。
たとえば、建前で回答する世論調査と、本音が出やすい
ツイッターとがズレてるといった分析は既にありました。
もちろん、単に推測するだけでも分かって良さそうなこと。
  
だから、世論調査の誤差を多めに想定して、
確率の幅に反映させることは出来たのです。
この記事でさえ、十分な幅を取って書いてるくらい
だから、確率統計のプロなら常識のはず。
例えば、トランプ当選の確率は20%~40%とか。
     
   
また、そもそも「確率自体が間違っていたということに
驚」くというのは、かなり特殊な理数系の発想です。
割合で言うと、100人に1人、
1学年に1人か2人くらいの特殊性。
もちろん単なる割合の話であって、問題ないことですが。
   
一般的事実として、大部分の人は確率の分析は苦手だし、
ほとんどの人は事後確率とか原因の確率、
ベイズの定理といったものの考察はできません。
そういった言葉や理論、概念さえ知らないでしょう。
      
だから、選挙という試行の後で、間違ってた事前確率を
修正するといった発想はほとんど浮かばないはずです。
仮に浮かんだとしても、計算できる人はごく少数。
   
実際、ツイッターで軽く検索しても、確率の間違いに
驚いてるらしきツイートは数個しか発見できません。
その数よりむしろ、「確率は半々だから起きて当たり前」と
いった素朴なつぶやきの方が多いのが現実です。
  
     
驚いた人のほとんどは、様々な理由であり得ないと
思ってたトランプの当選に驚いた。
これが全体的な事実でしょう。
そのことと、確率の間違いに驚くこととは、別の話です。
確率の認識を自分が間違ってたことに驚く人もごく少数。
  
多くの人は、元々、スペードの柄や5の数字が出る程度の
確率は認められてたことを、十分理解してなかった。
野球で平凡な打率のバッターがヒットを打つ程度の
ありふれた出来事だと、分かってなかった。
  
そういった指摘は、確率・統計の世界では
普通にあることです。
当サイトでも、たとえば『ハードナッツ』という
数学ドラマのレビューに何度か反映されてます。
    
この記事はそれを、直近の現実に適用しただけなのです。
「トランプ」に関する芸能情報や言葉遊びをまじえながら。。


P.S. 11月16日の朝日新聞デジタルに、私と
    似た解釈を最後に書いた記事が掲載されました。
    http://www.asahi.com/articles/ASJCF15YZJCDUHBI02K.html?iref=comtop_8_01

投稿: テンメイ | 2016年11月11日 (金) 01時58分

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