骨(オステオ)が出す若返り物質~NHKスペシャル『人体』第3集
今回も勉強になった。「さよなら」の博多弁は、「バイバイばい」(笑)。
次に九州旅行する時に使ってみるばい♪ 現地でキョトンとされたら、
タモリがNHKで言ってましたよ、と説明するとか。
ちなみに九州は一度だけ船旅で行ってる。車で大分の由布院(or
湯布院)から熊本の阿蘇までドライブして、すごく印象が良かった。
一部の観光地を除けば♪ コラコラ!
真面目な話、高原のど真ん中の温泉は、素晴らしい景色を遥か遠く
まで見渡せて感動。「今まで生きて来た中で一番幸せな温泉です」。
古っ!
木村佳乃が精子を見慣れてるのにも驚いた(笑)。35歳で第一子
出産だけど、妊活については信頼できそうな情報が見当たらない。
自転車に乗ってるとも言ってたけど、これもネット情報は特になし。
日常生活用のママチャリのことかな?
☆ ☆ ☆
さて、前回からちょっと間が空いた後の、NHKスペシャル『人体』。
お正月に関連番組をやってるのをチラッと見て、「あぁ、次は石原
さとみがゲストか♪」と楽しみにしてたのに、あれは単なる再放送
だったわけか (^^ゞ 私が見てない、シリーズ最初のプロローグに
石原が出たらしい。
とにかく、2018年1月7日放送の第3集。画像はすべてNHK公式
サイトより。左から、久保田祐佳アナ、山中伸弥、タモリ。以上3人
が進行役で、ゲストは左から木村、石田明(ノンスタイル)、藤井隆。
関係ないけど、久保田祐「子」アナは別人。
サブタイトルは、「“骨”が出す!最高の若返り物質」。題名だけで、
番組が想定してる視聴者の年齢層が分かってしまう♪
今回の内容なら、別に「最高の若返り」とまとめる必要はないはず。
要するに、全身の200本の骨から出るメッセージ物質が、4つの力
(記憶力、免疫力、精力、筋力)を生み出すという一般的な話なのだ。
高齢がターゲットの実験は1つしか登場しなかった気がする。
☆ ☆ ☆
まず登場したメッセンジャー(伝達係)は「オステオカルシン」。語源を
調べると、オステオ(osteo)が骨、カルシン(calcin)が
カルシウム。下は英語版ウィクショナリーの説明。古代ギリシャ語
で骨を表す単語オステオンが由来。
それなら骨カルシウムと直訳した方が分かりやすいのに♪ 骨基質
Glaタンパク質という呼び名もある。30年ほど前から話題になってた
ようだ。
まだマウスの実験レベルだけど、脳の海馬に到達すると記憶力
が生まれるとのこと。
まあ正確には、この物質が脳に届かなければ記憶できない、と言う
べきだろう。センター試験の数学の問題なら、必要条件であるが
十分条件ではない、とか答える所。この種の話では、それら二種類
の条件が混同されがちだし、その他多くの条件が省かれて単純化
されてしまうのだ。
オステオカルシンは、筋肉だとエネルギー効率を高めるし、精巣
だと男性ホルモン(テストステロン)を通じて精力増強に役立つとの
こと。タモリと石田が妙に食いついてたけど、お上品な女子アナは
笑顔でスルーしてた♪
☆ ☆ ☆
一方、免疫力に関わるとされる物質が、オステオチ・・・じゃなくて、
「オステオポンチン」(Osteopontin)。これもかなり前から
話題になってたもので、新発見ではない。
単なる知的好奇心で、この言葉の後半の文字を入れ替えた言葉が
どの程度ツイートされてるのか調べようとしたら、ツイッター検索で
はじかれてしまった(笑)。検索できないのだ。ヘェ~~ッ! 妙な所
が厳しいんだね。代わりに「オステオ」で検索したら、つぶやきが少し
だけヒット。まあ、民放の情報バラエティなら倍あったはず。倍ばい♪
真面目な話に戻ると、語源的には「ポンチン」は橋という意味。つなぐ
役割があるからだと、英語版ウィキペディアが説明してた。それなら、
物質名は「骨ブリッジ」とした方が分かりやすい。
ちなみに、細かくて正確な情報を伝える「山中メモ」によると、この
物質は状況によって働きが異なる可能性があるとのこと。この辺り
は流石、NHKとノーベル賞受賞者なのだ。視聴者の多くはスルー
してそうだけど♪
☆ ☆ ☆
そして最後は、骨を作るのを止めるブレーキ物質「スクレロスチン」
(Sclerostin)。これが一番新しいようだけど、10年ほど前には
論文になってた。なぜか番組では企業名を隠してたけど、世界最大
の製薬会社アムジェンが薬を開発中。
語源的には、硬くする(sclerose)物、という意味だと思う。役割と
逆のような感もあるけど、骨が増え過ぎる症状と関係する物質と
いうことか。症例はごく僅かで、しかも南アフリカの一部地域に集中
する「硬結性骨化症」の患者には、これが欠如してるらしい。骨を
作るのを全く止めないから、骨を作り過ぎてしまう。
逆に、スクレロスチンが多過ぎると、骨量(骨の密度)が減ってしまい、
骨粗しょう症の要因になるらしい。
では、なぜスクレロスチンが増え過ぎるかというと、骨に対する衝撃
が少ない生活が関わってるとされてた。番組冒頭に登場した自転車
選手コールドウェルの場合、幼い頃から自転車以外の運動を避けた
ために、スクレロスチンが増えて、骨量が減少。
☆ ☆ ☆
自転車をやってる男性とランニングをやってる男性を比較すると、
ランニングの方が骨量が多かったらしい。
正確には、骨量が少ない人の割合が3分の1だったということ。私は
ランニング中心で自転車にも乗ってるから、この話は興味深かった。
後で元の英語論文を読んで、別記事を書くかも。とりあえず要約の
発見はすぐ出来たけど、全文はなかなか読めないようになってた。
山中教授はここでも、自転車はもちろん優れた運動だとフォロー
してたけど、あの人もランナーとして有名な人だったりする。骨が
大好きだと話してたから、骨作りのために走ってるのかも♪ タモリ
は、自転車のタイヤを三角形にすれば衝撃が増えると主張(笑)。
実際には回転しないから衝撃は僅かだし、転倒して骨折しそうだ。
なお、オステオカルシンは骨芽細胞から、オステオポンチンは骨芽
細胞その他から出るけど、スクレロスチンは骨細胞から出るようだ。
骨細胞は、骨を作る骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞のバランスを
取って骨を作り替えてる現場監督とのこと。
大人の場合、3年~5年で全身の骨が入れ替わることで、疲労骨折
を防いでる。あと、骨はカルシウムの貯蔵庫だから、骨を壊したり
作ったりすることによって、カルシウム貯蔵量を調節。なるほどネ。
それでは今日はこの辺で。。☆彡
cf. 腎臓、赤血球・血圧・寿命の肝「腎」かなめ~『人体』第1集
身体の大半を占める脂肪&筋肉、
命を守るメッセージ物質伝達~『人体』第2集
腸の免疫コントロールと腸内フローラ(細菌)~第4集
ひらめきの鍵、ボーッとしてる時の脳
(デフォルト・モード・ネットワーク)~第5集
母と子のネットワーク、生命誕生~第6集
ガン細胞のメッセージを逆用、健康長寿~最終回
(計 2751字)
(追記 105字 ; 合計 2856字)
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