連続する3つの自然数の積と倍数、不定方程式の応用~2019センター試験・数学ⅠA・第4問(選択)
河合塾の分析によると、今年の数Ⅰ・
数Aの総合的な難易度は「昨年並み」。
ただし、「必答問題は計算量が少なく
易しいものが多かったが、選択問題は
誘導に気づきにくく難しいものがあった」。
以下で解説する選択問題・第4問の
(4)のラストは、確かに誘導に気づき
にくいというか、誘導を使いにくい。
これが時間の長い入試なら普通かも
知れないけど、センター試験は4問で
60分だから、1問平均15分。正確
には選択問題は配点20点だから、
単純計算だと12分。それでこの誘導
は不親切だろう。
せめて(3)を最初にして、その後で
(1)(2)を続けてれば、自然に(4)
を考えることができた。
ところが実際は(3)で不定方程式の
話の流れが一旦途切れるので、誘導
の流れを見失う。(3)の前半と後半
のつながりも分かりにくい。
特に、100点満点を取ろうと狙ってた
受験生は焦っただろう。ただし、難しい
のは一番最後だけなので、平均点には
それほど影響しないと思う。河合塾の
数Ⅰ・Aの予想平均点は60点で、去年
より2点弱下がっただけになってた。
なお、この記事はスマホで読む人の
割合が多いだろうから、1行の字数を
少なくする。PCやタブレットの方、
悪しからず。ちなみに私の入力はPC。
☆ ☆ ☆
問題はまだ大学入試センターで公開
されてないので、河合塾からコピペ
させて頂く。解答・解説は何も参考に
してない。厳密に書くと長いし、元々
マークシートだから、少し省略した。

解答(1)
49x-23y=1
49×8-23×17=1
(注. 8と17はアイウの単なる候補)
辺々引いて、
49(x-8)-23(y-17)=0
∴ 49(x-8)=23(y-17)
49と23は互いに素だから、
x-8=23kと書ける。
∴ x=23k+8
よって最小の自然数xは8 ・・・ア
また、エオは23。
x=23k+8を元の式に代入して
49(23k+8)-23y=1
∴ y=49k+17
x=8の時、k=0だから、
y=17 ・・・イウ
また、カキは49
☆ ☆ ☆

解答(2)
A=49x、B=23yとし、
(1)を参考にして考える。
A-B=1の時、
49x-23y=1
よって(1)より最小のAは49×8。
この時のBは23×17。
一方、A-B=-1の時
49x-23y=-1
49×8-23×17=1
辺々足して、
49(x+8)-23(y+17)=0
∴ x=23k-8,y=49k-17
最小のAは49×15(k=1)で、
先ほどの8より大きくなってしまう。
以上より、AとBの差の絶対値が1なら
(A,B)
=(49×8,23×17) ・・クケコ
またA-B=2の時、上と同様にして
x=23k+16
最小の自然数xは16だから、
最小の自然数Aは、49×16
一方、A-B=-2の時、
x=23k-16
最小の自然数xは7(k=1)だから
最小の自然数Aは49×7。
これは先ほどの49×16より小さい。
この時、B=A+2=23×15
以上より、差の絶対値が2なら
(A,B)
=(49×7,23×15) ・・サシス
☆ ☆ ☆

解答(3)
aとa+2の最大公約数は、
aが奇数なら1、偶数なら2。
合わせると、1または2 ・・・セ
また、a=1の時を考えると、
a(a+1)(a+2)=6
これがmの倍数だから、 m≦6
逆に、m=6としてみる。
連続する3つの自然数である
a、a+1、a+2の中には2の倍数
と3の倍数は必ず含まれるから、
3つの積は6の倍数。
以上より、条件をみたす最大の
mは6 ・・・ソ
☆ ☆ ☆

解答(4)
6762=2×3×7²×23 ・・タチツテ
まず(3)より、b(b+1)(b+2)は
常に2×3(=6)の倍数。
よって、あと7²(=49)の倍数であって、
かつ、23の倍数であればよい
(正確には、bの必要十分条件)。
連続する3つの自然数b、b+1、
b+2のどれか1つが、単独で49の
倍数かつ23の倍数とすると、それは
49×23の倍数だから大きくなって
しまう。
そこで、49の倍数と23の倍数が
3つの中の別の数だとしてみる。
例えば、b=49x、b+1=23y
なら、49x-23y=-1
また、b=23y、b+2=49xなら、
49x-23y=2
結局、49の倍数と23の倍数の差
の絶対値が1か2だから、(2)の答
2種類を合わせて利用できる。
よって、49の倍数が最小になる
のは、それが49×7=343の時
((2)後半)。この時、23の倍数は
23×15=345。
したがって、345がb+2であり、
b=343 ・・・トナニ
☆ ☆ ☆
なお、最初や途中の1次不定方程式
(整数解)を解く方法は色々ある。
例えば、49x-23y=1なら、
係数の絶対値が大きいxの側に
1,2,3,・・・と代入していく
のがコツで、x=8で成功する。
あるいは、まず
23(2x-y)+3x=1
と変形して、2x-yの所に
1,2・・と代入していくやり方も
ある。2x-y=2ですぐに成功。
理論派の人なら、さらに
3{7(2x-y)+x}
+2(2x-y)=1
と変形したくなるかも知れない。
ただ、変形自体が面倒だし、
7(2x-y)+xの所に整数を
代入して成功しても、そこから
出て来るyが整数とは限らない
ので、あまり上手くはない。
最初の式から
y=(49x-1)/23
=2x+(3x-1)/23
と変形して行く方法は、さらに
面倒で、受験数学では損だろう。
ともあれ、数Ⅰ・Aの約40万人の
受験生の皆さん、お疲れさま♪
それでは今日はこの辺で。。☆彡
cf.妻と再会できた夜、月見草の花畑
~上林暁『花の精』(2019国語)
二項分布と正規分布、標本による
母集団の推測、信頼区間
~2018センター試験・数学ⅡB
陸上選手の体格指数BMI(散布図
と補助線の傾き、箱ひげ図)
~2018センター試験・数学ⅠA
(計 2356字)
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