『民衆の敵』第1話、軽~い感想♪
長引く体調不良に加えて、週末は台風の中の帰省。Uターンして、
月曜はすぐキツイお仕事。疲れ切って21時前に帰宅した後、ボーッ
と選挙情報をテレビで見てたら、実はドラマだった♪ 盛ってるだろ!
ハイハイ。いや、NHKニュースとフジ月9の区別くらいは出来たけど、
野球中継延長でドラマの時間帯が後ろにズレるのは知らなかった。
チャンネルを変える元気もなく、意味が分からないまま野球を眺め
つつ夜ご飯を食べてたら、あっさり試合終了。いきなり選挙特番開始。
違うわ! 選挙ドラマ開始♪
見終わった後、新人の脚本家かなと思ってたら、中堅だけどメジャー
ではない黒沢久子が担当。私は見たことなかったけど、今回のドラマ
の主人公と同様、突拍子もないものを見せてくれる人だった。
☆ ☆ ☆
容量が悪くて収入も低い夫婦と男の子1人の3人家族。病気や借金
に追われてるわけでもなく、衣食住なんとかなってて、子どもも素直な
いい子。ある意味、平凡な幸せだろう。
でも、名前まで平凡な妻・佐藤智子(篠原涼子)はガマンできなくなる。
可愛い子どもに、卵焼きをステーキだと思い込ませることに♪ あと、
保育園に安物のママチャリで行く時、きつい上り坂で電動ママチャリ
に抜かれることにも耐えられない。価格1万円と10万円の性能の差。
自転車好きの私としては、あのママチャリのバトルシーンが一番
刺激的だった♪ そこか! いや、自転車好きは坂を見ると反射的に
アドレナリンが出るのだ。パブロフの犬、上り坂のサイクリスト。
確かに電動アシスト車は、上り坂や信号待ちからのスタートが速い
けど、智子も夫・公平(田中圭)も、自転車のサドルが低すぎるのだ。
サドルを上げるだけでかなり楽にこげる。で、平地で電動車に差を
つけて、坂道でぎりぎり逃げ切ればいいのだ。世界一の自転車
ロードレース、ツール・ド・フランスとかでも似たような戦略はある。
☆ ☆ ☆
卵焼きステーキについては、前にも何度か書いた気がするけど、自分
の小学生時代を思い出した。
私がステーキというものを初めて食べることになったのは、お金持ち
のお友達A君のお誕生日会。実名イニシャルだろ! お食事の時、
いろんな物が出て来た中で、見たこともない物が2種類だけあった。
食べにくくて甘くない物と、食べやすくて甘い物。
お子様の私は当然、後者こそ「美味しいステーキ」だと思い込んだ。
そっちが単なるお菓子だと教えられたのは、数日後だったか数週間
後だったか。。(^^ゞ ちなみにスキヤキなら普通に食べてたので、
念のため。卵焼きが安いことも、幼い頃から理解してた。
☆ ☆ ☆
そんな事より、ドラマの選挙ね。ささやか過ぎる幸せに智子が我慢
できなくなった頃、あおば市議会議員に当選する確率が、正社員に
なれる確率より高いことを知る♪
本気で調べる気にもならないけど、小さい市の議員の競争率なら、
それほど高くないだろうね。試しに、私が住んでる自治体の競争率
だけ調べてみたら、約1.6倍。つまり1.6人に1人が当選するから、
確率は60%くらいだ。結構、高いね。
という事は、2回立候補すれば確率120%で当選となる(笑)。コラ
コラ! 正しい計算は、2回の選挙が独立として、
(どちらかで当選できる確率)
=1-(2回続けて当選できない確率)
=1-(1-0.6)²
=0.84
つまり84%で、当選確率が高いのは事実。
ただ、年収950万円とか言っても、落選したらすぐゼロになるし、当選
するための活動費、落選した後の処理費もかかる。ネットや実生活
での嫌がらせとかプレッシャーも当然考えられるから、割のいい仕事
とも思えない。
それでも智子が立候補したのは、選挙ドラマだからだ♪ 違うわ!
そうじゃなくて、学歴が中卒(高校中退)で資格もないから、仕事が
制限されるから。そして、頑張っても報われない状況で、「世の中、
おかしくないですか!?」(サブタイトル)と憤慨したから。
☆ ☆ ☆
というわけで、既に始まってた選挙にいきなり挑戦。なけなしの貯金
を全部おろして準備して夫婦で活動し始めると、さほど仲良くなかった
優秀なママ友たちが手伝ってくれる。
それは、作り話だからだ♪ いや、そうじゃなくて、ゴミ捨て場にゴミが
散らかってるのを見かけて、智子が片づける様子を、あかねちゃんの
ママ・和美(石田ゆり子)がたまたま見かけたからだ。
近所に住んでる自分は、散らかってるゴミを見て、見ぬふりをした。
ところが、単なる通りがかりの智子は、わざわざ自転車を降りてまで
片づけた。
自分の直接の生活範囲を超えて、広く社会のおかしな部分に立ち
向かうパワー。元・新聞社の記者である優秀な和美はすぐ、自らを
恥じて、応援に回ることに。缶コーヒーを差し入れしたのであった♪
キリン・ファイアのCMか!
おまけに、有能なママが一人釣れると、他の有能なママ友も釣れて
しまう。これは女性の特性であって、男性だとこんな事はなかなか
起きない。女性は協調性が高いというか、同調圧力が強いというか。
☆ ☆ ☆
そして、みんなの力でギリギリ当選の可能性が出て来た頃、ライバル
からの妨害工作が始まる。中傷誹謗に加えて、現実的な弱みまで
突かれてしまった。仕事を辞めたのに、保育園を利用してる。。
制度的には、仕事を辞めてすぐの時だから、直ちに退園する必要は
ないはず。おまけに選挙活動中だから、求職中とも言える。しかし、
政治家には普通より高い姿勢が求められるから、智子は息子・駿平
(鳥越壮真)を退園させることを決意。
これが逆に、智子のハートに火をつける。こんな「世の中、おかしく
ないですか!?」。そして、自分を非難する演説をしてるライバルの
演説に乱入して熱弁。聴衆から拍手を浴びる結果に。
こうして、めでたく当選・・とするようでは、テレビドラマにはならない♪
ドラマ的には、上げたものを一度、落とす必要がある。折角、公平が
ママに内緒で当選のプレゼントを用意してたのに、次点で落選。智子
は一人、外に出る。
そこに息子がやって来て、プレゼントの箱に付いてた黄色いリボンの
お花をママに付けてあげる。ウルウル・・いいね♪
その時突然、当選者が1人、病気で辞退して、智子は繰り上げ当選。
私のつぶらな瞳に浮かんだ真珠の涙は、一気に引っ込んでしまった。
むしろ、絶望した智子が、息子を連れて屋上に行く方が感動したのに。
オイオイ!
☆ ☆ ☆
もちろん、単なる女性の政治家のお話だと女性視聴者が集まらない
から、妖しいサラブレッド政治家、小泉進次郎・・じゃなくて藤堂(高橋
一生)のシャワーシーンやベッドシーンもある。一部の男性向けには、
アイドル出身の政治家・小出未亜(前田敦子)もブリブリのサービス。
それなりに面白くて、退屈はしなかったけど、視聴率は期待できない
かな・・と思ってたら、やっぱり9.0%だった。
まあ、前クールの『コード・ブルー3』が高かっただけで、最近のフジ
月9の低迷を考えると普通の出来だろう。篠原涼子の演技は安心
して見れる。
今後の展開としては当然、智子と藤堂の不倫スキャンダルに期待♪
ホテルに週4回、2人で止まって、政策の相談をするのだ(笑)。で、
文春砲に叩かれた後、次の選挙でしぶとく当選すると。山尾か!
☆ ☆ ☆
今後、私が見るかどうかビミョーだけど、難しい分野へのチャレンジ
だし応援したくはなる。大体、叩かれ過ぎなのだ。頑張れ、フジ月9!
市長の美魔女というか美熟女、小池百合子・・じゃなくて河原田晶子
(余貴美子)と市議会の対決も楽しみだ。築地、五輪、希望の党を
どうアレンジして織り込むのか。
ってことで、簡単な感想記事は終了。今日はこの辺で。。☆彡
cf.連休明け、月曜深夜のつぶやきミックス(『民衆の敵』3とか)
(計 3084字)
(追記 32字 ; 合計 3116字)
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