半月の恋、ときめきと切なさ~『ボク、運命の人です。』第7話
「キターーッ!」って感じのノリはもう死語なのかね♪ 久々にテレビ
を見ながら内心叫んでしまった。
ランニングと自転車(バイク)中心のブログとして12年前に始まった
「テンメイのRUN&BIKE」が、初めて触れたドラマが『電車男』。その
頃、匿名掲示板にお目当てのライターが登場したり、テレビに好みの
ものが映ったりすると、イクーーッ・・じゃなくて、キターーッて感じの
反応が出てた♪
ちなみに英語だと、comeがgoを表す(笑)。コラコラ! 正確には
「am coming」が「am going」を表すと言うべきか♪
カムは、未来を表す進行形じゃなくて現在完了形かも・・・って、
細かいわ!
☆ ☆ ☆
さて、何がキタ(来た)のか? 連続テレビドラマを見慣れた視聴者
なら、今回の『ボク運』の内容は甘過ぎると思う所だろう。ハッピー
エンドの恋愛コメディでも、第7話でここまで幸せ一杯の展開という
のは珍し過ぎるほど。
だから私は、中盤からもう、物語の暗転をジッと待ち構えてたのだ♪
いまか、いまかと待ってるのに、指輪のラブストーリーが続いて、もう
すぐ終了。ところが最後、一気に暗転してくれた。これがマニアの素直
な喜びなのだ(笑)。ひねくれ者か!
もちろん、ポイントは元・彼女の余罪じゃなくて、「半月」の使い方。
脚本の金子茂樹と、演出の猪股隆一の連携プレイだ。
☆ ☆ ☆
静止画を3枚引用させて頂こう。非営利の個人ブログのレビューで、
肖像権にも配慮した好意的な使い方なので、著作権の問題は生じ
ないと考える。
まずは、中盤の半月シーン。「烏田(田辺誠一)が既婚者だと知って
落ち込んだ自分」に落ち込んだ鳩崎(笑・・・渡辺江里子)が、烏田と
和解する場面。美しいのに感情移入する視聴者はいないという意味
でも、切ないシーンなのだ♪
次は満月の恋がしたいとか言いつつ鳩崎が見る半月は、失恋した
彼女がいる側の半分だけが暗くなってる。だから、不自然なほど
真っ二つに明暗わかれてた。
半月と満月の対比(コントラスト)を導入した後で、終盤にはラブラブ
の正木(亀梨和也)と晴子(木村文乃)が満月を見上げる。
この時点でもう、私の目は半月の再登場を期待してた♪ すると見事
に、ヒネった形で現れたのだ。ゴールド・・じゃなくてゴッド(神=山下
智久)が寝そべる真っ暗な部屋の片隅に。決まった。。☆
☆ ☆ ☆
物語の暗転をほのめかすだけなら、この明るさはむしろ邪魔だし、
神ファンに配慮するのならカメラはもっと左側を強調する所。
演出家やカメラマンがどの程度意識してるかどうかは別として、この
ライトは半月のヴァリエーションになってる。映像作品には映像独特
の文法があるのに、台詞やストーリーの話ばかりされる傾向がある
から、たまに書きたくなるのだ。
もちろん、この半月は、神もどきの片思いの切なさを表してるとも解釈
可能。折角いつもエプロン姿で美味しいお料理作って待ってるのに、
正木から70号くらいのアスパラを与えて貰えなくて悶えてるのだ(笑)
あれだけアスパラと太さを強調してたら、BLファンや特殊な女子は
悶えまくりのはず♪ ちなみに神は「さぶちゃん」と呼ばれてたけど、
これは昔の有名なゲイ雑誌の名前をもじったパロディ。
もじったと言えば、ツイッターで7人くらいしかつぶやいてなかった
けど、「生粋の乙女」を「キスオト」と略してたのは当然、3年前の
深夜番組『オトキス』(大人のキス英語)を意識したもの。ウチでは
1クールちょっとだけ英語番組としてレビューしてた・・とか書いて
も怒られないらしい(爆)
☆ ☆ ☆
一方、亀梨&山Pの原点だった秀作、『野ブタ。をプロデュース』の
第7話でも、半月のような恋に揺れる心が描かれてた。
野ブタ(堀北真希)が放送部に誘われて、彰(山P)が追いかける。
修二(亀梨)は少し距離をおいた形でビデオ撮影に加わってるのに、
野ブタは修二の作品(「私の好きなもの」)ばかり褒めるし、その中に
表れてる修二の気持ちも褒める。
嫉妬で面白くない彰が、修二のビデオテープをゴミ箱に捨てようと
してた時、野ブタに見つかってグーで殴られてしまう。最低の男だと
落ち込む彰を修二が慰めるようにして、二人で休日の学校に侵入。
勝手に放送室に侵入して、彰は野ブタへの思いを叫んだ後、『お嫁
においで』を歌い出す。
もしも この舟で 君の幸せ 見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
(作詞 岩谷時子)
「もしも・・・たら」という仮定の形がポイントで、結局、彰は「君の幸せ」
を見つけられなかったから、野ブタにお嫁においでと言えなくなった。
そうゆう切ない歌なのだ・・という解釈は、11年半前に書いたことだ♪
この時、修二は学校に来てたまり子(戸田恵梨香)に向かって、正直
すぎる告白をする。好きにはなれない。これからも。。 フった側の
修二も公園のブランコで落ち込んでると、野ブタが優しく後ろから抱き
しめて、遠回しに告白。自分も恋愛対象にならないことを感じ取った
上で。。
☆ ☆ ☆
あのドラマの夜、半月だったかどうかは分からないけど、『お嫁』の
歌詞は夜の闇と星(=君)を描くもの。その意味では、半月の歌と
言っていい。
恋は、満月よりも半月の方がときめくもの。半月の切なさは、満月
よりも鮮やかに輝くものなのだ。という事で、来週の『ボク運』の暗転
は注目。
残念ながら週間字数制限15000字に到達したので、唐突に止める
としよう♪ それではまた来週。。☆彡
P.S. 第7話の視聴率は8.6%。厳しい水準になって来た。。
cf. 神は死んだ、そして運命は水がもたらす
~『ボク、運命の人です。』第1話
雨と洪水の彼方、虹を目指すハト~『ボク運』第2話
淋しがり屋が3人、似たもの同士~第3話
意外な告白、ホントは114(いいよ)♪~第4話
Over The Top、限界を超えて~第5話
人が手作りするものの価値、その彼岸~第6話
信じ続けること、それが愛~第8話
取り返しのつかない未来からの帰還~第9話
指輪という名の虹に輝く、3つの宝石~最終回
(計 2384字)
(追記 87字 ; 合計 2471字)
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