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植松聖被告『開けられたパンドラの箱』、立ち読み翌日に売り切れ&再び10km走

(26日) RUN 10km,51分50秒,平均心拍 142

   消費エネルギー 505kcal (脂肪 111kcal)

 

やはりと言うべきか、話題と論争を呼び起こしてる本、『開けられた

パンドラの箱』(創出版)が売り切れになってた。今からちょうど2年前、

相模原市の障碍者施設『やまゆり園』で19人を殺害、27人を負傷

させた植松聖被告のインタビューやマンガ、その他をまとめた書籍だ。

 

最寄りの本屋には無し。大きな書店で昨日、平積みの1冊だけ

残ってたから軽く立ち読みして、買っとこうかな・・と思ったけど、

とりあえず保留。今日、また行ってみたら、既に無かった。

 

まあ、誉め言葉を書くのも微妙ではあるけど、賛否や好き嫌いは

ともかく、中身が詰まってるのは認める。税込1620円の価格は高く

ない。売上金や利益、印税がどうなるか、気になるのも事実だけど。

 

180727b

 

ちなみにアマゾンでは発売直後から新品や中古品にプレミア価格

がついて、評価は今現在、☆4.5個(4人)。私自身の立ち読みの

感触だと、やっぱり星4コくらいだろう。もっと生の情報をハッキリ

載せてれば4.5コだったけど、かなり編集が入ってた。「月刊『創』

編集部編」だから、ある意味、当然ではある。  

 

 

     ☆       ☆       ☆

180727d

 

私がこの本を知ったのは、朝日新聞の記事を通じてのこと。篠田

博之編集長は、事件の風化を防ぎ、被告の主張を否定するため

だと語る。一方、障がい者の親などからは「間違った考えが広まる」

という声があがり、静岡県立大・佐々木隆志教授は2000筆の署名

と共に、直接抗議。

 

ただ、神戸の事件の少年Aもそうだけど、基本的には「自分の考えを

少し」語る権利くらいは認めていいと思う。これは「表現の自由」より

制限された権利だし、脅迫などは別。少なくともしばらくの間、ひょっと

すると永久に、彼が考えを行動に移して危害を加えることは不可能だ。

 

そもそも、間違った考えが広まるから本の出版を禁止するという発想

は、ネットとSNS全盛の今、あまり意味がない。もちろん、語り方、

書き方、金銭的交渉などは、議論があっていい。例えば、利益は

すべて被害者、施設、障がい者らに寄付するとか。

 

 

      ☆       ☆       ☆ 

肝心の内容は、第1部がメイン。これを読む限りでは、やはり彼は

思想的確信犯であって、妄想的な精神疾患の患者と見るべきでは

ないと思う。

 

少なくとも、責任能力がないほどの状態とは思えないし、社会性とか

丁重さみたいなものもあるらしい。障がい者の命の奪い方や、家族

への配慮に関する反省みたいなものも一応見られる。

 

本の末尾に入ってる斎藤環の主張の言葉を使うなら、クレイジー

(異常)ではあっても、マッド(狂人)ではない。獄中で描いたという

マンガも、全く意味不明なものではない。というより、私はそれ以上

のものも感じてしまった。このくらいの表現がギリギリか。

 

ある種の人間の命は奪うべきだ、あるいは奪ってもいい。そういう

考えが狂ってるというのなら、オウム真理教の13人を一気に死刑

にした日本という国や司法はどうなのか。戦争はどうか。中絶は?

どれも、狂ってるという精神医学的な扱いにはしてないはず。

 

あの事件も含め、多くの殺人事件や過失致死は、クレイジーだけど

マッドではない。だからこそ、普通の人間として処罰されるわけだ。

 

 

     ☆       ☆       ☆

ただ、単なるクレイジーだから考えとして認めるべきだ、とは必ずしも

思わない。極端にクレイジーな個人の考えを、社会が多少クレイジー

に抑圧したとしても、マッドな事態ではないわけだ。

 

巻末の斎藤環の主張は、患者や危険思想の持主の人権を尊重する

政治的リベラル色の強いもので、本人も分かってるように、多くの人

の同意は得られない。あれだけ強い主張ならもっとデータや論理を

洗練させるべきなのに、信念と感情が先走る書き方になってる。

 

危険な人間を措置入院などで強制的に精神病院に閉じ込めるのは、

もちろん人権上、問題がある。ただ、危険な人間という存在自体にも

問題があるのだ。決して閉じ込めてはいけないとか、閉じ込める方が

危ないとまで擁護するのは、理論的にも社会的にも難しい。現実的で

臨機応変の判断と対処が必要だろう。

 

とにかく、被告の心の闇とか言うより、精神医学と司法、一般社会の

間に深い闇が広がってる。それを浮き彫りにしてる点だけでも、価値

のある出版だと思う。なお、品薄の本は直ちに増刷されたようだ

 

180727c

 

 

      ☆       ☆       ☆

立ち読みのうろ覚えで書けるのは、この程度だから、最後は一言、

まったく個人的な走りについて。

 

ロクに走らないまま7月が終わろうとしてるから、2日連続の10km

走に挑戦。冬なら楽勝だけど、超苦手な真夏だと滅多にやらない

ことだ。台風接近で気温が少しだけ下がったこともあって、そこそこ

無難に完走。トータルでは1km5分11秒ペース。

 

気温24度、湿度70%、風速1.5m。心拍グラフは綺麗な右上がり

になった。変則的な台風を心配しつつ、今日はそろそろこの辺で☆彡

 

 

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         時間  平均心拍 最大

往路(1.2 km)   6分36秒 118 131

LAP1(2.2 km)  11分37秒 136 147

  2     11分14秒 145 150

  3     11分15秒 149 157

復路(2.2 km) 11分08秒 153 163

計10km 51分50秒 心拍平均142(79%) 最大163(91%)

 

              (計 2192字)

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