日テレ『頭脳王2016決定戦』、太陽にスマッシュしたシャトルが届く時間(決勝問題)&立方体の体積の解説
(☆18年2月3日の追記: 最新記事を別にアップ。
日テレ『頭脳王2018』決勝戦の計算解説
~大声スーパー怪獣の体長、100回転ロボットのジャンプの高さ )
(☆追記: これに続く2本目、3本目の記事もアップした。
『頭脳王2016』問題・解説2
~大谷のホームランの飛距離、数列8パズル、ジグソー不足ピース
『頭脳王2016』問題・解説3
~立体三目並べの先手必勝法&コンピューター対局内容 )
☆ ☆ ☆
初めてテレビできっちり見たけど、205413人も参加してるのに、ど
うして超有名大学の学生ばっか8人、決定戦に残るのかな。しかも
最後が、東大医学部vs京大医学部で2年連続同じ学生? ウ~ン
・・、理由を新・頭脳王の井上良にたずねてみたいかも(笑)
個人的には、惜しくも負けた前・頭脳王の水上の方が色々と面白い
と思ったけど、とりあえずこの記事では、井上が理数系の頭脳を誇
示した2問を簡単に解説しとこう。後で、他の問題でも記事を書くかも。
ちなみに、先日書いた来年の1次予選記事は次の通り。
『頭脳王 2017』実力テスト「謎解きクイズ」、問題と考え方
☆ ☆ ☆
まずは最初の辺りで井上がすぐ答えを出した、1辺2cmの立方
体ブロックを積み上げた山の総体積。
1枚だけ静止画キャプチャー(写メ)を掲載させて頂こう。非営利の
個人ブログで、番組レビューのための限定的引用なので、著作権
的に問題は生じないと考える。
並べ方は分かりにくいけど、数には簡単な規則性がある。一番
上の段が7コ。二段目は7コ増えてるから、合わせて14コ。
三段目は同様に、21コ。
全部で9段なのは、右端か左端を見れば分かるから、
7+14+21+28+35+42+49+56+63=315コ。
∴ (総体積)=(1コの体積)×(個数)
=(2×2×2)×315
=2520(立方cm) ・・・ 答
(別解) 高校数学の等差数列の知識を利用。
(全体の個数)
=(初項7、公差7、項数9の等差数列の和)
=(2×7+8×7)×9/2
=315(コ)
以下、同様。
☆ ☆ ☆
続いて、一番最後の計算問題。太陽に向かってスマッシュを打っ
たら、どれくらいの時間で届くか? バドミントンで時速
500kmに達するとかいう話から、秒速の話に変えてあった。
条件は次の通り。
球速は秒速140m/s。
(時速500km=3600秒で500000m
≒1秒で140m)
選手と太陽の距離は1億5000万km。
重力や空気抵抗などは無視。
〇年〇日〇時間〇分〇秒の形で答える。
秒数は小数点以下を四捨五入して整数にする。
1年間は365日、すなわち31536000秒として、
うるう年、うるう秒などは考慮しない。
(解答) 1億5000万km=150000000km
=150000000000m
150000000000(m)÷140(m/秒)
=7500000000÷7
=1071428571.4・・
=1071428571(秒) (四捨五入の結果)
筆算の図も挿入しとこう。
1071428571(秒)÷31536000(秒/年)
=33(年) 余り 30740571秒
ここで、1日=24時間=24×3600秒=86400秒。
30740571(秒)÷86400(秒/日)
=355(日) 余り 68571秒
さらに、1時間=3600秒。
68571(秒)÷3600(秒/時)
=19(時間) 余り 171秒
171秒=2分51秒だから、結局、答えは
33年355日19時間2分51秒
計算自体は完全に小学校の算数だけど、脳も心も疲れ切った
状態で、素早く正確に割り算した所が素晴らしい。
新・頭脳王、井上くん、おめでとう!
とりあえず、今日はこの辺で。。☆彡
P.S. 漢文の問題、『資治通鑑』の一節について、「才能が
道徳心を上回る人のことを何に例えているか具体的な
もので答えなさい」という問題は、説明不足だ。
「是虎而翼者」という箇所から、答えは「翼のある虎」、
「翼の生えた虎」となってたが、「才勝徳、謂之小人」と
いう表現もあって、全体的には「小人」という表現の方
が目立ってる。だから実際、「東大の知識モンスター」
青木は小人と回答。
虎と答えさせたいのなら、問題で「特殊な生き物」とか
指示すべきだった。
P.S.2 投手・大谷と打者・大谷の時速330km対決(実際
の2倍)によるホームランの飛距離は、私の物理
学的計算だと1154m。
東大のIQ王子・森は1153mで正解だったけど、
まあ些細な違いか。後ほど別記事を書く予定。
(☆追記: 既に別記事をアップ。私の小数点以下
の処理がおかしかった。1153mで正しい。)
P.S.3 特殊なルールの立体三目並べについては、まだちょっ
としか考えてないけど、先手の人間の方が後手のコン
ピューターより有利のような気がする。
(☆追記: 既に先手必勝の解説記事をアップ。)
テレビのナレーターは、変化のの多さや計算の大変
さを強調してたけど、意外と変化は少なそう。ただ、
図が書きにくいし、平面のノートでは考えにくい。現
物に似た3Dゲームを作るのも面倒。4×4×
4の四目並べとか五目並べとかで売ってるかも。
P.S.4 立方体の体積は『頭脳王2018』でも出題された。
(計 1965字)
(追記 167字 ; 合計 2132字)
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