将棋の藤井聡太四段(14歳)、驚異の29連勝0敗で新記録☆
感動した! 日テレ『NEWS ZERO』の村尾信尚キャスターが
「中学2年生」と言い間違えたのに気付いた人が、私以外に1人しか
いないことに(笑)。そこか! いや、10分後にツイッター検索したら
1人しかヒットしなかったもんで、ちょっと不安だったわけ♪
(☆追記: 翌日の放送の藤井特集で、本人が苦笑しながら謝罪。)
14歳だから中学2年と考えるようじゃ、彼は文系だろうな(失礼♪)
・・と思って調べると、ホントに文系だったけど、経済の大学院教授?
それは数量計算が怪しいかも(笑)。失礼だろ!
ちなみに半ば理数系の私なら、14歳と聞くと、学年と誕生日はどう
なのかな・・と思ってチェックしたりするのであった。。
☆ ☆ ☆
とにかく、あどけない表情の「中学3年生」藤井聡太四段が、将棋の
歴史を塗り替えた。まさかのプロ公式戦29勝0敗(!)で、30年ぶり
に連勝の新記録達成。感動でウルウル、涙目になってしまった(笑)
こんな事は、もう二度とないんじゃないかな。将棋なんて、もうAIに
勝てなくなってるから、廃れて単なる伝統芸能になって行くだけだし♪
コラコラ!
勝率9割の実力と仮定。1局ごとの勝敗は独立として、29連勝する
確率を求めると、
(0.9の29乗) ≒ 0.047
あっ、意外と高いんだね。約5%の確率なら奇跡というほどでもない。
まあ、勝率9割の実力自体が奇跡だけど♪ ちなみに勝率8割だと
仮定すると、29連勝の確率はもうゼロに近くなるのだ。。
☆ ☆ ☆
今日・・じゃなくて昨日(2017年6月26日)は月曜日だから、私は
真面目にお仕事してて、お昼休みに一度Abema TVを見ただけ。
増田康宏四段(19歳)との竜王戦で、先手の藤井四段の方が指し
やすそうに見えたけど、まだまだ序盤で何とも言えない状況だった。
仕事終了後、直ちにAbemaにアクセス。たまに通信が不安定に
なるけど、それほど問題はない。ニコニコみたいに追い出される心配
もなく、無料で楽しめる。いいね。映像はピンボケが多かったけど♪
この日の視聴者数(のべ人数)は何と、610万超とのこと。まあ、
「のべ」だから、私だけでも15人分くらいにカウントされてるわけで、
実数だと数十万人くらいだと思う。要するに、これだけの熱狂ぶり
でも、地上波テレビの対局中継は視聴率的に苦しいのだ。
ちなみに、帰りの電車内で周囲のスマホをちら見したけど、私以外
にAbemaのライブ中継を見てる人は誰もいなくて、淋しかった。
美人OLとかが見てたら、いきなり話しかけて通報されてたかも(笑)。
アブナイ人か!
☆ ☆ ☆
で、今回もデータベース・サイト「将棋DB2」から棋譜を借りて、
柿木将棋の無料ソフト「Kifu for Windows」でチェック
してみよう。簡単な感想&解説。
上図は20手目、後手の増田四段が5二金と指した局面。増田四段
が、研究済みらしい「力将棋」に誘導した形だ。定跡を外れた、腕力
の勝負。とりあえず藤井四段が先に攻めることにはなる。
お互いに飛車先の歩を交換、角も8筋で交換した後、40手目。増田
四段が2七角と打って、飛車・金の両取りになった。
これは藤井四段も分かってたはずだから、3九飛と引いた後、角金
交換から飛車を取られる流れを覚悟してたということ。私も含めて、
フツーはちょっと怖いなと思う所だろう。
飛車を取られる直前の51手目、藤井四段が左桂を跳ねた6五桂も
思い切った手。正直、良い手かどうかは分からないけど、特殊な才能
を感じるのも事実。ちなみに、私の父親はこんな感じで、左右の桂馬
を跳ねて強引に攻めるのが得意だったから、ちょっと懐かしかった♪
後手がアマチュアなら、すぐ飛車を取って8九に打ち込んで、香車を
取りつつ、自陣の飛車の活用も狙うところか。おそらくそれで、後手
が押し切ると思う。実際、この辺りか直前までは、後手やや有利とか
いう声が多かったし、私の形勢判断も同じだった。
☆ ☆ ☆
上は59手目、2枚目の角を右から打った局面。解説者も言ってた
けど、この形の攻撃はものすごく珍しいと思う。両方の角と桂馬が
不安定で、下手するとすぐ負けになりそうな感じなのだ。
一応、金の両取りの形になってるけど、自陣の金はすぐ飛車と交換
になるから、実質的には両取りの意味はない。1五角はほとんど、
左斜め前への攻撃だけを考えた大胆な手だ。確か、解説者は全国
の子どもたちに、真似しないようにと注意してた(笑)
63手目、藤井四段が5三桂打とした場面。これもかなり珍しい形では
あるけど、この桂馬は私でもすぐに打つ。一見、変な攻め方に見える
けど、後手が意外と受けにくいのが分かるから。例えば、3三角成に
備えて後手が4二銀と守ると、6一金で即詰み♪
ということは、この直前の後手の指し手がミスだったことになる。特に
3二銀と引いて受けたのが悪手かも。先手の攻めを呼び込むことに
なった。
ここからまだ、普通ならもつれるだろうけど、藤井四段は詰将棋で
トップの実力の持ち主。持ち時間も1時間ほど残してたし、間違える
とは思えない。
☆ ☆ ☆
結局、上の91手目、3八飛を見て、増田四段が投了。1九角成
なら、3四飛で金を取って勝ち。
あとはもうパシャパシャとカメラのシャッター音が凄くて、インタビュー
の声が全く聞こえなかった♪ 画面には確か、フラッシュの点滅に
注意をうながすテロップも出てた気がする。お子さん達も大勢見てる
しね。
なお、記者会見でも藤井四段は謙虚で模範的。印象に残る対局を
聞かれて、先日引退した元・最年長棋士、加藤一二三九段との
勝負を挙げてた。
おじいちゃん思いの孫の姿に「ひふみん」も感激して、ツイート♪
☆ ☆ ☆
ちなみにそのしばらく前のツイートは、熱心な将棋ファンなら笑える♪
「ひふみんアイ」とは、対局相手の背中側に回って、立ったまま
盤面を見ること。要するに、相手の目線で局面を見る動作のこと
で、継承すべき文化なのかどうかは不明♪
あと、連勝記録を抜かれてしまった神谷広志八段のコメントも、自虐
的な笑いが好感持てた。このチャンスに、指導する将棋教室の参加者
を3倍にした点も含めて、「非凡」なセンスだと思う。
「凡人がほぼ運だけで作った記録を天才が実力で抜いたと
いうのは、将棋界にとってとてもいいことだと思います」
とにかく、藤井四段、無敗のままの大記録達成、おめでとう!
7月2日の竜王戦では30連勝に期待しつつ、今日はこの辺で ☆彡
P.S. 同じ6月26日、穴熊で一世風靡した大内延介九段が
75歳で死去。合掌。。
cf. 最後まで投了しなかった藤井聡太四段、30連勝ならず・・
藤井聡太四段、28連勝0敗で歴代タイ記録☆
「ひふみん」、加藤一二三九段(77歳)の引退に涙・・
(計 2758字)
(追記 27字 ; 合計 2785字)
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