日馬富士引退、モンゴル・メディアのHPをグーグル翻訳で読む(英訳・日本語訳)
日馬富士、やはり引退。。 本人としてはまさかの展開で、心残り
だろうね。記者会見にも、反省や謝罪と共に、悔しさや無念さが
溢れてた。
追い打ちをかけるように、記者の側でスマホや携帯の着信音が鳴り
響いてたというウワサがある。もし、わざとやったジャーナリストが
いるのなら、そちらも謝罪すべきだろう。「礼儀と礼節」として。
☆ ☆ ☆
前にも書いたが、暴力をふるったから引退は当然といった考えは、
話を単純化し過ぎてる。同じ体罰でも平手打ち数発なら、これほどの
大騒ぎにはならないはず。そもそも彼らは、本番でも練習でも激しく
ぶつかり合うプロの格闘家なのだ。
単なる口ゲンカをちょっとハミ出した程度なら、何ともない個人的な
揉め事。むしろ、車のスピード違反の方が危険行為だが、その処罰
は僅かな罰金と減点、講習程度であって、日常茶飯事にすぎない。
武器を使って病院レベルの大ケガ(?)をさせたとされたから、警察
沙汰で引退に追い込まれてしまう。殴った際の細かい経緯も大きな
問題ではない。最大のポイントは、どの程度の殴り方、叱り方だった
かということ。
そこがハッキリしないまま引退というのはおかしな話だけど、警察側
の情状酌量とか相撲協会・親方などの立場を考えると、仕方ないの
だろう。少なくとも、日本人と日本社会の感覚では。。
☆ ☆ ☆
一方、モンゴル人やモンゴル社会の感覚だと、どうなのか。私は
以前から、日本のメディアが伝える現地の様子に不自然なものを
感じてた。一言でいうなら大げさで、日本とモンゴルの対立を煽る
ような報道が目立つ気がする。
そこで、引退届や記者会見からほぼ半日経った29日の深夜(日本
時間)、現地のメディアを色々とのぞいてみた。
英語版ウィキペディアの「Media of Mongolia」
(モンゴルのメディア)という項目を見ると、そこそこのメディアへの
リンクが張ってある。国の報道局、新聞、テレビなど。
私は上から順に、次々とアクセスしてみたが、日馬富士のニュース
はなかなか見当たらない。ニュースのタイムラグ(時間差)が数時間
あるだろうし、HP更新の時間的間隔の問題もあるだろうけど、各々
が速報を競うほどの大事件ではないらしいのが分かる。日本との
温度差、関心の差は、想像以上に大きいみたいだ。
なぜかアクセスできないサイトも目立つ中、ようやく一つ見つけた
のが、「NEWS.mn」。後半の「.mn」というのは、モンゴルの
国別ドメインだから、要するに「ニュース」という名のメディアになる。
あるいは、「モンゴル・ニュース」ということか。会見直後の速報だ。
☆ ☆ ☆
もちろん私に、モンゴル語の知識は全くないから、見出しも単語
も分からなくて、最初は写真が頼りになる。最初の「ハルマフジ」
という言葉の綴り(アルファベットみたいな表音文字)は、言われて
みればなるほどと納得。
続いて、マイナーな国や言語を機械翻訳する際の基本は英語訳
だから、レベルアップしたとか去年話題になってたGoogle翻訳を
使ってみた。
私は、英文和訳に関しては、世間が絶賛するほどには評価して
なかったけど、このモンゴル語の英訳にはちょっと感心した。正直、
ほとんど期待してなかったから、大体読めて意味が分かるだけでも
十分満足なのだ。
HARUMAFUJI: YOKZUNA SHOULD
REALIZE HIS RESPONSIBILITY
日馬富士: 横綱はその責任を果たすべき
「ヨコヅナ」ではなく「ヨクヅナ」となってるけど、他は文字も内容も
問題なし。「第70代横綱」が「The 70th anniversary・・」
(70回記念)となってるし、「気持ち」(?)が「psychology」
(心理学)となってるけど、無料で瞬時のAI翻訳だから許容範囲だ。
引退は自分で決めたこと、周囲への感謝などもすぐ読み取れる。
「church」(教会)とは、相撲協会の訳というより、相撲界という
意味か。最後の「appreciation and appreciation」
は、「感謝とおわび」の誤訳だろうと想像する。
記事全体の書き方は全く平静で中立的。日本へのあからさまな
批判は感じられない。
☆ ☆ ☆
英訳に比べて、モンゴル語の日本語訳はまだまだのレベル。記事
タイトルからして、かなり問題がある。そもそも横綱の責任とは、
引退と後輩指導のことを指してるのだから、「認識すべき」と訳すと
意味がズレてしまうのだ。英語の「realize」なら巧みな翻訳。
人の名前、日時(14日は間違いで、正しくは14時)など、本当に
基本的なことさえ訳せてないから、やっぱりモンゴル語を読む際は
英訳を使うべきだと確認できた。まあ、次にいつ使うかは別として。
☆ ☆ ☆
とにかく、これで次の焦点は、警察・検察の捜査や、貴ノ岩と貴乃花
親方の出方に移る。おそらく白鵬もかなり責任を感じてるだろうけど、
流石に白鵬まで引退することはないだろうし、その必要も多分ない。
まさかの可能性は一応、ないとは言い切れないが。。
私としては今夜、日本とモンゴルの違いや、その遠さを具体的に
実感できただけでも納得できた。それでは、また明日。。☆彡
(計 2157字)
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